メイド、勤務先の大敗北で将軍になる   作:メカバレ

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奇襲

「ほらどうですお嬢様ビンゴですよ」

 

「まさか本当に後ろをとれるなんてね……」

 

 厳めしい鎧をまとったエスメルに控えるようにメイド型のドレスアーマーをまとったゼフォルは外に出ていた。周囲にはヴァン・ウィルベートの高い城壁はない、正真正銘城の外である、軍事用語でいえば二人は城外へと「出陣」していた。なんならエスメルは初陣である、晴れのある初陣ながら二人はその奇抜な鎧を隠すように草木から身を潜め周りをうかがっていた。

 視線の先には視界を埋め尽くすほどのロッソ王国の旗がたなびいていた。しかし張られている陣は二人のほうではなく反対を向いている。二人はなんとヴァン・ウィルベートに進撃していたロッソ王国軍の真後ろの位置にいたのである。

 

 形の良い目を細めながらゼフォルは視界に広がるロッソ王国軍を見た。城塞とは反対なだけあって見張りも少なく、その見張りも先の戦勝で油断しきっているのがここからでも分かった。

 

「まさか城の隠し通路で奇襲するなんてね」

 

 感心したようにエスメルがつぶやいた。

こうも簡単にゼフォルたちがロッソ王国軍の背後を付けたのは城の脱出用の通路を逆に進軍路にしたのである、公爵家の財力を惜しみなく使って建築されたヴァン・ウィルベートの脱出路はことのほか広く、ゼフォルは3千人の動ける兵のなかから千人の兵士を見繕って率いてきており現在通路内で待機させていた。

 

「あなたもよくこの通路を知っていたわね」

 

「それはまぁ、私はメイドの中でも位が低かったので、よく外の掃除をやらされましたからね」

 

「……話がつながらないのだけど?さぼって探してたの?」

 

「とんでもない!自分の住んでいるところの緊急出口くらいは把握しておくべきです!そのためなら多少仕事を後回しにしても大丈夫です、お嬢様も働けばわかります」

 

 ジトっとしたエスメルの咎めるような視線に挽回するようにゼフォルは言った。

 適当なことを言ったがゼフォルはこのヴァン・ウィルベート城塞の構造をこれまでの勤務中の合間に完璧に把握していた。軍略に精通する彼女にとって難攻不落ともいうべき軍事的価値を持つこの城は自らの知的欲求を満たす垂涎の的であり、外の掃除を任された時はさぼって城壁の構造などを探り、何週間もかけて秘密の脱出路まで見つけていた

 

「これは私の神算鬼謀の一部です。掃除をさぼっていたのはこの日のためなのです」

 

「まぁ今回は本当に役に立ったからいいわ」

 

 勿論ゼフォルとて、そんな未来を見て動けるはずはない。冗談めいて言うと見ればエスメルの緊張も程よく解けていた。

 

「まぁ……冗談はほどほどにして、どうですお嬢様、だらけ切った敵の背後を突く、お嬢様の初陣のエスコートとしては完璧だと自負しておりますが」

 

「えぇ完璧だわ。ここまでお膳立てされちゃ勝つしかないわね」

 

 そう言ってゼフォルが指揮棒がわりの宝剣を振り上げると待機した兵士たちが突撃の準備をする。

 今回連れてきた千人はヴァン・ウィルベートの兵士たちの中でも精鋭や、戦慣れしているベテランを集めている。元々王国への備えとして帝国貴族の中でも軍事力に特化したウィルベート家だ、戦慣れした兵士などかつては万を超えて抱えていた、むしろこれしか集められないことが公爵家の窮状を示していた。

 しかし精鋭は精鋭、この敵地での任務に耐えうるとゼフォルは確信していた

 奇襲はいかに相手に知られないかが重要でありゼフォルが黙って剣を振るうだけで千の兵士たちが一匹の生き物のように従った。ベテランである彼らもわかっているのだ。この奇襲が失敗すればこの場の千人の命だけでなく城も落城してしまうということを、そしてまだ信頼を図り損ねている二人の若い女指揮官が自分達だけが知っているだろう抜け道すら進軍路として使い、自らの退路を絶ってまでこの決死の作戦を決行したのだということを。

