あたごコレクション   作:今瓜リタ

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10話、〜演習前半〜 「か、艦娘が飛んだぁ!?」

 

〜秋津提督〜

あたご達を送り出すとイーグルアイ提督との通信回線を開いた。

まだ着陸まで30分はあるからそれまでは無線でやり取りをしないといけない。

 

「あー、こちらキャリア1。イーグルアイ、聞こえるか?」

《おう、バッチリ聞こえてるぞ。久しぶりだな!》

「だな。今日は負けないからな!(ニヤァ」

《結構自信満々なんだな、大和型でも出たのか?》

「いやぁ?まぁ秘密〜(ニヤニヤ」

《まぁいいけど。ていうかそろそろ始ま……秋津、そっち…コンテナを縦にしたような物を背負ってるやつが2人いるんだが……しかも177って白い数字が書いてる奴と182……一体誰だ?》

「さぁ?誰だろうねぇ」

《肩に…CIWS!?…オイ、まさか現代艦…》

「正解!イージス艦のあたごとみらいだ。さて…この2人に勝てるのか?お?お?」

《……もしかして…お前のとこの妖精さん建造する時叫ぶか?》

「……?そういえば結構ハイになって叫んでるけど…それがどうかしたのか?」

《…実はウチもだ》

「………といいますと?」

《ウチの艦隊みてみろ》

「えっと…電、赤城、……アングルドデッキをもった空母…明らか現代艦としか思えないようなレーダーを装備した艦娘………

ま、まぁウチのあたご達が負けると思わな…あれ、2隻足りないぞ?」

《そいつらが今回の切り札だな》

 

 

 

〜あたご〜

《たいへんだ!のこりはぜんいんリボンつきだ!》

 

前世で聞いた事のあるセリフが聞こえた。

あ、切り札持ってたのね。

 

<<メビウス2、エンゲージ!>>

<<メビウス3、エンゲージ>>

<<メビウス4、エンゲージ!>>

<<メビウス5からメビウス7、エンゲージ>>

<<メビウス8、エンゲージ>>

<<ぜんきメビウス1につづけ!>>

<<メビウス1、エンゲージ>>

 

結構強そうだけど260knならメビウスもオメガもF-22じゃなくて零戦っぽいな……そんなに驚異じゃないか。

 

「みらい、海鳥にあいつらの相手頼めるか?」

「私のお気に入りの子ですよ?大丈夫です!」

「よし、じゃあ頼むぞ」

「はい!シーフォール、聞こえてましたか?」

《こちらシーフォール、ぜんぶバッチリきこえていましたよ。まかせてください!》

「わかりました!」

《しょうじゅんアイリンクシステムせつぞく、マスターアームオン!……とらえた!FOX2!FOX2!》

 

海鳥からの映像をみるとサイドワインダーに狙われたオメガ隊の1機が被弾直前に右に大きくバンクを振りベイルアウト。そして誰もいない機体にミサイルが命中。その破片が味方の戦闘機に当たりその戦闘機は胴体を破壊されて落ちて行った。

……もしかしてこうなる事を計算して右に大きくバンクを振ったのか…?

 

「目標群ブラボー、目標群アルファを残してこちらに針路を変更しました!」

 

うげ…ブラボーって事はオメガ隊……もう嫌な予感しかしない…

海鳥に追撃は…速度が違い過ぎて無理か…

 

「わかった、迎え撃つぞ。海鳥は引き続き目標群アルファの相手をさせてくれ」

「わかりました。シーフォール、出来るだけ早くお願いしますね」

《りょうか……やばっ!(ブツンッ…》

 

突然海鳥からの映像と通信が途絶えた。

 

「シーフォール!応答してください!シーフォール!!何があったの!?シーフォール!」

《……あー、こちらシー…ォール……黒…F-14と交戦中…機……胴体………被弾しま…た!損傷…酷……脱出します!ベ…ルアウト!》

「そんな…私の海鳥が……」

 

……そういや母艦が大破したから補給出来なくて脅威にはならないって安心しきっていたけど……まだラーズグリーズには機銃が残ってたの忘れてた。

ラーズグリーズは海鳥の他に6機程瞬殺すると燃料が残り少ないのか横須賀に向けて離脱して行った。

演習海域の外に出たからあのF-14はもう戻って来ないと考えて良さそうだな。

そろそろ決着を付けるか。

 

「目標群アルファとブラボーは俺がスタンダードで落とすからみらいは敵艦をハープーンで攻撃してくれ!

