俺はどうしてこんなことに巻き込まれているのだろう。
目の前には大声で怒鳴りあい今にも取っ組み合いを始めそうな二人組、そんな二人を見物しているのか周囲には人だかりが出来上がっていた。
俺は何故か怒鳴りあう二人の傍に居た。
「いい加減にしたらどうだ!
口を開けばカイザーへの不敬ばかり...!
我らはカイザーの臣下なのだぞ!」
「いい加減にしろ、ねぇ。
じゃああなたみたいにカイザーに盲目に従えって言うのかしら。
生憎だけどあたしは従順な犬になる気はないわよ」
気分が萎える。
心が暗くなる。
目の前の二人の口論を見ていると、どうしても思わずにはいられない。
どうして、こんなことに巻き込まれているのだろう。
* * *
時は少し遡る。
ポネウスとトリビーたちはオクヘイマの名所である雲石の天宮に訪れていた。
そこは公衆浴場であり、オクヘイマの人々にとって憩いの場だ。
「あ~~、良い湯だった。
やっぱオクヘイマのバルネアはいい文化だなぁ」
「こんなにゆっくりちたのは久しぶりだもんね。
疲れも溜まってたんだろうね」
ポネウスたちが雲石の天宮に訪れていた理由はアグライアに勧められたからだ。
ポネウスとトリビーはオクヘイマに来てからも中々忙しくゆっくりする時間を取ることも難しかったのだが、ようやくひと段落ついた際にアグライアからバルネアに行ってみたらどうかと提案され、ポネウスとトリビーたち姉妹も雲石の天宮に訪れていたのだ。
「結構な長旅だったからな。
ヤヌサポリスから始まって、百年使ってようやく一区切りだ」
「これから先も長旅になるだろうけど...きっと大丈夫。
あたちたちとポネウスが揃ってるんだからタイタンだって怖くない!」
「応、ゆっくりし終えたらまた走り出すとしようーーーん?
なんだこの...怒鳴り声?」
「本当だ、誰か喧嘩でもちてるのかな...。
行ってみよう!」
そう言ってポネウスとトリビーは騒ぎが起こっている場所へと向かうと、そこには大勢の人混みと見知った顔が一人。
その見知った顔の正体は雲石の天宮に来てから別行動をとっていたトリアンだった。
「あ!二人とも来たのか!」
「トリアン、この騒ぎ何があったんだ。
なんか結構な人込みだけど」
「うーん。
多分見た方が早いと思うぞ?」
そういうトリアンに従って人混みをかき分けて進むと、またもや見知った顔が二人。
ケリュドラの臣下である『断鋒卿』ラビエヌスと『冬霖卿』セネカ、この二人が騒ぎの原因だった。
その二人の顔を見た時点で今回の騒動の原因もハッキリする。
大方、セネカがケリュドラの文句を言ったのをラビエヌスが聞いて口論が口喧嘩に発展したのだろう、いつものパターンだ。
それに、二人の犬猿の仲っぷりはオクヘイマへの進軍中で嫌というほど知っている。
...その喧嘩がいつも殴り合いまで発展することも。
止めるのは決定事項とはいえどうやって止めるか、トリビーとトリアンの意見を聞こうと振り返ると二人ともいい笑顔でこちらを見ていた。
(俺がいけってことね)
口喧嘩が殴り合いに発展したとき、即座に二人を止められるのはこの場で俺しかいない。
納得は出来るのだが...正直あの二人の喧嘩を止めるのは面倒なことこの上ない。
だが放って置くこともできずにため息を吐きながら二人に近づく。
「おい二人とも、そこまでにしとけ。
結構な騒ぎになってるぞ」
「急に誰だ..って巡剣卿か!
いい所に来た!」
「いい所に来たってどういう意味かしら。
まさか、彼が自分の味方をしてくれるって思ってるのかしら」
「だからお前ら一回落ち着け「当たり前だろう!」....」
「巡剣卿は私のカイザーへの忠誠と同じように運命卿に絶対の忠誠を誓っている同胞!
