死の体現と呼ばれた人間は透き通った世界で先生に   作:烙印バンザイ

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どういうふうな話かはある程度考えているがありふれと防振りを書くのにハマっていてあまり手をつけていませんでした。しばらくは防振りのほうを書きますがじばらくしたら手をつけるつもりで一応、頭の中では補習授業部までは考えています。


十三話

 アビドスの校門前に着くとそこには十六夜がいた。

「あれ、先生?思ったより早かったですね☆」

「まあ、ショートカットして来たからな…そう言う十六夜も早いな」

「はい、ちょっと掃除を。私もなんだか、じっとしていられなくて……。大将と小野さんは、大丈夫でしたか……?」

「ああ、大将は小野がカバーしていたし小野も気絶していただけだったから身体の方は大丈夫だったな」

「……そうでしたか、それは良かったです☆この目でご無事を確認したい気持ちもありましたが、大勢で押し掛けるわけにもいきませんからね……。落ち着いたら、シロコちゃんとホシノ先輩と一緒に行きましょう。ですが、「身体の方は」ということは……それ以外のところに、問題があった……ということでしょうか。」

 十六夜はどうやら身体の方はという言葉で問題が見つかった事に気づいたようだ。

「……勘が良いな…ただその事を話すのは全員が集まってからだ」

「分かりました。……気になりますが、今はその時ではありませんね。……まだそんなに経ってないのに……思えば、先生がいらっしゃった頃から、急激に色々なことが変わった気がします。もちろん、たくさんの良いことが、嬉しいことがありました。初めて顧問の先生ができて、ヘルメット団を追い払うことができて……補給も確保できて、色々な問題を乗り越えることができました。なのに……次々に色んなことが、私たちの前に立ちはだかって……。ヘルメット団、便利屋、風紀委員会……それにカイザーコーポレーション……。次は、何が来るのでしょうか……。」

「……」

「すみません、暗いお話をしてしまいました。それでも私たちはアビドスのために進むしかありませんし……先生も、一緒にいてくださいますよね?」

「まあ…それが今の仕事だからな」

「ありがとうございます!先生にそう仰っていただけると、心強いです。」

刹夜君がいて心強いよ!

「…っ!」

「先生?どうかしましたか?」

「いや、何でもない」

少し昔の事を思い出した。十六夜と話しをしていると自転車の走行音が近づいてきた。

「ノノミ、先生。」

「あ、シロコちゃんも早かったですね?」

「うん、ホシノ先輩は?」

「ホシノ先輩は多分、まだ学校のどこかでお昼寝の最中かと……。」

「……そっか。先生、大将と小野さんの容態は?」

「ああ、小野は退院していて大将は…」

「大将は、身体の方は無事だったようそうです☆……ただ、それとは別に色々あるそうでして。みんなが集まったら、あらためてその辺りのお話を聞いてみましょう。」

「……うん、分かった。……じゃあ、先に入ってるね。」

「……?シロコちゃん、なんだかちょっと……」

「小鳥遊に用があるようだったが……なんだか様子が違うな」

「やっぱり、先生もそう思います?何でしょう、ちょっと不安そうと言いますか、焦っているといいますか……。気のせいだと良いのですが……。」

 気のせいでは無く砂狼の様子は焦っているようだった。しかも小鳥遊を探していたとなると

「不安要素ではあったが…まさか、問題になるとは」

「先生?」

「……いや、何でもない。とりあえず俺たちも入ろう。」

「は、はい」

(ドンッ!)

(バタンッ!)

廊下を歩いていると教室のほうから物音がして声が聞こえてきた。

「いたた……痛いじゃ〜ん、どうしたのシロコちゃん。」

「……いつまでしらを切るつもり?」

「!!?今の音は……!?」

「…とりあえず急ぐか」

 俺と十六夜は急いで音がした教室の中に入った。

「うへ〜、何のことを言ってるのか、おじさんにはよく分からないな〜……?」

「……。……嘘つかないで。」

「嘘じゃないって〜……ん?」

「ホシノ先輩!シロコちゃん!?どうしたんですか!?」

「お前らどうした?」

「ん、その……。」

「いったい、何があったんですか……?」

「……ホシノ先輩に、用事があるの。」

「……。」

「……悪いけど、二人きりにして。

「うーん、それはダメです☆」

「……。」

「対策委員会に、「二人だけの秘密♡」みたいものは許されません。何といっても、運命共同体ですから。」

「……でも、」

「ですので、きちんと状況の説明もしてくれない悪い子には……お仕置き☆しちゃいますよ?」

「う、うーん……。」

「……えっとねえ、……実は、おじさんがこっそりお昼寝してたのがバレちゃったんだよね〜。私の怠け癖なんて、今に始まったことじゃないとは思うけど、おじさんもここ最近ちょ〜っと寝すぎだったかも。まあ、それで少しばかり叱られちゃったのさ〜。」

