※ブロうま(ブロリーに美味いもの食わせてうまいって言わせるだけの回)・大食いチャレンジ編
それは予定のない日、ブロリーと二人で行ったことのない地域へ散策に出ていたときのこと。
肩車されてゆらゆら揺れつつあったかい日差しの中ぽかぽかまったりしていると、ふいに何かに気づいたらしいブロリーに下からくいくい引っ張られた。
「おい、"ぼーなすいべんと"があるぞ」
「およ?」
指す方向を見れば、小ぢんまりとしたカフェとファミレスの合いの子みたいなお店に大きな張り紙がしてあって『大食いチャレンジ挑戦者募集中!』の文字。
お~!らっき~!
時刻を確認するとランチタイムに入るちょっと前。
「そろそろおひるごはんのじかんだねえ・・・・・いっちゃう?」
にひひと笑う俺にブロリーが頷き、俺達は店の方へ足を向けた。
大食いチャレンジ。
大容量の料理を時間制限以内に食い切れば賞金が貰えるという非常にシンプルかつありがたい催しだ。
チェーン店などではあまり見ないが個人経営などの小規模な飲食店でたまにやっている印象があるレアイベント。
俺達はこれをボーナスイベントと呼んでいた。
なにせタダで飯が沢山食えてなおかつお金まで貰えるのだ。まさにボーナス。
もちろん失敗すれば賞金は無し、どころか場所によっては大容量の料理分の割増料金をとられたりするもののブロリーがいる以上クリアは確定的。
実際以前にも一度出くわして難なくクリアしている。ありがてえありがてえ。
さてさて今回のお題は?・・・カツカレー!ボリューム満点だ!
運ばれてきた巨大な皿には満杯のカレーのみならず分厚いトンカツがこれでもかと乗っかっている。これは常人にはキツかろうて。
「制限時間15分だって。いけるよね?」
「当然だ」
よっしゃよっしゃ。
カレー自体は以前に一度普通のものを既に食わせている。見た目に最初は引いていたが食った後は予想通り虜になっていた。うめえもんなカレー。
そんなこんなでチャレンジ開始。
昼食も兼ねてのことなので俺も横からちょびっとだけ削りつつ、みるみるうちに皿は空になった。
カレーもトンカツもとても美味しい。俺は痛覚無効が悪さしてるのか普段辛味を非常に感じにくいのだが、芳醇な香りのおかげかとても美味しく頂けている。トンカツも分厚くてサクサクで脂乗ったジューシーおにく!
結果、かかった時間は僅か5分ちょい。時間計ってたウェイトレスのおねえさんも始終唖然としてた。
もちろん歴代最速での達成らしい。さらにあろうことか食い足りないらしいブロリーはもう一杯欲しいと言い出している。
おかわりくださいと言うと仰天されたが、引っ込んだお姉さんが連れてきた店長っぽいおっちゃんが悔しそうな顔をしながらひとつ提案を出してきた。
曰く、普通のおかわりではなくもう一度チャレンジとして挑戦するか?と。
クリアできたらもちろん賞金をさらに出すが、もし失敗したら一度目のチャレンジ分の料金もセットで支払うという罰則付き。
さすがにアレをもう一度はキツいんじゃないかと思われての提案だろうが、俺達は二つ返事で引き受けた。実際ブロリーもまだまだ余裕そうだし。
すると運ばれてきた大皿にはさっきの1.5倍くらいのトンカツが溢れそうになりながら乗っかってる。意地悪ぃ~!!・・・けど店のほうの採算大丈夫なのかこれ。いやチャレンジ2連続で突破される時点でキツいのはキツいのか。まさに意地なんだろう。
なおブロリーは嬉しそうである。結果8分かからずに2皿目も食い切った。
「・・・美味かった」
「ごちそうさま~!」
二重の意味で!賞金2回分あじゃまーす!!
満足そうに呟くブロリーとはしゃぐ俺、対照的におねえさんとおっちゃんは顎が外れんばかりのDBらしい表情をしている。
綺麗に食い切った上に合計しても1回のチャレンジ分の制限時間内となればもう文句もつけようがなく、おっちゃんは泣く泣く賞金を手渡してくれた。
腹も財布も満たせてホクホクしながら店を後にする俺達。
お金だけでなく料理自体もとても美味しかったので非常に満足です。
そして案の定、その店には出禁になりました。まる。
そりゃそうなる。
このシリーズいまのところ時系列はぜんぶ地球に来て初年度の出来事って想定です。
移住したのが5月くらいで、たこやきが夏、これが秋、クリスマスが冬って感じ。