あれから、ブルマさんとの話し合いが一段落した後。
とりあえず今日は自由行動ということになり、ブロリーと共に外へ出てきたのだが。
「あっれぇ・・・??今日って8日目じゃね・・・??」
なんとなくぼんやりともうあんまり日数残ってないだろうな~とは思ってたけど、改めて指折り数えてみても開催宣言の日から明日で9日だ。
事件中に夜が明けたりもしていたが、何度確認しても今日は8日目。
何か勘違いしてたか?とよくよく記憶を掘り返してみたら、唐突に思い出した。
「あ!!そうだ!!1日ズレてる!!」
『10日後に開催』というセリフは確かにセルが発したものだが、それはトランクスを負かした直後でのこと。
そしてTV局を乗っ取って大々的に開催宣言したのはその翌日である。つまり、あの放送の日から開催までは9日。
記憶が混同して認識が1日ズレてしまっていたようだ。あちゃ~・・・うっかり。
「セルゲームかあ・・・・・」
原作における人造人間編・セル編の締め括り。
天下一武道会を模してセルが主催する武道大会・・・に見せかけた実質セルVS人類の生き残りを賭けた決戦の場だ。
悟飯がSS2に覚醒する重要イベントでもあり、決着時の親子かめはめ波はシリーズ屈指の名シーンである。
しかし。
俺は正直言って、原作通りセルを悟飯に任せる必要はないんじゃないかと思っている。
・・・これに関しては後で悟空とも一度話そうと思ってはいるのだが。本来の劇中、悟飯はかなりの無茶振りをされ結構な辛い思いをすることになる。
それは悟飯を覚醒させるために悟空が仕向ける荒療治のようなものなのだが、あれは当時の戦力的にセルに勝てる可能性が唯一悟飯の覚醒に賭けるしかないという"やむを得ない"状況だったからだ。
本来悟飯は争いごとや戦うことを好まず、武道家として修行するよりも本当は勉強に打ち込んで学者を目指す日々を望んでいたはず。
悟空だって、積極的に修行しない悟飯のことをもったいないとは言いつつも必要に駆られていない平時であれば特に反対はしていなかった。
・・・今、ここにはブロリーがいる。
原作のセルゲームには登場せず、なおかつ現時点で間違いなく最高戦力といえる彼が介入することで筋書きは本来のものとはかなり変わってくるはずだ。
実力的に見れば完全体にも、その後再来するパーフェクトセルにも恐らく問題なく勝てるだろう。
"やむを得ない"状況でない以上、悟飯に余分な負担は掛けなくて良い。
勿論それによりSS2への覚醒の機会も逃すことにはなるのだが、それで困ることってぶっちゃけあるだろうか?・・・俺には思い当たらない。
言っちゃあ何だがブウ編でアルティメットに覚醒するも大した戦功を挙げられないまま主役の座は悟空に戻るし、要所要所での戦力不足はブロリーの加勢によって釣りが来る状態。
無理に戦場へ悟飯を引っ張り込まなくても、穏やかに学者さんを目指させてやってもいいじゃないか。
ちなみにブロリーの参戦モチベのほうはバッチリである。
地球には林檎だけに限らず様々な美味いものがたくさん溢れかえっている、パラガス曰く宇宙で一番環境の整った星だ。
そんな地球を、宇宙最強を自称する虫が大した理由もなくぶっ壊そうとしている。
その話をしただけでも結構乗り気になっていた。
・・・そういや、世界は違えども地球は俺が生まれ育った星だって話もその時ついでにちょろっとしたんだが。なんかブロリー、ピキるまではいかないまでも心なしか声のトーンが数段下がってた気がする。
そこそんなに気に障る要素あったか・・・??
