死の体現と呼ばれた人間は透き通った世界で先生に   作:烙印バンザイ

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○○「刹夜、借金を減らす方法を思いついた」
刹夜「あまりろくでもないことだと思うがなんだ?」
○○「聞いた話だと銀行はいっぱいお金がある」
刹夜「だろうな…おい待てまさか…」
○○「そう、銀行を襲う」
刹夜「おいこの脳筋に変な事言ったバカは誰だ?」
○○「…脳筋は酷い…一応私、刹夜の妹…」
○○「ちなみに変な事をいったやつはさらに借金を増やしに行ったが…」
○○「はあ…」


七話

 黒見を救出した次の日

「……それでは、アビドス対策委員会の定例会議を始めます。本日は先生にもお越しいただいたので、いつもより真面目な議論ができると思うのですが……。」

(真面目に話してない事が多いのか…)

奥空の言葉に心の中でツッコミをいれてしまった。

「は〜い☆」

「もちろん。」

「何よ、いつも不真面目みたいじゃない……。」

「うへー。よろしくねー、先生。」

 雰囲気は大丈夫だと思うのだが…何故か…砂狼にはあった時から思うことがあった。それは…どこか俺が知っている奴に似ているのだ。

(…いや、流石にないよな…あの脳筋じゃないし…流石に俺らと同じことはないか…ないよな……)

「先生、どうかしましたか?」

「あっ、すまん何だか嫌な予感と既視感を感じただけだ」

「早速議題に入ります。本日は、私達にとって非常に重要な問題……「学校の負債をどう返済するか」について、具体的な方法を議論します。ご意見のある方は、挙手をお願いします。」

「はい!はい!」

 黒見が勢いよく手を挙げていた。

「はい、1年の黒見さん。お願いします。」

「……あのさ、まず名字で呼ぶの、やめない?ぎこちないんだけど。」

「せ、セリカちゃん……でも、せっかく会議だし……。」

「いいじゃーん、おカタ〜い感じで。それに今日は珍しく、先生もいるんだし。」

「珍しくというより、初めて。」

 会議自体に参加するのが初めてだから珍しくとかない。

「ですよね!なんだか委員会っぽくてイイと思いま〜す☆」

(委員会っぽいというか対策委員会じゃなかったけ…)

「はぁ……ま、先輩たちがそう言うなら……。」

(それでいいのだろうか…まあ、こんな会議もいいか)

 会議は何度か参加したことがあったが大体は殺気やいろいろな物が漂っていた。まあ、どこぞの部隊の同僚全員借金事件の会議の時と似ているのだが。あの時は別の意味で酷かった…俺の場合は一部の暴走を止めるのに。

(これ…まともな意見でるよな?)

「……とにかく!対策委員会の会計担当としては、現在我が校の財政状況は破産の寸前としか言いようはないわっ!このままじゃ廃校だよ!みんな、わかってるよね?」

「うん、まあねー。」

「毎月の返済額は、利息だけで788万円!私たちも頑張っているけど、正直利息の返済も追いつかない。これまで通り、指名手配犯を捕まえたり、苦情を解決したり、ボランティアするだけじゃ限界があるわ。このままじゃ、らちが明かないってこと!何かこう、でっかく一発狙わないと!」

「でっかく……って、例えば?」

「まさかギャンブルか?」

「違うわよ!(ピラッ)これこれ!街で配ってたチラシ!」

「どれどれ…これって…」

「これは……!?」

 そこには、ゲルマニウム麦飯石ブレスレットであなたも一攫千金と書かれていた。

「これでガッポガッポ稼ごうよ!」

「……。」

 室内は静寂に包まれた。

「この間、街で声をかけられて、説明会に連れていってもらったの。運気を上げる「黒見もういい…」なによ……先生?……というかみんなもどうしたの?」

「却下ー。」

「えー!?何で?どうして!」

「黒見…それはマルチ商法だ…」

「う、嘘……私、2個も買っちゃったんだけど!?」

  他のメンバーも黒見に対して哀れみの視線で見ていた。

 俺は黒見が持っていた石をよく観察したが普通の石だった。

「セリカちゃん、騙されちゃいましたね。可愛いです☆」

「……!?」

 十六夜が黒見の傷をえぐっていた。

「まったく、セリカちゃんは世間知らずだねー。気を付けないと、悪い大人に騙されて、人生取り返しのつかないことになっちゃうかもよー?」

更に小鳥遊が追撃をした。

「そ、そんなあ……そんな風に見えなかったのに……せっかくお昼抜いて貯めたお金で買ったのに……。」

「大丈夫ですよセリカちゃん。お昼、一緒に食べましょう?私がご馳走しますから。」

「ぐすっ……ノノミせんぱぁい……。」

俺への警戒心はどこに行ったのか…まあ、約1名はまだ警戒心が解けてないけど…。

 俺はその一人を見たが

「どうしたのー。先生ー?。」

「いや…なにも」

小鳥遊はゆったりとした口調で話しかけてきた。だがその目の奥は鋭かった。

「えっと……それでは、黒見さんからの意見はこの辺で……他にご意見のある方……。」

「はい!はい!」

 小鳥遊がなにか案があるようだった。

「えっと……はい、3年の小鳥遊委員長。ちょっと嫌な予感がしますが……。」

「我が校の1番の問題は、全校生徒がここにいる数人だけってことなんだなよねー。生徒の数イコール学校の力。トリニティやゲヘナみたいに、生徒数を増やせば、毎月のお金だけでもかなりの金額になるはずー。」

