転生したらスライムだった件 〜魔国旅行したいだけの転移者〜 作:空軍系AC乗り
時系列が…合わない…!
と、いう訳で。三人組は偶然ジュラの大森林(ブルムンド王国近く)に来ていたという事で…許してクレメンス
続かないメリ(メリニット並感)
ー ジュラの大森林 冒険者御一行 ー
冒険者三人組御一行…もとい、エレン、ギド、カバルの三人組。三人は、クソデカスパイダー…もとい
「いやー…まさかこんな浅い場所でナイトスパイダーに出会うとは…」
「"出会うとは…"じゃないわよぅ!何で目と目が合うまで気付かなかったのよ!?」
「というかどんどん追いつかれてやすぜ!?まずいでやすよ!?」
ナイトスパイダーは、その自慢の脚を使って木々を伝い、森林の中で自由に動きにくいエレン達に追い付きかけている。フューズが居る訳でもないこの状況では、死んでしまうかもしれない。
と、その時。ナイトスパイダーの頭を、薄荷色の光が音もなく貫いた。光はそのまま地面に穴を開け、ナイトスパイダーは慣性の法則に従い、地面に突っ伏した。
だが、ナイトスパイダーは頭部を貫かれ、尚も動こうとした。
そして次の瞬間には、頭と胴体の接続部分、腹と胴体の接続部分、腹を連続した薄荷色の光に正確に貫かれ、その抵抗も虚しく体は地に堕ちた。
「o-iantara,bujika-?」
空から薄荷色の粒子を噴射しながら舞い降りた金属質のゴーレムが語りかけてくる。恐らくナイトスパイダーを討伐したのはこのゴーレムなのだろう。が、言葉が分からない。
「た、助けてくれてありがとうございます!」
「ほんと命の危機だったから助かったよ。」
「…あれ?言葉が通じてないでやす?」
ゴーレムの前側が開き、人が出てくる。この人は召喚士か何かなのだろうか?
「maittana...kotobagatuujitenainoka...」
「daiitimurabitohakkennanoni...どうしよ。」
「あーっと…これはどうやって話せば…」
「…ん?言葉が分かるぞ?」
唐突に同じ言語を喋り始めた黒髪の青年。エレン達は安心して喋り始める。
「なんだ、話せるじゃないでやすか!」
「びっくりしたわぁ…まさか言葉が通じないのかと思ったわよぅ…」
青年はアキラ フカヤマと名乗り、突然見知らぬ場所に放り出されたのだと言う。
「もしかしてぇ、異世界人かしら?」
「あーなるほど、それで言葉が通じなかったのか。」
「異世界人…というと?」
「この世界に自然に渡ってしまった人達の事よぅ。」
「それなら、この世界のこと何も知らないんでやす?」
その言葉にアキラは、困ったように笑いながら言う。
「あー…まさに今転移してきたばかりでな。何にも知らないから色々と教えてくれると助かる。」
ー 深山新城side ー
ここで場面を前回の最後に戻す。
「とりあえず…助けた方が良いよな?で、あのクソデカスパイダー…とりあえず
そのまま最大火力で撃てば、蜘蛛どころか三人組も消し飛ぶのが確実なので、出力を10%程に抑えて撃つ。
「狙い撃つぜ!…なんちゃって。」
マニュピレーターの一つにマウントされたビームバズーカ、そこから放たれた薄荷色のビームが蜘蛛の頭を貫き、蜘蛛は倒れ伏すが、まだ動こうとする。
「うわ、まだ動くのかよ。それなら念入りに撃っとくか。」
連続して放たれたビームが蜘蛛の接合部や腹を貫き、蜘蛛は沈黙する。
空から地上に降りた新城は、三人組に話しかける。
「おーいあんたら、無事かー?」
が、話された言語は全くもって知らない言葉であり、聞いたこともなかった。
「ta,tasuketekuretearigatougozaimasuxu!」
「hontoinotinokikidattakaratasukattayo.」
「...are?kotobagatuujitenaideyasu?」
どうやら三人組も言葉が通じていないことに気付いたようで、揃って困っていた。
とりあえずパワードスーツから降りて、どうにか対話できる手段はないかと模索していた。
〈ヂヂッ〉
「あーっと、これはどうやって話せば…」
突然、僅かな頭痛と共に言葉が分かるようになった。
「…ん?言葉が分かるぞ?」
その言葉を聞いて、話せる事が分かった三人組が胸を撫で下ろした。
「なんだ、話せるじゃないでやすか!」
「びっくりしたわぁ…まさか言葉が通じないのかと思ったわよぅ…」
アキラは一通り話した後、三人組は色々と教えてくれる事となった。
