死の体現と呼ばれた人間は透き通った世界で先生に 作:烙印バンザイ
一話
俺は化物と呼ばれていた。味方からも敵からも…殺しても何も感じなかった。話す奴はいたが奇異な目で見られたりすることが多かった。
「そんな…顔しないで、私は気にしてないから」
アイツは俺を庇って死んだ…
「ねえ、知ってる?死神のアルカナはね…」
それを言い終わるとアイツは息を引き取った。それからしばらくして俺は働いていた職場を辞めた。
————
……私のミスでした。
私の選択、そしてそれによって招かれたこの全ての状況
結局、この結果にたどり着いて初めて、あなたの方が正しかったこをと悟るだなんて……。
……今更図々しいですが、お願いします。
白雲先生。
そこは電車の中だった…それよりも先生とは俺の事なのだろうか?
きっと私の話は忘れてしまうでしょうが、それでも構いません。
何も思い出せなくても、おそらくあなたは同じ状況で、同じ選択をされるでしょうから……。
ですから……大事なのは経験ではなく、選択。
あなたにしかできない選択の数々。
責任を負うものについて、話したことがありましたね。
あの時の私には分かりませんでしたが……。今なら理解できます。
大人としての、責任と義務。そして、その延長線上にあった、あなたの選択。
それが意味する心延えも。
……。
話したことなど全く身に覚えがなかったが…それでも
ですから、先生。
私が信じられる大人である、あなたなら。
この捻じれて歪んだ先の終着点とは、また別の結果を……。
そこへ繋がる選択肢は……きっと見つかるはずです。
だから先生……どうか。
それでもやらないといけない気がした。
—————
「……先生、起きてください」
「刹夜先生!!」
夢から覚めるとそこには眼鏡をかけ頭に輪っかのようなものがついた女の子が立っていた。
「……。」
「……どういう状況なんだ?」
俺は昔の癖で懐にいれてある銃に手を伸ばしていたが相手には敵意が無かった。
「少々待ってくださいと言いましたのに、お疲れだったみたいですね。なかなか起きないほど熟睡されるとは。」
「もう一度、あらためて今の状況をお伝えします。」
「私は七神リン、学園都市「キヴォトス」の連邦生徒会幹部です。」
「そしてあなたはおそらく、私たちがここに呼び出した先生……のようですが。」
目の前に立っているのは七神リンと言うらしい。とりあえず俺は銃から手を離した。しかし気になる事があった。
「七神だっけ?なんで呼び出したと言っておいて推測形なんだ?」
「……ああ。推測形でお話ししたのは、私も先生がここに来た経緯を詳しく知らないからです。」
「…?なんで呼び出したはずなのに知らないんだ?」
「……。」
「混乱されてますよね。分かります。」
「こんな状況になってしまったこと、遺憾に思います。でも今はとりあえず、私についてきてください。」
「あ、はい」
俺は、とりあえずついていくことにして話を聞くことにした。詳しいこと後らしいがキヴォトスは数千もの学校が集まった都市でどうやら俺は連邦生徒会長とやらに先生として選ばれたらしい。
エレベーターから降りると周囲は騒がしかった。その中から四人ほど生徒なのか近づいてきた。よく見ると銃を持っていたが誰も気にしていないのを見るに銃を持っているのは当たり前のようだ。
「ちょっと待って!代行!見つけた、待ってたわよ!連邦生徒会長を呼んできて!」
「……うん?隣の大人の方は?」
「首席行政官、お待ちしておりました。」
(羽が生えている?なにかの異能とかか?)
俺が昔…昔といってもキヴォトスに来る前の場所では異能などを持っている人間がいたのだが…よく見てみると異能では無かった。
「連邦生徒会長に会いに来ました。風紀委員長が、今の状況について納得のいく回答を要求されています。」
「あぁ……面倒な人たちに捕まってしまいましたね。」
七神の表情がどことなく昔見た同僚の顔に似ていた。
「こんにちは、各学園からわざわざここまで訪問してくださった生徒会、風紀委員会、その他の時間を持て余している皆さん。」
表情は笑顔に見えているが発言に棘があるようだった。
「こんな暇そ……大事な方々がここを訪ねてきた理由は、よく分かっています。」
(今、暇そうて言おうとした)
「今、学園都市に起きてる混乱の責任を問うために……でしょう?」
混乱…そういえばさっきから気になっていたが俺を指名した連邦生徒会長と会っていないことだ。
「そこまで分かっているなら何とかしなさいよ!連邦生徒会なんでしょ!」
「数千もの学園自治区が混乱に陥っているのよ!この前なんか、うちの学校の風力発電所がシャットダウンしたんだから!」
「連邦矯正局で停学中の生徒について、一部が脱出したという情報もありました。」
「スケバンのような不良たちが、登校中の生徒たちを襲う頻度も、最近急激に高くなりました。治安の維持が難しくなっています。」
「戦車やヘリコプターなど、出所の分からない武器の不法流通も2000%以上増加しました。これで正常な学園生活に支障が生じてしまいます。」
キヴォトスて治安が悪いのか?エレベーターから見た景色からは思いもよらなかった。
「……。」