ならば私の味方をするのも当然のことだ」
「ハッ、随分とお気楽な頭なのね。
彼が普段からカイザーに対して文句を言っているのを忘れたのかしら。
むしろあたしの味方をする方が自然だと思うけど」
「いや別に誰の味方とか「お気楽なのはそっちの方だ!」.....」
「巡剣卿はカイザーに忠誠を誓っている臣下ではない。
だからこそ、カイザーに進言をすることもあるだけだ!」
「呆れた。
カイザーに対して不満があることは事実でしょうに。
全員があなたみたいに単純な思考で生きてはいないのよ?」
「なんだと....!」
こいつら話聞かねぇ。
何度話しかけようと二人は口喧嘩を辞めることはない。
どうして自分はここにいるのだろうと思い始めると同時に、思考が喧嘩を止めるのではなく無理矢理黙らせた方が楽で速いのではないかと思い始める。
そうして思考が物騒な方向に傾き始めても尚二人の口論は止まらない。
「なら貴方みたいに彼も運命卿に対して犬みたいに使えてるって言いたいのかしら」
「ふん、そんなの当たり前だ。
巡剣卿は今まで運命卿の従者として長年各地を渡り歩いて来たのだぞ。
ならば、運命卿の指示であれば火の中だろうと水の中だろうと暗黒の潮の中だろうと突っ込んでいくだろう!」
「....ん?」
何故だろうか。
何か、嫌な方に流れが変わった気がした。
「どんな命令でも、ね。
彼はそんな風にはみえないけど」
「お前の目が節穴なだけだろう。
巡剣卿は口を閉じろと言われれば閉じ、跪けと言われれば跪き、足を舐めろと言われれば舐める。
それぐらいの事は喜んでして見せるだろう!」
今この馬鹿はなんて言った?
今の言い方だと俺が喜んでトリビーたちに跪いて足を舐めるような人間に聞こえるんだが。
先ほどの嫌な予感が膨れ上がり周囲の視線に嫌なものが混ざり始めるのを感じる。
この忠義馬鹿は早急に黙らせなければいけない!と本能が警鐘を鳴らす。
「巡剣卿の忠誠はそれほどまでに硬い「おいラビエヌス」今まで巡剣卿は運命卿と長年苦楽を共にしてきたのだ、先ほど言ったような命令でも躊躇うことはないだろう「お前一回黙れ」それに普段から運命卿が一番大切な相手だと言っていると聞いている「おい..おい!!」運命卿の見た目は幼い童女だがそれでも一切忠義は揺らぐことなく先ほどのように公言している「お前、ほんっと....」これがどういったことかお前にもわかるだろう
巡剣卿は童女にしか見えない運命卿に対しても自分の全てを差し出すことに躊躇いは一切ないとい事だ!!!!
