戦隊終わったら異世界でゴジュウウルフになりました   作:仮面大佐

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第7話 2人の戦隊レッドと幼馴染の会話

 魔王軍の一人、アブダビとの戦いが終わった狼真達は、熊木白真/ゴジュウポーラー、金城光輝/仮面ライダーレジェンド、緒方莉菜/キュアユニバースと共に、王家の杖であるシャウハの魔法で、帝都アヴァルロストにある魔導塔へと赴いた。

 そして、魔力の種に蝕まれているテルティナの治療が行われていた。

 

「…………ひとまず、治療は成功ね」

 

 シャウハがそう言いながら、回復魔法をかけると、肥大化したテルティナの魔力の種が小さくなり、テルティナも容態が落ち着いた。

 すると。

 

「ううう…………!テルティナ様ぁぁぁぁ!」

「アンタがトドメを刺してどうする‼︎」

「何やってんだよ⁉︎」

「あぁぁぁぁ⁉︎」

 

 テルティナが助かったと聞いて、感極まったのか、ロゥジーがテルティナに倒れ込む。

 テルティナが顔を青ざめる中、灯悟と狼真とイドラは顔が青ざめているテルティナからロゥジーを引き剥がす。

 それを見ていた白真達は。

 

「癖が強いな…………」

「トドメを刺してどうするんだ…………」

「まあ、気持ちは分かるんだけどね…………」

 

 そんな風に話していた。

 すると、灯悟はシャウハに話しかける。

 

「けど、これで一安心だな」

「テルティナは大丈夫なのか?」

「種の侵食を抑える魔法薬を処方するから、明日には回復すると思うよ」

 

 灯悟がそう言う中、狼真がそう聞くと、シャウハはそう答える。

 そんなシャウハを、イドラは複雑そうな表情で見ていた。

 


 

 ロゥジーがテルティナに付き添う中、灯悟達はシャウハの部屋へと赴いていた。

 すると、イドラが口を開く。

 

「………どうして、アンタがそんな薬を………?」

「私も魔力の種を追ってたからに決まってんじゃん。でも、私の後ろ盾って、王族様だからさ。今までは表立って動けなかったんだよねぇ」

「…………やはり、王族の中にも、種の保有者が居るのね?」

 

 イドラがそう聞くと、シャウハはそう答える。

 シャウハの方も、王族が後ろ盾というのもあってか、表立っては動けなかったが、魔力の種を調べていたのだと。

 シャウハの言葉にイドラがそう反応すると、シャウハは口を開く。

 

「まぁ、大半は未使用で、保有数を他の貴族と競ったり、いざという時の武力として、牽制に使ってるっぽいけどね。体に種植えるとかグロいしね。…………流石に魔王族由来の代物と分かれば、アイツら(王族や貴族)も大人しく手放すでしょ」

 

 シャウハはそんな風に言うと、部下が持ってきた瓶を開けて、中の物を飲む。

 シャウハは瓶を口から離すと、口を開く。

 

「皇帝への報告はテルティナ様の快復を待つとして……………今日はここに泊めてやるから、ついて来な」

 

 シャウハは瓶を投げつつ、そんな風に言う。

 瓶は部下が持っていたお盆に乗っかった。

 灯悟達は、シャウハについていく。

 螺旋階段を降りる中、灯悟が口を開く。

 

「ここにいるのはみんな魔導士なのか?」

「まぁね。彼らは研究資格を持った正規の魔導研究員。そこらの野良魔導士とは違う選りすぐりだよ」

「野良魔導士?」

「研究資格も無く、塔にも所属していない魔導士のことよ。だいたいの魔導士の冒険者はコレよ」

 

 灯悟がそう聞くと、シャウハはそう答える。

 狼真が首を傾げると、イドラはそう説明する。

 野良魔導士についてを。

 そこから、イドラは説明を続ける。

 

「この国では、魔法の習得や行使は規制されてないけど、魔道具の開発や研究には資格が必要なの」

「イドラも持ってるのか?」

「ええ。一応持ってるわ。そして、資格を持っていたとしても、魔導塔の審査を通らなければ、研究成果を世間に発表する事も出来ない」

「つまり、魔導研究の是非は、シャウハが握ってるってわけか」

「まぁねぇ。私が目指すのは、資格制度による魔導技術の徹底的な管理と規制だから」

 

 イドラはそう説明すると、莉菜がそう聞くと、イドラは頷く。

 魔道具を作るには資格が必要で、審査を通らなければ、世間に研究成果を発表出来ないのだと。

 狼真がそう言うと、シャウハは肯定する。

 資格制度による魔導技術の徹底的な管理と規制が理念なのだと。

 すると、イドラが口を開く。

 

「……………そんなの、貴族や騎士共に独占させる為の方便でしょう?」

「イドラ?」

「本来、魔導技術は魔法を習得できない人にも魔法の恩恵を与え、生活に困っている人たちを助け、より多くの人を笑顔にする為に使われるべき物よ!」

 

 イドラはそんな風に呟く。

 それを聞いて、狼真がそう反応する中、イドラはそう語っていく。

 イドラにとっての、魔道具の使われ方を。

 すると。

 

「キヒッ!なぁんだ。アンタもあのバカ親父と全く同じか」

「…………は?」

「先代の王家の杖…………アンタの親父の体制は既に限界だったよ。より多くの人間に広めようとした結果、管理が行き届かず、低級魔導士が作った粗悪品が氾濫し、魔道具による事件・事故は年々増加の一途を辿っていたわ」

