速く…!!
さらに速く…!!
でなければ…俺の命はここまで…!!
あの時と思って走れ…!
あのキツい訓練を思い出せ…!!
俺は自分に命令を出すかのように心の中で言う。
しかし、依然として速度は変わらず、変わったのは聖園ミカとの距離だった。
もう気づけば聖園ミカは俺の背に手が届きそうだった。
焦りと恐怖が募るばかり。
やだやだやだ…!!
くそっ…なんで俺ばっかこんな目に…
ヤバッ…視界が――
――ガンッ!!
大きな音とともに俺は地面に倒れる。
すぐに俺の横腹に痛みが生じ始める。
クソ…!なんかに当たった…!!
クソ……痛ぇ…!!
俺は横腹を押さえながら両足と左腕で支えながら進む。
クソクソクソ…!!!
なんで…あの時涙が…!!
悔しくて泣いてどうすんだよ…俺…!!
俺は泣いている俺を責め続ける。
しかし、そんな事をしても状況は変わらず――
『――大人しく抱えられてね。』
聖園ミカは俺を丁寧に抱え上げ、お姫様抱っこの形で抱える。
俺は抵抗しようと動くが、横腹を痛めたせいか、俺は痛みで腕の一本も動かせなかった。
俺は為す術も無く、聖園ミカに抱えられていた。
今はただ、そんな自分に苛立ちと悔しさだけが俺の心を満たす。
なんで…俺ばっか……
悔しくて俺は再び涙を流す。
くそ…こんな時…サオリが居れば…
でも、もう…サオリは居ない……
なんで…なんで俺ばっか……
叫びたい…でも、叫んだら…聖園ミカに、殴られちゃう……
俺は…どうすれば…この悔しさを……この無駄な悔しさを……
消せるんだ…!!
俺はただ、心の中で
もう…諦めるか…?それとも…まだ…抗ってみるか…?
分からない……
決めれない……
自分自身で決めれなくなったのも…今みたいな状況になったのも……全て…大人が悪い…!
大人さえ居なければ…俺は…少しだけ幸せになれていたかもしれないのに…!!
『……アトラ君、質問。』
「……」
『……』
『…どうして、大人を嫌うの?』
言ってやる…苦しみも感じたことのない目の前の奴に…!!
全部…!!
俺は覚悟を決め、重たい口を開く。
「……お前には…分からないだろうな…!!この苦しみを一生…!!お前は幸せで…幸福で…!大人という汚い生き物に縛られる事なく…生きてきたからな…!!」
『……』
言ってやった…!!
目の前のカスに…!!
『……』
『……あのね、大人が全員ベアトリーチェみたいな汚い大人じゃないの。』
『先生とかは良い大人なの。』
「うるさいうるさいうるさいうるさい…!!大人はみんな汚い生き物だ…!!」
『先生はいい人。信用できるの。』
「違う違う違――」
『――違くない。先生はいい人だから。』
「大人はみんな…!汚い生き物だ…!!」
『……はぁ…分からないならそのまんまでいいよ。でも、これだけは本当に言えるの。先生は良い人。』
こいつ…
……もう、いいや…
疲れた…
……この腕の中…少し、安心する…
少しだけ、寝ても…いいよね…
俺は目を瞑った。
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アンケート投票してちょ。
えーと、簡単に言わせてもらうと何個か作品を絞ってきました。続けてほしい作品に投票してください。1位から3位までの投票数が多かった作品を書きます。 あ、因みに、その3つしか書かないというわけではありません。ただ、受験勉強などで時間が無く、書ける時間がないからです。高校に合格したらまた今みたいに続けます。 この中から選んでください。
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呪言師のブルーアーカイブ
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スイーツ!?食べる!!
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あ゙ー…どうも、普通のキヴォトス人です…
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クソみたいな世界で、俺は
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やあ皆、俺だ。
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シロコと俺
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先生に塩対応してたら殺されそうなんだが
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探究心は無くならない
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おかん