「黙れぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」」
声を張り上げながらラビエヌスの顔面目掛けて拳を振る。
かなりの勢いが出た拳は止まることなくラビエヌスに直撃し意識を刈り取る。
先ほどの喧騒が嘘かのように周囲は静まり返り、視線を感じる。
俺は今辺りを見渡すことがこの上なく恐ろしい。
...いや、ラビエヌスの言ったことは色々行き過ぎな部分はあったが別に丸っきり嘘というわけでもない。
ならば恐れることは何もないと下げていた顔を上げると、そこには親と思われる女性と娘と思われる子供が居た。
女性は俺と目が合うと顔を青くして、自身の娘を背後に隠して速足で駆けて行った。
その瞬間、俺の心で何かが割れる音がした。
見物していた市民たちは静かにこの場を去り始め、セネカも気まずそうにしながら気絶したラビエヌスを抱えてどこかへ行った。
そうして暫くの間立ち尽くしていた俺を見て、トリビーとトリアンが心配そうに近づいてきた。
「えっと....大丈夫、ポネウス?」
「ポネウス、大丈夫か?」
何故か泣きたくなった。
* * *
「酷い目にあった...」
「その、大変だったね。
でもあの二人もきっと反省ちてると思うから、あんまり怒らないであげてね?」
「あの二人は反省してても絶対またやるぞ」
「.....」
先程のラビエヌスとセネカの件から少し経った後、俺とトリビーは雲石の天宮を散策していた。
トリアンはゆっくりするのは性に合っていないのか再び何処かへ行ってしまった。
今は彼女の溌剌っぷりが心の底から羨ましく感じてしまう。
ラビエヌスの誤解を招く発言にそれを聞いた民衆の反応、今まで喰らったことのない攻撃は深く深く俺の心に傷を与えていた。
トリビーはあの二人が反省していると言ったが思わず反論が口から出る。
確かにあの二人は反省はするだろう、そこまで馬鹿ではないのはわかってる。
それはそれとして今までの奴らの喧嘩に巻き込まれた身として、深刻な傷を負わせられた身として、奴らへの信用は地に落ちていると言ってもいい。
簡単に挽回出来るとは思わないことだ。
トリビーも俺の反論に納得してしまったのか苦い表情で押し黙る。
そのまま二人で目的地もなく散策をしていると、またもや見知った顔を見つける。
「おや、巡剣卿と運命卿じゃないか。
いつも通り仲睦まじい様子で何よりだよ」
「おふたりとも、こんにちは。
おふたりがここに来るのは珍しいですね」
「ふたりともこんにちは!
二人もバルネアに入りにきたの?」
「えぇ、そうなんです。
実はーーー」
俺たちが出会ったのは先程のラビエヌスとセネカ同様カイザーの臣下である『牽石卿』アポロニウスと『訡風卿』ヴァージニアだった。
この二人は何処ぞの喧嘩ばかりの二名とは違い、普段から親しくしており仲睦まじい事で知られている。
その上人格に対しても言うことはない優等生といった二人だ。
...まぁヴァージニアの方は若干距離を置いているのだが、それは俺個人の問題なので置いておく。
兎も角、この二人なら先程のようなことは起こらないだろうと安堵する。
「えっと、巡剣卿はどうかしたのですか?
酷く疲れているようなのですが...」
「確かにそうだね。
そんなにカイザーに振られた仕事が大変だったのかい?」
「いやいやそんな事ねぇよ。
気のせい「ホーホーホー、嘘はよくないのではないかね?」...誰だ今の」
急に話に割り込まれ、声の主を探すが見当たらない。
ここ最近聞こえる様になった幻聴かと疑うがさっきの声はそれよりもハッキリ聞こえた、一体今の声は何だったのか首を傾げてトリビーたちの方を見ると三人そろってとある方向に目を向けている。
自分も三人の視線の先を見てみるとそこには獅子の顔を模した彫像が壁に掛けられておりそれ以外は特に目立ったものはない、それを見ていると以前名前だけは聞いた覚えのあるモノを思い出す。
「もしかして『真実の獅子の口』ってやつか?」
「ホーホーホー、ご明察だ戦場の悪魔殿!
だが悪魔殿の疲れている理由は新しきオクヘイマ統治者、カイザー殿の臣下二人の喧嘩を止めたからではないのかね」
「確かにそうだけど...って何で知ってんだ」
「ワシはオクヘイマ随一の千里眼にして順風耳、例えつい先程の事柄であろうとワシの耳から逃れることは出来んぞ!」
「君は単に噂好きなだけだろう」
自慢げに話し出す獅子の口に冷静に返すアポロ二ウス。
彼の目は呆れと同時に冷たさも含んでおりそれを真っ直ぐに獅子の口に向けていた。
「巡剣卿は知らないかもしれないけど、この真実の獅子の口と彼の兄弟たちはかなりの噂好きでね、よく言いふらしているんだよ。
その上彼らは噂の内容の真偽も構わないうえに誇張することも多々あってね。
巡剣卿も気を付けた方がいい」
「碌でもないなコイツ...」
「ホーホーホー、ワシは少し噂に脚色を加えているだけだとも!
