死の体現と呼ばれた人間は透き通った世界で先生に 作:烙印バンザイ
作者「よかったね」
〇〇「はい…」
作者「あっ、戦闘はないから」
俺は朝の早朝から走っていた。理由は二つあり、一つ目はアビドスの土地に慣れるためだ。あの時は偶然、砂狼に助けてもらえたからいいものの今度、遭難したら助からないかもしれないから道を把握していた。そして二つ目は不良生徒を簡単に制圧したり戦車と戦えたりはしているが思うことがあった。
「はぁはぁ…有事があったらこれじゃあ少し心許ないな…うん?」
道の途中で立ち止まっていると見たことがある顔がいた。
「おはよう黒見」
「な、何が「おはよう」よ!なれなれしくしないでくれる?私、まだ先生のこと認めてないから!」
「それはしってる…挨拶は大切て前職の同僚から聞いた事があってな」
「まったく、朝っぱらからのんびりうろついちゃって。いいご身分だこと」
「…それより何やってるんだ?学校とは別の方向だけど」
「私が何しようと、別に先生と関係ないでしょ?朝っぱらからこんなところうろちょろしてたら、ダメな大人の見本みたいに思われるわよ?」
「…それくらいがちょうどいいかもな」
「はあ?なに言ってるの?」
「…いいや別に気にしなくてもいいことだよ」
「そ、そう。じゃあね!せいぜいのんびりしてれば?私は忙しいの。」
「まあ、頑張れよ」
俺は黒見と別れて走り込みを再開した。
——————
「いらっしゃいませ!柴関ラーメンです!何名様ですか?空いてるお席にご案内しますね!」
「大将!!三番テーブルに替え玉追加です!!」
(ガララッ)
「いらっしゃいませ!柴関ラーメンで……。わわっ!?」
「あの〜☆5人なんですけど〜!」
「あ、ははは……セリカちゃん、お疲れ……。」
「お疲れ。」
「み、みんな……どうしてここを……!?」
「うへ〜やっぱここだと思った。」
「うん?黒見バイト先か?」
「せ、先生まで……もしかしてストーカー!?
「ストーカー!?どうしたんですか?黒見さん!」
店の奥から聞いたことのある声が聞こえた。
「何があったんで……え…」
「どうしたんですか?」
「せ…」
「せ?」
「先輩!!!生きてたんですね!!!!というかキヴォトスにいたんですね!!!!」
「「「「「え?」」」」」
「…?誰だけお前?」
「え、酷いですよ、先輩…僕ですよ。僕、小野颯汰です」
「え?え〜と」
「あ、なら軍学校で病院送りにならなかった一人ですよ」
(士官学校…病院送り…あ…)
俺は前職にいた頃…軍学校の教官から生徒が調子に乗っているので戦場を教えるとのことで上司の命令で生徒と戦ったが3人以外を病院送りにしたことを思い出した。
「あ、思い出した…久しぶり」
「・・・・・・・あ、はいお久しぶりです!!!」
「二人は知り合いなの?」
「まあ、そうだな」
「はい、そうですね」
「アドビスの生徒さんか。セリカちゃん…それに颯汰くん、おしゃべりはそのぐらいにして、注文受けて」
「すみません」
「あ、うう…はい、大将、それでは、広い席にご案内します……こちらへどうぞ……。」
俺たちは黒見に席に案内してもらった。
「はい、先生はこちらへ!私の隣、空いています!」
「……ん、私の隣も空いてる。」
「・・・・・・・」
「ほら、先生困ってるでしょ!というか空いてる席はたくさんあるでしょ!」
「いや、すこし考えごとをしていた。」
俺は空いてる席に座った。十六夜や砂狼が黒見に質問をしていたが黒見は顔を赤くして注文を聞いてきた。
「私は、チャーシュー麺でお願いします!」
「私は塩。」
「えっと……私は味噌で……。」
「私はねー、特製味噌ラーメン!炙りチャーシュートッピングで!先生も遠慮しないで、ジャンジャン頼んでねー。この店、めちゃくちゃ美味しいんだよー!アビドス名物、柴関ラーメン!」
「なるほど…なら柴関ラーメンで」
「……ところで、みんなお金は大丈夫なの?もしかして、またノノミ先輩に奢ってもらうつもり?」
「いや、俺が払うつもりだけど…」
「おおー。先生、太っ腹だね。」
「(ボソッ)先生、こっそりこれで支払ってください。」
「いや、いいよ最初からそのつもりで来たから」
十六夜には気にしないでくれと言った。生徒に奢ってもらうのは少し抵抗があった。
ラーメンは美味かった。砂漠化していたとしても行きたくなる味だった。
全員分の会計を済ませ店から出ようとすると。
「いやぁー!ゴチでしたー、先生!」
「ご馳走様でした。」
「うん、お陰様でお腹いっぱい。」
「早く出って!二度と来ないで!仕事の邪魔だから!」
「いや…ラーメン屋とか新規の客を来なくしてどうするんだよ…別に食べにきただけで邪魔はしていないぞ」
「あ、あはは……セリカちゃん、また明日ね……。」
「本当嫌い!!みんな死んじゃえー!!」
「黒見さん…それは、少し」
「なあ、黒見…少しだけ言いたいことができた」
「な、何よ?」
「先生?」
「先輩…」
空気が変わったのを感じたのか全員、少しだけ驚いていた。
「俺に対してならいい…それでも冗談でも他の対策委員に簡単に死んじゃえて言うのはやめておけ」
「なによ!?急に…」
「キヴォトスの人間でも人は簡単に死ぬと思う…何が起こるかそれが起こるまで分からない…当たり前だと思っていたことはふとした事で簡単に壊れることだってある…まあ、俺もここ数年でそのことに気づいたんだけどな。」
