【速報】ブルマ寝取ったったwww【悲報?】   作:粗品もんすたー

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新年、あけましておめでとうございます!
今年もよろしくお願いします!!
というわけでお年玉だよー。

ちなみに知ってると思うけど、バイオレットは原作キャラではあります。レッドリボン軍のちょい役です。画像調べたら見れます。


モラトリアム、そのいち

 

 

 

 

 

 俺に無駄にしていい時間はない。

 

 ブリーフさんやブルマちゃん、鶴仙人や天津飯達、養子に近いピッコロ、悟飯さんや悟空。彼らと時間を共有するのは、一見無駄に見えるかもしれないが無駄じゃない。教えを受けたり授けたりして、鍛えられるし鍛えてやれる。実益という一点だけを見ても、無駄なんかないと断言出来た。

 仕事にかけなきゃならん時間は、俺が法師って立場でお気楽になったから大幅に短縮できたものの、俺自身のブランドイメージ⸺⸺地球のスターって立場を維持するため、定期的におおやけへ顔を出していなきゃいかんから、自由時間が余ってるって言えるほどでもない。

 

 最近はその一環で天下一武道会を主催する立場をもらい、武道界を活性化させていこうとしていた。

 

 地球各地で予選大会をして、勝ち抜いた奴らが国王膝下の首都で本選を行い、優勝者には莫大な富と名声を約束し、望むなら俺と対戦する資格を与えて、ついでにBE機関への推薦をすることにしてる。

 予選と本選はどちらもテレビ放送をして、この世界におけるオリンピック的なイベントにしようとしてるんだ。そうすることで、子供達の夢に武道家が入って、武道界の大谷翔平的な奴が出現してくれたらいいなって思う。要するに将来への投資だな。得られる利益が膨大ともなれば、野球とかのスポーツや、公務員とかの堅実な職、エリート的なイメージの強い官僚みたいに、将来の夢の一つになる。

 

 そんで、そうなったら俺の名声は不朽のものになるだろう。なんせその武道界で頂点に立ち続けるんだから、野球の神様的な感じで崇められるのはほとんど確定してるといっていい。

 切磋琢磨する奴らの大会になれば、そこに参加した悟空達の刺激にもなるはずだ。優勝したら俺と対戦できるっていうご褒美もある、戦闘民族の悟空ならやる気満々で乗り込んでくれるはず。

 

 そうしたことをしながら、俺自身も修行は欠かしてない。ゲロの研究サンプルにもなってやらにゃならんし、俺に、無駄に過ごせる時間はないんだ。

 

 ……。

 

 …………ってのは、言い訳になっちまうのかな。

 

 

「法師様、私を鍛えて下さい!」

 

 

 時の人になって以後、実力をつけて、実績も積み、BE機関でブイブイいわせてる凄腕エージェントになっていた嘗ての部下、バイオレット『大佐』にそう頼み込まれたのを、俺は断っていた。

 仕方ないだろ。彼女は戦闘力数値が140にまで伸びた、地球人屈指の実力者になれてこそいるが、その実力はもう頭打ちになってる。超神水を与えて、ショック死しないように俺の回復術をかけながら潜在能力を引き出してこれなんだから、後はもう地道に修行していくしか方法はない。

 

 そういうことを一から十まで懇切丁寧に説明して、修行の方法を教えたんだ。

 なのに執拗に、諦めないで食い下がってくるもんだから辟易しちまった。

 

 

「前にも言ったがな、お前に教えられることはもう何もねえよ。別にお前がどうでもいい奴だから雑に扱ってるとかでもねえんだ、焦んなくても俺の求めてる水準に達してるしそれでいいだろ?」

「…………っ」

 

 

 嘘じゃない。バイオレットをどうでもいい奴と思っちゃいないんだ、俺は。

 俺がBE機関のエージェント、戦士達に求める最低限度の戦闘力は100であり、要求をクリアしてるんだから満足はしてる。140の戦闘力があれば、機関でも指揮官を全うできるはずだ。

 後は炉心からエネルギーを供給する、充電式の光線銃をテストして実用化に漕ぎ着ければ、フリーザでさえ射殺できるようになる。そうした光線銃を使う戦士としてバイオレットは合格点に達していた。

 

 だが俺はナメてしまってたんだろう。

 

 あの日に赦しを与えて、真っ当な道を歩む選択肢を提示し、日の当たる世界に置いてもらえた少女の気持ちを。一度だけとはいえ肌を重ねた経験と、赦しを与えられた感動が生んだ忠誠心を。

 有り体に言って、バイオレットは俺に心酔していたらしい。俺へ盲目的な忠誠心を持っていた。

 俺のためになるならなんでもやる覚悟があり、俺に期待されて、信頼され、重用されたい想いがあって、だからこそバイオレットは焦っていたのである。俺の些細な行動も見ていたから察していたのだ。