「だからって!何でもかんでも規制すれば良いってわけじゃ…………!」

 

 イドラの言葉に対して、シャウハは蔑むような表情を浮かべながら、そんな風に酷評する。

 イドラが呆然とする中、シャウハはそんな風に言っていく。

 イドラが反論しようとすると。

 

「質の悪い魔力ランプで、年間何件の爆発事故が起きてた?」

「っ‼︎」

「魔道具で武装した貧民が貴族の屋敷を襲撃した事件を覚えてる?魔獣を調教する魔道具を亜人に使ってた奴隷商は?魔導義肢を改造して窃盗や殺人に使ってた孤児なんかも居たっけ。ね?人の善意に依存しなければ安全を保障出来ないような技術は、人の手に余るんだよ

 

 シャウハはそんな風に言うと、イドラは言葉に詰まる。

 そこから、シャウハは魔道具によって起こされた事件を語り、そんな風に言う。

 イドラが何も言えずにいると。

 

「だから私は、独占という汚名を被ってでも、魔道具を資格制にしたのさ。人々を魔道具の悪用から守る為にね。アンタら親子の掲げる夢は、理想ばっかでこれっぽっちも現実が見えていないんだよ

 

 シャウハはそんな風に語る。

 たとえ、独占という汚名を被ってでも、人々を守る為に、魔道具を資格制にしたのだと。

 そして、現実を見ない理想論を語るイドラをなじる様に胸に指を当てる。

 すると。

 

「ねぇ。異世界の人たち。アンタらもそう思うだろ?」

「レッ…………」

 

 シャウハは、灯悟達にそう問いかける。

 イドラが灯悟の方を見ると。

 

「…………確かに。イドラの夢は難しいかもしれないぜ」

「…………ぇ?」

 

 灯悟はそんな風に語る。

 以前に聞いた時とは正反対の答えに、イドラは唖然となる。

 

「まぁ、便利な道具でも、使い方を誤れば、人を傷つけるからな」

「狼真の言う通りだ。アンタ(シャウハ)の言ってる事も一理あるぜ。理想だけで、人々の安全を守れはしない」

『なんで…………前は最高の夢だって…………どうしてそんな奴に同調するの…………?あなただけは…………あなただけは私の夢を………!』

 

 狼真がそう言い、灯悟がそう言う。

 それを聞いて、イドラはショックを受けていた。

 

「だが、だからこそ…………!」

「戯れる様に奔れ!風精の遊興!シルフィ・ライド!」

「って⁉︎イドラ⁉︎」

 

 灯悟が何かを言おうとすると、イドラは魔法を発動して、魔導塔を飛び出してしまう。

 灯悟がイドラを追いかける中、狼真達は。

 

「どうした?あいつ、やけにショックを受けてたが」

「多分、初めて一緒にクエストに行った時のやりとりが原因だろうな」

「なるほどな」

「まあ、無理もないけどね」

 

 白真がそんな風に聞くと、イドラがショックを受けた理由を知っている狼真はそう言う。

 それを聞いて、光輝と莉菜がそう言うと。

 

「それで?アンタらはどうなの?そこのそいつ(狼真)は私の意見に賛成してたけど」

「いや、俺は賛同したわけじゃねぇけどな」

「…………まあ、あなたの言っている事には、一理あるわ。私たちの世界でも、人の命を奪いかねない物に関しては、資格が必要だしね」

「ね?分かってるじゃない」

「だが、だからといって、何でもかんでも規制すれば良いってわけじゃねぇけどな」

「何?」

 

 シャウハは、白真達にそう問いかける。

 狼真がそう呟く中、莉菜がそう言うと、シャウハはそんな風に言う。

 すると、白真はそんな風に言い、シャウハは顔を顰める。

 

「光輝様達の世界では、そういう危険物を取り扱う資格を得る為の試験がある。そしてそれは、全ての人物が受ける事ができる。わざわざ独占という手段を取らずとも、その様な形で資格を得させ、魔道具の使い方の指導を徹底すれば、問題はない」

「それに、徹底した規制が原因で、盗賊に身を落とした者も居るのは、旅をする中で分かっているからな」

「まあ、結論としては、あなたの意見は正しいけれど、それが絶対の正解って訳じゃないから。行きましょう」

「あ、ああ…………」

 

 光輝達はそう語っていく。

 年齢制限やお金がかかる面はあるも、その資格は取ろうと思えば取れるのだと。

 そして、シャウハの徹底的な規制によって、トラブルが起こっているのを見たとも。

 狼真達が移動していく中。

 

「……………」

 

 シャウハは狼真達を無言で見ていた。

 シャウハの心境はいかに…………。

 


 

 その後、狼真達はあてがわれた部屋へと赴いて、話をする事になった。

 

「それで…………3人はどうしてこの世界に…………?」

「ああ…………それね…………」

「少し長くなるが、構わないか?」

「ああ」

「それじゃあ、話すぞ」

 

 狼真はそう聞く。

 幼馴染の3人が、この世界にいる理由が気になったのだ。

 莉菜がそう言う中、光輝がそう聞くと、狼真は頷いた。

 すると、白真は語りだす。

 

「あの日……………お前が亡くなってから、俺たちは多少、疎遠になってしまったんだ」

「流石に、幼馴染の一人が亡くなっちゃったからね…………」

「それでも、定期的には会っていた。やはり、忘れられなかったからな」

「……………悪い。俺のうっかりミスで…………」

 

