「セカイ」の物語   作:hoyoqwerty

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https://hoyoqwerty.github.io/storyofsekai
または、https://x.com/storyofsekaiで公開されている「セカイ」の物語を、
文字に起こし、ハーメルン投稿用に調整したものです。
ぜひリンクから縦書き画像形式の「セカイ」の物語も楽しんでみてください!


第一部第八章 「終わりは間違いで」

めぐみ「そらの秘密?」

 

レン「うん。たぶんそらはまだ何か隠してる。」

 

杏「今の話を聞く限り...結構大事そうな話だけど...」

 

こう「もしかして...わざと...?

 

杏「わざと?」

 

こう「俺たちを何としてでも仲間に引き入れるために、

わざと...?...って。」

 

冬弥「さすがに違うだろう。

そらは何度もこの戦いの危険性を説いていた。

 

言いにくいと言っていたのなら、きっと

プライベートな話題なのだろう。」

 

杏「そうだよ!そらは私たちを守ろうとしてるんだしさ!

そんな騙すようなことしないって!」

 

こう「...」

 

そらには、まだ秘密がある。

冬弥は、それをプライベートな話題だと推測している。

 

でもこう、そしてめぐみやさこまで感じていた。

 

あのそらは、確かにそらだが、そらではない。

 

微かに違和感を感じるのだ。

 

いつものそらならプライベートな話題でさえ軽く話してみせる。

隠し事など無い。

 

彼はそんな人なはずなのだ。

 

なのにこうたちは違和感を感じていた。

その違和感はこのセカイに来てから始まった。

 

自分たちの知る「そら」とこのセカイで見る「そら」は、

まるで違う。

 

彼も、隠し事などする人間なのだろうか?

その隠し事が、彼を変えたのか?

そんな事を、彼は経験したのか?

 

なら、あの時説明するタイミングがあったのに、

自分たちが、ここで戦うと決心するときに、

 

人が変わるような、とても大事なことを

なぜ教えてくれなかったんだろう。

 

彼らの考えは決まっていた。

 

こう「明日...そらに聞いてみることにするよ...」

 

 

 

 

 

 

 

花火「明日まで...待っていられると思う...?」

 

 

 

 

 

 

 

そら「大丈夫か!みんな!」

 

こう「そら...」

 

そら「...?

どした?」

 

こう「えっと...そら...」

こうがさっきのことを聞こうとしたときだった。

 

花火「そらくん?君には秘密があるんだよね?」

 

杏「...!」

レン「!?」

冬弥「なっ...!」

 

突如として、赤い服の少女が、

今帰ってきたそらとこうたちの間に現れたのだ。

 

そら「誰だ!」

 

花火「質問に答えて。」

 

花火「君は秘密を抱えてるんだよね?

君の仲間になりたての人たちも知らないような秘密を...」

 

こう「...」

 

そら「...!」

 

花火「こうくんたちはもう秘密があることを知ってるみた~い。

でーもー...まだ重要なその内容は知らない。」

 

花火「なーんでそらくんは言わなかったのかな~

こうくんたちはもう決断しちゃったんだよ~?」

 

そら「......」

 

こう「......」

 

今しかない。こうはそう思った。

 

花火「悪いのはそらくんだよ~?

さっさと言いたいこと言っちゃいなよ~!」

 

秘密が何なのか。こうはそれだけを聞けばよかったのだ。

 

それだけ聞けばよかったのに。

 

 

 

こう「なんで!どうして俺たちが戦うって決める前までに!

教えてくれなかったんだ!」

 

 

 

こうは自分の想いが先行して、自分の疑問を聞いてしまった。

 

こう「言うタイミングならあったはずでしょう!

プライベートな話題だったとしても、そらなら...

 

そらならいつも、気軽に言ってくれたのに...どうして!」

 

そら「こう...」

 

 

花火「その怒り、使わせてもらうよ♪

 

その瞬間、花火がこうの横に瞬間的に移動し、

こうの肩に花火の指が触れた。

 

こう「うわぁぁぁぁあああ!!!」

 

そら「こう!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

そら「ぐわっ!」

 

そらは外まで吹き飛ばされた。

 

こう「変身...!」

こうは変身し、そらに襲い掛かる。

 

 

そら「変身!」

ツーサイドライバー{仮面ライダーエビル!}

 

右拳で殴り掛かるこうの右腕をそらは両腕でそらの左上で

抱えてなんとか止めようとする。

 

そら「こう!やめてくれ!」

 

こう「うるさい!」

 

こうは抱えているそらごと右腕を振って、

そらを飛ばした。

 

そら「ぐっ...!」

そらは地面に叩きつけられる。

 

そら「(なんだこの力...灰色状態の力じゃない...!)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

花火「あはは!こうくんが暴走してる~!

