ヤンデレ魔法少女13人から逃げ切れないと死ぬゲーム。   作:クロウト

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しゃあっ、続きやでな。軽いネタバレ注意やっ。


正しくないキミ。

 

 

── また彼が怪我をしていた。

 

 

彼の傷付く姿を見るのは何度目だろうか。服の袖の中からは隠し切れてない絆創膏が見え隠れしている。…それで本気で隠せていると思っているのか?いや、彼の場合は本気で思っているのだろう。その証拠に、私と会った時。少しだけバツが悪そうな顔をしていた。私に、というよりかは皆に傷の在処がバレるのが嫌だったのだろう。

 

……キミは昔から、そうやって。自分が傷付くのを厭わず、誰かに心配をかけまいと一人で抱え込む人だ。けれど…私はキミのそう言う悪癖がとても嫌いだ。

 

 

中学校で、或いはこの牢屋敷で日に日に君の傷が増えて行く度に私の心の中にある澱もまた増えて行く感覚が苦しくて、苦しくて、苦しくてたまらないんだ。何故、誰かが助かる度にキミが傷を負わないといけない?何故、私はそんな傷付いてばかりのキミに何もしてあげられない?

 

 

そう聞くたびにキミは平気そうな顔一つしながら、定型分の様に『自分は人より頑丈だから、大丈夫だ。』としか言わない。私はキミのそういう所が嫌いだ。私を助けてくれた時も、身を挺して庇ってくれた時も。『痛い』の一言も言わずにただキミは只管に今を生き続けた。

 

 

 

キミは…どうやら、人の気持ちを汲み取るのが苦手らしい。私が、私達が傷付くキミを見て、何も思わないと。本気でそう思っているのか?キミが傷付くのを私達は黙って見過ごしているとでも思うのか?…もしキミが本気でそう思っているのだとしたら、それは余りにも『正しくない』事だ。

 

 

キミのその宝石の様な顔に一時とは言え、傷が付くだけで私はとても恐ろしく思えてしまう。キミの凛々しい身体に痛々しい怪我が刻まれる度に私の心がどうしようもなく揺れ動いてしまう。それはもう私ではどうしようも出来ない、キミへの愛情なのだろう。その気持ち自体は間違ってはいない筈だ。

 

 

……■■が自ら命を絶ち、この世からいなくなってしまうまで。私の代わりにずっと■■をいじめから護り続けてくれたのを聞いて、私の荒み切っていた心に確かに光が差した気がしたんだ。

 

 

二人の友の死と裏切りの絶望の只中にいた私を暗い水底から救い上げる様な、キミの手は今でも力強くて温かい感触がした。突然の友の死の悲しみに暮れ、正しさも何もかもが分からなくなってしまった時にキミは懸命になって私の側に着いてくれた。私がいくらキミに反発しようとも、キミは諦めずに持ち前の馬鹿正直さでずっと私の隣に居てくれた。それが無ければ、キミが居てくれなければ、私はどうなっていた事だろうか。そんな事想像もしたくない。

 

 

───キミのそういう所は、私は愛おしくてたまらない。実際に私はキミのそのひたむきさに救われた人間の一人だ。けれど、キミのその魅力が他の人に行くのは『正しくない。』事だ。

 

 

キミは優しくて、他人に流されやすい悪癖がある。だからこそこういう人が多く集まる場所ではキミは正しくない事に巻き込まれやすい。キミにとって正しくない事で己が傷付くのは不本意の筈なのに…けれど、キミは率先して人を、誰かを助けようと動いている。その結果、キミがどれだけ傷付く事になろうともキミはその顔を悲痛で歪ませようとしない。いや…抱え込んで無かった事にしようとする。

 

 

…キミは正しくない。なんて愚かなんだ。キミが傷付く姿を見て、私がどう思うのか考えられないのか?それは良くない。正しくない。()()が悲しむ顔を見ようとはしないのは、男として直すべき所だろう。

 

これは束縛ではない。束縛とは相手の意志を縛るもの。私がキミに対してするのはただの()()だ。キミがもう誰かを助けようとして傷塗れにならない様に、もう二度と私の元から離れない様に矯正をするだけだ。