「……それて、どういうことよ」
「先輩…」
「どうした?」
黒見に言いたいことを言っていると小野が話しかけてきた。
「先輩は変わりましたね…昔に比べて雰囲気が変わって関わりやすくなりました。けれど…それは、外側だけで内側は…真っ暗ですね…」
「そうか……たしかお前の異能はそういうのが見ることができたんだけな」
「はい、そうです」
「異能?」
「先生、異能てなにかなー。おじさん気になるなー。」
「先輩…いったいなにがあったんですか?…あの「ああ、ああああ!!」…ち、ちょっと!先輩!?」
「…別に話すことではないだろ…まあ、機会があれば話すよ、それじゃ、また今度な」
——————
「お疲れ様ー!」
「黒見さん、お疲れ様です」
「お疲れ様でした。はあ、やっと終わった…人が働いているのに、先生先生って、チヤホヤしちゃって。ホント迷惑、なんなのアレ。」
バイトも終わりセリカは帰路へついていた。
「あいつか……?」
「……はい、そうです。アビドス対策委員会のメンバーです。」
「準備はいいか?次のブロックで捕獲するぞ」
「ふぅ……。……そういえば、この辺も結構人がいなくなったなあ。前はここまでじゃなかったのに。治安も悪くなったみたいだし……。このままじゃダメだ。私たちが頑張らないと……そして学校を立て直さないと……。とりあえずバイト代が入ったら、利息の返済に充てて……。」
セリカが思考していると突如ヘルメット団に囲まれてしまった。
「何よ、あなたたち。」
「黒見セリカ……だな?」
「……カタカタヘルメット団?あなたたち、まだこの辺をうろついてんの?ちょうど良かった。虫の居場所が悪かったの。二度とこの辺りに足を踏み入れないようにしてやるわっ……!」
(ダダダダダダッ!!)
「くっ!ううっ!!」
背後にも敵がいてセリカは被弾していた。
「捕らえろ。」
ドドドドドーーーーーン!!
「ケホッ、ケホッ……。」
ヘルメット団の火力支援によりセリカの意識が消えその場で倒れた。
「続けますか?」
「いや、生かさなければ意味がない。この程度でいいだろう。車に乗せろ、ランデブーポイントへ向かう。」
その頃、柴関ラーメンでは
がっしゃん!!
「あっ…」
「大丈夫か?」
「すいません、大将」
「いや、怪我してないならいいんだが…」
「・・・・・・・すいません…ちょっと電話していいですか?」
「お、おう」
「もしもし…先輩の電話であってますよね」
「ああ、どうした?」
「実は、嫌な予感がするんですよ」
「……話せ」
小野からの電話を受け俺は急いで他の対策委員に確認をした。
—————
「電話はしてみました?」
「……はい。でも数時間前から、電源が入ってないみたいで……。」
「バイト先では定時に店を出たみたい。その後、家に帰ってないことかな。」
「こんな遅くまで帰らないなんてこと、これまでなかったですよね……?」
「まさか……ヘルメット団の連中?」
「えっ!?ヘルメット団がセリカちゃんを……!?」
「とりあえず待とう。ホシノ先輩と先生が調べてるから。」
「みんな、お待たせ〜」
「皆さん…こんばんわ」
「あなたは確か…小野さんでしたけ?」
「はい、そうです」
「ところで先生は…」
「すまん、少し話してた…とりあえずセントラルネットワークにアクセスしたんだが…」
「ええっ!?だ、大丈夫なんですか、先生?」
「いや?普通に始末書案件だけどな…まあ、バレなければいいし…それに有事だったから仕方ないよ…それが今の職業だからな…」
生徒の無事と俺の事なら生徒の方が優先する。たとえ俺がどんな目に遭っても見られても…
「連絡が途絶える直前のセリカちゃんの端末の場所、ここだったよー。」
「ここは……砂漠化が進んでいる市街地の端の方ですね?」
「住民もいないし、廃墟になったエリア……治安が維持できなくて、チンピラばかりが集まってる場所だね。」
「このエリア、以前危険要素の分析した際にカタカタヘルメット団の主力が集まっていると確認できた場所です。ということは……やはりカタカタヘルメット団の仕業……!!」
「なるほどねー。帰宅中のセリカちゃんを拉致して、自分のアジトに連れて行ったってことかー。」
「しかも拉致されたと思われる場所の後を見たんですが…高火力の兵器も使用された可能性がありました。」
「……」
「考えても仕方ありません!急いでセリカちゃんを助けに行きましょう!」
「すまん…先に行っててくれない…小野…砂狼達と一緒に向かってくれ」
「……先生はいかないの?」
「いや、俺は少し荷物が届くから後から行くよ」
「……ッ」
小野は俺の様子を見て冷や汗をかいていた。
「分かりました…みなさん行きましょう」
「え、でも…」
「先輩ならすぐに来ます」
小野達を見送り俺はアロナに確認した。
「アロナ、あとどれくらいで届く?」
「もうそろそろ届きます」
アロナの言葉通りドローンから荷物が届いた。
「さてと……少しやりすぎたな…」ザッ!!
俺は届いた荷物を背負い黒見がいるであろう場所へ走り出した。
オリ主の苗字を一話で河上にしてましたが白雲にしました申し訳ございません。
今回でた小野颯汰は、キヴォトスの中でも戦えますが後々出てくるキャラの中でオリ主が所属していた場所の同僚よりは弱いです。