 すぐさま通路から全軍が飛び出し、突撃陣形を静かに形成した。

 

「皆さんここまでよくついてきてくれました。ご覧の通り我々は敵軍の後ろを突く絶好の機会です」

 

 あくまで静かながらもよく通る声で全軍に命令を伝えるともうバレても構わぬと大きめの声でゼフォルは言った。

 

「突撃!」

 

 ゼフォルの指示の元、千の兵士が一丸となって敵陣に突っ込んだ。細かい小細工抜きの突撃ながらも追い詰められた現状を打破するための一直線の突撃は油断し切っていたロッソ王国軍の後方の弱い部分に喰らい付いた。

 

「て、敵襲!グハッ⁉︎」

 

「な、なんでこんなところに帝国軍がいるんだよ⁉︎」

 

 来るはずがない帝国軍の襲来にロッソ王国軍は完全に意表をつかれ混乱を起こしていた、見れば鎧すら着ていない敵兵が何人も見えた。

 千人の兵士の最前線でゼフォルは曲剣を自らの手で振るっていた。慌てふためく敵兵をすでに何人も切っていた。久方ぶりの実戦だが衰えてはいない、仕事をさぼって剣を振っててよかったと思いつつ、鎧の着ていない敵兵を紙のように切り裂いた。

 敵陣の混乱を見極めつついつでも不測の事態に対処するため横に並走させていた総大将であるエスメルに声をかけた。

 

「お嬢様2時の方向、敵の一団に放ってください」

 

「わかったわ!」

 

 ゼフォルの指示にエスメルが手に魔力を込める。

 魔力はもちろんこの世界では便利な戦争の道具だ。魔力を放つ才能のないゼフォルは無意識に身体能力を上げているくらいの恩恵しかないらしいが、高位の貴族は魔力を体外に放出し、絶大な火力を個人で持つことができる。不義の子とはいえエスメルもそう言った人種だった。

 

「食らいなさい!」

 

 エスメルが手をかざし紫色の光弾を放つと敵の一団に着弾、炸裂し敵兵を十人ほどまとめて消し飛ばした。

 ゼフォルはエスメルの魔術の才を昔から知っていた。ゼフォルは魔術に関してはてんでわからないが二人の秘密の訓練場で山火事騒ぎを起こしたのを覚えている。

 前線にまでエスメルを連れてくるのは嫌であったが、それを翻した理由がこれだった。総大将が出陣することの士気高揚以上にこの破壊力は魅力的だった。

 

 混乱する敵兵を尻目にゼフォルは後ろの味方の様子を伺った。将軍として戦場では自軍の様子を細かく目配りしなければならない。しかし心配は杞憂で総司令官とNo.2の獅子奮迅とも言える戦いぶりに配下の兵士たちの士気は否応になく上がっており大将につづけと言わんばかりによく戦っていた。

 さすが公爵家の精鋭やベテランで固めただけある、全員がゼフォルより戦慣れしており、指示を下さぬとも冷静な敵を優先して倒し、混乱を助長するように動いている。かつての公爵軍の軍勢と見比べれば千の兵士は少なすぎたが、ゼフォルが将軍として初めて率いる軍勢としては一級品以上だった。

 ゼフォルもゆくゆくは名を上げこのような軍を率いたいという願望があったが、こうも早くこれだけの軍勢を指揮できるとは思わなかった。将軍の座を任せてくれたエスメルに感謝した。

 

 

「落ち着け⁉敵は少数だ!建て直せ!」

 

 だがさすがにやられっぱなしではないのか混乱する敵の中に身なりのいい男が剣を振りかざし、叫んでいる。その男の周囲の護衛と思わしき屈強な兵士は秩序を保っておりその一団を中心に王国軍はに秩序を取り戻していた。