まあいいや、それはおいといて。
セルゲームへ介入するにあたり、出来れば原作の展開から改変したい点がもうひとつある。
それについて考えていると、急にふと思い付いたことがあり俺は声を上げた。
「・・・あ、ねえ、いま何時?」
時計を探してみるとお昼よりも少し前。
・・・もしかしたらまだギリギリ間に合うかもしれない。
「ごめんブロリー、ちょっと用事!すぐもどってくるからまってて!」
「?・・・ああ」
帰ってきたらお昼ごはん食べようね!と手を合わせて俺は長距離転移を試してみた。
すると成功。
よっしゃ、まだ間に合ったようだ。
まるでこの世の終わりみてぇな雰囲気してるけど。
絶えない地響きに大地が揺れ、頭上からは眩い光と共に"滅び"が降ってくる。
間近に迫りくる巨大な彗星に今にも喰い尽くされてしまいそうな、壊れかけの寂れた星。
そう、数時間前に立ち去ったばかりの新惑星ベジータだ。
・・・本来だったら丁度今くらいだったんだよな。ブロリーと悟空の戦いの決着がつくタイミングって。
視界いっぱいを埋め尽くしそうなほどに迫る巨大なグモリー彗星は、それでもまだギリギリ俺の視界の範囲内だ。
まずはコイツにどっか行ってもらおう。
こんだけデカけりゃある程度雑な指定でも大丈夫だろ。
目の前を埋め尽くすほどだった巨星は、音もなく唐突に消え失せた。
正確に言えば米粒以下にも見えないほどめちゃくちゃ遠くに移動させただけなんだが。
ついでに回転かけて真反対の方向に向けておいたから、もうあの彗星はこっちには来ない筈だ。
俺は振り返って、崩れ去った宮殿の跡を見る。
・・・ごめんな、おっちゃん。
もう少しだけそのままにしちゃうんだけど、我慢しててくれ。
ついでにシャモ達の様子も見ておこうと俺はシャモ星へ転移。
実は衝突しそうになっていたグモリー彗星に、新惑星ベジータから間近な距離にあったシャモ星も地味に巻き込まれそうになっていたのだ。
本来ならブロリーに星ごと消されていた存在だった為、うっかり認識から漏れてしまっていた。
仮に彗星に直接巻き込まれなかったとしても、間近で新惑星ベジータが爆発崩壊してしまえばシャモ星にも甚大な被害は出ただろう。
お、思い出してよかった・・・。
村の跡地に着いてみると、予想通りの大騒ぎ。
彗星は消したから大丈夫だよと伝えるとまたもや感謝され持て囃されたが、ついでに少しばかり相談してシャモ星の位置を新惑星ベジータから離すことにした。
今現在目の前の差し迫った危機は去ったように見えるが、新惑星ベジータはどっちみち明日には消滅する。
衛星だったであろうシャモ星の位置が変わることで環境にも変化はあるだろうが、本来星も住民も丸ごと消え去っていた筈だと思えばまだマシな結末ではあるだろう。・・・と、思いたい。
念のためこれからもたまに継続して様子は見に来ようかな。
再度新惑星ベジータ側に戻り、月ほどのサイズに見えているシャモ星をこれまた遠くに移動させた。
これでひとまず今のうちにやっておくことは済んだかな。
崩壊する運命だった新惑星ベジータを"とっておく"理由は、お察しかもしれないがセルの自爆の受け皿に使おうと思ったからだ。
悟空の瞬間移動と違い俺は誰もいない場所にも問題なく転移が出来るし、元々消え去るはずだった星の余命が1日ズレたところで苦情はどこからも出ないだろう。
悟空を死なせないのは勿論のこと、俺も転移でセルをここに連れてきた後は即座に帰るから道連れになるつもりはない。ついでに界王様たちのことだって助けられる。
悪ぃなボージャック、アンタはそのまま永遠に寝ててくれ!
「ごめんねブロリー、お待た・・・・・なにしてんの?」
用事が済んで再び転移で戻ると、公園のベンチでネコまみれになってるブロリーがいた。
やめてくれよ俺が見てないときに限って面白いことすんの~~~。
使えるものは使っちゃおうぜの精神。
前回のアンケートありがとうございます!
けっこう票割れてますけど見たいって方も結構いらっしゃるようなのでいつか書いたらひっそり一度だけ案内リンクでも載せようかな~とおもいます。
やめろ票一色だったら妄想の中だけにとどめておこうかなと思ってたんですが意外と許されそう(´∀`)