または、https://x.com/storyofsekaiで公開されている「セカイ」の物語を、
文字に起こし、ハーメルン投稿用に調整したものです。
ぜひリンクから縦書き画像形式の「セカイ」の物語も楽しんでみてください!
とても濃い月曜日を過ごした三人は、次の日「火曜日」を
迎えようとしていた。
学校の教室...他の同級生がもううなだれていたが、
こう、さこ、めぐみの三人はそんな気にはなれなかった。
こうたちは心の声で話しかける。
こう「(...杏...ちゃん?聞こえてる?)」
杏「(おはよ~。しっかり聞こえてるよ。)」
さこ「(レン...くん?)」
レン「(?...どうしたの?)」
めぐみ「(......)」
冬弥「(何も話さないな...具合が悪いのか?)」
こう&さこ&めぐみ「(やっぱり聞こえる!...居る!!!!)」
自分の心で自分の推しが自分だけに話しかけているこの状況。
すぐに信じられるわけがない。しかし現実は、
既に容量いっぱいの脳に大量の情報を投入してくる。
そら「三人とも元気?」
こう&さこ&めぐみ「元気!!!!!!」
そら「おぉぅ...なら良いけど...」
そらは小声でつづけた。
そら「杏、レン、冬弥。学校に居るときは
なるべく話しかけないように。勉強の場で気が散ったら
かわいそうだろ。」
こうたち三人は、どうやったかは分からないが、
杏たち三人がうなずいたのを感じた。
しばらく経った後...「??」のセカイにて。
めぐみ「ほんとに今日やるの?」
そら「当たり前でしょ。
今日は無いだろうけどまたいつモンスターブラックホールが
動くか分からないからね。なるべくすぐ仕上げないと」
そらたちは昨日仮契約を行った体育館に居た。
そら「まずは初級中の初級。」
そらはその場で指パッチンをした。
その瞬間、こう、さこ、めぐみの三人それぞれの前に、
昨日見た、そらが倒していた怪物が一人ずつ現れた。
そら「そいつらはモンスターブラックホールから湧いてくる
戦闘員的な存在だ。この程度のやつなら無計画に襲い掛かるだけ
だろうな。ちゃんとした準備をすれば脅威にはならない。」
こう「そうなの...?」
そら「そもそもモンスターブラックホールから湧いてくるやつらに
人間ほどの知能は無いんだ。あいつらには戦いしか能がない。
だから戦うだけなんだ。話しても通じない。」
そら「少し強いやつとかだとちょっとした技を使ったりするんだが、
基本的には力技しか使わない。
...とりあえず、こいつらの触覚付3Dホログラムなら
サンドバッグとして十分だろう。」
めぐみ「何ホログラムって言ったの...?」
そら「「触覚付3Dホログラム」って言ったんだ。
原理は知らんが、空間上にホログラムを表示されてて、
それに触覚が追加されてる。
...わかりやすく言えば、完全なる偽物だけど本物同様に
戦えるってこと。この体育館内のみ...ホログラムの機械の範囲内
でしか使えないけどね。」
そら「よし!さっそく始めるぞ。
こう、さこ、めぐみ。逃げずに立ち向かってくれ。なるべくでいい。
杏、冬弥、レン。三人をサポートしてくれ。」
三人と三人はそれぞれうなずく。
そら「このホログラムが誰かを殺すことはない。
だが念のため、俺もツーサイドライバーを持って待機しておく。
何かあったらすぐに介入する。」
そら「それじゃ訓練スタートだ!」
そらのその声とともに、目の前の怪物たちが動き出した。
こうたちはそれぞれバイスタンプを取り出し、起動させて、
ドライバーに装填した。
こう「変身!」
めぐみ「変身!」
さこ「変身...!」
三人のドライバーからゼリー状のエネルギーが放出され
三人の体を包み込む。
それらはライダースーツとなり身体に装着された。
そら「(やっぱりあれはまだ不完全体だな...)」
杏「行くよ。こう。」
こう「うん...!」
こうと杏が先に怪物へと走っていき、
こう「おりゃああ!」
こうが怪物の胸部らへんを思いっきり殴った。
殴られた怪物は勢いよく吹っ飛ばされた。
こう「おぉ...」
杏「すごいじゃん!」
こう「俺ってこんなに力強かったっけ...?」
そらが遠くからこうに向けて叫んだ。
そら「不完全体でもライダースーツはライダースーツだ!
本来の性能が出てなくても!