 

 俺のバイオレットへの期待値は、あくまで使える駒の範疇を出ておらず。俺の関心はバイオレットより遥かに才気に満ち溢れる少年達⸺⸺孫悟空やピッコロ、天津飯やクリリン達に向いていると。

 

 

「おい、サンゾウ。修行の時間じゃないのか」

「ああ……ちょっと待てピッコロ。すぐ行く」

 

 

 幼いピッコロが呼びに来ると、俺はバイオレットより優先すべきとして返事をした。

 目を逸らしていたその時、まだ二十歳の小娘であるバイオレットが、どんな顔をしていたか。

 向き直っても、俺はバイオレットの顔をあまり見ていなかった。

 

 

「あんま根を詰め過ぎるなよ。前に教えた通り、じっくり鍛えていけば戦闘力は伸びていく。今のままでも十分なんだ、怪我しない程度に頑張っていけばいい。バイオレットならできるさ」

 

 

 じゃあな、風邪ひくなよ。そう言って背を向けた俺の態度に、バイオレットは。

 

 

「…………………」

 

 

 自分が()()()()誰と共に捕縛されたかを覚えていた。

 そしてなまじ優秀だからこそ、調べた情報と照らし合わせ居場所を推測できてしまい。

 

 バイオレットは、先走ってしまった。

 

 俺が天下一武道会を大規模化させるため、忙しく動き回る時期を狙ったんだろう。

 そのタイミングで女は突如音信不通となり、俺が別件でその報せを受けた時には手遅れだった。

 

 

「⸺⸺バイオレット!」

 

 

 俺が駆けつけたのは地下にあるゲロの研究所。

 ゲロから報告が来たのだ。

 

『かねてより要検証であった、人間をベースにしたバイオ・タイプの検証、作製に成功した』と。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 バイオレットは胸中に渦巻く、混沌とした情念に身を焦がしていた。

 

 何年も、何年も、何年も……厳しい訓練と勉学に励んだ日々。

 最初は使命感だった。

 調()()()()()ものだったが、最悪のテロリスト集団への忠誠心に従い任務を果たそうとしていた。

 

 だが………不義理と裏切りを働いてしまった自分を、厳しくも優しく赦してくれた人がいた。

 

 あの日。

 本人にそのつもりはなかったのだろうが、頭に氣を流し込まれた時、自身に施されていた洗脳が解けたのだ。以来罪悪感を晴らし、本当の自分を見て欲しくて……また、抱いてほしくて懸命に努力した。

 

 だが、あの日から、あの人は自分に指一本触れてくれない。

 

 裏切ってしまったからだろう。

 自由意志によるものではなくても、薄汚い裏切りに手を染めたからそういう目で見られないのだ。

 だったら仕方ない。仕方ないが、諦めがつくかと言えば別の話である。

 ならば誰よりも優れた部下になれば、きっと、あの人はまた自分を見てくれる。

 自分は駒でいい。

 あの人は甘いから、戦力としては駒の一つと割り切ってても、一人の人間としても見てくれている。ならば他の者よりも使える駒になれば重宝してくれて、努力を認めて報いようとしてくれるはずだ。

 

 しかし、現実は厳しかった。

 

 何年も努力してきた自分よりも、十歳以上も年下の子供達の方が強かったのだ。

 孫悟空、ピッコロ。この二人は特に優れ、あの人の関心のほとんどはそこに向けられていた。

 ブルマというガキには頭脳で負け、戦闘力でも年端もいかないガキ達に劣る。

 バイオレットの自尊心が粉々に砕けたのは必然だった。

 

 バイオレットには、あの人への純粋な忠誠心がある。だが打算と欲もあった。

 

 自身より優れた男を欲する女の本能、洗脳を解いてくれた恩義へ報いたい義侠心、人柄に触れて好感を抱いた経験、肌を重ねたことで生じた執着心、それらが綯い交ぜになって総括された恋心。

 女の情念に老いも若いもない。二十歳の小娘であるバイオレットもまた、男には理解しがたい衝動に突き動かされるまま、自ら破滅的な道へひた走ってしまっていた。

 

 手術台の上に横たわり、全身麻酔で意識を手放したのは⸺⸺ひとえに誰よりも強くなって、あの人の関心を独占してしまいたかったから。ただそれだけのことで、女は普通の人間であることをやめた。

 

 

「テメェ……なに勝手なことをしてやがる!?」

「否認する。当機はかねてより人造人間理論の検証を推奨していたが、マスターは必要性を認めつつも被験体がいないとして当機の提案を退けていた。しかしこの被検者は自ら実験を受ける意思を見せ、またマスターの許可を得ていると申告している。当機による独断専行ではない」