「こんな状況で連邦生徒会長は何をしているの?どうして何週間も姿を見せないの?今すぐ会わせて!」
「……。」
何週間も姿を見せないか…俺を呼んだ連邦生徒会長ではなく七神が来たさらに七神も正確には分かっていなかった。となると…
「連邦生徒会長は今、席におりません。正直に言いますと、行方不明になりました。」
「……え!?」
「……!!」
「やはりあの噂は……。」
行方不明か…まあ、死んだことが確定してるわけではないがいないことが問題だな。
「結論から言うと「サンクトゥムタワー」の最終管理者がいなくなったため、今の連邦生徒会は行政制御権を失った状態です。」
「認証を迂回できる方法を探していましたが……先ほどまで、そのような方法は見つかっていませんでした。」
「それでは、今は方法が、あるということですか、首席行政官?」
(先ほどまで…ああ、なるほど)
「はい。」
七神はこちらに視線を移し次のようにいった。
「この先生こそが、フィクサーになってくれるはずです。」
「!?」
「!」
「この方が?」
「まあ、この流れだとそうなるよな」
「ちょっと待って。そういえばこの先生はいったいどなた?どうしてここにいるの?」
「キヴォトスではないところから来た方のようですが……先生だったのですね。」
「それは、俺も聞きたいんだが…それに俺は教員免許を持っていないのだが」
俺は元の職場を辞めてから引き篭もっていた。まあ、一週間ほどあっ師匠にぼこぼこにされて部屋から引きずり出されたけど。
「こちらの白雲先生は、これからキヴォトスの先生として働く方であり、連邦生徒会長が特別に指名した人物です。」
「行方不明になった連邦生徒会長が指名……?ますますこんがらがってきたじゃないの……?」
「こんにちは」
「こ、こんにちは、先生。私はミレニアムサイエンススクールの……」
「い、いや、挨拶なんて今はどうでもよくて……!」
「そのうるさい方は気にしなくていいです。続けますと……」
七神がさっきから言葉の棘がすごいな…
「誰がうるさいって!わ、私は早瀬ユウカ!覚えておいてください、先生!」
「お、おう、よろしくな」
「……先生は元々、連邦生徒会長が立ち上げた、ある部活の担当顧問としてこちらに来ることになりました。」
「連邦捜査部「シャーレ」。単なる部活ではなく、一種の超法規的機関。連邦組織のため、キヴォトスに存在するすべての学園の生徒たちを、制限なく加入させることすらも可能で、各学園の自治区で、制約無しに戦闘活動を行うことも可能です。なぜこれだけの権限を持つ機関を、連邦生徒会長が作ったのかは分かりませんが……。」
「シャーレの部室はここから約30km離れた外郭地区にあります。今はほとんど何もない建物ですが、連邦生徒会長の命令で、そこの地下に「とある物」を持ち込んでいます。先生を、そこにお連れしなければなりません。」
(シャーレね)
本当に連邦生徒会長とは何者なのか…それになぜそこまでの権限を持たせるのか?気になる事は増えるばかりだった。
「モモカ、シャーレの部室に直行するヘリが必要なんだけど……。」
「シャーレの部室?……ああ、外郭地区の?そこ、今大騒ぎだけど?」
「大騒ぎ……?」
「矯正局を脱走した停学中の生徒が騒ぎを起こしたの。そこは今戦場になってるよ。」
「……うん?」
あ、七神の表情が変わった。
「連邦生徒会に恨みを抱いて、地域の不良たちを先頭に、周りを焼け野原にしてるみたいなの。巡航戦車までどっかから手に入れたみたいだよ?それで、どうやら連邦生徒会所有のシャーレの建物を占拠しようとしてるらしいの。まるでそこに何か大事なものでもあるみたいな動きだけと?」
「……。」
「・・・・・・・」
情報が筒抜けだろ。それよりも戦場か…
「まあでも、もうとっくにめちゃくちゃな場所なんだから、別に大した事な……あっ、先輩、お昼ごはんのデリバリーが来たから、また連絡するね!」
「……。」
「(プルプル)……。」
なんだろうか、前の職場でも見たような光景だった。
「だ、大丈夫か?」
「……だ、大丈夫です。……少々問題が発生しましたが、大したことではありません。」
「いや…会話を聞く限り大したことあるような…」
(じー)
七神は、四人の方をじっと見つめていた。
「……?」
「な、何?どうして私たちを見つめているの?」
(あ、これはもしかして)
「ちょうどここに各学園を代表する、立派で暇そうな方々がいるので、私は心強いです。」
「……えっ?」
「キヴォトスの正常化のために、暇を持て余した皆さんの力が今、切実に必要です。行きましょう。」
七神は顔は笑っていたが目は笑っていなかった。
「ちょ、ちょっと待て!?ど、どこに行くのよ!?」
俺も自分の武器を持って、急いで追いかけた。
作者「よし、アサシンで河上のピックアップ…お、止まった。」
金回転
作者「おおおおお、」
ステンノ
作者「……あ、また金回転…」
ステンノ
作者「あ、また…」
ステンノ
作者「……うん」
結構、原作通りにキャラのセリフをそのまま書いてしまっているので次からは主人公の台詞を増やしたり、少しずつ変えていくつもりです。
まあ、だいたいは原作通りやるつもりです。