または、https://x.com/storyofsekaiで公開されている「セカイ」の物語を、
文字に起こし、ハーメルン投稿用に調整したものです。
ぜひリンクから縦書き画像形式の「セカイ」の物語も楽しんでみてください!
「名無し」のセカイの面々は、
施設の外へと走り出していた。
......ミク以外は
ミクは施設内で、サポートをするために、
PCのディスプレイを睨みつけていた。
ディスプレイにはセカイの地図が表示され、
「味方」を意味する複数の青い点は、まだ施設から出ていない。
逆に「敵」を意味するたった一つの赤い点は、
ゆっくりとしたスピードで、施設に近づいてきていた。
ミクは恐怖を覚えた。
身に覚えがある恐怖だ。
それは、一年半前に感じた恐怖。
そら「......次が一番最後の戦いになる。
一番最後の戦いでありながら、一番厳しい戦いになる。」
さこ「厳しい戦い?」
ゆかり「そうです。
モンスターブラックホールから出てくる敵は、
モンスターブラックホールが動作した回数が多ければ多いほど、
強くなります。
その分、数は減ります。」
そら「今回の確認された敵は一体。
つまり最後、一番強い敵ってわけだ。」
レン「一番...強い敵......」
一番強い敵という言葉が、彼らにどんどん恐怖心を与えていく。
施設から出て少し歩いた先に、
人影のようなものが見えた。
...彼らはそれを人間だとは思わなかったが。
怪物「......」
最後の怪物はゆっくりと、冷静に一歩を進める。
怪物と、そらたちの距離は大体40m前後まで近づいた。
怪物「...変身しろ。」
そら「なんだと?」
怪物「...さっさと戦いを始めるぞ。」
そら「...分かった。」
バットバイスタンプ{バット!}
ファイズギア{5 5 5 Standing_by...}
コブラバイスタンプ{コブラ!}
スパイダーバイスタンプ{スパイダー!}
そら&ゆかり&さこ&めぐみ「変身!」
デモンズドライバー{仮面ライダーデモンズ!}
リベラドライバー{仮面ライダー!蛇!蛇!蛇!ジャンヌ!}
ファイズギア{Complete}
ツーサイドライバー{仮面ライダーライブ!}
そらはライブガンを怪物に向け、言い放つ。
そら「さぁ...白黒付けようか...!」
双方この言葉の後に、走り出した。
怪物「はあっ...!」
怪物が腕を振り下ろす。
エネルギーをまとった斬撃が一直線に飛んでいく。
ファイズギア{Ready}
ゆかりはファイズエッジにメモリーを挿入し、
そらの前に立って斬撃を受け止める。
ツーサイドライバー{必殺承認!}
そらはゆかりの後ろから必殺技をライブガンに溜めて、
ツーサイドライバー{バット!ジャスティスフィニッシュ!}
思い切り怪物へ撃ちだした。
怪物は左腕を突き出し、
そらの必殺技を受け止め切った。
怪物「この程度...」
そう言いかけた瞬間に後ろから斬撃を食らった。
リベラドライバー{リバディアップ!
Ah...クジャク!ダダダダーン!}
無数のナイフがさこの手元に集まる。
怪物はさこの方向に向いた途端に、
また背後から斬撃を受ける。
デモンズドライバー{Dominate up !
モグラ!ゲノミクス!}
めぐみの腕についたドリルは回転を止めない。
その斬撃で怪物は少し後退した。
怪物「くっ......ちょこまかと...!」
めぐみ「はぁっ!!」
めぐみはさらなる斬撃を与えるために、
攻撃を仕掛けようとした。
高速回転するドリルを振り上げ、
怪物の体目掛けて振り下ろした。
怪物「フン...」
怪物は振り下ろされたドリルを片手で受け止め、
回転すら強制的に止めた。
めぐみ「な...」
怪物「お返しだ...!」
怪物は受け止めたドリルをそのまま握り潰した。
そして怪物は握り潰したドリルの破片でめぐみに斬撃を加えた。
めぐみ「ぐっ...!」
その衝撃はすさまじく、めぐみを大きく吹き飛ばした。
冬弥「モグラゲノミクス破損!」
ゆかり「めぐみちゃん!」
怪物は吹き飛ばした先にいるめぐみにさらなる攻撃をしかけようと、
走り出した。
ゆかりは即座にめぐみと怪物の間に入り、
攻撃しようとした怪物をファイズエッジを以って受け止めた。
ゆかり「ぐっ...!」
なんて重さだ。
強引に自分を退けようとしてくる。
でも、少なくともこいつの特徴は分かった。
動きがトロい。
一撃一撃の重さはたしかにとてつもない。
だがスピードを乗せれば...!