 白真達はそう語りだす。

 狼真が頭に花瓶がぶつかって亡くなってから、多少疎遠になってしまったのだと。

 狼真がそう謝ると。

 

「まあ、それについては驚いたがな」

「ある日、3人で集まっていたんだけど…………地震が起こってね…………」

「光輝様達は建物の倒壊に巻き込まれ、亡くなってしまったんだ」

「そこで、俺たちは出会ったんだ。色々とな」

 

 白真は苦笑しながらそう言う。

 花瓶が頭にぶつかって死ぬという少し、間抜けな死に方をした狼真に対して。

 ある日、3人で集まっていたのだが、大地震が起こり、建物の倒壊に巻き込まれ、亡くなってしまったのだと。

 


 

 そして、白真達はある存在と出会ったのだ。

 

「…………お前が熊木(くまき)白真(はくま)か」

「ほう。悪くないな」

「えっ⁉︎」

「あなた達は…………!」

 

 白真と光輝を見て、ある二人はそんなふうに言う。

 二人にとって、その二人は見覚えのある存在だった。

 

熊手(くまで)真白(ましろ)…………⁉︎」

鳳桜(ほうおう)・カグヤ・クォーツ………!」

「ほう。俺様を知っているのか」

「カグヤ様を知っているとは、見どころがあるな」

 

 二人がそう言うと、二人の男はそう答える。

 二人の目の前にいるのは、熊手(くまで)真白(ましろ)鳳桜(ほうおう)・カグヤ・クォーツ。

 ゴジュウポーラーと仮面ライダーレジェンドに変身する人物だ。

 

「…………それで、俺たちに何の用だよ?」

「お前達の願いに、カグヤ様達が引き寄せられただけだ」

「それと、お前達に頼みがあるからな」

「頼み?」

「お前達には、俺様達の力を受け継いで、とある世界に向かって欲しい」

 

 白真がそう聞くと、カグヤと真白はそんなふうに答える。

 そして、真白はそんな風に言う。

 

「二人の力を…………⁉︎」

「ああ。どうやら、その世界では、魔王軍と呼ばれる存在と厄災クラディスが手を組んだ様だ」

「クラディス⁉︎」

 

 白真が驚く中、真白はそう説明する。

 魔王軍が、厄災クラディスと手を組んだのだと。

 白真は、厄災クラディスの事を知っているので、そんな風に叫び、光輝も驚愕の表情を浮かべていた。

 

「ああ。だが、どういう訳か、カグヤ様や熊手真白は、その世界に向かう事が出来ないのだ」

「オーロラカーテンシステムでもか?」

「ああ」

「そこで、ゴジュウポーラーと仮面ライダーレジェンドの力を俺様の力で再現し、力を託すのに相応しい者に託し、送り出す事にしたのだ!テガソードと同じくな」

 

 カグヤはそう説明する。

 その世界には、真白とカグヤの二人でも向かう事が出来ないのだと。

 真白はそんな風に言う。

 テガソードと同じ方法で送り出すのだと。

 

「テガソードと?」

「ああ。二代目から力を受け継いだ男がその世界に居るのだ。お前達の幼馴染、遠山狼真がな」

「あいつが⁉︎」

「本当なのか?」

「ああ」

 

 白真が、テガソードという単語を聞いて首を傾げると、真白はそう言う。

 狼真がゴジュウウルフの力を遠野吠から受け継いで、その世界に居るのだと。

 白真と光輝がそう聞くと、カグヤは頷いた。

 すると。

 

「なら、俺はその世界に向かう。お前はどうする?」

「愚問だな。この光輝様も向かうに決まっているだろう!」

「決まりだな」

「ならば、力を受け継がせるぞ」

 

 白真は即決して、その世界に向かう事を決めた。

 それは、光輝も同じだった。

 それを聞いて、真白は白真にゴジュウポーラーリングとグーデバーン、ゴレンジャーからブンブンジャーまでのポーラーリング、追加戦士と番外戦士のポーラーリング、ベアックマを、カグヤは光輝にレジェンドライバーとレジェンド、1号からガヴまでのレジェンドライドケミーカードを渡した。

 

「確かに託したぞ。…………グーデバーンとベアックマの事、よろしく頼む」

「よろしくクマ!」

「よろしくお願いします!」

「ああ」

「カグヤ様の力、ゴージャスに使いこなして見せろ」

「ああ」

 

 真白とカグヤは、二人にそう話しかける。

 これが、二人が力を受け継いだ理由だった。

 


 

 そんな風に、話を終えたのだった。

 

「そんな事が……………」

「ああ」

「やっぱり、お前と一緒にバカやるというのも、悪くないからな」

「そっか…………それで、莉菜のキュアユニバースって何なんだ?そんなの聞いた事がないけど…………」

「そりゃそうよ。私が生み出したプリキュアなんだから」

 

 狼真がそう呟く中、光輝と白真はそんな風に言う。

 それを聞いて、狼真はどこか嬉しそうな笑みを浮かべると、莉菜にそう聞く。

 己の知らないプリキュアに変身する莉菜に対して。

 すると、莉菜は自信満々にそう言う。

 

「そうなのか?」

「ええ。私が死んだ時、特に誰かと出会った訳じゃないけど、思い浮かべたんだ。プリキュアって、歴代のプリキュアの力を使えるのが居ないから、そんなのが居てもいいな〜って。そうしたら、いつの間にか生まれてたんだ。そして、あの二人と合流して、旅をする事にしたのよ」

「そうか…………」

 

