無差別AI小説保管庫 作:やわらぎ
✨転生プロローグ
『熊みたいなおっさん、百合好き神にスカウトされる』
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気がつけば、俺は真っ白な空間にいた。
目を開けると、目の前に“神様”と名乗る少女……いや、少女っぽい何かが浮いていた。
「やあやあ! 死んじゃったね、おじさん!」
「言い方ァッ!!」
第一声からこれである。
俺、桑原甚八(52)は、昨夜飲み過ぎて急性アルコール中毒で倒れ、そのままお亡くなりになったらしい。
「で、だよ?」
神様がニヤリと笑う。
「あなた、百合好きでしょ?」
「!?!?!?」
なんだこの神様、心を読むな!
いや神だから読めるのか!
「特にさ〜、女子高生の友情が『尊い……』とか言ってニコニコ眺めてたでしょ?」
「ぐっ…ぐぬぬ……否定はしないが人聞きが悪い!」
「おじさん、外見は熊なのに心が乙女だもんね」
「言い方ァ!!!?」
神様は天使のように笑いながら続ける。
「実は私、百合が大好きでね。この世界の“ゆるキャン△時空”がすっごくお気に入りなの」
「……ほう?」
「でも人間界のカメラワークじゃ、彼女たちの尊いキャンプが見切れたり、危険に遭ったりするんだよね〜」
神様はくるりと宙返りしながら言う。
「そこで提案! あなた転生して、なでしこちゃん達のキャンプを陰から見守ってくれませんか?」
「それは……観賞用……?」
「見守り用!」
めちゃくちゃ良い笑顔だった。
絶対わかってて言ってる。
「もちろん、変態行為は一切禁止! あくまで“ただの優しいおじさん”でいてね?」
「当たり前だ! 俺は純粋に尊い友情を……」
「はいはい、分かってる分かってる〜♡」
神様は謎のリモコンを取り出す。
「というわけで、おじさんにはいくつかチートをあげるね!」
【チート一覧】
・熊を素手で倒せる怪力
・匠レベルの料理技能
・裁縫スキルがプロ級
・キャンプの知識は神レベル
・隠密スキル(たまにバレる)
・逃走スピード(逃げる前提)
「逃走スピードって言ったよね!? 今!!」
「だっておじさん、絶対すぐバレるもん」
神様はケラケラ笑いながら、最後に指を鳴らす。
「あと、おじさんの外見は仁王像みたいな怖い顔にしとくね」
「なんでだよ!?!?」
「そのギャップで女子たちが“えっこの人すごく優しい…?”ってなるから。尊いでしょ?」
「お前、百合好きの方向性間違ってない?」
「行ってらっしゃ〜い!“桜さんの大学の先輩”設定つけとくから!」
「話を最後まで聞け神ィィィィィ!!」
光に包まれながら落ちていく俺。
こうして——俺はゆるキャン世界に転生した。
見守るためだけに。
尊さを守るためだけに。
そして——時々、逃げるために。