【速報】ブルマ寝取ったったwww【悲報?】   作:粗品もんすたー

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たくさんの高評価、ありがたく!がんばっちゃうぞー!



三蔵の企て

 

 

 

 

 俺が最終的に目指してるのは、俺が安心して暮らせる環境の確保・維持である。

 

 この世界は宇宙規模で危険が多すぎる。俺の安泰な生活のためにも、地球圏の静謐は不可欠だ。

 そのために必要な物は山ほどあった。

 例えば魔人ブウ編のラスト、地球人が現実を知っていれば、元気玉はもっとスムーズに完成させられていただろう。皆のヒーローは人知れず戦うよりも、皆に認知され正当な評価をされてなければならない理由がある訳だ。些細な手違いで全てが終わっちまうなんて洒落にならん。

 今も俺は忘れちゃいない。今の俺よりも強い、二人組の魔族の存在を。漫画に存在してなかった奴らがいるってだけで、俺の知ってる歴史通りに事が進むと楽観するのは馬鹿を超えた阿呆の所業だ。

 

 地球人の、現実の正確な脅威の認知。これは欠かせない。そうなると次に必要なのは戦力だ。

 

 悟空を筆頭に、ベジータ、悟飯、ピッコロ、クリリン、天津飯、ヤムチャ、チャオズ……これだけで足りるか? ぶっちゃけ今の順で悟飯より下は戦力外になるだろ。他の地球人は言うに及ばず、悟天やトランクスみたいな子供に期待するのは酷だし、ろくな戦力がサイヤ人しかいないのは不安だ。

 だってサイヤ人は戦いでのパフォーマンスが一定じゃない。戦いを楽しむせいで、足を掬われる展開なんて如何にもありがちじゃないか? より確実で、安定した格別の戦力は不可欠だろ。

 

 地球側が用意できる最高戦力は人造人間一択。だからゲロを殺す訳にはいかなかった。

 

 宇宙を見渡すと地球人は弱すぎる。

 地球人最強格のクリリンでさえ、漫画終盤だと完全にエキストラみたいな扱いになってる。なら少なくとも悟飯のSS2級まで強くなれるセルと、それを製造可能なゲロを利用しない手はない。

 この際、ゲロに人格は不要だ。頭脳だけ利用する。外道だとは思うが、俺には他の方法が思いつかなかった。元々頭は悪くない自負はあるが、破格のデキをしてるわけじゃないしな。

 

 俺が俺の意思や感情を弄るのをやめるのは全てが終わってからだ。

 それまで手綱を離すわけにはいかない。

 平凡な意志力しかない俺が、事を成し遂げるには自己催眠の力を途絶えさせちゃいけないんだ。

 

 地球人の現実の認知、戦力とくれば、次に必要なのはシンボル。心の拠り所と言ってもいい。

 

 漫画で言えばミスター・サタン枠だな。

 一部例外を除いて地球人は弱い、縋れる何かがないといけないと俺は思う。

 その役割は俺が担うつもりだった。

 俺がやる事への対価として金や名誉、地位が欲しいっていう俗な欲があるのは否定しないが、それはそれとして、ぶっちゃけるとミスター・サタンをシンボルには出来んのだ。

 地球人が現実の脅威を正しく知ると、サタンに対処できるわけなかろうと見抜かれてしまうし、仮に強行して民衆を騙そうにも、宇宙の脅威を知ったなら当の本人が嫌がるのが目に見えていた。

 

 というわけで大雑把に纏めると、必要なのは以上の三つになる。

 

 世界の警察になった現BS軍は、俺が将来的に成立を目指している地球防衛軍(仮)の前身だ。

 純粋な地球人でも最低限度の戦力を持つため、最低でも戦闘力が自前で100ある軍隊を育てたい。

 攻撃力の最低保証値はある。人造人間16から18号までの火力を出せる、エネルギー炉を搭載した火器を携行可能にすればいいのだ。人型の兵器として運用するより、銃とかにすれば大量生産による戦力化は安定する。少なくとも数は揃う。

 これにより一部の化物みたいに強い奴らは、悟空達のような⸺⸺俺を含めた奴らで対処して、数で攻めてくるような奴らに対応できるようになるはずだ……机上の空論だがやらんよりはマシだろう。

 

 で。肝心の人造人間の素体についてだが………。

 

 志願制でやりたい。やりたいが、募集した時点で批判する声は出るだろうし、本人の意志で志願する人がいてくれたとしても、本人の周りで反対する人が出てくるのは簡単に想像できる。

 人権、倫理、その他諸々。宇宙からの脅威を周知して訴えても、全員が信じてくれる訳もなく、陰謀論はどうしたって出てくるし、下手すりゃ地球人お得意の脚の引っ張り合いが始まるかもだ。

