えぇ?!俺がworld:Bに転生ですか?!   作:観測者

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 ↑シュウジ心の声です。事務所訪問編3分割にしてるので読書テンポ的には逆にちょっと遅めになってしまっている……
 11時更新、良さげですね。いつぞやのOne Last Love担当してた運営陣然り、深夜までかかって更新……なんてことも防げそう。


早い……展開が早い……!

【助けて】トモコさんが俺の能力を深掘りしてくる件について

 などと頭の中でスレを立てそうになったが……冷静に考えれば、俺の知る知識について共有を求めるのは納得ではある。自分とは大元が違う未来の情報が確認できるチャンスがあるのなら、正確性はともかく確認することに価値はある。

 それに、()()()()()()()()()()()()()というのも気になる。良く言えば俺の未来に関する知識を信頼してくれている、ということだが……彼女は抜群の推理力を持っているのだ。俺に共有させる情報を選択させ、その真贋や影響を見極めることで──俺のスタンスを見極めようとしているのではないだろうか。

 

「少し考えさせてください。この対談自体突然のことですし……脳内で多少は取捨選択したいです」

「もちろんだとも。そして──先ほどの私の話に補足すると、君と私の能力/知識には明確な違いが一つある。君の知識は恐らく、知識を持ち込んだ一回きりのものなのだろうが……私の能力は変動するこの世界線の未来に合わせて変化する。これが思考の一助になればいいが……」

「つまり、僕の伝えた結果によって未来がどう変化したか、貴女が間接的に知ることができる訳ですね?タイムラグこそありますが、非常に助かります」

 

 さて、何を話すべきか……トモコに関わる重大なイベントと言えば、二つある。一つは、"The Lost Island"……トモコと同じ未来視(のうりょく)を持つ教祖、ノゾムによって無人島で引き起こされた、純粋なる"想い"を持つ人間の強制タマシイ化事件だ。

 これに関しては、共有してもいいと思っている。本筋に大きく関わるカタリナ(マナカ)の事件を見過ごさなければいけないのは心苦しいが、それ以降……ソウキとキリカによるすれ違いの解消、強制タマシイ化により犠牲になる筈の参加者を止めることはできる。

 それによって、将来的にタクヤとユキがクニトやコズエ、ノゾムやキリカなどの有用で強力なタマシイ達を使役できなくなる可能性があるが……それに関しては、最悪なんとでもなるだろう……多分!

 

 そして、二つ目のイベント。これは"The Lost Island"にて強制タマシイ化された人物の一人である、"金欲"の政治家 ヨウジに関係する。要するに、一つ目のイベントの前日譚に位置するということだ。

 トモコの所属する探偵グループはこの人物を調査していた。そんな折、新人の一人が調査で深追いした末に気取られ、監禁されてしまう。そんな彼女をトモコが秘密裏に逃がした際に、警備として雇われた"倍賭け ホンリェン"を含む集団との戦闘の末に酷い怪我を負い、長期間下水道内での潜伏生活を強いられるのである。

 当然、清潔とは言えない空間で放置された怪我は悪化する。這う這うの体で下水道から脱出した彼女を待っていたのは、下半身不随だった。その後、彼女は現場での捜査を諦め安楽椅子探偵として活躍するのだが……これを防げれば、彼女はもっと自由に行動できるはずだ。

 

「おまたせしました。そして申し訳ないのですが、僕もどこまで共有していいのか測りかねています。貴女が将来受ける依頼にアドバイスをして、"それなら、この依頼はやめておこうか"といった結末になってしまうと僕にも未来がどうなるかはわからないので」

「つまり──私に現在抱えている依頼情報を吐けと?」

「そこまでは言いません。ただし、助言した依頼に関しては都心でも丸ごと消滅しない限り受けていただきたいということです」

「いいだろう」

「それでは……あなたは現在、特定の政治家を調査していますか?」

「ヨウジのことかい?中々手強い相手だとは感じているが……確か、リサはこの後彼の調査に出向く筈だよ」

 

 ──!それはマズい!なんせ、そのヘマをやらかして監禁されてしまう新入りこそがリサなのだから!もし今日がその日でないとしても……防ぐことはできるのではないか?

 

「まだ彼女は居ますか?!可能なら未然に防いでおきたいことが」

「残念だが……恐らく、既に調査に出ていることだろう。それで?君が共有したいこととは何かな?以前から知っていたんだ。解決策の一つでも思いついているんだろう?」

 

「手短に話しますが、彼女は恐らくヘマをして向こうに監禁されます。とはいえ無事です。

 ですが、救出の為に貴女が駆り出されます。その過程で”倍賭け ホンリェン"を含む複数人と交戦し──貴女は酷い怪我をした状態で地下排水溝で潜伏生活をする羽目になります。結果として、かなり長期間半身不随になります」

「なるほど──つまり、それを防いで私が活発に活動できるようにしようと?」

「そういうことです!ここで選択肢は二つ。一つは、これを聞いた上で貴女が同じ行動を起こし、潜伏する事。俺にも監禁場所を共有していただければ、タイミングをズラした上でなんとかして捜索部隊を用意します」

 

「君はまだ中学生だろう?どうするのかね」

「先程も話した通り、父から信用は貰っています。未来視によった知識で、人助けの為の人出が必要、ということなら信頼できる人を集めてくれるとは思います。その部隊で負傷早期の貴女を見つけ出し、早めに治療することによって下半身麻痺の回避や治療早期化が狙えると思います」

「なるほど。では二つ目は?」

「こちらは単純に、この事件に関するすべての情報をあなたに共有し、アドリブでなんとかしてもらう感じです」

「それならば、二つの案を合併しよう。情報は共有してもらうが、可能なら部隊も用意してもらいたい」

「了解です。恐らくこの後に緊急会議などで貴女が選ばれると思うので、準備だけよろしくお願いします。俺は一旦協力を得るためにも帰ります」

「承知した。それでは、この事件が解決したらまた会おうじゃないか」

 

 そんな台詞に見送られて、俺は事務所ビルを後にした。事態は逼迫している。一刻も早く帰らなければ。




 ということで、事務所訪問編からそのまま不敵なる気鋭探偵編に移行です。
 LI編に関しては失われしの難易度とか考慮して……難易度とプロット上問題がなければ……やりたい!
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