ファイズギア{Complete}
ゆかりはファイズアクセルのメモリーを引き抜いて、
空いているファイズフォンのメモリー部分に装填した。
スーツの赤い帯部分が白く発光し始める。
ゆかり「...スピードは得意分野です...!」
ファイズアクセル{Start up}
その瞬間怪物の目の前からゆかりが消える。
怪物「っ...!」
怪物は、四方八方から斬撃を食らい続ける。
ファイズのアクセルフォームの速さは尋常ではなかった。
ゆかりはドライバーにあるファイズフォンを一瞬開いて、
Enterを押す。
ファイズギア{Exceed Charge...}
ファイズエッジの刀身が赤く光り出す。
繰り返され続ける斬撃はさらに威力を増した。
ファイズアクセル{3...2...1...}
ゆかり「はあっ!!」
最後、ゆかりは怪物の目の前から突っ込んで怪物の背後数mに
至るまで怪物にファイズエッジの刀身を強く押し当て続けた。
しかし、切れなかった。
怪物の体には傷一つ無かった。
ゆかり「...!」
ゆかりは自分に向かってくる怪物を直感で感じ取った。
ファイズアクセル{Time-out...
Reformation}
アクセルフォームの10秒の制限が来て、
通常のファイズへ戻る。こうなれば高速移動をしばらく使えない。
怪物はゆかりに掴みかかろうとした...
ツーサイドライバー{バーサスアップ!
...Overdrive ! Power dive !}
が、怪物の手はそらの膝蹴りで強引にゆかりから跳ね除けられた。
ツーサイドライバー{仮面ライダーライブ!ジャッカル!}
そら「高速移動はこっちに任せろ!
火力を頼む!」
ゆかり「分かりました...!」
そらは怪物の周りを高速で移動しながら、
ライブガンによる射撃で、攻撃を与え続ける。
一種のおとりのような立ち回りだ。
ファイズブラスター{5 5 5 Standing_by...
Awakening}
ゆかりはファイズブラスターを取り出し、コマンドを入力。
ファイズフォンを差し込み、即座にさらなるコマンドを打つ。
ファイズブラスター{1 0 6
Blade Mode}
ファイズブラスターを展開した先端部分が、
ブレードに変化する。
地面に突き刺したファイズエッジをもう片方の手で抜き取る。
両手にブレードを持つゆかりは全速力で走り出す。
怪物はその攻撃を受け止めようとするが、如何せんそらからの
妨害まがいの攻撃により正しく受け止められる姿勢が
取りにくかった。
さらにそんな状況に拍車がかかる。
怪物の右側からレンのナイフが飛んできて、
傷を残さなかったものの怪物に確かに衝撃を与えた。
デモンズドライバー{モグラ!ゲノミクス!}
衝撃が与えられて、怪物は若干仰け反った。
ツーサイドライバー{必殺承認!}
デモンズドライバー{Add......More !}
彼らはそれを見逃さなかった。
デモンズドライバー{モグラ!デモンズレクイエム!}
ツーサイドライバー{ジャッカル!ジャスティスフィニッシュ!}
めぐみの斬撃、ゆかりの斬撃、そらのライダーキック。
その三つの攻撃が、別々の角度から放たれる。
怪物「ぐっ...!」
ダメージが通った。
そら「やっぱりこいつの弱点はトロいだけじゃない...!
衝撃だ!」
そらは、わざと全員に伝わるように口で言った。
そら「ガワだけは固いが、
内部に伝わるような衝撃に弱いんだ!」
怪物「ぐっ...!」
さこ「なら...!」
リベラドライバー{Ah...Going my way!
仮面ライダー!蛇!蛇!蛇!ジャンヌ!}
さこはあえて、リバディアップを解いた。
さこ「直接攻撃した方が衝撃を与えられるかも!」
レン「なるほどね、行こう!」
さことレンとめぐみとゆかりで直接怪物を相手しながら、
怪物の攻撃が鈍るようにそらが妨害を加え続ける。
......