 この世界の人達が、俺の知ってる地球人とは違って寛容で、賢かったらそういう事も起こらんのだろうが、楽観視して勝手に期待するのも筋違いってなもんだろう。考えるだけで頭が痛くなる。

 

 龍球を集めて、願い事で信じてもらえばいいと思わなくもないが、こっちでできる限りの努力もしてないのに、いきなり頼るのはどうなんだよと思うので、とりあえず一旦頼らないで頑張ろう。

 

 じゃあどう頑張るんだってなるが、人造人間に関してはもう世間に公表しない方が良い。

 素体に関しては何人も人を殺してるような、死刑が確定している極悪人を使おう。

 何も漫画の登場人物をそのまま人造人間にする必要はない。

 いや……待てよ? そもそも論、丁度いいのがいるじゃないか。

 死刑囚を使うってのも物議を醸すだろうから、いっそのこと宇宙人を使うのはどうだ。

 

 いるんだよ、丁度いいのが。

 

 ラディッツ。

 ナッパ。

 

 この二人は使える。人造人間17号、18号の枠はこの二人で埋められるんじゃねえの?

 俺の知ってる双子は⸺⸺ぶっちゃけ普通の人間時代にどんな奴だったか知らんし、もしかすると悪人じゃないかもしれんからな。二人のサイヤ人を捕まえた方が良心も痛まないだろう。

 しかも普通の地球人を人造人間化してあの強さだ、サイヤ人を人造人間化させたらとんでもない事になりそうじゃないか? その上で超サイヤ人になれたならインフレにもついてこられる。

 

 やりたくないが、本当に嫌だが、どうしてもやらないとマズイ事態になった時。

 俺自身を人造人間化する、という選択肢を作るためのデータ取りにも使える。

 

 名案だ。迷案ではないと信じたい。

 

 ⸺⸺お前はどう思う? 1号。

 

 

「マスターの案は現実的ではない。当機はまだ人造人間の戦力化を叶える理論を構築中である」

 

 

 司令室で一休みしていた俺の問いに、無機的な声音で応答したのは()()()()()()だ。

 ……失敬。ドクター・ゲロだったな。元、が頭につくが。

 

 1号は自分が設計した機械の体に、自分の生首を設置して、神経やら何やらを接合し動かしている。

 鹵獲した人造人間の内、桃白白が破壊してしまった奴の、首から上を挿げ替え再利用している形だ。

 

 俺に専門的な知識や技術はないし、ブリーフさんにやらせるわけにもいかんから、やむなく生首のゲロに適宜俺へ指示させて接合した。設備の不十分さや技術のなさから、とてもじゃないが上手くできたとは言えなかったものの、不出来な所は後でゲロにやらせたから問題ないだろう。うん。

 まあ問題があってもいい。必要な設備は与えるし、それまでに問題があっても回復術で延命できる。

 

 ⸺⸺人造人間1号はゲロという名前を使い、今後は科学者としてBS軍緋色隊に所属する。

 

 RR軍の創設メンバーとしては無名だが、科学者達の中の権威としては知名度があったからだ。

 

 本当は何体も人造人間を作っているんだが、今までのは政治的な判断という奴で、最初からなかったことになったため、ゲロ自身が記念すべき第1号ということになっている。

 反逆の心配はない。ゲロの自我は残ってるが、あらゆる感情値を一度ゼロにして、俺への憎しみや恐怖を忠誠心に置き換えている。俺への忠誠心以外何も残っていないし、勝手はするなと厳命していた。

 

 感情は一つだけ。意思も俺への従属だけ。それで逆らおうという発想は湧かないだろうし、思いついても実行するだけの動機には繋がらないはずだが………一応、念には念を入れて監視はする。

 金剛圏の一つは常時ゲロに貼り付けておくし、都度俺の催眠能力で感情や意思を調整し直す。もし催眠が効かなくなるような事があったり、不穏な行為をすれば即座に処分するつもりだ。

 

 ……鍛え続けたお陰だな。自分にしか作用しない超能力だった自己催眠を、回復術を流し込む要領で他人にも掛けられるようになったんだから。これがこの世界特有のインフレの一端なのかな?

 とはいえ危険な力だ。自制心をなくした途端、俺はとんでもないクズ野郎に落ちぶれちまうだろう。それは嫌だから必要がない限り催眠を他人に使わないよう、自分自身を催眠で戒めておく。

 

 

「だが当機のポテンシャルを十全に発揮すれば、いずれマスターの要求を実現する事はできる」

「それはよかった。一秒でも早く理論を完成させて役に立て。それしか存在価値がないんだから」

「了解した。マスターのオーダーを確実に実現してみせよう」

 

 

 ゲロは俺に忠実なマシーンになった。科学者として使えるし、参謀にも使えるだろう。

 だから俺の知っている、宇宙の脅威についても話しておいた。念のため孫悟空のような、未来で大成する戦士とかについては何も言ってないが。反逆の可能性はないと確信してるし、その確信が揺らぐことがないように手を打っているが、不測の事態ってのはいつでも起こり得るからな。