 莉菜はそんな風に語っていった。

 莉菜は亡くなった際に、ディケイドにゴーカイジャー、ドンブラザーズ、レジェンド、ゴジュウジャーなどの歴代の戦士に変身が可能なヒーローとプリキュアを思い浮かべた。

 その結果、ユニバースパクトとプリキュアのリングが誕生して、キュアユニバースへと変身ができる様になったのだと。

 

「マジかよ…………。すげぇな」

「まぁね!」

「それにしても、莉菜は狼真が亡くなった時、結構慌ててたよな」

「ああ。かなり取り乱していた」

「ちょっ⁉︎それは言わない約束でしょ⁉︎」

 

 狼真は、オリジナルのプリキュアを生み出せた莉菜に感心する様にそう言うと、莉菜はそう言う。

 すると、白真と光輝はニヤニヤしながらそんな風に言う。

 それを聞いて、莉菜がそんな風に叫ぶと。

 

「……………そっか。その…………何だ。悪かったな。心配かけて」

「…………全くよ」

「…………素直じゃないな」

「まあ良いじゃないか。こうして、この面子で再会できたのだからな」

 

 狼真はそんな風に謝る。

 それに対して、莉菜はそう言ってそっぽを向くが、口元は嬉しそうな笑みが浮かんでいた。

 それを見て、白真と光輝はそう言う。

 すると。

 

「…………狼真。久しぶりの再会だ。指輪の戦士同士、バトルをしないか?」

「…………いいぜ。久しぶりに戦ってやるよ」

 

 白真はそんな風に提案をする。

 この二人は度々対戦をしており、喧嘩友達という感じだ。

 狼真はニヤリと笑いながら、そう答える。

 すると、狼真達は違う空間へと向かう。

 

「ここは?」

「ここは、戦闘空間だ。流石に部屋で暴れるわけにはいかないからな。ここでなら、気にせずに戦えるぞ」

「そうか…………!なら、遠慮なしだ!」

「頑張れ!」

「どうなるのか、見ものだな」

 

 狼真がそう聞くと、白真はそう答える。

 グーデバーンの力で生み出した戦闘空間であり、ここでなら、気にせずに戦えるのだと。

 狼真がそう言う中、莉菜と光輝はそう言う。

 二人はセンタイリングを指から抜き、それぞれの変身アイテムを構えると。

 

「「エンゲージ!」」

 

 二人はそう言って、センタイリングをテガソードとグーデバーンに装填する。

 

クラップユアハンズ!

 

 そんな音声が鳴る中、狼真はテガソードでクラップして、白真は左腕を回しながら小ジャンプを4回行う。

 深呼吸をすると、狼真はテガソードのトリガーを押し、白真は円を描くように横にターンして、グーデバーンを掌に叩いた。

 

ゴジュウウルフ!

ゴジュウポーラー!

 

 その音声と共に、狼真はゴジュウウルフに、白真はゴジュウポーラーに変身した。

 白真のゴジュウポーラーは、チャンピオンローブが最初からない仕様になっていた。

 

「やっぱり、ローブは無いんだな」

「まあ、俺は指輪争奪戦のチャンピオンじゃないからな。行くぞ」

「ああ」

 

 狼真は、ローブがない事に突っ込むが、白真はそう答える。

 それを聞いて、二人は身構える。

 しばらくの静寂の末。

 

「「ハァァァァァ!」」

 

 二人はそう叫ぶと、お互いに向かっていく。

 

「ふっ!はっ!おらっ!」

「はっ!はっ!」

 

 狼真はテガソードとウルフデカリバーの二刀流で、白真はグーデバーンを持った格闘戦で攻撃していく。

 

「やるじゃねぇか!」

「どうやら、腕は鈍っていないみたいだな」

「へっ!」

 

 二人はそんな風にやり取りをする。

 それぞれの仮面の下では、笑みが浮かんでいた。

 

「あの二人、楽しそうだな」

「まあ、久しぶりの戦いだ。テンションが上がっているのだろう」

 

 それを見ていた莉菜と光輝は、そんな風に呟いていた。

 久しぶりの光景に。

 すると。

 

「なら、これで行くか!エンゲージ!」

 

 狼真はそう叫ぶと、あるセンタイリングを取り出す。

 それは、赤いロボットと富士山と赤い忍者の絵柄であり、回転させると、赤いロボはそのままに、顔が手裏剣の形になっている戦士になった。

 狼真が取り出したのは、手裏剣戦隊ニンニンジャーのセンタイリングだった。

 狼真は、ニンニンジャーリングをテガソードに装填する。

 

センタイリング!

 

 その音声が鳴ると、狼真はテガソードをクラップをする。

 そして、テガソードのトリガーを引くと。

 

ニンニンニン!ニンニニンニン!

ニンニンジャー!

 

 その音声が鳴ると、テガソードから手裏剣が出てきて、狼真の胸を通り、頭部につく。

 狼真は、アカニンジャーに変身した。

 それを見た白真は。

 

「ニンニンジャーか!なら、こっちはこれだ!」

 

 白真はそう言うと、あるセンタイリングを取り出す。

 それは、爪の様なマークとグローブ型のアイテムだった。

 白真が回転させると、虎の様な見た目の戦士が現れる。

 白真が取り出したのは、獣拳戦隊ゲキレンジャーのポーラーリングだった。

 

ゲキレンジャー!