「なんだと!? コイツが……俺の名前を勝手に使った……!? いや、そんなのはいい! なんでテメェはそれを真に受けてんだ、俺に確認も取らねえで勝手な真似をしてんじゃねえぞ!」

「当機は確認の必要はないと判断した。被験者はマスターの忠実な腹心であり、独断による申告である可能性は低かったためだ。施術の際にもリスクの説明を果たしている。マスターの望む戦力を揃えるためにも、理論の実証をおこなう方が優先順位は高かった。結果として実験は成功し、被検者は人造人間2号として完成した。問題ない」

「⸺⸺ああそうかい。ココロがなくても、俺に忠実でも、テメェはゲロだったな。抜け道はないって思い込んでた俺が馬鹿だっただけか。チッ、自分(テメェ)の低能さが嫌になるな」

 

 

 まどろみの中で聞こえてくる剣呑なやり取り。

 いや剣呑というには一方の声に感情が無さ過ぎる。馴染みのある声が一方的に猛ってるだけだ。

 しかしバイオレットは曖昧な意識の中で思う。すみません、閣下。すみません、法師様。私は貴方のお役に立ちたいのです。貴方に必要とされたいのです。貴方は悪くない、御自分を責めないで(わたしを見て)

 

 

「⸺⸺人造人間2号『バイオレット』は完成していた理論に基づいて施術した。永久エネルギー炉を搭載し、皮膚や内臓、眼球、骨格、筋繊維、すべてを強化し、戦闘力1000万相当の戦闘行動を問題なくおこなえるようにしてある。今後の進展も見越し、アップデートを繰り返すことで、当初の目標である戦闘力5億までは強化可能な、設計上の遊びも設けた。2号は正に理想的なプロトタイプである」

「2号じゃねえ。バイオレットだ、この娘は」

「了解した。以後、2号はバイオレットと呼称する。次にバイオレットへの施術成功を元にした、今後の展望を踏まえた報告をする。有機体を素体としたバイオ・タイプのサイボーグは、まだまだ発展途上の技術である。しかし当機の計算によると、永久エネルギー炉を搭載した個体同士による合体により、さらに飛躍した戦闘力を発揮可能になると思われる。具体的には完全ロボット型の人造人間の動力炉、戦闘データチップを取り込むことで⸺⸺」

「合体は要らねえ。それをやっちまうと、バイオレットの人格はどうなる? その案は却下だ。バイオテクノロジーの産物、人工生命体をより高次の生命体へ昇華するための素材扱いも許さん」

「⸺⸺了解した。では不透明だが、バイオレットの稼働データ次第で可能になるかもしれない量産計画の話をしよう。こちらはマスターの意向に沿えるだろうと予想する。バイオレットの廉価版となるだろうが、戦闘力が現時点のバイオレット級、つまり戦闘力1000万ほどになると思われる。サンプルとした超神水、マスターの回復術、ホイポイカプセルの仕組みを応用し、簡易版の永久エネルギー炉を心臓と一体化させ、薬物投与によって超人化させられる見込みだ。欠点は拡張性がない事だな」

 

 

 なんだろう。なんの話をしているのか、ふわふわした頭だとよく理解できない。

 

 ただ、喜ばしい話ではある、気がする。

 

 役に立ちたい一心で、必死に聞こえた話を頭の中で整理した。

 私のように改造手術を受けなくても、戦闘力1000万⸺⸺法師様の素の戦闘力数に匹敵する力を得られる技術の礎に、私はなれた……のか? 私は技術が進歩するごとに、強化できる?

 

 

「ふふふ………」

「! 起きたのか、バイオレット?」

「いいや。意識は覚醒に至っていない。夢の中にいるような心地だ。すぐにまた眠る」

 

 

 嬉しい。

 戦闘力……1000万。

 あの、子供たちなんかよりも、遥かに優れた数値だ。

 これだけの数値があるなら、きっと、法師様も見てくれる。頼ってくれる。使ってくれる。

 

 バイオレットは、浮かれていた。喜んでいた。

 

 これであの人は、以降の人造人間シリーズの雛形、原型になったバイオレットの性能を確かめ次第、相応の働きを期待して頼るだろう。個人的な修行にも付き合えと言うのは容易に想像がつく。

 

 私だ、とバイオレットは思った。

 

 私があの人の隣に立つのに一番相応しい、と。

 

 自分をここまで犠牲にして尽くせる女は、自分だけなのだから。

 バイオレットは至福の中で、再び眠りに落ちていった。

 

 

「…………」

 

 

 自らが情愛を向ける人が、慙愧を秘めた瞳で自身を憐れんでいると知らないまま。

 

 

 

 

 

 

 




次から幼年期の悟空やピッコロとかとの交流を描くつもり。

わいはお年玉をあげたで。ってわけで、ハーメルンのみんな! オラに元気を分けてくれー!
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