 油断、慢心をしないように自己催眠している俺は、ちょっとどうなんだってぐらい慎重だった。

 

 とりあえずRR軍を効率的に壊滅させる作戦をゲロに考えさせ、俺の指示としてBS軍を動かした。

 先日の西の都への襲撃を切っ掛けに、重大情報を掴んだということにして、RR軍が隠れている座標を全て暴露したんだ。ゲロからの緊急停止コードで無人兵器は使えなくなり、練度で勝るBS軍が奇襲を仕掛けたことで、RR軍は短期間で壊滅することになる。俺も前線に出て戦い、レッド総帥をはじめとする幹部を全員捕縛した。これにて一件落着、RR軍の兵士達や幹部は刑務所に収容された。

 総帥や幹部はすぐに裁判で死刑判決が下り、歴史上最悪のテロリストとして記録されるだろう。末端の兵士達も政府から厳格な処分が下される。ここまでくると俺の関知する領域じゃないがな。

 

 ゲロを下がらせ、与えた研究所に篭もらせる。

 

 

「ってわけで、だ。バイオレット、お前はどうする? このまま俺の所とは言わず、BS軍で働く気があるなら籍を置いてやる。軍を辞めて民間に出るってんでも止めない。好きに選んでいい」

 

 

 特殊任務の負担から、ここ一ヶ月ほどほぼ軟禁していたバイオレットの進退に関して。

 流石に事情を把握していて、自分の置かれた状況が非常に悪いと自覚してたんだろう。司令室に呼び出されたバイオレットは、俺から提示された選択肢に呆然としていた。

 

 

「……なぜ、ですか」

「あん?」

 

 

 今更コイツの前で好青年ぶる気はないから、ありのままの態度で雑に相槌を打つ。

 耳糞を穿りながら、聞きたいことがあるならもっと分かりやすく聞けよと目線で促した。

 

 

「私は……閣下を裏切ったんです、なのになぜ、そんな私に……?」

「ああ、うん。そういうのね。説明めんどいな」

 

 

 めんどいが、泣きそうな面の女を無視するのは男が廃る。

 スパイらしくドライに割り切って、助かってラッキー程度に思ってくれたらいいのに。

 溜め息を呑み込んだ俺は、懇切丁寧に話した。

 

 

「お前が二十歳未満だから温情を掛けてやってるんだよ。十五歳からスパイさせられてたんだ、もっとガキの頃に洗脳されて、自由意志はなかったんだろ。そうじゃなくても、そういうことにしとけ」

「……………」

「で、お前のいた環境を踏まえると、流石に一発で死刑ってのは可哀想だし、悪いのはお前にスパイをさせた奴らだ。二度目はないにしても、一度目ぐらい大目に見てやる。オーケー?」

「そんな………いいんですか?」

「いい。スパイ活動の一環だったにしても、三年間ウチで頑張ってたのも事実だし、処分するには身につけさせたスキルが勿体無い。親を人造人間にされた悲劇の令嬢って事で、俺の所に置いておくメリットもある。どのみちお前のいたRR軍はもうこの世にないんだ、裏切りの心配もない」

 

 

 一回抱いた女を容赦なく切り捨てるのも寝覚めは悪そうだしな、とは口には出さないでおく。

 というかスパイとして潜り込んできて、実際に役目を果たそうとした奴のくせに、コイツってば地味にBS軍への愛着と、自意識過剰の勘違いじゃなければ、俺への思慕みたいなものはありそうだった。

 

 バイオレットはRR軍で洗脳教育か、なんらかの外科的な措置を受けて忠誠心を植え付けられていた可能性はある。だが三年間という、十代の奴にとっては長い時間を掛け、自分の力で築き上げたウチでの立場に執着してしまうのは無理もない話だ。プラス、演技だったにしても役に没頭し過ぎて、俺への思慕が本物になってしまった、っていうのも十分に有り得る話だと思わんでもない。

 

 なら、本人が望むならウチに置いてやってもいい。後は経過観察して本当に信頼できるか見極める。

 

 

「…………」

 

 

 ぽろぽろと大粒の涙を流して、声を殺して嗚咽する少女から、俺は目を逸らさずに甘く声を掛けた。

 

 

「俺の許に戻れ、バイオレット。お前の全てを俺は許す。お前に罪はない、お前の居場所は俺の隣だ」

「……………ば゛い゛っ゛」

 

 

 乱暴に涙を拭い、濁点まみれの鼻声で応答し、敬礼する少女に俺は微笑む。

 よしよし、俺もそろそろ腹心の部下っていうか弟子みたいなの欲しかったしな。

 この感じ、バイオレットを鍛えていくのも面白いかもしれないぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 




こっから時間ちょい飛びます。
神様出すの忘れてたけど、まあいいかな。
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