SS級ギフト〈収納〉が無能と言われ無様に追放されたので奴隷メイドとともに復讐します!!   作:poyonight

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SS級ギフト〈収納〉を持つ少女は奴隷と出会うようです

「朝ですよ~起きてください」

どうやらあのまま私はすっかり寝ていた。それはそれは熟睡していた。で、また店員さんに起こされるっていうどこかで見た覚えのあることをしていた。

「おはようございます」

…これで間違ってないだろうか。もしかしたら気分を損ねていないだろうか…

「ぐっすり眠れた?じゃあ朝ごはん作ってるから食べて?」

どれだけ彼女は私に世話を焼いてくれるんだろう。どうしてここまでする必要があるんだろう…

「いただきます」

あの美味しいご飯をもう一度食べる。あれは本当に何度食べても美味しく、少しだけだけど私を笑顔にしてくれる。またあっという間に食べ終わり、そろそろ本当に行動を起こさなければいけないことになった。

行動とはそろそろ真面目にお金を稼がなければいけない。忘れもしないあの日に私は収納の中のものをすべて出したといっていたが、あれは少し嘘があった。取り出していないもの、それは私の私物とお金だった。さすがのあいつらも一切自分たちが関与していない私のものを奪うのはよくないと思ったと信じている。多分そうだろう。

つまりとっとと働きに行けというわけなんだけど…今の私がまともに働くことなんてできないと思う。まずは冒険者だけど私単独では戦えないに等しい。敵とエンカウントした瞬間死を覚悟しなければいけないのはリスクすぎる。じゃあ次に接客業とかは今の私では人を見るたびに過呼吸になり、パニックになりまともに会話を交わすことさえできないだろう。唯一無二の例外は店員さんだけであんなふうに優しく寄り添ってくれる人は誰もいない。つまりどうしようもならない。でもそのどうしようもならないことをどうにかしないといけない。もう嫌だ…楽になりたい…

みんなが私に危害を加えてくるなんて嫌だ…どうしてこんな目になるの……!?

そうだ、たった一つだけ私でもできる方法がある。

それは、奴隷を買うことだ。

この国では奴隷は合法である。どこかの国では一部の奴隷は違法だとかいうところもあるけど、ここでは何の問題もない。それに奴隷ならば逆らえないし、もしも裏切ろうとしたならば私にそれがわかるようになるし、嘘なんてつけない私に絶対服従させることができる。何より一番はあいつらみたいな奴隷ならすっごくせいせいする!

そう思った私はすぐに奴隷を売っているところに向かった。

 

そこは今までとは違った少し暗い感じがする。

檻に一人ずつ奴隷が入れられていて、見た感じ生活するには特に不自由なく過ごせそうではある。服もきれいなものだし首元についている首輪がなければ奴隷だとはわからないほどである。

「どうですかお嬢さん、当店の品物たちは?お気に召すものはありましたか?」

この店の店長が声をかけてくる。私はどうしても彼を気に入ることはできなかった。私そのものを値踏みするような目、少し太っている体型。なんだか私まで奴隷になってしまったような気分だ。すぐにこの場から離れたいという欲求をかろうじて抑え、彼の話を聞く。

「い、いえ今のところはいませんが…」

かろうじてその言葉を口から出す。すると彼は怒ったように

「もういいです!いい商品がいないなら帰ってください!」

えっ、ああそうですね、ここはお店です、お店ならば品物を買う人だけが正式なお客様です、買わない人なんてお客様ではないただの冷やかしなんです、私には冷やかし程度の価値ってことなんですからすぐに出ていきますっ!

…私は本当にダメだ…すぐに人に迷惑かけて…このまま生きていていいのかな?

そう思いながら、人と関わりたくないと思い人通りの少ない裏通りを進む。

奥も奥というほどまで深くに進んでいくと、なんだか変な声が聞こえてきた。

「たくっ、本当にこいつは聖女なのか?聖女の割にはなんだかみすぼらしいし、持っているギフトもSSの〈女神の光〉じゃないし、それどころかこいつEランクとかありえねーだろ…でもなこいつの聖紋だけはマジなんだよな~いくら濡らしても炙っても消えないしそれどころか薄くもならねーし」

その声の先を覗いてみると、ある一人の男が女の子を痛めつけていた。女の子の髪はもともとは結構きれいな白髪だったと思われるのだが、今では汚れきって、しかも無造作に伸ばされている。体つきだって体中やせ細ってるのになぜか胸と尻だけはそれを感じさせないほどに大きく実っていた。しかもそれを主張させるのが彼女のまとっているうっすいボロボロの布切れ。さっきの所ではまともな服だったのに彼女にはそれさえ着ることもできない。そのうえその服はなぜか下腹部だけくりぬかれていた。そういう目的ならばもっと別の所をくりぬくだろう。けれども下腹部には謎のどこかで見たことのあるようなマークが描かれていた。

その時、勝手に私の体は動き出していた。

「あの、何をしているんでしょうか…」

勝手に飛び出す言葉。それは制御することができなかった。

「あ、なんでもいいだろ!こっちの商売なんだからよ!とんだぼったくりの無能のゴミを押し付けられて困ってるんだよ…わかったらとっととどけよ!」

「…商品と言うのですか」

「そうだよ!奴隷だ、奴隷売ってて悪いか!」

「そうですか、じゃあ私がこの子を買います。『リリース』」

その瞬間、私の目の前から十数枚の金貨、つまり全財産が勢いよく飛び出す。彼はその光景を目を見開くように見入り、そのままこう言った。

「返品はいかなる理由があったとしてもできませんからねっ!」

そういうと彼はすさまじいまでの速度でここから逃げ出していった。この場には私と、私が買った奴隷。その二人が残された。

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