長門達には悪いけど…ミサイルがあるのにわざわざ有効射程圏内に入って被弾のリスクがある砲雷撃戦をする必要もないしな。

まぁ被弾のリスクが殆ど無い射程ギリギリの場所から撃って命中する方法があるなら話は別だけど」

 

そう言い切った瞬間、即みらいに返された。

 

「ありますよ、その方法」

「嘘ォ!?」

「私達がレーダーを見て長門さん達に指示すれば2、3発で命中すると思いますよ?」

「……できるか?長門」

「ふ…私を誰だと思っている?」

 

やっと出番が来たとばかりに自信満々で頷く長門。

 

「よし、それじゃあ頼んだ!そうと決まればさっさと敵機落とすか!」

 

そう言ってVLSを解放、ミサイルを発射する為に敵機をロックする。

 

「ちょ、あたごさんストップです!」

 

突然みらいが止めて来た。

 

「へ?」

「へ?じゃないですぅー!レシプロ相手に全てミサイルは勿体無いですよ!?」

「…それもそうだな……長門!夕立!島風!あの敵機を任せてもいいか?危なくなったら俺とみらいが何とかする」

「わかった!」

「殴り合いの前にハエ叩きという訳か。よし、任せろ!」

「今度こそ頑張るっぽい!」

 

しばらくして7機の敵機が主砲の射程に入ってきた。

 

「撃ち方始め!」

 

俺の合図でみんなの主砲が一斉に火を吹いた。

1発目の砲撃で長門が2機撃墜、夕立が1機、島風が1機撃墜。

パイロットがベイルアウトした後の機体は長門達に向かって滑空するが距離が遠かったのか200m手前で落ちた。

そして更に長門が追撃、2機が空中で爆発、残りの1機は煙をはきながら俺達の真上まで飛び、突然急降下を始めた。

 

 

 

〜みらい〜

最後の敵機が私達の真上まで来て、突然急降下を始めました。

あれ…既視感が……

あのまま進むと夕立さんに…あれ?爆弾や魚雷は積んでいないようですね……まさか!

 

<<オメガ11、イジェクト!>>

「夕立さん!回避してください!!」

「っ…避けきれないっぽい!」

 

夕立さんに機銃掃射をしながら降下、そしてベイルアウトする敵機、そして大破しながら迎え撃つ夕立さん。

反応するのが遅過ぎた…もうシースパローは間に合わない…!

 

「CIWS、AAWオート!」

 

私と殆ど同時にあたごさんも撃ち始めた。

回転、発射、弾着。

その短い引き伸ばされた時間の中で蘇る記憶。

 

 

『トラックナンバー2656、急接近!』

 

『艦橋1番!航空機、右60度20!真っ直ぐ突っ込んでくる!』

 

『CIWS、AAWオート!』

 

『面舵いっぱーい!右転針、左一杯急げ!見張り員退避!衝撃に備え!』

 

 

余りにも慢心し過ぎていました…これじゃあの時の方がマシです…!

CIWSを発射するのも遅過ぎました…これじゃあ迎撃できても破片で夕立さんが…!

 

「あたご!みらい!その機銃を撃つな!」

「わかった!」

「っ…はい!」

 

長門さんに言われた通りすぐにCIWSを止める。

すると長門さんが猛スピードで突っ込んで跳躍、敵機に(ドゴッシャア!)「えちょおま長危な嘘ォ!?」オーバーヘッドキック…………ええええええええ!?!?!?

何ですか今の!?オーバーヘッドとかアリなんですか!?

あたごさんなんか驚きの余り訳の分からない事叫んでましたよ!?

 

「ふぅ……」

 

いやいやいや!ふぅ…じゃないですよ!?!?

 

「何とか間に合ったな」

「あの、長門さん……今の…どうやったんですか?」

「どうって……気付いたら身体が動いていたからよくわからない」

 

つまり攻撃は最大の防御、みたいな事でしょうか……私とあたごさんより守りが硬い気がしてきました………

 

「まぁとにかくこれで後は敵艦とその護衛のメビウスだけだ。前進するぞ」

 

あたごさんに従い長門さんの主砲の射程ギリギリの場所まで前進する。

 

「よし、シーホークは加賀さんと夕立、島風の周辺にソノブイを投下して警戒しつつレーダーの情報を送ってくれ!長門は主砲発射の用意を!発射タイミングは任せる!」

《りょうかい!》

《ガッテンしょうち!》

「わかった!……全門、斉射!」

 

 

 

 

〜その頃の佐世保鎮守府〜

 

ズドンッ!!

 

「何だ今の!!」

「また艦娘のお嬢ちゃん達何かやらかしたのか?」

「いや、音がした方角からして艦娘じゃなさそうだ!」

「……オイオイ…何だこれ!!」

 

 

〜金剛姉妹〜

「What!?」

「お姉様…今の揺れと音、海軍護衛艦隊の方の港からです!」

 

 

〜第六駆逐隊〜

「はわわっ!地震なのです!?」

「だだ大丈夫よこれぐらい!レディ何だからもっと落ち着いいいい」

「わ、私に任せなさいい!」

「………これは…地震じゃない。何か衝突した…?」




初登場!日本国防海軍佐世保鎮守府所属護衛艦隊!
漢字だらけで眼が…!
次回、新キャラ登場します!
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