 

 その音声が鳴ると、白真はファイティングポーズを取る。

 

「やっぱり、歴代の戦士にはエンゲージ出来ないんだな」

「まあ、出来ないわけじゃないがな。ゴジュウポーラーの力で付与したからな」

 

 狼真がそう言うと、白真はそう答える。

 ゴジュウポーラーは、他のゴジュウジャーみたいに、歴代の戦士に変身は出来ないが、力を付与する事は出来るのだ。

 テガソードにトッキュウオーや大獣神を、ベアックマにゴーカイガレオンを付与した様に。

 

「ふっ!ハァァァァァ!」

「はっ!おらっ!」

 

 狼真はテガソードと忍者一番刀の二刀流で、白真はゲキレンジャーの様に徒手空拳で攻撃していく。

 二人の攻撃が苛烈になっていくと。

 

「決めるぜ!」

 

ザ・技!ナンジャナンジャ?ナンジャナンジャ?

 

「手裏剣忍法奥義!忍烈斬!」

 

忍者一閃!

 

 狼真は忍者一番刀の技のボタンを押すと、狼真はそう叫んで、アカニンジャーのニンシュリケンを回転させる。

 ニンニンジャーの必殺技だ。

 それに対して、白真は。

 

「行くぜ!ゲキワザ・咆咆弾!」

 

 白真は、ゲキレッドの必殺技であるゲキワザ・咆咆弾を発動する。

 

「「ハァァァァァ!」」

 

 狼真の回転斬りとゲキタイガーがぶつかり合う。

 それぞれの中間点でそれぞれの技がぶつかり合う。

 二人の技がぶつかり合い、しばらく拮抗するが、エネルギーが限界を迎えたのか、爆発する。

 二人は技を放った体勢のまま止まっていたが、変身解除する。

 

「相変わらず、やるじゃねぇか」

「お前もな」

 

 二人はそんな風にニヤリと笑って話し、握手をする。

 

「本当に仲がいいわね」

「そうだな」

 

 それを見た莉菜と光輝はそう話す。

 すると。

 

「見事だ。遠山狼真。熊木白真」

「テガソード!」

 

 そんな声が響いてきて、狼真はそう叫ぶ。

 すると、目の前に等身大のテガソードレッドが現れる。

 

「どうしたんだ?テガソード」

「ああ。遠山狼真。これから、魔王軍だけでなく、厄災クラディスと戦っていくだろう。その為に、お前に渡しておくものがある」

「あ?」

 

 白真がそう聞くと、テガソードはそう答える。

 狼真が首を傾げる中、テガソードはある物を狼真に渡す。

 

「これって…………牙狼とセイザーXとリュウケンドーのユニバースリングか⁉︎」

 

 それを見た狼真は、そんな風に反応する。

 狼真が受け取ったのは、牙狼とセイザーXとリュウケンドーのユニバースリングだった。

 牙狼とは、魔戒騎士と呼ばれる存在がホラーと呼ばれるモンスターと戦ったヒーローで、超星艦隊セイザーXは、超星シリーズの第3作目で、宇宙海賊デスカルと戦ったヒーローで、魔弾戦記リュウケンドーは、ジャマンガと呼ばれる敵と戦ったヒーローだ。

 ちなみに、リュウケンドーはレスキューフォースとレスキューファイアーと同じ世界の設定であり、魔人軍団ジャマンガの侵攻を受けて、レスキューフォースとレスキューファイアーの母体組織である世界消防庁が組織されたのだ。

 

「これは?」

「スーパー戦隊とは違う戦士の力が宿っている指輪だ。これが助けになるかもしれない」

「分かった。ありがとうな」

 

 莉菜がそう聞くと、テガソードはそう答える。

 それを聞いた狼真はテガソードにそう言う中、ある事に気付いたのか、口を開く。

 

「そういえば、テガジューンは?テガソードとグーデバーンが動いてるって事は、テガジューンも動いているのか?」

「「「っ!」」」

 

 狼真はそう聞く。

 テガジューン。

 テガソードを元に生成された究極の生成AIであり、テガソードとは、夫とも言える関係の存在だ。

 狼真がそう聞く中、白真達は反応していた。

 

「ん?どうしたんだよ?」

「どうする?話す?」

「どうするか…………」

「話しておくべきだろうな」

 

 狼真が首を傾げる中、莉菜達はそう話していた。

 すると、白真が口を開く。

 

「狼真、落ち着いて聞け」

「この世界に、テガジューンに選ばれた人がいるの」

「それも、お前のよく知る人物がな…………」

「えっ…………?」

 

 白真はそんな風に言うと、莉菜と光輝もそう言う。

 狼真が首を傾げる中、白真は口を開く。

 

「この世界で、テガジューンに選ばれた者…………つまり、ガリュードの変身者は…………」

 

 白真はそんな風に言うと、この世界にいるガリュードの変身者が誰なのかを伝える。

 それを聞いた狼真は、目を見開く。

 

「……………マジなのか?」

「ああ」

「どうするのかは、あなた自身が決めて」

「これは、お前が決める事なのだからな」

「………………」

 

 それを聞いて、狼真は唖然となる。

 狼真が唖然とする中、白真達はそう告げる。

 果たして、ガリュードの変身者は誰なのか。

 


 

 その後、狼真は考え事をしながら歩いていた。

 すると。

 

「ん?ロゥジー、こんな所で何してるんだ?」

「……………遠山狼真か。別に、見回りをしているだけだ」

「そうか」

 

 ベランダにロゥジーの姿が見えて、狼真はそう話しかける。

 狼真の問いに対して、ロゥジーはそう答える。

 すると。

 

「っ!」

「よぉ!ロゥジー!狼真!」

「灯悟か………」

「普通に登場しろ。普通に」

 