 

…それに、キミは正しくあるべき人間なのに、私を助けてくれた時のキミはもう見る影も無くなってしまってるじゃないか。これも正しくない。誰彼構わず話しかけに行く姿は、まるで子犬の様だ。そんなキミも愛おしいが、少なくとも私の隣に居る時はせめてちゃんとして欲しいものだ。

 

けれど、キミはもう何もしなくても良い。自分の運命を呪う必要も、誰かが傷付く姿に涙を流さなくても良い。私がそんな事にはしないし、させない。私がキミの事を守るし、キミの身の回りのことはこれからは私がきちんと管理をしよう。

 

…そうしないと、キミはまた何処かに行ってしまうのだろう?今まではキミの自由が最優先だと思って、あまり口を出さない様にして来たが…もう限界だ。 

 

──これからは、キミの周りにいる正しくない者は私が排除しよう。だから安心して生活すると良い。キミに良くない毒を流し込む悪者も、キミを傷付かせようとする輩も私が皆。皆、正義の名の元に排除する。キミは、ただ私の隣でそれを見てれば良い。()()()()()。ただそれだけで私は何でも出来るのだから。

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

前回のあらすじ───。貴方は捕まってしまった!

 

貴方はこれから腕に絡み付いている二階堂ヒロを何とかしつつ朝食を食べなければいけない!ここからはパーフェクトコミニュケーションの綱渡りをしなければあるのはただ死のみである!!!!クソゲーだ!!!

 

そしてその二階堂ヒロとのコミュもミスったらワンチャン監禁エンドもあり得てしまう!!貴方はこれから全力で魔女候補たちに胡麻を擦って生活しなければいけない事が確定してしまった!!

 

貴方はそんな自らに突き付けられた事実に戦慄しながらも、ヒロと共に食堂へと入って行く。ヒロは貴方と一緒に居る時はいつも周囲に目を光らせながら進んでいた効果があったのか、食堂に向かう途中で誰かと鉢合わせして修羅場になる事は無かった。不幸中の幸いという奴である。

 

食堂には貴方の予想していた通り、ほぼ全員の少女が食堂に集まっていた。食堂は朝食から夕食までほぼ全てがビュッフェ形式なのでそこそこ人の往来が多い此処では少女たちの話し声も絶えない。だが食堂で用意されている料理はほぼ全てがゲロマズなので大抵の人は少量しか取らないし、取れないのである。無論、貴方もその一人である。

 

 

貴方とヒロは食堂で空いている席に座る。当然、ヒロは貴方の隣に当然の様に陣取っては、やっと貴方の腕から手を離した。貴方は少しだけ心が軽くなった様な気がしたが、やはりまだ油断は出来ない。依然として貴方の心は強張るばかりだ。

 

 

「…君はここで待っていてくれ。私が君の分の食事も持って来よう。 」

 

 

有無を言わさずきっぱりと言われたその言葉に貴方は大丈夫だよ、と言う暇もなくただ頷くしかなかった。やがてヒロがその場から立ち去り、貴方は一人になった。まるで10時間が一気に経過したかの様な身体の重さが身体にのしかかる感覚がするが、実際は1時間も経っていない。貴方も遂に歳が来たのだろうか。

 

 

貴方はそんな事を考えながら、テーブルに頬杖を付きながらヒロの帰りを待つ事にする。貴方は脳裏に焼き付いた切羽詰まるかの様な表情を浮かべたヒロの顔を思い出していた。あそこまで鬼気迫る顔をされたのは貴方にとっては初めての事で、実際貴方はそんなヒロに怖気を感じている部分もあった。

 

貴方の何がヒロにそうさせているのか、貴方では検討が付かなかった。どれだけ考えても、どれだけ思考しても一向に考えは纏まらない。貴方が怪我をする事なんて日常茶飯事だ。皆が皆、貴方の怪我なんて些末な事だ。と怪我なんてまるでなかったかの様に皆が振る舞うのだろう、と貴方は考えており、まず根本的にその思考が間違っているのだが、貴方がそれに気付く日は当分やって来ない。