おっもしろーい!」

 

冬弥「やめろ!」

 

花火「ん~?やめないって言ったら?」

 

冬弥「...!」

 

めぐみ「無理やりにでもあなたを止める!」

 

花火「へぇ~良い友情だね~

でもまだ足りないんだよねぇ~

 

それなら...」

 

花火が右手を上に振った。

その瞬間、冬弥とめぐみの正面から何かがぶつかり、

壁に押し飛ばされた。

 

花火「これでもまだ、同じこと言える?」

 

冬弥「なんだ...これは...!」

めぐみと冬弥は壁に押しつけられたまま動けない。

 

花火「これはぁ、花火の力の一つだよ?

重力を操る力。今こうくんを暴走させてるのもその力。

 

杏「くっ!」

 

花火の後ろから杏は殴ろうとしたが、

花火の頭近くで拳が止まり、それ以上前に拳は行かなかった。

 

花火「そんなことしても無駄だよ。

君たちは花火には勝てない。

 

そして花火がここで死んだとしても、こうは止まらない。

こうくんには既に、理由という名の爆弾と、

場面という着火剤を持ってたの。

花火はその二つをつなぐ、力という名の導火線を上げただけ。」

 

花火「一度爆発した爆弾は、導火線を除いたとしても、

爆発した事実は変わりっこない。」

 

レン「ふっ!」

 

さこ「はあ!」

 

ミク「止めて!」

 

花火に三人は一気にとびかかる。しかし花火の重力の力で、

押し返され、めぐみと冬弥のように壁に体を押しつけられた。

 

花火「みんな静かにしててよぉ~

観客はショーの邪魔をしちゃダメでしょ?」

 

 

 

 

 

 

 

そら「ぐっ...!」

こうから与えられる一つ一つの一撃が、

そらに確実にダメージを与える。

 

こうの一撃には花火が与えた重力の力が含まれている。

重力を含んだその打撃は、それだけでライダースーツの防御を

貫通する。

 

 

そら「ぐはっ...」

こうは下から上に拳を振り上げ、そらを大きく殴り飛ばした。

 

そらは放物線を描きながら地面に落ちた。

 

そら「...!」

そらはなんとか立ち上がる。

もうすでにボロボロだ。

 

そら「...こう...

.......ごめん。」

 

こう「...!」

攻めを続けていたこうが止まる。

 

そら「俺が......悪かった。お前の言うとおりだ。

あの時、言わなかった俺が悪い...」

 

こう「......」

こうは欲しかった言葉を貰った。

そらに言ってほしかった言葉を言ってもらった。

 

だがその心にはまだ怒りがあった。

 

 

 

 

 

 

 

こう「うわぁぁああああ!!!」

自分が何をしているのか。

そんなのはもう関係ない。

 

そら「......すまない...!」

バットバイスタンプ{バット!}

ツーサイドライバー{Comfirmed !}

 

ツーサイドライバー{バーサスアップ!}

ツーサイドライバー{Precious ! Trust us ! Justis ! バット!}

 

そら「変身...!」

ツーサイドライバー{仮面ライダーライブ!}

 

そら「こう...本来俺たちが戦う意味は無いんだ...

だから頼む...もう止めてくれ!」

 

こう「うぉぉぉおおあああ!!!」

叫びながらこうはそらのもとへ走り出す。

そらはこうに向かって射撃を行ったが、

重力の力により銃弾はこうに届く前に消し飛ばされる。

 

こう「んん!!」

こうはそのままそらの左肩を殴り、そらを押し倒し、

何度も顔面を殴った。

 

そら「ぐぅっ!」

そらは両手でこうの拳を何とか止めると、

右ひざでこうの背中を思い切り蹴った。

 

そのままこうは立ち上がるそらに蹴りを入れようとしたが、

そらはホバリングを使って浮いて避けた。

 

そらはそのままライブガンでこうの顔面に向かって射撃を行った。

至近距離だったからか今回は命中し、こうは後退した。

 

そら「もう良いだろ...こう!