 ベランダの縁から手が出てきて、ロゥジーが聖剣を抜ける様に構える。

 そこから現れたのは、灯悟だった。

 狼真がそう言う中、ロゥジーは口を開く。

 

「いきなり何の用だ?」

「ありがとうを言いに来たんだぜ。あの時、助けてもらったお礼、まだ言ってなかったからな」

「あれは…………ただの気まぐれだと言っただろう」

「律儀だな」

「気まぐれでも、助けてもらったのは事実だぜ!」

 

 ロゥジーがそう聞くと、灯悟はそう答える。

 アブダビとの戦いの最中、ロゥジーに助けられたお礼を言いに来たのだ。

 ロゥジーと狼真がそう言う中、灯悟はそう言う。

 すると、次の瞬間。

 

でも、もう二度とやらないでくれ

「っ⁉︎」

「…………今のは貴様の声か?」

「それより、こんな寒い所で何してたんだ?」

「離れろ!」

 

 灯悟はそんな風に言う。

 その声には、いつもの明るさがない圧が込められていた。

 それを聞いて、狼真とロゥジーが驚きながらそんな風に反応すると、灯悟はいつもの調子でロゥジーに抱きつきながらそう言う。

 それを見ていた狼真は。

 

『……………やっぱり、灯悟の地雷に触れていたんだな』

 

 狼真はそんな風に思っていた。

 ロゥジーのあの行動が、灯悟の地雷に触れていたのだと。

 灯悟の地雷は、狼真には分かっていた。

 すると、ロゥジーは口を開く。

 

「見回り…………いや、あの”宇宙”という場所を思い出していた」

「宇宙を?」

「…………雲の上、蒼穹の天蓋の上には、天使に誘われた死者の国があると言われている。それがまさか…………あんな何もない空間が広がっているとはな」

「ガッカリしたのか?」

 

 ロゥジーはそんな風に語る。

 この世界の人にとって、空の先には天使がいる国があるというのが常識だったのだ。

 それが、現実だと宇宙という何もない空間だったのだ。

 狼真がそう聞くと、ロゥジーは口を開く。

 

「……………いや、美しかった。初めて見る景色…………常識を覆す光景という物が…………あんなに心揺さぶる物だとはな……………」

 

 ロゥジーはそう答える。

 初めて見た宇宙の景色に、心を奪われていたのだ。

 すると。

 

「ああ!確かに初めて見る景色ってのは、感動するよな!」

「おい待て、貴様。何故輝いている?」

「なんか光ってんぞ?」

 

 灯悟はそんな風に言う。

 すると、灯悟の体が光り出していて、ロゥジーと狼真はそう言う。

 

「うん?これはまさか、緊急キズナワープ…………⁉︎」

 

 灯悟はそんな風に言うと、あっという間に消えてしまった。

 それを見ていたロゥジーと狼真は。

 

「…………何なんだ、あいつは」

「あははは…………。まあ、そんなに外に長く居ると風邪引くぞ」

「余計なお世話だ」

 

 ロゥジーは呆然としながらそう呟き、狼真はそう言って、その場から離れる。

 ロゥジーの突っ込みを聞きながら、狼真は考え事をしていた。

 

『ガリュードの変身者はあいつなのか…………。何で……………』

 

 狼真は、ガリュードの変身者についてを考えていた。

 そうして、狼真は部屋に戻って、寝る事にしたのだった。

 灯悟とイドラのいざこざに気づかずに。

 


 

 そんな中、ある場所では。

 

「テガジューン、どうしたんだ?」

「ああ。どうやら、グーデバーンに選ばれた者…………熊木白真達は、テガソードに選ばれた者…………遠山狼真と合流した様だ」

「そうか」

 

 ある男がテガジューンに話しかけていた。

 テガジューンは、テガソードやグーデバーンと連絡を取り合っていたのか、そんな風に答える。

 それを聞いた男はそう言うと。

 

「…………さて、あいつ(狼真)は僕と会うまでに、どれくらい強くなるのか。見ものだな」

「…………そうだな」

 

 男はそんな風に言うと、テガジューンはそう答える。

 果たして、男の正体とは……………。

 


 

 翌朝、アヴァルロスト城の謁見の間の前。

 そこには、灯悟達の姿があった。

 テルティナも回復して、皇帝に報告に向かったのだ。

 だが……………。

 

『一旦冷静になったら……………』

『すっげぇ気まずい…………!』

 

 イドラと灯悟はそんな風に考えていて、お互いに顔を赤くして、互いを見れずにいた。

 

「どうしたんだ?あいつら」

「どうやら、昨日何かあったみたいだな」

「その様だな」

「もしかしてね…………」

 

 それを見ていた狼真がそう呟くと、白真と光輝はそう言う。

 実は、灯悟が緊急キズナワープで飛んだ先は、お風呂に入っていたイドラの元だった。

 原因は、イドラが持っていたマナメタルにあり、マナメタルは絆エネルギーが凝固した物だとイドラは推測した。

 その後、色々とマナメタルやキズナワープについて調べていたのだが、灯悟とイドラは色々と見たり、見られた事で気まずい雰囲気を出していたのだ。

 莉菜が何を察した表情を浮かべる中、テルティナも察したのか、口を開いた。

 

「もしかしてお二人…………”絆創合体”されました?」

「テルティナ様⁉︎」

 

 テルティナはニヤリと笑いながら、そんな風に口走る。

 イドラが慌てる中、テルティナは口を開く。

 

