えぇ?!俺がworld:Bに転生ですか?! 作:観測者
トークショーで何話すのか怖すぎて海の底から蘇ってきました。遂にデザイアの全貌が明らかに……?!
相変わらずではありますが執筆経験無しのド初心者観測者です。見苦しい文章ではありますがご勘弁を……
まずいことになった。
特訓するからと父についていって警察署に来たのは良いが、まさか
そんなことを考えていたからか、ソウジロウさんからは「随分と緊張していらっしゃいますね。ひとまずお茶でもいかがですか?」とお言葉を頂いてしまった。帰りたい……!
「ひとまず自己紹介を。私の名はソウジロウ。ヘイジロウには仕事仲間として長らくお世話になっています。そして、サイコメトラー……つまり物品に残留する"想い"を読み取ることができる超能力者でもあります」
その発言の直後に差し出された手を俺は握り返した。
「存じております。父から恐らく聞いていると思いますが、シュウジと申します。よろしくお願いします」
──事の発端は、ヘイジロウからの相談だった。
「お前の力には散々助けられている。だからこそ相談したいことがあるんだ」
そう言い出した彼から告げられたのは、不審な人物に付きまとわれており、助けが必要だという事実であった。
どうやら彼は、"ゲームマスター"と呼ばれる不審な人物に数年前から一方的にコンタクトされており、直近で起きる事件を"予言"と称して伝えてくるらしい。そして、その中には人為的に起こり得ない地震などの自然災害も含まれている。
どう考えても超常的な力によるものであり、形は違えど能力を持っている自分に何か意見を募りたい、ということだった。
「構わないが……何故今私に?もっと早期に相談することもできただろうに」
「息子に相談していて少しな。"他人に頼れ"と自分が言っておいて、こちらだけ一人で抱え込みすぎては手本にすらなれない。"伝説の刑事"の名が聞いて呆れると思ってな」
「ということは……お前息子にもこの事を話したのか?!」
「あぁ。息子も形は違えど未来視のような能力を持っているらしくてな。いつかお前と能力について色々相談させられないかと思っていたんだ」
「情報量が多すぎないか?!?!?」
「──ということがあったんですよ」
「なるほど」
どうやら俺と父との対話は思ったよりもいい影響を与えていたらしい。原作では誰かを巻き込むこともできないままに姿をくらますことになっていたが、ソウジロウの協力を得ることができたのは大きな前進だろう。いやぁよかったよかった。
「とはいえ、ヘイジロウも細かくは知らないみたいですので詳細は本人がお越しになった時に、と約束していたのですよ」
「詳細と言うと?」
「未来視のことです。疑わしい点こそ幾つか有りますが……よろしければ力の詳細についてお聞かせ願えないでしょうか?」
「おいソウジロウ……!」
「事実です。実の息子とはいえ貴方が手を焼いているゲームマスターと同じ"未来視"を持つと言っているのですよ?疑わない方が難しいでしょう」
"疑わしい点"。刺々しい言い方ではあるが、逆に言えば目の前でそれを指摘する程にはまだ怪しまれていないとも言える。震えを隠しながら姿勢を正した。どうにか齟齬がないように俺の知っている
「まず、一つ断りを入れさせてもらいます。僕の未来視はそこまで使い勝手のいいものではありません。父さんに言ったように未来こそ見えますがランダム、かつ断片的な映像です。特定の人物の重要なターニングポイントが見れることもあり、それで父さんのことも知りました」
「だからゲームマスターの事について知ることができたという訳ですね」
「それともう一つ。僕が一つの事象について見ることができるのは一度だけです。だから、もし僕の行動の結果で未来が変わったとしてもそれを知ることはできません。今となっては信憑性が無い情報も含まれているでしょう」
嘘は言っていない。
「なるほど。では、ゲームマスターが行っていたように自然災害などを予知することはできませんか?」
痛い所を突かれた。原作では”消滅”以前で描写されている自然災害なんてほぼほぼない。唯一知っている”消滅”に関しては……伝える訳にはいかないだろう。
「……それも難しいです。僕が知っている災害は一つだけですが……少なくとも、このことについて他の人に伝えることはできません」
「何故ですか?人の命を救うことができる上に確証も得られるのですよ?」
本当にその通りだ。多くの人が”消滅”に巻き込まれて、その家族が悲しむこともなくなるだろう。でもそれは、ユキとタクヤの旅に不確定要素を持ち込むことに他ならない。世界が滅んでしまうよりは……秘匿した方がいいだろう。
物語を進める為には、これも必要なことだ
「この事に関しては……伝えるのが難しいです。一つだけ言えることとしては、より多くの人々を救いたいから、でしょうか」
「未来を知っているからこその弊害ということですか……どうしても伝えられないことなのですか?」
「そう捉えていただいて構いません。父にもこれを話すのは初めてですからね。それぐらい重要なことだと思っていただければ」
「……わかりました。少なくとも、その年齢でそれだけ話せるのです。超能力かそれに類する何かを持っていると考えた方が自然ですね」
少なくともこの場では信じてもらえるということだろうか。