その間、その光景を見ていることしかできない人物がいた。
彼らは順調に戦いを進め始めている。
自分が入って良いものかと思った...?
違う。
入れない。彼らに加われない。
こうは彼らと同じように戦いたい。
でも「できない」と勝手に自分が決めつけてしまい、
体を硬直させる。
ふと、視線を感じる。
あの怪物がこちらを見ている。
怪物は自分を見ている。
見ている...?
そらたちが怪物の弱点を見つけて、
怪物には着実にダメージが入り始めてるはず。
なのにあの怪物はこちらを見つめ続けている。
杏「.....こう...?」
こう「まずい...効いてない...!!」
こうが気づいたときには、もう遅かった。
そら「うっ...!?」
高速移動していたそらの首を怪物が強く掴む。
怪物は首を持ったままそらを地面に強く叩きつけた。
怪物はそのまま体を回し、
さこに対して強い回し蹴りを行おうとした。
レン「さこ!」
レンが怪物とさこの間に入るが、レンとさこの両方を、
怪物は大きく蹴り飛ばした。
段々と、怪物を取り囲むものが無くなる。
めぐみ「はぁっ!
はっ!」
怪物にドリルの攻撃を食らわせるが、
怪物は動じない。
怪物「俺の弱点に気付いたは良いが...」
デモンズドライバー{More...モグラ!デモンズレクイエム!}
めぐみ「はあっ!!」
怪物「その程度の衝撃では俺を倒せない。」
怪物はデモンズドライバーを思い切り殴り飛ばし、
めぐみごと吹き飛んでいった。
めぐみ「ぐはっ...!」
めぐみは吹き飛んだ先で地面に倒れ、変身が解除されてしまった。
怪物によって強制的に外されたデモンズドライバーから
火花が散る。
よく見ると、ドライバーの全面がひび割れている。
その瞬間、冬弥がドライバーから出てきて、
めぐみを守ろうと怪物との間に立った。
冬弥「完全にドライバーが壊れた。もう変身できない...!」
めぐみ「そ...んな...」
怪物「フン...この程度か...」
怪物はめぐみと冬弥へ走り出す。
二人が危ない。
ゆかり「二人とも!」
ゆかりは二人と怪物の間に入って、
駆ける怪物をなんとか止めようとする。
ファイズブラスター{5 2 1 4
Faiz Blaster Discharge}
本来飛行用の噴射装置を地面ではなく、
自分の後ろ側に向けて放つ。
そのために体を前へ傾け、
ファイズエッジとファイズブラスターで
怪物をなんとか抑え込もうとする。
ここまでの出力で押し出しているのに、
怪物を止めるに留まっている。
怪物「(フン.....この程度....!)」
怪物は逆にゆかりを押し返そうする。
地につくゆかりの足は、静止しているのに地面を滑り始める。
ゆかり「(ぐっ......私じゃ無理か...!)」
ゆかり「(こんなとき......マスターが居てくれれば......)」
ゆかりはふと、とある人のことを思い出す。
時間軸管理局の局長で、時間軸管理局のNo.1。
彼なら、もしかしたら、
この怪物を簡単に押し返せるのかもしれない......
ゆかり「(でも今は、マスターには頼れない...!)」
ゆかり「なら......どうにかするしかない!」
ゆかりは怪物を押し切るのを諦め、
上空に一瞬飛び、即座に自身を落下させて、
そのままファイズブラスター、ファイズエッジで怪物の
背部を、叩き斬った。
ファイズブラスター{ 5 2 1 4...
Faiz Blaster Discharge}
ゆかりは今まで、飛行スラスターとして使っていた
背部パーツを肩に移動させて、
発射先を前に向けた。
ファイズブラスター{ 1 0 3...
Blaster Mode}
ファイズブラスターの先端部分が、元のブラスター形状に戻る。
同時に、ファイズエッジに挿入されているミッションメモリーを、
ファイズブラスターに装填されているファイズフォンに戻した。
その状態で、ファイズブラスターのEnterキーを押す。
ファイズブラスター{Exceed Charge}
警告音が鳴りはじめ、肩部分の発射先と、
ファイズブラスターにエネルギーを溜め始める。
怪物はゆっくりと立ち上がり始めた。
ゆかり「...食らえ...!!」
ファイズブラスターのトリガーを引く。
その瞬間ブラスター、そして肩の発射先からエネルギーが
発射され始めた。
三つの場所から発射される強力なエネルギーは、
即座に怪物へと届き、初めて怪物を大きく退かせた。
そら「ゆかりさん!そのまま!!」
ツーサイドライバー{必殺承認!
