戦隊終わったら異世界でゴジュウウルフになりました   作:仮面大佐

3 / 11
プロローグ

 スーパー戦隊。

 それは、一人一色のスーツを身に纏ったヒーロー達が、団結して巨悪に立ち向かう物語。

 そんなある時代。

 とある街では。

 

「まさか…………スーパー戦隊が終わっちまうなんて…………」

 

 ある青年がそんな風に呟きながら歩いていた。

 その青年の名前は、遠山狼真(とおやまろうま)

 スーパー戦隊や仮面ライダーを始めとするヒーロー物をこよなく愛する大学生だ。

 狼真は、あるニュースに衝撃を受けていた。

 それは、秘密戦隊ゴレンジャーから始まり、ナンバーワン戦隊ゴジュウジャーまでの50年の歴史を紡いだスーパー戦隊シリーズがその幕を閉じるというニュースだった。

 

「…………まあ、東映からのお知らせはないんだけどさ…………どうなるんだろうな」

 

 狼真はそう呟く。

 実際、スーパー戦隊シリーズが終わるというニュースは、東映公式からの発表ではない為、狼真は半信半疑という姿勢だった。

 とはいえ、ショックは受けたので、気分転換に散歩に出掛けていた。

 そんな風に考えていると。

 

「あっ、危ない!」

「えっ?…………ぐはっ⁉︎」

 

 そんな声が聞こえてきて、狼真は声のした方を向く。

 すると、頭に強い衝撃がぶつかる。

 周囲の人たちが心配して声をかける中、狼真の意識は遠のいていく。

 

『…………一体、何が…………⁉︎俺、死ぬのか…………?スーパー戦隊は終わってほしくない……………!』

 

 狼真はそう困惑しつつも、願った。

 そうして、遠山狼真は、その人生に幕を閉じるのだった。

 


 

「遠山狼真…………遠山狼真…………!」

「うん…………?ここは…………?」

 

 すると、そんな声が聞こえてきて、狼真は目を開ける。

 周囲を見渡すと、そこは神殿の様な柱が乱立している場所だった。

 狼真が周囲を見回していると。

 

「お前が俺らを呼んだのか?」

「っ⁉︎」

 

 そんな風に声をかけられて、狼真は後ろを振り返る。

 そこには、1人の男性と、ロボットの姿があった。

 その1人とロボットを見た狼真は。

 

「もしかして…………遠野吠にテガソード⁉︎」

「あ?俺の事、知ってるのか?」

「知ってるも何も……………!ナンバーワン戦隊ゴジュウジャーの主人公にして、ゴジュウウルフに変身する遠野吠!知ってて当然だ!」

「なんか………竜儀みてぇだな…………」

 

 狼真はそんな風に叫んだ。

 狼真の目の前にいるのは、遠野吠とテガソード。

 ナンバーワン戦隊ゴジュウジャーに登場するキャラクターだ。

 遠野吠はゴジュウウルフに変身し、テガソードは吠達と契約をしている存在だ。

 テレビで見ていた存在を目の前で見て、狼真はテンションが上がっており、それを見た吠は、狼真を暴神竜儀/ゴジュウティラノと同類と判断していた。

 すると。

 

「……………あれ?何で俺、ここに………?」

「それは、遠山狼真。お前が死んだからだ」

「えっ…………?」

「お前の頭に落ちてきた花瓶。それの打ちどころが悪く、亡くなってしまったのだ」

「は…………?」

 

 狼真は我に返り、そんな風に反応する。

 いつの間にか、ロボの墓場に似たような空間にいた事を気にしたのだ。

 すると、テガソードはそう言う。

 狼真は、頭に落ちてきた花瓶によって亡くなったのだと。

 

「何だよそれ…………あまりにも間抜けすぎる死に方じゃねぇか…………。まあ、それはいいとして、何で吠とテガソードがここに?」

「それは…………お前の願いに、私たちが引き寄せられたのだ」

「俺の願い…………」

「ああ。スーパー戦隊が終わって欲しくないという願いだ」

 

 狼真はそう呟く。

 花瓶が落ちてきて死ぬという、あまりにも間抜けすぎる死に方にショックを受けて。

 狼真が吠とテガソードにそう聞くと、テガソードはそう答える。

 狼真の『スーパー戦隊シリーズが終わって欲しくない』という願いに呼応したのだと。

 

「それで…………」

「これから、お前は異世界へと向かう事になる。だが、何も無しに異世界に向かうのは危険だ」

「それで…………お前にある物を渡して欲しいんだとよ。ほら」

 

 狼真がそう呟く中、テガソードはそう言う。

 狼真はこれから、異世界へと赴く事になる。

 だが、何も無しに平和な日本から異世界に向かう事は危険だと判断したのだ。

 すると、吠はそう言って、ある物を狼真に渡す。

 それは…………。

 

「ゴジュウウルフのセンタイリング⁉︎いいのか…………?」

「ああ。どうやら、俺はその異世界には向かえないらしいからな。テガソードの事、頼んだぞ。じゃあな」

「……………ありがとうございます!」

 

 吠が狼真に渡したのは、ゴジュウウルフのセンタイリングだった。

 狼真がそう聞くと、吠はぶっきらぼうにそう答えて、去っていく。

 狼真がそう叫んだ事には、吠は若干、ニヤリと笑った。

 すると。

 

「私からも、これを授けよう」

「これって…………ゴレンジャーからブンブンジャーまでのリング⁉︎…………あれ?これって…………」

 

 テガソードが出したのは、指輪だった。

 それを見た狼真はそう言う。

 そこにあったのは、センタイリングだった。

 だが、一部のリングを見て、狼真はそんな風に反応した。

 

