【速報】ブルマ寝取ったったwww【悲報?】   作:粗品もんすたー

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横流し

 

 

 

 

 

 BS軍はもっぱら専守防衛を主としている。

 

 というのもRR軍は規模の縮小を余儀なくされて、基地の隠匿を始めたのだ。

 所在地の特定が難しくなった今、問われているのは防衛力だという話である。

 

 ⸺⸺三蔵とかいう化物の出現、BS軍という明確にRR軍を標的とした軍隊の誕生。これら一連の流れはRR軍へ危機感を芽生えさせ、力を蓄えるのを優先し出したのだろう。

 そしてBS軍が活発に活動するのを牽制する目的で、時折ロボット部隊を派遣してBS軍の基地を襲撃、または人口の多い都市への攻撃を散発的におこなうようにもなった。

 

 RR軍の目的はおそらくハラスメント攻撃だ。敵軍の撃破を目指すのではなく、敵軍の対応限界を探りながら、自軍の優位を作り出そうとしているのだろう。

 RR軍総帥のレッドにそんな戦略がとれるとは思えない……桃白白からのタレコミで判明したことだが、RR軍の創設メンバーらしいドクター・ゲロの差し金だろう。無人のロボット部隊は人造人間の先駆け的なものだと思われ、並の兵器では太刀打ちできない性能だった。

 

 ゆえにBS軍は自軍基地の防衛とパトロール、RR軍の魔の手が伸びた所へ急行するための体制作りに追われており、大局的に見れば劣勢だと言わざるを得ない。

 

 だが被害は確実に抑えられている。俺だって遊んでたわけじゃないのだ。RR軍の活動圏を虱潰しにパトロールし、攻撃されている都市や田舎の村落にも駆けつけた。RR軍は弱体化しており、BS軍の士気と勢いはつく一方で、悪党どもは息を潜めつつある。

 

 今は劣勢でも、いずれ状況が覆るのは明らか。BS軍の司令部はそう判断していた。

 

 こうなると、俺の生体情報は死守するのが手堅い。ゲロはスパイカメラで俺の異常な強さの秘密を探ろうとしているだろうし、髪の毛一本、排泄物一つ残さない方がいいだろう。

 

 ……やろうと思えばできるのに、俺がRR軍を殲滅しないのは、別に私利私欲で見逃しているからではない。どこかに身を隠しているゲロ、世紀の大天才を確保したいのだ。

 個人的な見解だが、人造人間編は消滅してしまっても、魔人ブウ編まで10年近く間が空くのだから取り返しはつくと俺は見ている。ならゲロを味方にできたなら、未知の領域である魔人ブウ編後にとても心強い存在になるはずだ。

 

 あれだけのチートじみた頭脳の持ち主を亡くすのは惜しい。早期にRR軍を殲滅してしまったらゲロはどこかに潜伏して、発見できなくなる。それは避けたかった。

 RR軍を殲滅するのは、ゲロと交渉し味方に引き込んだ後だ。それまでにBS軍の世界的な地位と影響力を上げて、世界の警察的なものにしてしまおうというのが俺の考え。

 

 BS軍とRR軍は拮抗している。

 両者は力を蓄え、本格的に激突する時に備えているのが現状。

 

 ⸺⸺これで嵐の前の静けさのような、薄氷の上の平和が形成されたというわけだ。

 

 俺が鶴仙人に弟子入りして以後、桃白白は殺し屋から正義の味方に転向した。

 BS軍緋色隊の一員に加わり、全体の練度を上げるという名目で教官業に精を出し、テレビや雑誌などのメディアにも顔を出しはじめた。ものは試しで正義の味方になってみて、実際に活動してどんな気分になるのか確かめたのだ。桃白白の感想は……悪くない、らしい。

 

 桃白白は人殺しを生業にしていた悪人だが、別に殺しを楽しんでいたわけではない。

 標的を殺害するまでの過程で、ふざけているような振る舞いをすることはあったが、彼の目的はあくまで巨額の報酬でしかなく、効率的に金を稼げて人々に尊敬されるなら、そっちをやってもいいと簡単に宗旨替えしてしまえた。サラリーマンから脱サラして殺し屋、殺し屋から正義の味方とかいう、異色の経歴の持ち主になったわけだ。

 

 BS軍は元々、各国の中でもRR軍の跳梁へ義憤を燃やしていた精鋭である。

 桃白白の課す教練へ食らいついており、このままいけば気功術を修められるかも……。

 ……そうなると桃白白は精鋭達に尊敬される先生的な存在になるのか?