「あ、う、うん……。」

「にしたって、そんなに怒らなくてもいいのに〜。シロコちゃんは真面目だなあ。ま、人にはそういう時もあるよね〜。そろそら集まる時間だし、行こっかー。」

そう言うと小鳥遊は教室から出て行った。

「……ん。」

 小鳥遊を追うように砂狼も教室から出た。

「……。」

「十六夜…大丈夫か?」

「はい、私は大丈夫です。……何か、言いたくないことがあるみたいですね。……ふぅ。仕方ありませんね。誰しも言いたくない秘密の一つや二つくらい、持っているものでしょうし……。」

「……そうだな」

「私たちも行きましょうか、先生。そろそろみんや帰ってきてるかもしれません。」

「ああ、そうだな」

俺たちも二人のいる教室に向かった。

黒見達を待っている間、気まずい雰囲気になっていた。

「先輩たち、大変!!これ見て!」

「アビドス自治区の関係書類を持ってきました!これを……」

小野、奥空、黒見が書類を持ってきたが教室にただよう気まずい雰囲気を察して戸惑っていた。

「この状態は一応大丈夫、とりあえずおかえり。」

「……うん、ただいま?そんなことよりも、とんでもないことが分かったのか!」

「はい、衝撃の事実です……!皆さん、まずはこれを見てください!」

見せられたのはアビドス自治区の土地の地籍図だった。どうやらアビドス自治区のほとんどがアビドスが所有しておらずカイザーコンストラクションが所有していた。

「カイザーのコンストラクション……カイザーコーポレーションの系列ですか……!?アビドスの自治区を、カイザーコーポレーションが所有している……!?」

「……柴関ラーメンも?」

「……はい。大将はそのことを知っていて、ずいぶん前から退去命令も出ていたとかで……。大将は、元々もうお店を畳むことを決めていたそうです……いつかは起きるはずなことだった、と……。」

「……。」

「……!?」

「どういうこと……!?」

「そんな……柴関ラーメンが」

「……すでに砂漠になってしまった、本来のアビドス高校本館と、その周辺数千万坪の荒れ地。そしてまだ砂漠化が進んでない、市内の建物や土地まで……。所有権がまだ渡ってないのは、今は本館として使っているこの校舎と、周辺の一部の地域だけでした……。」

「で、ですが、どうしてこんなことに?学校の自治区の土地を取引だなんて、普通できるはすが……。」

「そんなの前にいった生徒が借金が膨れたからその返済に売ったんだろ?」

 全員が俺に視線を向けてきた。

「そ、そうです取引に主体は前生徒会によるものです」

「そんな……アビドスの生徒会は、もう2年前に無くなったはずでは……」

「……はい。ですので、生徒会が無くなってからは、取引は行われてません。」

「そっか、2年前……。」

「なあ、小鳥遊もしかしてだが何か知ってるんじゃないか?」

「……。」

「そうです!ホシノ先輩も、アビドスの生徒会でしたよね?」

「え?そ、そうだったの」

「それに……最後の生徒会の、副会長だったと聞きました。」

小鳥遊は何か知っているかと思ったら生徒会の副会長だったようだ。

「……うへ〜、まあそんなこともあったねえ。2年も前のことだし、そもそも私もその辺の生徒会の先輩たちとは、実際に関わりはなくってさー。私が生徒会に入った時には、もう生徒会の人たちはほとんど辞めちゃってたから。その時はもう在校生も二桁になってたし、教職員もいない。授業なんてものは、もうとっくの昔に途絶えてた。生徒会室も、そうと言わなければただの倉庫にしか見えないところだったし、引継ぎ書類なんて立派なものは一枚も無かった。ちょうど砂漠化を避けようとして、学校の建物を何度も移してた時期だったってこともあってね。そもそも最後の生徒会って言ったって、新任の生徒会長と私の二人だけだったし。……その生徒会長は無鉄砲で、会長なのに校内でも随一のバカで……私の方だって、嫌な性格の新入生でさ。いや〜……何もかもめちゃくちゃだったよ。」