もう止めてくれ!」

 

こう「うわぁああああ!!」

こうはベルトに装填されているバイスタンプを二回倒した。

 

リバイスドライバー「スタンピングフィニッシュ!」

 

こう「はぁあああああ!!!!」

こうは言葉にならない声を上げながら

右足にエネルギーを溜め始めた。

 

そら「...こう........」

 

ツーサイドライバー{必殺承認!}

 

 

 

 

 

 

 

 

花火「さぁ、ショーのエンディングはもうそろそろだよ♪」

 

杏「お願い...こう...!とめて...!」

 

 

こうが飛び上がる。そのまま空中で右足を突き出し、

ライダーキックの姿勢を取った。

 

 

そら「......」

そらは静かに、ライブガンのトリガーを引いた。

勝者はこの時点で分かっていた。

 

ツーサイドライバー{バット!ジャスティスフィニッシュ!}

 

ライブガンからのエネルギー銃弾とこうのライダーキックが

ぶつかり合い、強烈な光が生まれた。

 

その光が収まったころに、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こうがライダーの状態でそらの後ろで着地していて、

そらが強制変身解除した様子を、

 

杏たちはようやく見ることができた。

 

 

そらは右手でズボンのポケットの中にある装置のスイッチを押した。

 

そしてそのまま倒れた。

それと同時に杏たちを壁に押さえつけていた力もなくなり、

杏たちは地面に足を付けることができた。

 

冬弥はその瞬間花火に襲い掛かるつもりだったが、

既に花火はその場から消えていた。

 

ミクは倒れたそらのもとへ駆け寄った。

 

 

 

自分が何をしたのか。なぜこんなことをしたのか。

頭の中であらゆる情報を駆け巡らせる余裕は、

こうには無かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミク「そら!しっかりして!」

 

そら「意識はある...!あるけど...」

 

ミク「...!」

ミクは思い出した。あのときのそらの相棒の姿を。

消滅しかかっている。そんな体からは金色の粒子が出て

空中を舞う。

 

今のそらの体はそれと同じだった。

 

そらにもそれは分かっていた。

 

そら「後は頼む。ミク。」

 

ミク「そんな...!」

 

そら「大丈夫...この「セカイ」で死んでも、一週間後には...

また帰ってくるから。」

 

ミク「でも...その一週間どうすれば...」

 

そら「そこを頼むって言ってるんだよ。」

 

 

 

 

そら「じゃあな...」

 

そらはそのまま消滅した。

そこに残ったのはそらのツーサイドライバーと

バットバイスタンプだけだった。

 

ミクもこうをただそれを見ていることだけしかできなかった。

 

 

 

 

 

 

 

冬弥は昨日のそらの言葉を思い出した。

そら(回想)「このセカイで死んでも、

現実世界で目を覚ますだけだよ。条件付きだけどね。」

 

杏(回想)「条件?」

 

そら(回想)「うん。一つ、一週間このセカイに入れなくなる。

 

そら「(二つ、一週間このセカイに関することを忘れる。

具体的に言えば、このセカイの存在のこと。

そしてこのセカイに関わっているすべての人の記憶も。)」

 

そらが死んだ。しかし本当に死んだわけではなく、

一週間そらがこのセカイに来れなくなる。

 

しかし今までこのセカイの防衛はすべてそらに一任されていた。

そんな中でそらが居なくなれば防御が手薄になるのは、

目に見えている。

 

 

花火「どう?こんな展開、想像してなかったでしょ~?

ここからどんな物語がつづられていくのか...

楽しみだね~♪」

 

 

 

 

 

 

そらは現実世界で目を覚ます。

しかしあたりはまだ真っ暗。

スマホで時計を見るとまだ4:00だった。

 

そら「(変な時間に起きちゃったなぁ...)」

 

そらが寝返りをしようとしたとき、

ズボン右側のポケットに物が入っているのに気付いた。

 

取り出してみると、それは何かしらの機械であるようで、

そのディスプレイには、

 

「Emergency notification is complete.(緊急通報完了)」

と表示されていた。

 

そら「(なんだ?これ....)」

そらがいくら記憶をたどってもこの機械のことがわからなかった。

なぜなら彼は既に忘れていたからである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピピピピッ...