 

「お嬢様あれです」

 

「ええ!」

 

 だがしかし軍勢を立て直そうとする努力は認めるがあまりに目立っている。強力な魔法を駆使するエスメルの前には的同然だ。

 ゼフォルが指さし指示を出すとエスメルの光弾が直撃した。

 

「お、おのれ魔術師か⁉」

 

 光弾が直撃し土煙が晴れるとそこには指揮官だけが立っていた。周りの護衛は消し飛んでいる、直撃の瞬間敵指揮官の周囲に半透明なバリアのようなものが張られており、魔力的な防御が働いていたのをゼフォルは見逃さなかった。

 さすが指揮官クラスだ防御がしっかりしている。だがあの首を飛ばせればこの作戦は大成功だ。

 そう判断したゼフォルはこの奇襲で断トツの殺害数を誇る頼もしい主人に声をかけた。

 

「お嬢様もう一発いけます?」

 

「ハァハァ……当然よ!けどまたはじかれちゃ意味ないわ⁉」

 

「いえ私がすべて何とかします」

 

「なら任せるわ!」

 

 疑問を抱きつつもゼフォルの一言でエスメルは魔術を練りはじめる。

 やるなら速攻が大事だ、エスメルの体力もそろそろ限界だしこれ以上は騒ぎを聞きつけた敵の援軍が来るだろう。

 ゼフォルは敵陣に意識を集中させ二振りの曲剣を構えた。

 

「この小娘が!これ以上はやらせんぞ!」

 

 激昂した敵の指揮官が顔を赤らめ魔術を放った。エスメルのほうにまっすぐ突っ込んだその物怖じしない様子からまだ魔術をはじく力は残っているらしい。

 

「頼んだわよゼフォル!」

 

 魔力を練り終わったエスメルが光弾を放つ。するとゼフォルは光弾の少し後ろにピッタリと付き突進した。

 

 敵指揮官とエスメルの魔術がぶつかり合い、ズガンという音とともに爆発の衝撃をゼフォルは剣を交差させ受けきる、このメイド服型の奇抜な鎧にもかなりの防御効果があるようでほとんど衝撃を受けなかった。

 意外な鎧の性能に満足しつつも煙が晴れたその先にゼフォルは突進した。

 

「ぐぬぅ…!しかしこれで!ぐぎゃっ⁉︎」

 

 そして魔法を耐えきったと思い込んでいる指揮官の胸に曲剣を振り下ろす、魔法の一撃の裏から敵が来るとは思っていなかったのだろう、ゼフォルの二振りの曲剣は敵指揮官の両肩を切り裂いた。

 

「なっ⁉め、メイド⁉ぐがっ…」

 

 そしてそのまま抵抗できないのをいいことにその首を刎ねた。まさかこの敵指揮官も最後の言葉がメイドになるとは思わなかっただろう。敵ながら少し不憫だ。

 

 そのまま曲剣の先に落ちる首を突き刺し空高く掲げた。

 

「敵将軍、打ち取りました」

 

 声量自体は小さいその声は混乱する戦場に響いた、ゼフォルはこの首が将軍かは知らないが将軍を打ち取ったというほうが味方の士気も上がるので適当なことを言っていた。

 

「うぉぉぉぉぉ!」

 

「ゼフォル将軍万歳!エスメル閣下万歳!」

 

 それに合わせて味方も勝鬨をあげ、完全に戦況は決した。敵は算を乱して逃げ出し、味方は一方的に敵を打ちとっている。敵から奪ったたいまつで陣も燃やしているようで夜なのに昼間のように明るかった。 

 

「皆さんよくやってくれました。しかし敵の援軍はすぐそこまで迫っています。さっさと後退しましょう。もう充分です」

 