生身の人間よりかは強いよ!」
めぐみ「それなら!」
めぐみはひとりでに走っていき、こうと同じように
怪物を殴った。
先ほどとは異なり怪物は地面と水平に吹っ飛んだ。
冬弥「ふっ...!」
冬弥はすぐさまその延長線上に動いて、
冬弥「はっ!」
吹き飛んできた怪物をさらにキックしめぐみから見て
左に蹴り飛ばした。
そら「ナイス連携!」
ミク「いつも連携してない癖に...」
そらの横に居たミクはボソッとつぶやいた。
そら「...今はしょうがないだろ」
ミク「昔のこと言ってんの!」
こう「?二人とも!何話してるの?」
そら「いや!なんでもない!」
こう「...」
こう「(絶対...なんでもなくない...)」
こうだけじゃなかった。
訓練場で戦っていた六人は何事もなく訓練を続けているように見えて
しっかりと今の話の一部が聞こえていた。
「昔のこと」。
このセカイの歴史については既にそらからある程度は聞いて、
ある程度は理解してるつもりだ。
しかし妙に違和感を持つ。
理由もなしに、どこか心が落ち着かい感じがする。
その違和感は、そらに向けられたものなのか。
それとも...
そら「な...」
ミク「うそでしょ!?」
自動警報が知らせる、
モンスターブラックホールの動きに
向けられたものなのか。
めぐみ「この警報は?」
ミク「またモンスターブラックホールから湧きだしてきたの!
みんなはここに居て!ここは安全だから!」
ミクは急いで体育館から出て行った。
そらはそれよりも早く出て行っていた。
こう「...」
めぐみ「...」
さこ「...」
杏「...」
冬弥「...」
レン「...」
体育館に残った全員が、口を開いて何かを話そうとした。
だがあまりに急すぎる展開について行けず、
頭が回らなくなり、口を開けたまま硬直してしまった。
鳴り響く警報は未だ止まない。
おそらくもうそらとミクは対処してるのだろう。
この空気の中、最初に口を開けたのはこうだった。
こう「ねぇ...みんな。」
こう「俺たちも行こう」
ミク「今から警報を消すよ。無線は聞こえてる?」
そら「ああ、聞こえてる。敵の数は?」
ミク「えっと...200体ぐらい?」
そら「...少し強くなってそうだな...分かった、ありがとう」
そう言うと同時に、そらは北側出入口から出て行った。
バットバイスタンプ{バット!}
ツーサイドライバー{Confirmed !}
そら「変身!」
ツーサイドライバー{仮面ライダーエビル!}
そら「はああっ!!」
そらは変身と同時に飛び上がりそのまま怪物たちの中に突っ込んで
行った。
花火「ねえぇ~これのどこがおもしろいの?
これじゃいつもと同じじゃん!!」
??「待ってろ。もうすぐだ。」
こう「またここに戻ってくるなんてな」
杏「前の時とは違って私たちも居るからある程度は
大丈夫かもしれないけど、油断しないでよ?」
レン「みんな待って。...あそこ見て。」
冬弥「あれは...」
六人の視線の先には怪物が一人ポツンと立っていた。
しかしその怪物は今日体育館のシミュレートで
戦ったあの怪物とは明らかに姿形が違っていた。
まるで...あの怪物たちとは格が違うようなそんな雰囲気だった。
そら「...おかしい。」
ミク「え?」
そら「...なんか違和感を感じる...」
ミク「何?なんか壊れた?」
そら「いや多分違う」
そらは高く飛んでホバリングしてみる。
そら「...分かった。敵の行動がいつもと違うんだ。」
ミク「え?」
そら「いつもこうやってホバリングしてると、
怪物たちはなんとか俺を襲おうと手を伸ばしたり、
ジャンプしてみたりするんだ。届かないとわかっていてもだ。
なのに...今怪物たちは何もしてこない。
俺が地上に降り立たないと、
つまり彼らの攻撃可能な範囲に入らないと攻撃してこないみたいだ」
ミク「でも...それって...」
そら「ああ。本来ありえないことだ。
こいつらには襲い掛かる以外の行動はできないはず。
言わば、知能が無いはずなんだ。」
ミク「でも今の怪物たちの行動は、
多少なりとも知能を以って動いてるってことだよね?」
そら「そうだな。
単純に俺たちがこいつらのことを見くびりすぎていただけ
かもしれないが...」
そらはホバリングからそのまま急降下してエビルブレードを
地面に叩き付けながら怪物たちをバッサリ斬った。
そら「...それなら最初からなんでこうしなかったのかの
理由が付かない。
明らかに何か変わってる。ミクも警戒してくれ。」
ミク「うん、わかった!
...ん?」
ミクがふと見た画面には施設全体を映した画面がある。
上側、つまり北側には多数の赤点と一つの青点がある。
赤が敵の大まかな位置、青が仮面ライダー...
詳しく言えばドライバーに内蔵されている位置探査機で
導き出せる仮面ライダーたちの位置である。
ミクが違和感を感じたのは下の方...
つまり南側である。
先ほどは多数の赤い点と一つの青い点だった。
つまり多数の怪物を相手にしてるそらを表す。
しかし南側の表示は逆だった。
多数の青い点と一つの赤い点が戦っているのだ。
「多数の青い点」。思い当たる節は一つしかない。
「一つの赤い点」。これに関しても、
思い当たる節は一つしかない。
ミク「そら!今すぐ南側出入口に向かって!」
そら「なんだいきなり!?」
ミク「こうたちがそこで戦ってるんだよ!
