TS転生幼女は伝説の超サイヤ人を救いたい。   作:こねこねこ

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TS転生幼女番外03_ブロうま・祝祭のごちそう編

※ブロうま(ブロリーに美味いもの食わせてうまいって言わせるだけの回)・祝祭のごちそう編

 

 

 

「あれ・・・待って、今日ってクリスマスじゃない?」

 

12月24日。

出先でのこと、ふいに今日の日付が目に入った俺はおもむろに声をあげた。

しかしキョロキョロと見回すも、街の様子には冬らしい飾り付けはあれど生憎クリスマスっぽい雰囲気は見受けられない。

年末年始が近いから、その準備はしてるみたいだけど。

 

「うーん、ちがうのかぁ・・・この世界、クリスマスないのかな」

「・・・くりすますって、なんだ?」

「わたしの世界にあった季節のイベントで、要は祝祭・・・おまつりだね」

 

せっかくだから何かしたいなあと言うと、何かを思い出すようにしてブロリーが呟いた。

 

「美味いものを食って喜びあう日、だったか」

「あ、そういえばそんな説明したっけ。ずいぶんまえだよね」

「・・・あの日のことは、よく覚えている」

 

まだちっちゃかったブロリーと、二人並んであったかいスープ飲んだっけ。なつかしいな~。

あの幼児が今や長身にコートが良く似合うドチャクソイケメンになりました。なお幼児のままの俺は相変わらずちっちゃいのでもこもこまみれの幼児服でぷくぷくしている。さむいんだもん。

よく冷えるこんな日はおうちであったかい料理でも囲もうではないか。

 

「・・・うん、やっぱりそれっぽいごちそうくらいは食べたいよね。今日は奮発しちゃお!」

 

チキンとケーキがあるだけでも気分はそれっぽくなるし!

ごちそうという単語にテンション上がったらしいブロリーを連れて俺達は意気揚々と買い出しに向かった。

 

買えるものは買って、売ってないものは作る。

ちょっぴり良いお肉も買っちゃったりなんかして。

ケーキ屋さんでブロリーに好きなの選んでいいよと言うと散々迷った結果でっかいホールのやつが3つになった。

ブッシュドノエル食べたかったけど無いみたいだったから自分でつくろ。

くそ~もっと早くに気付いてたらシュトーレン仕込んだりしたんだけどな。いやブロリーが爆食いするからダメか。容易に目に浮かぶ。

 

鶏肉も丸焼き用のでっかいやつを買って帰り、中にピラフ詰めてから自分でローストしそれっぽいのを作り上げた。

他にもピザやら大鍋いっぱいの濃厚ビーフシチューやら。

ブロリーも手伝ってくれて、今までにないくらいたくさん用意した料理の数々でテーブルは満杯だ。

 

普段あまり飲まない酒も開け、俺は代わりにぶどうジュースで乾杯する。

・・・う~ん、クリスマス関係ないここでメリクリってのもおかしいか?

 

「なんでもない日おめでと~!かんぱーい!」

 

それでいいのかという顔をしているブロリーを巻き込んで構わずはしゃぐ。別になんでもない日にごちそう食べたっていいじゃないか!

まだ頻繁に贅沢できるほどの余裕はないけど、こんなときくらいはね。

 

食べ始めれば並んだ料理はみるみるうちに減っていく。

俺も追加のピザを焼きつつ、お肉たっぷりのこってりシチューに舌鼓。うんめ~!!

すると満足そうに咀嚼していたブロリーがしみじみといった様子で呟いた。

 

「・・・地球は、本当にどれもこれも飯が美味い」

「なんでもかんでもってわけじゃないけど・・・そだねえ」

「お前が作るとなおさらだ」

 

お、ほめてる?てれるじゃ~ん。

 

「でもブロリーだって宮殿にいたときとかさ、けっこう豪華なご飯食べてたんじゃないの?」

「あれが悪かったというわけではないが、特段食っていて何かを思ったこともなかったな。質より量という印象のほうが強かった」

「あー・・・たしかに、わたしも一回食べたけどなんかちょっと単調な味だったかもね」

 

用意してくれてたおっちゃんには悪いんだけど。美味しかったって印象はあんまり残ってないんだよなあ。

 

「お前が手を加えたもののほうが格段に美味い。恐らく基準がそもそも違う」

「ほーん・・・国民性の違いかも。わたしがもともといたところって、地球の中でも特に食へのこだわりはぴかいちだったから」

 

こちとら他の国の料理ですらなんでもかんでもすぐ魔改造する日本人だからな。

俺も自分で調味できるときはとことんやるし、ブロリーに料理を教えるときもとにかく味見は怠るなと念を押しに押している。

彼も結構色々作れるようになってきてるんだけど、それでも俺の作る料理が好きだと言ってくれた。

どうせだったら毎日うまいもん食っててほしいからさ。そう言ってもらえると頑張ってた甲斐があったよ。

 

「・・・・・来て、良かった」

 

ぽつりとそう呟かれた一言に、ちょっとこみ上げてくるものがある。

俺も笑って、一言だけ呟き返した。

 

「きてくれて、よかった」

 

ちらりと見上げると、ちょっぴり赤くなった気がする顔でグラスを呷っている。

酒には強いほうだって言ってたけど、珍しく酔っぱらってんのかも。

俺もなんだか本格的に照れ臭くなってきてしまい、縮こまってチキンを食み食み。

 

やがてテーブルの上にあった皿はあらかた空になり、それだけでも数十人前はあっただろうに買ってきたケーキを出したらそれも全部ぺろっと食べてしまった。

俺が追加で作っておいたブッシュドノエルも物珍しそうな顔をしながらもうまいうまいと完食。今の時期くらいしか見ないケーキだもんなあ。見た目はともかく、チョコたっぷりのケーキは甘いもの好きの彼には大変お気に召したらしい。またいつか作ってやるか。

 

腹も満ち、ほっこりしながら仲良く片付けも済ませてゆっくりしていると窓の外に雪がチラついていた。

 

「あ、ホワイトクリスマスだ」

「・・・雪が白いからか?」

「そ。なんだかちょっぴりうれしくなる」

 

大粒ではないから、積もるほどではないかもしれないけど。

ひらひら舞ってる雪を眺めながら、隣に座るブロリーの膝の上にころんと転がる。

 

「来年もさあ、今日みたいにごちそうたべたいよね」

「・・・来年だけじゃなく、毎年でいい」

 

そう言われて思わずふへへと笑ってしまった。

毎年、当たり前にこうやって二人でずっと過ごしていけたらいいよなあ。

 

 

 

あったかい部屋のふかふかなソファの上で、おなかも心もぽかぽかになった俺は大きな手のひらで撫でられたのがとどめになってそのまま寝落ちてしまった。

 

 

 

 

 





はっぴ~くりすます。
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