「それらの指輪は、スーパー戦隊とは似て非なる力が宿った指輪。遠山狼真。お前の記憶から生み出されたようだ」

「マジか…………!」

 

 テガソードは狼真に対して、そんな風に言う。

 狼真の記憶から、スーパー戦隊と似た様な存在のリングも生み出されたのだと。

 狼真はそう言うと、その指輪を見る。

 そこにあったのは、絆創戦隊キズナファイブ、トミカヒーローレスキューフォース、トミカヒーローレスキューファイアー、超星神グランセイザー、幻星神ジャスティライザーだった。

 

「……………それで、異世界に行くのはいいけどよ、どんな世界に行くんだ?」

「それは、これから見せよう」

「えっ?まあいいけど…………よし!行くか!」

 

 狼真は気になったのか、そんな風に言う。

 テガソードはそんな風にお茶を濁す。

 それには、狼真は気にしたが、すぐに意識を切り替える。

 すると、光が眩く光り、狼真は目を覆う。

 


 

 その頃、とある異世界では。

 

「ふぅ〜…………今日も頑張ったぜ!」

 

 とある男が、そんな風に言う。

 その男の周囲には、黒焦げになったモンスター達の亡骸が転がっていた。

 彼は浅垣灯悟。

 前の世界で、キズナファイブのキズナレッドとして戦ったが、絶縁王と相打ちになり、異世界に転生した。

 今は、冒険者として生活をしていた。

 すると。

 

「お〜…………ここが異世界かぁ〜…………」

「っ⁉︎」

 

 そんな声が聞こえてきて、灯悟はその声のした方を向く。

 そこには、狼真の姿があった。

 

「アンタ…………誰なんだぜ?」

「ん?俺?」

 

 灯悟はそんな風に話しかける。

 それを聞いて、狼真が振り返ると。

 

「……………えっ?」

「ん?」

 

 狼真はそんな風に反応して、灯悟は首を傾げていた。

 今ここに、異世界にて、2人の戦隊レッドが邂逅したのだった。

 そして、2人は話をする事に。

 

「へぇ〜!お前も変身できるのか!」

「まあ…………アンタみたいに最初から変身できるわけじゃないけどな。浅垣灯悟」

「えっ⁉︎何で俺の名前を知ってるんだぜ⁉︎」

「そりゃあ、知ってるさ。絆創戦隊キズナファイブのキズナレッド。ちなみに、俺は遠山狼真。ゴジュウウルフだ」

 

 灯悟はそう反応する。

 狼真がゴジュウウルフに変身するのを聞いたからだ。

 すると、狼真はそんな風に言う。

 灯悟が驚く中、狼真は語っていく。

 狼真のいた世界は、絆創戦隊キズナファイブが出てくる話だけでなく、秘密戦隊ゴレンジャーからナンバーワン戦隊ゴジュウジャーまでのさまざまな戦隊が特撮として放送されていたのだと。

 それを聞くと。

 

「へぇ〜!すっげぇな!狼真の世界って!」

「まあ、ゴジュウウルフの力も、先代のゴジュウウルフから受け継いだんだけどな。灯悟は確か…………絶縁王と相打ちになったんだよな?」

「まぁな」

 

 灯悟はそんな風に反応する。

 キズナファイブだけでなく、さまざまな戦隊の話を聞いて。

 狼真がそう聞くと、灯悟はそう答える。

 灯悟は、秘密結社ゼツエンダーのボス、絶縁王と相打ちになり、転生したのだと。

 

「そういえば…………狼真はどんな戦士に変身するんだぜ?」

「俺は…………このセンタイリングを使って変身するんだ。もちろん、キズナファイブのセンタイリングもあるぞ」

「ええっ⁉︎」

 

 灯悟は気になったのか、そんな風に聞く。

 それを聞かれた狼真は、そんな風に答えつつ、センタイリングを見せる。

 その中にあるキズナファイブのセンタイリングを見て、灯悟は驚いていた。

 

「すっげぇ〜!つまり、狼真はさまざまな戦隊やテガソードって奴と絆を結んで、変身してるんだな!」

「まあ…………そうなるな」

 

 灯悟はそんな風に叫ぶ。

 強ち間違いではないからか、否定はしなかった。

 すると。

 

「なあ、俺と一緒に冒険しないか?」

「俺が?灯悟と?」

「ああ!一緒に色んな人と絆を結んでいこうぜ!」

 

 灯悟は一緒に冒険をしないかと提案をする。

 それを聞いた狼真は。

 

「…………ああ。この世界に来たばかりだからな。よろしく頼む」

「よろしくだぜ!改めて、俺は浅垣灯悟!気軽にレッドって呼んでくれよな!」

「遠山狼真だ。呼び捨てで構わないぞ」

 

 狼真は、この世界に来たばかりというのもあってか、了承する。

 それを聞いて、改めて、お互いに自己紹介をする。

 こうして、この世界での2人の戦隊レッドの物語の幕が開けたのだった。




今回はここまでです。
今回は、ナンバーワン戦隊ゴジュウジャーと、戦隊レッド異世界で冒険者になるとのクロスオーバーです。
面白そうだなと思いまして。
本家のスーパー戦隊と、スーパー戦隊をモチーフにしたクロスオーバーで。
更に、スーパー戦隊と似た様なヒーローとして、トミカヒーローレスキューフォース、トミカヒーローレスキューファイアー、超星神グランセイザー、幻星神ジャスティライザーのユニバースリングも出します。
不定期で更新しますが、頑張ります。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
ちなみに、狼真のヒロインは無しの予定です。
今後の展開でリクエストがあれば受け付けています。
あとは、狼真の幼馴染として、ゴジュウポーラーと歴代のプリキュアに変身できるオリジナルのプリキュアに変身するキャラを出す予定です。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。