 

 

────貴方がそう考えていると、一つの足音が聞こえて来た。考え事に耽っていた貴方はその足音に聞こえず、聞こえたのは貴方の元へとやって来てからだった。貴方はヒロが帰って来たのか、と思いその足音が聞こえる方へと視線を向く。だがそこに立っていたのはヒロでは無かった。

 

 

「───やぁ!!○○くん!!!!今日の君も相変わらず凛々しく!美しい顔をしているじゃないかっ!!! 」

 

 

亜麻色の外ハネショートボブに黄色がかった橙色の瞳、まるで軍服の様な物に身を包んでいるやたらと身振り手振りが激しい中性の見た目をした端麗な格好をした美少女。貴方の前に立っているこの少女の名は、()()()()()という。

 

貴方と同じく魔女候補の一人であり、そして結構有名なタレントである。貴方も蓮見レイアの事は良くTVやSNSで話題になっている事から良く耳にしていたし、見かけたりもしていた。牢屋敷内ではヒロに次いで仲が良い友達とも言えるだろう。

 

 

貴方が、そのレイアの冗談とも取れるその言葉に適当に返す。どうにも最近のレイアはやたらと貴方の容姿を褒めちぎる癖があるのか、レイアとばったり会う時は挨拶代わりにこうしてお世辞とも取れることを平気な顔で言って来るのだ。

 

 

「 むっ…君はまたそうやって、自分の魅力を自分で過小評価をする…。君には間違いなく、劇で主役を演じられるポテンシャルがあると言うのにっ…!!! 」

 

 

きっと、現役タレントとして活動しているレイアが言っているんだ。その言葉は多分本心だし、レイアが言うのならそうなのだろう。だが仮にそうだとしても、貴方に劇なんて出る気は毛頭無かった。貴方は単純に演じる側よりも、静かに鑑賞をする方が好きだった。ただそれだけの話だ。それに貴方は蓮見レイアの演技を見れるというだけでも充分満たされていた。それ以上の物を一体どうして自分が望めるのだろうか。

 

 

「 そうだ…!なんだったら、二人で劇を開こうじゃないか!!私が主役で、君がヒロインの二人だけの恋愛劇!!君と私の阿吽の呼吸で看守とゴクチョーは勿論!他の皆の視線も間違いなく釘付けだよ!!!! 」

 

 

───なんとなく予想はしていたが、やっぱりそうだったか。と貴方は心の中で頭の何処かで予想していたことがクリーンヒットで的中してしまった事に軽く項垂れる。蓮見レイアとはなんだかんだで付き合いは長い。良く彼女とは行動を共にする事があるし、牢屋敷の探索や配信の時でも彼女は何かと貴方を隣に誘おうとする。

 

劇をするにしてもそうだ。こうして演技も何も出来ないど素人の貴方を一番近くで独占しようとして来るのだ。これはレイアの元来の目立ちたがりの性格が貴方にだけ強く出ている現象が起こっているのだが、無論クソボケの貴方にはそれを察する事は無かった。 

 

貴方はこのままだとレイアの勢いに流されかねないと本能的に鳴り響く脳内の警鐘を聞き逃す事はなかった。このままだと本当にレイアの主役の劇のヒロインにされかねない。このままだといずれ純白のドレスを着させられて、自分と同じくらいの女の子にお姫様抱っこをされて、最後にはそのまま見つめあって告白される未来があるかもしれない。冗談じゃない。そんな事をされた日には貴方が恥ずかしさで憤死してしまう。それだけは絶対に避けねばならない。

 

 

貴方は半ば妄想の世界に突入しつつある、蓮見レイアを何とか嗜めるべく。頭に思い付いた言葉を文章にしては、そのままほぼ脊髄反射の様な速度でレイアに語りかける。

 

───『自分がレイアと劇をやるんだったら、此処じゃなくて、もっと大きい所でやりたい。大勢の人にレイアの演技と自分との関係性を見せつけたい。』

 