「自己紹介がまだだったな。俺はカバル。一応、このパーティのリーダーをしている。こいつがエレンで、こっちがギドだ。Bランクの冒険者をやってる。さっきは助けてくれてありがとよ。」
「初めまして!エレンですぅ!さっきは助けてくれてありがとねぇ!」
「ギドと言いやす。ほんとさっきは助かったでやす!」
「あぁいえ、例には及ばないですよ。大体コイツのお陰だし…」
そう言ってアキラは後方に待機しているパワードスーツを指す。
「これって、ゴーレムかしらぁ?乗り込むゴーレムなんて見た事無いけれどぉ…」
「えっと、コイツはパワードスーツって言って、まぁ鎧みたいなもの、ですかね。」
「へぇ、こいつ、鎧なんだな。随分と大きいが、異世界の物なのか?」
「はい、僕の住んでた国で開発された軍事兵器ですね。まぁ僕は民間人なんですが…」
「へぇ〜、コイツ軍の武器なのか。でも、扱うの難しいんじゃないのか?これ?」
「えぇ。僕も最初は武器の使い方が分からなくて…でも、何故か唐突に、使い方が浮かんできたんです。」
「…もしかして、スキルじゃないんでやす?」
「スキル?」
「あぁ。スキルってのは、この世界になんらかの成長を認められた時に獲得できる能力、だな。」
「スキルを得た時は"世界の言葉"ってのが通知してくれるんだ。」
「…ん?」
その時、アキラの脳裏によぎったのは、妙な幻聴だった。
《技範者》、《格納者》、《思考加速》、《飢餓耐性》、《痛覚無効》。全てこの世界に来る寸前、または来た後に聞こえた幻聴で得たと言われたものだ。
「…もしかして俺のスキルってー…」
「ちょ、待った待った。スキルはそう簡単に他人に言いふらすもんじゃないぞ。」
慌てたカバルに止められ、既のところで言葉を飲み込むアキラ。
「そうなんですね…分かりました、教えてくれてありがとうございます。」
「良いってことよ!」
「困ったらお互い様なのよぉ!」
「命の恩人なんだからこのくらいどうってことないでやす!」
「さて、それじゃいつまでもここに長居する訳にも行かないし、コイツを解体してから帰ろうか?」
「でもぉこれ、持って行くには結構大きいわよぉ?」
「解体するにも時間がかかりそうでやす…」
「…ちょっと待って。もしかしたらどうにか出来るかも。」
そう言って三人を少し静止し、スキルが使えるかを試してみる事にしたアキラ。
ナイトスパイダーの死体に触れ、一言呟く。
「…『格納者』」
瞬間、ナイトスパイダーの遺体が綺麗さっぱり消え去る。
「「「おぉー!」」」
三人から関心の声が聞こえる。アキラは更に、スキルの詳細について《技範者》で調べようとした。
「…空間容量使用率1%未満、か。後は…ナイトスパイダーの詳細は〈ヂヂヂヂッ!〉…グッ!?」
瞬間、激しい頭痛が走る。すぐさま大雑把な情報量に変更し、なんとか頭痛は引いて行く。
「…っハァー…今後は無闇矢鱈なスキル使用はやめとこう。多分これ脳の性能が追いついて無いな。」
「だ、大丈夫でやす?」
「無理はしないでよ?」
「駄目そうなら俺達で持つぞ?」
「…いや、大丈夫ですよ。ちょっと使い方間違えただけですから。」
心配そうな目線を背に、続けてパワードスーツも格納する。
「…うん、特に問題は無さそうだね。」
「さて、これから俺たちは町に戻る。アキラさんも、良ければ案内とかするぞ?」
「それなら…頼もうかな。まだこの世界に来たばっかりだし。」
「決まりだな。それじゃ、今からブルムンドに帰るぞ!」
はい。整合性を取ろうと調べてたら時間がかかりました。この先はもう少し早くなる…と良いなぁ…
あ、主人公のスキル一覧です。
《技範者》
解析鑑定:非生命体の解析及び鑑定を行う
技術模範:解析鑑定したモノのマニュアルを作成、記録する
森羅万象:この世界の、隠蔽されていない事象の全てを網羅する
《格納者》
格納:接触した対象を格納する。格納可能なのは非生命体のみである。
格納庫:格納した対象を亜空間内に収納する。亜空間内では時間効果が及ばない。
隔離:格納庫内の危険物の隔離を行える。
部分展開:格納庫内の収集物の一部を外界に展開できる。
《思考加速》
・通常の千倍に知覚速度を上昇させる。負荷は据え置き。
《飢餓耐性》
・栄養不足の状態に対して耐性を得る
《痛覚無効》
・痛覚が無くなる。
以上です。主人公が時々頭を痛めたりしているのは、マニュアルの情報量が多いからですね。
続かないメリ(爆風最強並感)