「校内随一のバカが生徒会長……?何それ、どんな生徒会よ……?」

「……」

「成績と役回りは別だよ、セリカ。」

「そもそも、セリカちゃんも成績はそんなに……。」

「分かってるってば!!どうして急に私の成績の話になるわけ!?一応ツッコんでおいただけじゃん!?」

「黒見さん落ち着いて…」

「うへ〜、いやいや、正にその通りだよ。生徒会なんて肩書だけで、おバカさん二人が集まっただけだったからね。何の間違いだか、生徒会に入っちゃて……いや〜、あの時はあちこちに行ったり来たりだったねぇ。ほんっとバカみたいに、なんにも知らないままさ……。」

小鳥遊は責任を感じているようだった。そして前生徒会長の話をしている時は楽しそんにしているが少し曇っていた。もしかしたらその生徒会長が小鳥遊が抱えている闇に関係しているかもしれない。

「……」

「……」

「ホシノ先輩…」

「昔の事情は知らないけど、実際に生徒会が解散になった後……アビドスに対策委員会ができたのは、間違いなくホシノ先輩のおかげ。」

「う、うん……?」

「……ホシノ先輩は怠け者だし、色々とはぐらかしてばっかりだけど、大事な瞬間には絶対に誰よりも前に立ってる。」

「そうです。セリカちゃんが行方不明になった時、真っ先に先生に助けを求めたのもホシノ先輩でしたし……。」

「……うへ〜、そうだっけ?よく覚えてな———」

「確かに小鳥遊は先陣を切ってるな」

「私、それ初耳なんだけど!?なんで教えてくれなかったの!?」

「ホシノ先輩は色々とダメなところもあるけど、尊敬はしてる。」

「それって褒め言葉なの?悪口なの……?」

「まあ、褒めてるんじゃないんですか?」

「ど、どうしたのシロコちゃん!?急にそんな青春っぽい台詞を……おじさんこういう雰囲気、ちょっと苦手なんだけど!?

「……や、なんとなく、言っておこうかなって思って。」

「え、ええ……?」

「……。」

————

「というか先生はなんで土地を売った事を知っていたの?」

「知ってた訳ではない…大将の話をして予測しただけだ。おそらくは当時はもっと借金が膨れていて砂漠化した土地を売ったんだろう…それでも借金を減らすことにはいたらず繰り返し土地を売った。まあ、よくある手口だな」

「え?どういうこと?」

 黒見以外は気づいたようだ

「カイザーコーポレーションはアビドスが手に負えない量の金を貸し利子で土地を売るように仕向けていたということですよね。」

「ああ、元からそういう計画だったんだろうな」

「なにそれ!?ただただカイザーコーポレーションのやつらに弄ばれてるだけじゃん!生徒会のやつら、どんだけ無能なわけ!?こんな詐欺みたいなやり方に、騙されてさえいなければ」

「黒見、落ち着け…」

「先生……?」

「いいか……人間はな追い込まれた瞬間、何でもやってしまんだよ…それが一般的にはおかしいことでもな」

「先輩…」

「……。」

「……。」

 俺は昔のことを思い出していた。ある施設の事件で俺がやった事や死にかけていた人間が最後に自爆しようとしていたことなどを

「…そんなことはさておき、これでカイザーコーポレーションの目的はアビドスの土地という事がわかったようだが…」

「ですがどうして土地何でしょう?アビドス自治区には、もうほとんどが荒れ地と砂漠、砂まみれの廃墟になっているのに……。」

「確かに……こんな土地を奪ったところで何か大きな利益があるとは思えませんが……。」

「そのことなんだが、これはゲヘナの風紀委員……空崎から聞いた話なんだが」

「……先生?」

ここで俺は空崎から聞いた情報を話した。

「カイザーコーポレーションが……」

「何かを企んでる……?」

「そ、そんなことをどうして、ゲヘナの風紀委員長が……。」

「それに、どうして先生に……?」

「ああもう、そんな難しいことを考えるより、先にやることがあるでしょ!アビドスの砂漠はうちの自治区なんだから実際に行ってみればいいじゃん!何が何だか分からないけど、この目で直接確かめた方が早いって!」

「そうだな、という事で準備したら行くか」

 俺たちはアビドス砂漠に行く準備を行なった。




 ブルアカの総力戦をしていると貫通キャラ欲しいなてなることが増えて来ました。
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