そこに一人、別の怪物もいる!」
そら「つまり...今俺が戦ってるのは...」
ミク「たぶん時間稼ぎだと思う。
北側に戦力を集中させて南側から侵入するとか...?」
そら「なら...!」
ジャッカルバイスタンプ{ジャッカル!}
ツーサイドライバー{Confirmed !}
冬弥「めぐみ!」
飛んでくるめぐみを冬弥がキャッチする。
冬弥「大丈夫か!」
めぐみ「うぅ...」
冬弥「しっかりしろ!」
六人は既にその怪物を戦っていた。が、
その怪物はあまりにも強かった。
体育館でのシミュレーションとは大違いだった。
怪物「フン...」
そら「ふっ!」
突如としてそらは現れて怪物の後ろからエビルブレードを
突き立てた。
しかし怪物に刺さることはなくよけられてしまった。
そら「普通の怪物とは違うな。
ついに来たか。怪物のリーダーが。」
そらはこうたちの方を一瞬だけ見て言った。
そら「ありがとう。後は任せてくれ。」
こうたちは体がぐったりとして、体を動かせる気がしなかった。
遠くからミクの声がした。無線ではなく実際の声だ。
ミク「杏、冬弥、レン!三人を抱えてこっちに来て!」
そら「(こうたちは杏たちに抱えられて
施設内に避難した。だが...
妙だな。)」
怪物「...お前がここのリーダーか?」
そら「一応そうだ。...まさか日本語まで喋りだすとはな。
お前たちの教育水準はここ二年でだいぶ進化したみたいだ。」
怪物「さっきのやつらはお前の部下か?
あまりにも弱すぎる。」
そら「彼らはまだ訓練中の身だ。まだ戦闘に出すつもりは無かった
んだがな。」
怪物「そういうやつほど調子に乗って戦いで命を落とす。」
そら「同意見だ。」
怪物「それにしてもよくあれらが偽物だと気づいたな」
そら「正直俺らの勘でしかなかったがな。」
怪物「「勘」...か。...まぁいい。
さっきの発言からして、お前は二年前にここで戦っていた
仮面ライダーだな。
丁度いい。」
そら「来るなら...来い」
怪物「そう簡単に行くと思うか?」
怪物はそのまま浮かび上がり、手のひらをそらの方に向けた。
怪物「受けてみろ!」
怪物はそらに向けた両の手のひらから無数の光弾が発射された。
そら「(マジか...!)」
そらはジャッカルバイスタンプの力で高速に移動し、
何とかよけきれた。
怪物「俺はそこまで戦闘狂ではないが、
純粋に自分の力の成長を楽しんでいる。
...ここからならばお前は直接俺のことを斬れない。
斬撃を飛ばす程度なら簡単に跳ね返せる。」
花火「戦闘力は同等...もしくはこっちの方が上なの!?」
??「さぁ...どう出る...!」
そら「...なるほど。これなら俺を完封できる...と。
......良いこと教えてやるよ。」
怪物「なんだと?」
そら「俺が作ってるライダーシステムには
人間側の力である「善の力」、悪魔側の力である「悪の力」。
この二つが必要なんだ。
ただし...」
そら「こいつ以外はな。」
怪物「?」
そら「このツーサイドライバーはその枷を外した最新型だ。」
そら「今この姿...仮面ライダーエビルは、
「悪の力」しか使っていない。」
そらはそのままツーサイドライバーから
バットバイスタンプを外した。
怪物「(変身の解除?)」
怪物「何をする気だ?」
そら「まぁ見てろ。」
そらは外したバットバイスタンプを起動した。
バットバイスタンプ{バット!}
そしてそのままドライバーに押印し、装着する。
ツーサイドライバー{Comfirmed !}
ツーサイドライバー{Eeny...meeny...miny...moe...}
そらの後ろに現れる影から無数の黒いコウモリたちが、
そらの周りを飛び回る。
そらは、ツーサイドライバーのブレード部分を
上に回した。
ツーサイドライバー{Eeny ! meeny ! miny ! moe !}
そら「変身!」
そらはツーサイドライバーから外し、トリガーを引いた。
ツーサイドライバー{バーサスアップ!}
ツーサイドライバー{Precious ! Trust us ! Justis ! バット!}
ツーサイドライバー{仮面ライダーライブ!}
そら「仮面ライダーライブ。これが俺の本気だ。」
そら「さあ、白黒つけようか。」
第一部 第六章 完
第一部 第七章へ続く...
現在投稿時間は15:00になっていますが、今後の投稿のタイミングを考えるとこれより遅い時間になる可能性があります。なので自分が可能な時間を書くので皆さんが「ここならタイミング的に読みやすい時間帯」と考える時間帯に票を入れてください。よろしくお願いします。
-
21:00
-
21:30
-
22:00
-
22:30
-
23:00
-
23:30
-
0:00