「それでは、僕の相談に乗っていただけるということで大丈夫ですか?せっかく話を聞いていただけるなら話しておきたいことがあります」
「かしこまりました。ヘイジロウもそれで構いませんね?」
「元々俺に異論はない。お前がシュウジを疑い始めて時はどうなるかと思ったが……無事に済んだなら何よりだ」
先程までだんまりだった父だが、どうやら変に邪魔するよりは静かに聞いていた方がいいという判断だったらしい。こちらとしても話しやすかったので助かった。
「それでは……単刀直入に言いますが、このままでは父さんは姿をくらますことになります……いや、恐らくなるはずでした。少なくとも表舞台からは」
「その言い方からすると……既にあなたが見た未来からはズレているということでしょうか?」
「その通りです。僕が知っている未来では、僕と姉が父の葬式に参列していました。背格好からして恐らく数年以内でしょうか。そこでソウジロウさんに姉が慰められている姿も見えましたが……問題なのはその後です」
「ヘイジロウが死んだ訳ではないと?」
「生身の父がより成長した姉を陰から見ていた、ということも知っているんです。恐らく何かしらの事情があって家族にも知られずに姿を晦ませなければいけなかったのでしょう。今まで見たことを想像して考えると……恐らくゲームマスターが僕たち家族に危害を加えることを仄めかして父を脅して従えたのかと」
そこまで言い切った後、すっかり冷めてしまったティーカップに手を付けた。緊張でろくに飲み物も飲めなかった上にここまで喋り通しだったのだ。喉はカラカラに乾いている。ぬるい紅茶を飲んでいると、ようやく情報を咀嚼し終えたソウジロウが質問してきた。
「それでは何故……この未来は実現しないと?」
「父の現状を鑑みた結果です。父との定期的な相談により、現在までゲームマスターからそういった旨の話が一切されていないことは確認済みです。僕との話で父の心持ちが変わったからか、向こうも警戒してそういった話を持ち掛けて来ないようですね」
「それでは相談する意味もあまりないのではないですか?」
「まぁ、言ってしまうとそうなりますね……とはいえ、こういった未来が存在したかもしれない、と伝えるだけでも心持ちは変わるでしょう。父だけに伝えると未来視で見たように一人で先走って何かするかもしれません。こういったタイミングでもないと打ち明けられませんでした」
ひとまず伝えることは伝えられただろう。その後は他に何か見ている範囲で伝えられることはないか、見たことの年月をもう少し細かく特定できないか……というやり取りがあった。とはいえあまり遅くなるといけないということで、姉ちゃんに帰る準備をしてこいと伝えるように言われたので、俺は姉ちゃんの所に向かった。訓練のし過ぎで疲れてないといいが……
シュウジが去った後、ヘイジロウがソウジロウに問いかけた。
「ところでその口調は何だったんだ……?」
「私のような大人が詰め寄って来たら流石に怖がるかと思って少しな。茶を入れる趣味もあるし、執事もどきでも目指してみようかと」
そう言って肩をすくめるソウジロウ。こんな変な所で茶目っ気を出さずとも……と感じたが、心の底にしまっておくことにした。
「なるほどな……まぁいい。どうだった?俺の息子は」
「末恐ろしいな……まだ小学生だというのに大人と話しているような気分だった。震えていたりもしていたが、目の前で疑わしいと言われたんだ。あれぐらいの反応はあって然るべきだろう」
「まぁ、いくら大人っぽく見えたとしてもまだ根は子供だからな」
「とはいえ、やはり疑わしい点は少し残っている。何故一部の未来について濁し続けるのか、何故未来を知ることができる人間が複数人居るのか……」
「まぁ、恐らく彼はシロだろう。言動に多少怪しい所こそあるとはいえ」
「そうか……ほっとしたよ。俺にアポ無しで詰め始めた時には本当にどうなるかと思った」
「私としても安心した。お前に話してしまうと、彼が何かするかもしれないと思ってな……念の為とはいえ強く当たってしまったし、次に会った時には謝らないといけないな……」
姉ちゃんを連れて父のところに戻ってくると、話も終わっていたようでお開きとなった。ソウジロウさんからは「また機会を見つけてお茶でもいかがですか?」と聞かれた。特に断る理由もないし「喜んで」と返事したら思ったより喜んでくれていた。次もボロが出ないといいけど……
姉ちゃんからは「アンタがソウジロウさんと話すなんて一体何があったのよ……」と聞かれたが、"体が小さい分、色々必要になりそうな護身術を習っていた"と誤魔化しておいた。まだゲームマスターの諸々について知るには早いだろう。
その後のことはよく覚えていない。訓練と称して体を動かしていたのもあったからか、ウトウトしながら夕食を食べて寝たのだろう。
トークショーで何ぶつけられるのかわからないので今のうちに書けるもんは書いとけ精神です。多分周年スペースみたいなノリだと思うので何もないとは……思いますが……(スタッフブックを見ながら)
ソウジロウさんの口調は相変わらず9割捏造です。君を救う銃声初級にしか会話シーンないってマジ?
筆が乗れば毎日更新またしていきたいです。書き溜めはないです。設定と概案だけはあるのでちびちび書き上げていきます……