着信音で目が覚めた。

 

ゆかり「もしもし...?」

 

マキ「もしもしゆかりさん!?」

 

ゆかり「マキさん?...どうしたんですか?そんなに慌てて...

.....飲み会の帰りの車の運転役なんてもうやりませんからね...!」

 

マキ「それはごめん!だけど今回は違う!」

 

ゆかり「じゃ何ですか!こんな真夜中に!」

 

マキ「時間軸番号DDC181から緊急時間軸通報だよ!

 

ゆかり「え!?時間軸通報!?」

 

マキ「今あそこ行けるのはゆかりさんだけなんだよぉ!」

 

ゆかり「でもミクさんたちの部隊があるんじゃ...

いや...そういうことですか...?」

 

マキ「分かってくれた?」

 

ゆかり「DDC181にはそらさんが居たはずです。

そらさんはマスターが認めるほど強い人です。

なのにそんな人から時間軸通報が来た。

 

それはつまり、かなり大変な状況がDDC181で発生している。」

 

マキ「確かにミクちゃんたちは強いけど...

そのレベルの任務をやらせるわけにはいかない。」

 

ゆかり「分かりました。すぐに行きます。」

 

ゆかりは速攻で支度を終わらせて、

時空空間転移装置がある部屋に向かった。

 

ゆかり「おはようございます。茜ちゃん、葵ちゃん。」

 

茜「おはよう。ゆかりさん。」

 

葵「ゆかりさんも起こされたんだね。」

 

ゆかり「おかげで眠くて眠くて...緊急事態なので

仕方ありませんが...」

 

マキ「なるべく気を引き締めてね。ゆかりさん。」

 

ゆかり「深夜二時で言うセリフじゃないと思いますがね...

...もちろん今回の件の荷の重さについては分かってますよ。

今回はファイズブラスターも持っていきますから。」

 

マキ「気を付けてね。」

 

ゆかり「...はい。」

 

ゆかりは時空空間転移装置の中に入って、

そのガラスに囲まれた装置とともに、

ゆかりは中から琴葉姉妹に合図をした。

 

葵「時空空間転移装置、主電源装置起動。」

 

茜「時間軸情報の入力を開始するで。

こちらBBA045、行き先DDC181。

 

マキ「こちら側と行き先側の時間軸情報に誤りが無いことを

確認。このまま時空空間転移を続行せよ。」

 

葵「了解。

時空空間転移装置、駆動部電源装置起動。」

 

茜「了解!」

 

ゆかりの目の前の装置がゴーという駆動音を立てながら

ぐるぐると回転を始める。その回転数は段々と高くなる。

 

茜「葵。出力はどうなっとる?」

 

葵「安定してるよ。今行けると思う。」

 

茜「よし!時空空間転移装置起動!」

そう言って茜が操作盤のスイッチを押した瞬間、

ゆかりの目の前に、

人が入れる程度の大きさの穴が生成された。

 

ゆかり「では...行ってきます!」

 

マキ「いってらっしゃい!」

 

 

ゆかりはマキの声を聞いた後に、

その穴に飛び込んでいった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パイモン「おぉ!?旅人!空を見てみろ!

また流れ星だ!」

 

旅人「本当だ。」

 

見上げると星と星の間を、強い光を放ちながら移動する

星が見えた。

 

旅人「でも、またゆっくり?」

 

パイモン「つまり...またオイラたちが願い事しやすく

してくれてるってことだぞ!」

 

旅人「えぇ...」

 

 

 

 

 

ウェンティ「あの二人は、いつでも楽しそうだね。」

 

 

 

 

 

 

 

ウェンティ「僕も...彼らの幸運をあの流れ星に願いたいよ。

 

「あれ」が、本当に流れ星ならの話だけどね。」

 

第一部 第八章 完

 

第一部 第九章へ続く...

現在投稿時間は15:00になっていますが、今後の投稿のタイミングを考えるとこれより遅い時間になる可能性があります。なので自分が可能な時間を書くので皆さんが「ここならタイミング的に読みやすい時間帯」と考える時間帯に票を入れてください。よろしくお願いします。

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