ジャッカル!ジャスティスフィニッシュ!}
そらは高速移動で、
正面からゆかりのエネルギー砲を受ける怪物の後ろに移動し、
そのまま移動している慣性でライダーキックを行った。
怪物はゆかりのエネルギー砲とそらのライダーキックで、
また挟まれる形になった。
リベラドライバー{Ah...クジャク!ダダダダーン!}
さこ「私たちも...」
リベラドライバー{必殺承認!
クジャク!リベラルスマッシュ!}
さこ「行こう!」
レン「うん!」
レンは再度クジャクゲノムになり、
怪物の左右から攻撃を仕掛け始めた。
必殺技のエネルギーも乗っているから威力も上がっている。
怪物は先ほどの状況に戻りつつあった。
怪物「なぜお前は...立っている...?」
怪物は、攻撃を受けながら、
はっきりとこうのことを見ながら言った。
怪物「お前は....俺を倒したくは無いのか...?」
こう「っ...!」
怪物「...分かるぞ。お前の心が.......
そのどうしようもない「臆病」が透けて見える...」
「臆病」
その言葉を否定できなかった。
自分の今の心情を完璧に言い表してしまっている。
こう「俺は......」
その次の言葉が言えなかった。
その瞬間、今自分がいる空間は、
こうと怪物の二人だけのように感じだ。
怪物「...臆病か。」
こう「......!」
怪物「お前は結局臆病だ。
ずっと...誰かを守ることができない......
お前は変わらない.......だが.......」
怪物「どうやら...
お前は誰かを傷つけることには、躊躇が無いらしい!!」
その言葉で、こうの記憶が呼び覚まされる。
「...こう...
.......ごめん。」
「俺が......悪かった。お前の言うとおりだ。
あの時、言わなかった俺が悪い...」
あの時のそらからは、俺が欲しい言葉を貰った。
でも俺の心からは怒りが消えなかった。
あの時の俺は、考えるのを止めていた。
聞いているようで、聴いてなかったんだろう。
「......すまない...!」
「こう...本来俺たちが戦う意味は無いんだ...
だから頼む...もう止めてくれ!」
俺は止めなかった。
今でも、自分に疑問を持つ。
なぜ止めなかった。
止めていれば、
そらは生きていて。
さこやめぐみが、苦労することは無かった。
彼は、前へ進めなくなった。
もう進む気力すら.............
杏「進め!!!!」
第一部 第二十二章
「始まる最後の戦い」 完
第一部 第二十三章へ続く . . .
あとがき解説
※元作品を書いておりますが、
元作品との設定と同じであるとは限りませんのでご注意ください。
・仮面ライダーファイズ ブラスターフォーム (元:仮面ライダーファイズ)
「ファイズドライバー」と「ファイズフォン」、
そして「ファイズブラスター」を用いてゆかりが変身する、
仮面ライダーファイズの最終形態。
身体にライン状に流れる赤いエネルギーを、
ライン以外のスーツのすべての場所に流すことにより、
エネルギーの総量を増やし、身体能力を底上げしている。
またファイズブラスターは「ブラスターモード」と
「ブレイドモード」を使用でき、どちらも強力な装備である。
またファイズブラスターにファイズフォンを刺して変身する
関係上、ファイズブラスターがファイズフォンの機能を
一部内包している。
ファイズブラスターに5246と入力することで、
スーツ背面のスラスターを起動し、飛行可能になる他、
5214では、スラスターを肩に移動させて弾丸を発射することもできる。
多機能・高火力を発揮できるが、その分エネルギーを
常にスーツ全体に流しているため効率は悪く、
比較的早めにエネルギーが枯渇してしまう。
ゆかりはその点を気にかけており、
本気を出さなければならない場面でのみ使用することにしている。
現在投稿時間は15:00になっていますが、今後の投稿のタイミングを考えるとこれより遅い時間になる可能性があります。なので自分が可能な時間を書くので皆さんが「ここならタイミング的に読みやすい時間帯」と考える時間帯に票を入れてください。よろしくお願いします。
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