それに民衆が楽しめているのなら真偽など大したことではないとは思わんかね、幼女趣味の悪魔殿」
「いや真偽は大切待て今何て言ったお前」
背筋が凍り手が震える。
鳥肌が走って思考が麻痺する。
目の前の獅子が発した言葉は簡単に俺の思考力を奪った。
「さっきも言った通りどんな事柄であろうとワシの耳から逃れることは出来ないのだよ。
そう、先日ワシが戦場の悪魔の呼び名を広めた当人が今度は幼女に跪きながら足を舐めている、などといった噂を聞いてしまったからには大々的に広めるしかあるまいよ!」
「ふっざけんな!!
思いっきり嘘と脚色しかねぇじゃねぇか!!
ていうか悪魔呼びの原因お前かよ!!」
聞いていた通りかそれ以上の碌でもなさを見せられた上に既に被害に逢っていたことが判明して声を荒げる。
その上目の前の獅子の口は幼女趣味なんて噂さえも広めようとしているではないか。
そんな事をしようとするならばこちらも手段を選んではいられない。
俺は即座に獅子の口に近寄り獅子の彫像の一部を掴む。
「おいクソ獅子、もしお前がその出鱈目を言いふらそうってんならこっちにも取れる手段はあるぞ」
「ホーホーホー!そんなに睨まれても民衆は刺激的で新鮮な話題を求めているのだからワシはそれに答えるだけだとも。
それに悪魔殿の取れる手段は武力だけであろう?
新しくオクヘイマに来て、既に悪評が広まっている悪魔殿が昔からオクヘイマに居たワシを壊してしまえば民衆からは非難が集まるであろうなぁ!
ホーホーホー!ホーホー『バギッ!!』ホ?」
何か割れるような音が獅子の笑い声に割り込む。
その音がした方に獅子が目を向けるとそこには目の前で自分を脅していた青年の手とそれに掴まれていた自分の身体の一部、正確には身体の一部だったものが粉々になっていた。
「....ホ!?」
「分かってねぇなぁ、クソ獅子。
今お前を壊したら俺も非難されるだろうけどな、出鱈目が出回ることは無くなるんだぞ。
結局悪評が出回るんならまだマシな悪評を選ぶってもんだろ、なぁ?」
出鱈目な噂と自分が確かにやったこと、どんな悪評だろうと後者の方がまだマシだ。
というか是が非でも幼女趣味なんて噂流してたまるかという気持ちが頭を支配して他の考えを追い出してしまっていた。
簡単に言うのならヤケである。
俺が本気だと理解したのか獅子は表情が動かないにも関わらず明らかに動揺し始める。
「で、お前はどうする。
ここで壊されて二度と噂話が出来なくなるか、出鱈目を言いふらさずに生き延びるか。
どっちを選ぶよ」
「い、嫌ですなぁ、先ほどのは...ジョーク!そうジョークですよ!そんな出鱈目を言いふらすわけないではありませんか!ですからどうか、どうかお見逃しを!!」
「...HKS」
即座に態度を一転させて命乞いを始める獅子を見て思わずクレムノスの昔に使われていたという罵倒が口から飛び出した。
目の前の獅子の彫像は見た目が獅子なだけのハイエナだと確信する、この手の輩は一度本気で脅せばそう簡単には逆らうことはない。
獅子が俺のことを見る眼差しに怯えが混ざっているのを確認してトリビーたちの元へと戻ると三人そろって同情が宿った目をしていた。
「...その目はやめてくれ、立て直した心がまた割れそうになる」
確信した、今日は厄日だと。
* * *
「ほんっっとうに酷い目にあった...」
「お疲れ様。
あんまりゆっくり出来なかったね」
ポネウスとトリビーは雲石の天宮にある人目につかない場所で休んでいた。
もう今日だけで人の目に晒されるのに抵抗が生まれてしまった。
取り敢えず今度ラビエヌスは殴る。
元凶である同僚を殴る決意をしているとトリビーは好奇心を声に乗せながら訪ねてくる。
「ポネウスが小っちゃい子が好みじゃないってことは知ってるけど、じゃあどんな人が好みなの?」
「トリビー?