「だってそのギクシャクした雰囲気…………うっかり成り行きで”絆創合体”しちゃって気まずいからなんじゃないですか?」

「何ですか⁉︎成り行きで”絆創合体”って⁉︎」

 

 テルティナはそんな風に言う。

 それを聞いて、イドラが慌てながらそう言うと。

 

「テルティナ様!”絆創合体”だなんてはしたないお言葉はお慎み下さい!」

「お前ら、”絆創合体”連呼するなよ!」

「何やってんだよ。”アウェイキング”を連呼するとか」

「ゴージャスではないな。”ガッチャーンコ”を連呼するなど」

「お前も”アウェイキング”と言っているぞ」

「アンタもね。というより、なかなかうるさいわね。”キュアップ・ラパパ”って」

 

 ロゥジーと灯悟がそう叫ぶ中、狼真達はそんな風に話していた。

 そんな光景を見ていたシャウハは。

 

「あいつら…………謁見の間の前で猥談とか、正気か?」

 

 シャウハは、卑猥な言葉が飛び交う光景を見て、少し引きながらそう言いつつ、仮面を付けていた。

 


 

 そんなやり取りがありつつも、狼真達は謁見の間の中に入る。

 

「お久しぶりです。お父様」

「よくぞ帰ったな、テルティナよ。魔力の種なる魔道具。そして、魔王族、厄災クラディスなる勢力の出現については報告を受けておる」

 

 狼真達が跪く中、テルティナはそう言う。

 それに対して、アヴァルロスト皇国の皇帝であるゴーティスはそんな風に言う。

 一方、ゴーティスの周りには、シャウハを含めた人物が3人おり、その一人、第一王子のダリエルが口を開く。

 

「ちっ…………放蕩娘が」

「……………」

 

 ダリエルがそんな風に吐き捨てる中、もう一人の男、皇国騎士団の団長、レグルス・マッハヴォルトは無言で見つめていた。

 そんな中、ゴーティスは口を開いた。

 

「魔王族や厄災クラディスとやらが関わっているとなれば看過は出来ん。種の所有者には即刻破棄するよう厳命を下そう。だからもう、お前が危険な旅をする必要はない」

 

 ゴーティスはそんな風に言う。

 魔力の種に魔王族が関与しているのを聞いて、即刻破棄する様に命令する様に伝える。

 その為、テルティナが危険を冒して旅をする必要はないのだと。

 すると、テルティナは口を開く。

 

「お言葉ですがお父様。中には危険な物と分かっていても、その物がもつ力や価値から手放すことを拒む者もいるはず。それに…………人体に埋め込まれた魔力の種を除去できるのは私の特権魔法だけです。なので、我々は厳命に刃向かい、種を所持する者から種を回収する旅を続けたいと思います。どうか旅を続けるお許しを頂けますでしょうか?」

「うむぅ…………」

 

 テルティナはそう伝える。

 魔力の種を即刻破棄する様に命じても、拒否する輩が出る可能性が高いと。

 実際、ノイゼル卿やルルグアット卿の様に、魔力の種を手放すのを拒む可能性があるのだから。

 テルティナは、己の特権魔法を使う事でしか、人体に埋め込まれた魔力の種を取り除く事が出来ないことを伝えて、旅を続ける事を伝える。

 それを聞いたゴーティスは言葉に詰まりながらも、口を開く。

 

「…………良かろう。だが、くれぐれも気を付けるのだぞ」

「ご心配ありがとうございます。お父様!」

 

 ゴーティスはそんな風に伝える。

 それを聞いて、テルティナがそう言う中。

 

「何だ、良い人じゃん。王様」

「…………ええ。()()()()()………ね」

「「?」」

 

 灯悟はそんな風に言う中、イドラはそう呟く。

 それを聞いて、狼真と莉菜が首を傾げる中、ダリエルが口を開く。

 

「良いのですか?そんな便利な物を安直に処分してしまっても」

「ダリエル…………魔力の種には、魔王復活の原因となる恐れがあると報告にあったであろう」

 

 ダリエルは、魔力の種を安直に処分する事に苦言を呈する。

 ゴーティスは、魔力の種には魔王復活の原因となる恐れがあると伝える。

 だが、ダリエルは左拳を握りながら口を開く。

 

「魔王など…………復活したらまた倒せば良いのですよ!幸いにも、我々には聖剣の勇者が居るのですから。魔力の種を軍事利用し、亜人連合国をも打倒して属国に加え、今こそ、我が皇国が世界を統一するのです。さすれば…………魔王が一体や二体復活した所で……………」

 

 ダリエルは、魔王が復活してもまた倒せば良いと伝えて、そんな風に言う。

 亜人連合国をも打倒して属国に加えて、世界を統一するのだと。

 それを聞いていた狼真達は。

 

「なんか、とんでもねぇ事言ってんな」

「そんな事言ってる場合じゃないと思うけど……………」

「まあ、戦力の増強の為に取り込もうとするのは分かるがな」

「野心に溢れているな」

 

 狼真達は小声でそんな風に話していた。

 ダリエルの野心の強さを不安視していた。

 すると、テルティナは口を開く。

 

「恐れながらお兄様。魔王族には魔力の種に干渉する力があります。魔力の種を軍備に加えるのは、どう考えても愚策です」

 

 テルティナはそんな風に言う。

 実際、アブダビは魔力の種に飲み込まれて、魔物となった反抗軍の面々を操っていたのだから。

 それに対して、ダリエルは。

 