 人間変われば変わるものなんだなと感心する。桃白白が改心したわけじゃないが。

 

 ⸺⸺俺は俺で、鶴仙人の指導で早くも武術の腕が上がっていくのを実感していた。

 

 三蔵が父の教えで鶴仙流の基本は修めており、俺が独学ながらも気功術を鍛えていたからか下地は出来上がっていたらしい。正規の稽古を積み、『気』の使い方を適宜指導してもらっただけで、教えることはもうないとまで言われてしまった。

 

 そこで俺は鶴仙人監修の下、どどん波と気功砲の改良をおこなった。

 どどん波に螺旋回転を加えて貫通力を強化した超どどん波、どどん波の光線を極太にして破壊力を高めた真どどん波、気功砲を連発できる真気功砲を開発した。

 さらに、俺は界王拳の概要を覚えている限り伝えて、こういう技が使えたら最強の域に到れるだろう、ピッコロ大魔王が復活しても勝てるかもしれないと吹き込んで、鶴仙人に界王拳のような技の開発を依頼してみる。

 

 意外なことに鶴仙人は『その発想はなかった』といった反応で、使えば確実に寿命が縮むだろうなと言いながらも、嬉々とした様子で開発に乗り出してくれた。

 

 界王の奥義の一つである界王拳を、鶴仙人が本当に開発できるかどうかは未知数だ。

 

 できればいいが、できなくてもいい。鶴仙人の試行錯誤に付き合って、やがて悟空が本家本元の界王拳を体得した際に、教えてもらえたらこの経験が活きるかもしれない。界王拳習得までの時間を短縮できるかも、という儚い希望を作っておきたかったのである。

 

 そうしていると、ついに()()()がやってきた。

 

 気の探知を完璧に仕上げていた俺は、地球に落ちてくる小さな気を探知した。

 サイヤ人のカカロット⸺⸺後の孫悟空が惑星ベジータから襲来したのである。

 

 

(……ってことは、フリーザに惑星ベジータが滅ぼされたのは直近ってわけだな)

 

 

 時報である。ここから地球は激動の時を迎えることになるのだろう。

 

 俺は自分のために孫悟空へ接触する。これは絶対だ。

 カカロットに用はない。早く頭を打って孫悟空になってほしい。なってほしいが……。

 

 

(待てよ? 俺のせいで色々変わってるもんな、もし孫悟飯に拾われなかったら……)

 

 

 嫌な想像だ。だが、ありえないとは言えない。

 RR軍は武術の達人というものが、とんでもない化物だと学習している。ゲロの意向が反映されているのか、RR軍は気の研究のために達人を捕獲しようとしているらしい。

 なら武術の神と名高い武天老師、その弟子の牛魔王、孫悟飯も狙われていてもおかしくはなく、孫悟飯がどこかに身を隠すために居住地を移している可能性があるんじゃないか?

 

 

「……………」

 

 

 たらぁ……と冷や汗が流れる。

 失念してた。馬鹿じゃん俺。そっちへのフォローとか全然やってねぇよ。

 

 怖くなった俺は、急用が出来たと言って、制止も聞かず舞空術で現場へ急行した。

 赤ちゃんのカカロットを乗せたポッドが落ちたのは、人里からかなり離れた秘境的な所。それを一足先に見つけた俺は、孫悟飯がやって来ないかそわそわしながら待っていた。

 

 

(くそ、こんなに気を揉むことになんなら、孫悟飯の居場所を調べときゃよかった)

 

 

 抜けてた懸念点に内心舌打ちし、もしもがあれば俺が拾うしかないと覚悟する。

 待つこと数十分。

 鶴仙人に近い気の強さの持ち主が近寄って来るのを感知する。

 ポッドが落下してきた音を聞きつけてやって来たらしい。孫悟飯らしき爺さんが現れて、俺は心の底からホッとした。よかった……ほんとに無事でいてくれてよかった……。

 

 安堵から脱力した俺をよそに、孫悟飯はポッドの中からカカロットを抱き上げて、泣いて暴れる赤ん坊をあやしながら立ち去っていく。それを見送った俺は長い息を吐いた。

 

 と。

 

 

「……………ん?」

 

 

 ぽつねんと残されたポッドが目についた。

 

 

「…………」

 

 

 アタックボールとも、宇宙船ともいわれるポッド。とんでもない技術力の塊。

 たしか……これは後に回収され、悟空がナメック星にいくために改造されたんだっけ。

 ……これ、使えるな。

 

 俺は思案した末、一つ頷いてポッドを回収することにした。

 

 これをCCに持ち込んで、ポッドを提供する代わりになんらかの支援を頼むのだ。

 ブリーフ博士は専門分野的に宇宙への関心はなかったはずだが、流石に現在の地球の科学技術を遥かに超越してる物を見れば興味ぐらいは引けるはず。企業の判断としては、BS軍へ表立って協力すると、RR軍に目をつけられかねないから避けたいと思うかもしれない。そこを考慮して、あくまで個人的な協力という温度感で頼もう。

 

 ブリーフ博士に頼みたいのは、ずばり人工重力発生装置だ。これがあれば体を更に強く鍛えられるし、ブリーフ博士という大天才と交友を持つ、自然な導線にもできるはずだ。

 

 善は急げ。

 

 俺はポッドを抱えて飛翔し、一路CCへと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 




『超』だとセル編なかったことになってるっぽいし、マジで人造人間編省略しても問題なさそうなのが……。
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