今それ聞くか?」
「いじめてるわけじゃないよ。
ただ、気になっちゃったから」
「..まぁそういうことなら」
トリビーの声には好奇心はあるものの、からかいといった感情は乗っていないように感じた。
ならばと自分の好みを考えては見るものの、特段思いつくことはない。
というか今まで戦いばっかりしてきた身としては自分の好みとは言っても簡単には分からなかったのだ。
だが聞かれた以上は何か返さなければと思い、なんとか絞り出そうと頭を回す。
「ん~~」
「やっぱり難ちいよね。
ごめんね急に聞いちゃ「トリスビアス..あ」...え?」
やらかした。
そう思ったのは口から考えが漏れてからだった。
思わず口から出てしまった発言をトリビーが聞いていない事を祈って彼女の方を見るがトリビーの顔は驚愕一色に染まっており、聞こえなかったという線も薄いだろう。
「えっと、ポネウスの好みが...あたちたちっていうのは...」
「..俺も何とか思いつこうとしただけで、正直理由とかは分からないぞ」
気まずい空気が周囲に流れ始める。
何か返答を間違えた気もするが何を間違えたのかすら俺には分からない。
暫くの間互いに何も喋らずに、気まずい時間を過ごすことになってしまった。
「...もうそろそろ時間だしライアちゃんのお家に帰ろっか」
「..応、そうだな」
雲石の天宮に来てからかなり時間が経っていた。
もうそろそろいい時間だと俺とトリビーは同行してきた姉妹たちを探しに歩き出す。
先ほどの会話を無かったこととして歩き出したトリビーを見て、一つだけ言うべきことがあったことを思い出す。
「トリビー、俺はお前らがどんな姿でも好きだからな」
「...っ!?」
「っておい!
どうして急に走り出した!?
てか速っ!」
突然今までにない速度で走り出したトリビーを追いかける。
その後、姉妹たちと合流するが全員が頬を赤く染めていたのは気がかりだった。
トリビーたちは長時間湯に浸かるのは苦手だった筈だが、そんなにバルネアに入り浸っていたのだろうか?
* * *
「お帰りなさい師匠、師範。
今日はゆっくりできましたか?」
「ただいまライアちゃん!
お陰様で疲れも吹き飛んじゃった!」
「ただいまライア。
今日はありがとうな」
「普段からお世話になっていますから、これぐらいはさせてください。
ところで、師範にお尋ねしたいことがあるのですが...」
「ん?
もしかしてセイレンスについてか」
「いえ、彼女の事ではありません」
なにやら気まずそうにこちらを見てくるライア。
その様子から先日剣を教わることになったセイレンスについて何かあったのかと思ったのだが、どうやら違う様子だ。
では何を聞きたいのかライアの話の続きを待つ。
「その、今日街を歩いていたところ、ある噂を聞きまして」
嫌な予感が身体全体に走り出す。
「別に噂を信じているわけではないですよ?ないのですが内容が内容なので師範に直接聞こうと思いまして」
喉が渇き、声が出ない。
手足が凍り、身体が動かせない。
ライアの言葉が首を撥ねる刃に思えて仕方ない。
「その、師範が子供に跪き足を舐めるのが趣味だと聞いたのですが...本当なのですか?」
その刃が振り下ろされたとき、今度こそ俺は膝から崩れ落ちた。
後日、オクヘイマでは死んだ目で真実の獅子の口を壊そうとしている人物が目撃されたらしい。