 そう宣言していそいでゼフォルは隊をまとめて後退した。エスメルは消耗が激しいのか息を切らして何とか動いている体であったのでゼフォルは肩を貸して全軍に指示を出した。間違いなくこの戦場で最も若いエスメルが無理をしているのは周りもわかっているようで兵士たちも何も思わなかったようだ。言葉ではすぐそこまでといったが敵の追撃は間に合わなかったようで特に難なく進軍してきた脱出路に引き返すことができた。

 脱出路を逆走し城内まで帰還するとしかけを起動する。するとゴゴゴと物音が聞こえ脱出路は崩落し、埋め立てられた。

 逆からでも塞げるという仕掛けに感心しつつも率いてきた兵をゼフォルは見回した、脱落者はほとんどない、それでいてこちらは敵の指揮官を討ち取り、陣に火をかけたのだから大勝利といってよかった。

 

「お嬢様、もうしばらく頑張ってください」

 

「わかっているわ」

 

 そして息も絶え絶えなエスメルに声をかけながら清潔なタオルで汗をぬぐうとエスメルも指揮者としての義務を果たそうと、呼吸を整え、総大将としての仮面を被っていた。

 

「大勝利です、皆さんの協力に感謝します。勝鬨をあげましょう、この城の皆に勝利を伝えるために」

 

 普段らしくない大声でゼフォルが言うと奇襲をなしとげた千人の兵士たち一斉に雄叫びをあげた、澄ました顔をしつつもゼフォルもここまでの戦果にかなり興奮していた。

 真夜中に響いた爆音になんだなんだ留守の兵士や役人が顔を出すが、嫌な顔をするものは皆無だった。誰もが驚愕の表情を浮かべすぐ喜んだ。

 

「今回通ってきた通路は何かを皆さんは察しているでしょう。今回の作戦に当たって秘密の脱出路をエスメル閣下は進軍路として使用してよいと私に許可を下しました。貴重な脱出路をです。これが何を意味するか分かりますか。エスメル閣下は決してほかのご兄弟方のように逃げ出すことはありません。ロッソの敵を追い出すかこの城が落ちるまであなたたちとともにいます」

 

 城内のボルテージは最高潮に達した。誰もがエスメル閣下万歳とさけび、少し前のお通夜ムードは完璧に吹っ飛んだ。

 ゼフォルが欲しかったのはこれであった。

 奇襲の大成功も敵指揮官の首も副産物でしかない、嬉しいことに変わりはないが、籠城戦で最も大切なのは士気である。ヴァン・ウィルベートがいくら鉄壁の要塞でも中の兵士のやる気がなければただのでかい建物だ、しかしこうして士気の高い兵士がいることで真に難攻不落の要塞は完成するのである。

 兵からの人気や信頼も得た。これで城内にいる自身やお嬢様が気に入らない連中もでかい顔をすることができなくなるだろう。

 多くの兵の歓声を浴びながらこの勝利にゼフォルは満足した。

 

 

 勝利の余韻に浸り戦の後始末を終わらせた後、エスメルの執務室にゼフォルは向かっていた。

 

「お嬢様、ゼフォルです。入ってもよろしいですか?」

 

 ノックをするが中から反応がない当主の執務室は防諜対策も完璧で外から聞き耳を立てることもできない、しかゼフォルがこの部屋の主がどう言う思いをしているかなんとなく予想がついていた。

 

「失礼しますよ」

 

「うっぐ……ヒッグ……、ぜ、ゼフォル⁉なんで入ってきているの⁉」

 

 そこには主であるエスメルが声を押し殺すように泣いていた、戦場から戻ったばかりで鎧姿のまま砂埃や汚れもまともに払われておらず、その泣きはらした顔も相まってひどいものであった。

 

「戦勝のお祝いに参りました。閣下、おめでとうございます、後処理も済ませました」

 

「あ、あなたのおかげよ!今日は下がっていいわ!」

 

 無理やり涙を拭おうとするエスメルだが拭えど拭えど涙は尽きず、どう見ても無理しているのは明らかだった。

 初陣で寡兵の総大将という重責を負ったのだ。泣くのも無理はないだろう。それはそれとしてエスメルのこのような姿は見ていられないとゼフォルは早々に切り出した。

   