「ならば、干渉されぬ様、改良すればよい。なぁ、シャウハよ」

「…………もちろん、完全制御が可能になるまで配備の許可は出来ませんが…………改良実験の方は進んでおります」

「なっ⁉︎」

「正気かよ…………⁉︎」

「利用されて終わりな気がするな…………」

 

 ダリエルはそんな風に言い、シャウハに問いかけると、シャウハはそう答える。

 魔力の種を改良する為の実験を行なっているのだと。

 それを聞いて、イドラが驚く中、狼真と莉菜はそう話す。

 すると、ダリエルが口を開く。

 

「王家の杖にも、こうして協力を取り付けてあります。ですので、魔力の種に対する厳命は、”破棄”ではなく、”接収”でどうでしょう?」

「……………よかろう。厳命により、魔力の種は接収とし、運用は王家の杖(シャウハ)第一王子(ダリエル)に委ね…………接収に応じない者、既に使用した者からの接収は、第三王女(テルティナ)に委ねる物とする!」

 

 ダリエルはシャウハにも協力を取り付けた事を伝えて、接収にする様に提案する。

 それを聞いたゴーティスは、そんな風に伝える。

 こうして、方針が決まったのだった。

 ゴーティスが去った後、ダリエルはテルティナに話しかける。

 

「旅をするのは結構だが……………くれぐれも王家の名に泥を塗ってくれるなよ」

「ご心配、ありがとうございます。お兄様」

 

 ダリエルはテルティナにそう話しかけると、テルティナはスカートの端を持ち、そんな風に言う。

 すると、ダリエルは口を開く。

 

「……………礼儀も作法も知らない悪戯好きのあのじゃじゃ馬娘が、随分としおらしくなった物だな。まさか、アルテオの代わりにでもなるつもりか?」

「っ!…………私に、兄貴の代わりなんて務まりませんよ」

「テルティナ?」

 

 ダリエルはそんな風に言う。

 アルテオという名前を聞いたテルティナは、そんな風に言う。

 それを聞いて、狼真が反応していると。

 

「まあ、心配いらないだろう。俺様達もついて行くからな」

「良いのか?」

「ええ。魔王軍は放っておけないしね」

「厄災クラディスも、人類を滅ぼそうとしているだろう。戦力は多いに越した事はない」

 

 白真はそんな風に言う。

 それを聞いて、狼真がそう聞くと、莉菜と光輝はそう言う。

 魔王軍だけでなく、厄災クラディスにも対応しなければならないのだと。

 

「おお!俺は大歓迎だぜ!」

「ええ。戦力は多いに越した事はありませんから。ロゥジーはどうですか?」

「…………本心を言えば、これ以上はいらないが…………テルティナ様がそう言うのなら」

「ええ」

 

 それを聞いた灯悟達はそう答える。

 ロゥジーに関しては、渋々という感じが強いが。

 こうして、白真、光輝、莉菜の3人も加わったのだった。

 その後、イドラはシャウハに話しかけていた。

 

「シャウハ!」

「……………あ〜、やっぱし来ると思った」

「魔力の種を軍事利用だなんて、本当に考えているの?」

「まぁ、立場上、お上の命令には逆らえないからね。せめて、人の手で完全制御できる様にしてやるわよ」

 

 イドラがそう話しかけると、シャウハは仮面を外しながらそういう。

 魔力の種の軍事利用についてを聞くと、シャウハはそう答える。

 すると。

 

「…………これ」

「何これ?」

「アンタの資格制度の改善案」

「…………はぁ?」

 

 イドラはそう言って、紙を渡す。

 それを見て、シャウハがそう聞くと、イドラはそう答える。

 シャウハが首を傾げる中、イドラは口を開く。

 

「私の理想だけじゃ、世界を変えられないのは分かったわ。だけど、魔道具を取り上げられて、苦しんでいる人だっている。私の理想とあなたの管理が合わされば、もっと多くの人を魔道具で幸せに出来るはず…………!だから私と……………!」

「はっ。くだらな」

 

 イドラはそんな風に言う。

 その言葉には、現実を見せられて、黙り込んでいたイドラの姿がなかった。

 それに対して、シャウハはそう一蹴した。

 

「私は自分が間違っているなんて思ってないし。勝手な言い分押し付けないでくれる?」

 

 シャウハはそんな風に言う。

 すると。

 

「まあでも、もしも私に媚びを売りたいってんなら、ちょっと調べてきて欲しい所があるんだよねぇ」

「別に、アンタに媚びを売るつもりなんかないわよ!」

「まぁまぁ。アンタ達の目的にも合致してるし、取り敢えず聞いとけって」

 

 シャウハは、食い下がらずに提案してきたイドラに思う所があるのか、そんな風に言う。

 イドラがそう反論する中、シャウハはそんな風に言う。

 果たして、シャウハの依頼とは…………。




今回はここまでです。
今回は、アニメ版でいうところの第6話の話です。
ゴジュウポーラーに関しては、ポーラーリングの能力の付与という形になります。
結局、ゴジュウポーラーだけは、歴代の戦士にエンゲージしませんでしたからね。
そして、シャウハから依頼が入る。
果たして、シャウハの依頼とは。
次回は、あの戦士が登場します。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
狼真のヒロインは、莉菜の予定ですが、意見があれば受け付けています。
ポーラービギニングも、来週に配信するみたいなので、楽しみですね。
今後の展開や、ゴジュウレオンを始めとする他のゴジュウジャーの面々、厄災クラディスについてのリクエストがあれば、活動報告から承っております。
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