えぇ?!俺がworld:Bに転生ですか?! 作:観測者
運営の皆様からもユーザーの皆様からも愛されているなぁ……と、ひしひしと感じた3時間でした。何よりも下田さんが“消滅都市”が自分の“代表作”だと断言していたのが良かった……想いは生き続けるんだ……
あと、サトハヅこそが“消滅都市”とか言っててちょっとビビりました。俺にだけ都合の良すぎる夢ですかこれ?
これ以降は原作準拠で11時更新にしようかなと思ってます。
珈琲の香りが部屋を満たす。この香りが緊張感を幾ばくかは和らげてくれるとはいえ、名探偵を前に隠し事など通用するのだろうか?そして……一体彼女とは何を話すのだろうか?
「さて──まずは共有事項から話しておこう。アイスブレイクという奴だね」
「共有事項……ですか?」
「君は気付いていなかったようだが……ここ数週間、私は君を調査していた。理由についてはおいおい話させて貰おう。名探偵の推理は順序立てて話してこそだ」
「それに関しては……まぁ貴女が必要だと思ったのなら、とやかくは言いませんよ」
「おや、随分と私を高く買ってくれているのだね」
「僕も貴女の事を前から知っていますからね。お誘いいただく時に話していただきましたが……“ご同類”という事でしょう?」
そう言うと、彼女はきゅっと眼差しを細め……そして、にこりと笑った。俺には“それ”が獲物を前にした肉食動物のもののように見えたが……まぁ、気にしたところでどうしようもないし、考えないことにした。
「はて。”ご同類“……だったかな?私には何の事かさっぱり分からなくてね。ご教授願えるかい?」
そう言うと彼女は……誇張したように首を傾げ、こちらに目配せした。”さぁ、君から話したまえ“と言うように。
「おっと、言い忘れていたがこの会話を傍聴できる者は居ない。私が細心の注意を注ぎ込んで用意した場だ。そこは信頼してくれていいからね」
「お心遣いありがとうございます。
さて、本題についてですが……僕、シュウジにはこの先の未来の知識があります。父には未来視という形でぼかしてありますが……一種の
「つまり──君は未来視能力自体は持っていないと?なるほど、合点が行くな。続けたまえ」
「ありがとうございます。僕の知っている未来に関する知識。その知識の一環としてトモコさん……貴女が”Vision”と呼ぶ、未来視のような能力を幼少から持っている事を知っています」
「私はそう易々と秘密を教えるような安い女じゃないのだがね……私の”手帳“でも見たのかい?」
「もう少し確度の高い物ですね。"記憶"とでも言いましょうか」
彼女はその言葉を聞くと、満足そうに頷いた。自分でも話し過ぎたとは思っているが……これだけの情報から、いったい何を掴んだのだろうか。少なくとも、変に疑われるよりはマシだと思って俺の"知識"の事について話したが……
「君がそこまで胸襟を開いてくれたんだ。これ以上の詮索はやめておこう。
私も話さねばなるまいね。
まずは、君に出会った時に言った──未来を変える能力について、今聞いた話からの考察も含めて話すとしようか」
「こちらとしても情報が不足しているので助かります」
「うむ。では──この話の始まりは、およそ6年前。話から推測するに、君がその"知識"を予知能力として騙った時だろう」
「そうですね。それぐらいの時期になると思います」
「この頃から、私の
「僕は"タマシイ"と呼んでいます」
「"タマシイ"か。そう呼ばせて貰おう。話を戻そう。
「異変……ですか?」
「あぁ。今までタマシイとして観測していた人間が、急に生身で……タマシイ化していない体で
「それが、どう俺の能力と繋がると?」
そう返事をすると、彼女は俺を満足気な表情で俺を指差し……懐からパイプを取り出してこう言った。
「いい質問だ、
考えてみれば当然のことだ。俺が二人の"消滅"を避けられるように動いているのだ。それによって変化を及ぼせば、未来が変わるのは当然のことだろう。そして、唯一変化していない俺が疑われるのは当然のこと……いや、待てよ?
「それなら、俺に"未来視の能力が無い"とわかった時に納得していたのは何ですか?」
「いやなに、話から推測すると君の"知識"は分岐の無い一本道のようなものなのだろう?それならば、我々のように
「ということは、未来視などを通して未来を観測してしまうと確定してしまう……ということでしょうか」
「人により効果の大小はあるがね。特に一部の存在には可能性を狭められてしまうというが……それはまた別の機会に話すとしよう。一旦コーヒーブレイクだ」
ひとまずはここで一旦休憩を挟む、ということらしい。クリーム系の茶菓子と共に少し冷めた珈琲をいただく。冷まされたことにより研ぎ澄まされた酸味が、少々もったりしているように感じられる口内の甘味を洗い流してくれる。美味しい。あんまり俺の事にも踏み込まないと言ってくれたし……安心して話せるな!
そうして。互いに糖分とカフェインを摂取し、感覚が研ぎ澄まされることによって話は更に加速するだろう。そう思っていると、丁度トモコさんが口を開くところであり……
「それでは、話を続けようか。君の"知識"についてなのだが……そこに"私"について何か話せるものはあるかな?君の判断で構わない」
あれェ?!俺の能力についてあんまり踏み込まないんじゃないんですか?!
トモコさんとの面談はあと一回で終わる予定です。あんまり引き延ばしても面白くないし。
投稿時間、原作準拠で11時にするけどそれはそれとして認知されたくないのもあるので朝早くもいいのかもしれませんね……