「え……そうなんですか?」

 確かに学校は生徒がいれば色々、お金も増えるだろう。ようやくまともな案が出そうだった。

「なるほど、だがどうやって増やすつもりなんだ」

「簡単だよー、他校のスクールバスを拉致ればオッケー!」

「・・・・・・は?」

「登校中のスクールバスをジャックして、うちの学校へ転入学書類にハンコを押さないとバスから降りられないようにするのー。うへ〜、これで生徒数がグンと増えること間違いなーし!」

生徒を増やす案は良かったがやり方は最悪だった。

「それ、興味深いね。」

「砂狼?」

「ターゲットはトリニティ?それともゲヘナ?ミレニアム?狙いをどこに定めるかによって、戦略を変える必要があるかも。」

 砂狼が乗り気だった。

「却下だ…キヴォトスの他校を敵に回す気か?……そんなことをしたらさすがに庇いきれない」

「先生の言う通り、そんなことをしたら他校の風紀委員が黙っていませんよ……。」

「うへ〜やっぱそうだよねー?」

 小鳥遊は呟いたが分かっていたのならはじめから言わないでほしかった。

「やっぱそうだよねー、じゃありませんよ、ホシノ先輩……もっと真面目に会議に臨んでいただかないと……。」

「やり方は問題だが生徒を増やすのはいいんじゃないか?」

小鳥遊の案はやり方に問題があるだけで生徒を増やすこと自体は有りだった。奥空は一応、ホワイトボードに残していた。

「いい考えがある。」

次に話そうとしてたのは砂狼だった。俺は1番不安だった。小鳥遊の案に興味を持っていたこともあるのだが…砂狼は似ているのだ。俺の義妹に…どことなく雰囲気が似ていた。

「一応聞いておくが…まさか銀行を襲うとかではないよな…」

「先生、なんで分かったの」

「・・・・・・」

 俺は額を押さえながら上を向いた。

「確実かつ簡単な方法。ターゲットも選定済み。市街地にある第一中央銀行。金庫の位置、警備の動線、現金輸送車の走行ルートは事前に把握しておいたから。」

どうやら砂狼は覆面まで作っていた。アイツと雰囲気は似ているが脳筋ではなかった…脳筋ではなかったが

「分かった…もう分かったから…頼む止まってくれ」

「……ん」

「ちょっ!?」

「うへ〜」

「えっ?」

「うん?どうしたんだ……あっ…すまん、つい癖が…」

気づいたら砂狼の頭を撫でていた。義妹の暴走を止める時に撫でて止まっていたので雰囲気が似ていたのでつい撫でてしまった。

「……撫で心地良かった」

「手慣れた手つきでしたけど…なんでですか?」

「…ああ、妹…まあ、義妹がいてな…よく暴走していてまあ、何故か撫でたら大人しくなってたんだよ…それが癖になっていたというか」

俺は撫でた理由を話した。だが撫でて止まるのは不思議だった他人は止まらないのに俺や師匠は止まっていた。師匠はともかく俺が撫でたら止まるのは何故だったのか

(殺したり壊したりすることしか出来ない俺の手で…)

「先生〜?」

「…ん?あっ、すまん。少し考えごとをしていた。まあ、却下だからな」

「そ、そうよ却下!却下ー!!」

「そっ、そうですっ!犯罪はいけませんっ!」

「……」

「そんなふくれっ面をしてもダメなものはダメです、シロコ先輩っ!」

 三人の案を聞いたがまともな案はでなかった。まだ生徒を増やすまでは良かったやり方はさておきだが。

「はあ……みなさん、もうちょっとまともな提案をしていただかないと……。」

「あのー!はい!次は私が!」

「はい……2年の十六夜ノノミさん。犯罪と詐欺は抜きでご意見をお願いします……。」

「はい!犯罪でもマルチ商法でもない、とってもクリーンかつ確実な方法があります!」

「それはなんだ?」

「アイドルです!スクールアイドル!」

「ア、アイドル……!?」

「そうです!アニメで観たんですけど、学校を復興する定番の方法はアイドルです!私たち全員がアイドルとしてデビューすれば……。」

「却下。」

真っ先に小鳥遊が却下した。黒見は特定のマニアに大ウケしそうといっていたが…貧弱な体が好きとかいう輩は人間としてないとのことだ。

 どうやら十六夜は徹夜で決めポーズまで考えていたようだった。

「そういえば、先生も借金をしたことがあったと言ってましたよね」

「ああ、あの時はこんな感じで会議したり大変だったよ」

「その時はどうやって返済していたんですか?」

「・・・・・・」

「どうしたの先生ー?」

「スゥー…いや返済してない」

「え、でも」

「……したから」

「今なんと言ったんですか?」

「金を借りた悪徳金融を同僚と一緒に潰して借金を踏み倒した…」

「……ふむ」

その後、砂狼が興味を持ちはじめ収拾がつかなくなり奥空がブチ切れちゃぶ台返しをして怒られた。




 いままでずっと思ってたんですが一話を10000文字以上で書くか数千文字で書くか迷っているのですが話的に10000文字以上書くようになっていくかもしれません。
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