「初陣はどうでしたか?」

 

「いいから下がりなさい!い、いややっぱり下がらないで……」

 

 一瞬なんとか気丈にふるまおうとキッと鋭い目つきでゼフォルを睨みつけるエスメルだが、ゼフォルの顔を見ると一転してその表情がすがるような弱々しいものに変わった。周りからの嫌がらせにもめげずにいつも気が強く弱みを見せないエスメルだが、本当に苦しいときは年相応に泣くことだってある。ゼフォルは何度か弱しい彼女を見たことがあった。

 

「ぜ、ゼフォル……わ、私たくさん殺したわ」

 

「えぇ素晴らしいご活躍でした。まさかこの私が抜かされるとは思いませんでした」

 

「け、けど私…」

 

「お嬢様」

 

 泣き言を繰り返すエスメルを少し圧のある声でゼフォルは制した。これ以上自傷行為のようなことを言わせ続けてもいいことはないからだ。

 

「敵の損害は甚大、たいしてわが軍の損害は軽微、そして総大将として最も首級をあげられました、今回の勝利で城内の士気は持ち直し、このヴァン・ウィルベートはまさに鉄壁の要塞になったのです、これがお嬢様の初陣の成果です。誇ることこそあれど嘆くことは一つもないのです。」

 

「わかってる……けど……!」

 

 純軍事的にゼフォルはエスメルを絶賛するが機嫌は治らなかった、ゼフォルもわかっていた。エスメルの言いたいことは単純な戦況報告ではないのだ。

 

「……初陣なんて皆今のお嬢様のようになります。王国も帝国も、優秀なものも無能なものも、歴史上に出てくる英雄たちだってきっとそうだったでしょう」

 

「ゼフォルは初陣じゃなかったの?」

 

「えぇここに来る前に何度か」

 

「あなたはどうだったの?」

 

「あんまり言いたくないですね」

 

 絶対に自分の初陣の話を切り出されるのは覚悟していたが、言葉の通り言いたくはなかった、しかし少しでも目の前の弱り切ったエスメルをいつものように軽くからかうように元気づけるためゼフォルは道化師の役を買って出た。

 

「言いたくないなら別に……」

 

「まずお嬢様のように取り繕う間もなく戦場で大号泣して狂ったように泣き叫んでいましたね、剣もどっかにほっぽり投げてしまってよくわからんかったです」

 

「えぇ……あなたがそんなになるの?嘘でしょ?」

 

「嘘じゃありません」

 

「それ負けてない?」

 

「負けではなかったですね、後ろに転進したといいますかそんな感じですね」

 

「それ敗走してるでしょ……」

 

 目をそらしながら語るゼフォルなあんまりな初陣話に場の空気が和らぎエスメルの顔から険しさがなくなっていった。

 

「フフフいつも冷静そうなあなたでもそんな時期があったのね」

 

 すっかり毒気を抜かれいつものような気品のある表情に戻ったエスメルはついに笑みすらうかべた。その様子に安心しつつもゼフォルは道化のかいがあったといつもの鉄面皮をほころばせた。

 

「まぁそんなこんなで敵を倒して後悔していたらキリがありません、特にお嬢様のような常に勝ち続けるであろう優秀なお方は、素直に喜んでください、それが戦争というものです」

 

「見え透いたお世辞だけど、今日は素直に受け取っておくわ。ありがとうそれじゃあ今後の話を…」

 

「メイド長を呼びます、今日はもうお休みください。雑事は私にすべてお任せを」

 

「まだ働くわと言いたいところだけど今日は甘えさせてもらうわ、ゼフォル、後を頼んだわよ」

 

「お任せください、後ありがちなんですけど初陣後は変な悪夢を見ると思います。少なくとも落城する夢は私がいるので心配なさらないでください」

 

「わざわざ言わないでいいわよ!」

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