貴方がそんな事を言うと、レイアの言葉がぴたりと止まる。途中、貴方とレイアが劇の最終盤で幸せなキスをして終幕するとかいうとんでもねぇ展開が口に出ていたので貴方も必死だ。そんな事をすれば幸せな恋愛劇が血で血を洗う修羅場になってしまう事ぐらいは、貴方にも容易に理解出来た。

 

レイアの顔に少し赤が滲んで来る。それと同時にレイアはしれっと貴方のもう片方の隣に陣取る様に座ると、レイアはあからさまに視線を逸らしながら貴方の顔を見るのをやめた。

 

 

「 ……やめてくれ、○○くん…。君からそんな事を言われると、途端に頭が回らなくなるっ…! 」

 

 

本当に大型犬みたいな人だなあ、と貴方はガン照れしているレイアを見て不意にそう感じてしまう。懐いている主を見つけたら尻尾をぶんぶん回して吠えながら来る所とか先程のレイアにそっくりであった。こうして貴方が返したら返したで数時間後にはめちゃくちゃ騒がしくなるんだろうなあ、となんとなく未来が見えた貴方なのであった。

 

──だが貴方がそう考えている事とは裏腹に、珍しくレイアの様子がおかしい。なんというか、照れているのは確実だが、それでもそんなものは瞬く間に収まる筈。貴方が揶揄って、彼女がそれに頬を赤く染めながらも反論を返す。貴方の頭の中ではそれで終わる〞予定 〟だった。

 

 

 

「 …君はそうやって、いつも私を誑かすじゃないか…。 」

 

 

─── ん?誑かす? 貴方が微かに言葉を溢した瞬間。不意に、レイアから視線を外した貴方の視線が()()()()()()()()()()()()()()()()。貴方の視線にはレイアしか映っていない。いやレイアしか映し出せないのだ。

 

貴方の視線が彼女に固定される。真正面から見た彼女の瞳には貴方の姿が反射しており、レイアがゆっくりと貴方に向かって進んで行く。貴方は必死に彼女から目を逸らそうと試みるが、強制的に向けられた視線を直すことは叶わない。それこそが彼女の持つ()()の力なのだから。

 

 

「 やはり、君は綺麗だ。 」

 

レイアの顔は酷く紅潮しながらも妖艶な笑みを浮かべながら此方を見ている。陶器の様に白い彼女の肌に濃い赤が混じる事でただでさえ美麗な彼女の顔は芸術品レベルにまで昇華される程の美しさへと進化する。

 

────貴方もこれが二人きりの状況ならきっと喜んでいたのかもしれない。だがここは食堂。人の往来が多くある場所である。今は食事に和気藹々と夢中になっている者達の声でレイアの声もかき消されてしまっているし、座っている席もかなり端っこの席なので視線は集まらないだろう。しかしこの状況がいつまでも続く事は貴方にとっては死を意味していた。

 

 

「 …君のその瞳も、顔に刻まれた傷も、艶やかなその髪も、腕も、脚も、君という存在を構築するその全てが、私にとってはとても愛おしくてたまらないんだ。何度、君のその顔を独占したいって願って来た事か…」

 

 

貴方はいきなりレイアにぶつけられた底の見えない愛情に割と本気で恐怖した。貴方はレイアのこんな側面を見た事は無かった。初めて見るというのもあったのかもしれない、だが貴方の周りにはヒロの時にも感じた重苦しい湿気を纏った空気感が徐々に貴方に纏わりつつ感覚がし始めて、貴方はそれを初めて見るだけでは感じられない恐怖だと結論付けた。

 

 

「 なぁ…○○くん。私と一緒の、二人だけのこの時間ぐらいは、君を私だけの物にしたいと願うのは傲慢な事なのかな……? 」

 

 

貴方はレイアのその問いに答える事が出来なかった。すると暫く彼女との沈黙が続いた後、そこで漸く魔法が解けたのか、貴方の視線が自由に動く様になり、それと同時に強張っていた身体がスッと楽になった様な感覚が貴方の身体に降りて来た。

 

レイアも紅潮していた顔から徐々に赤みが抜けていき、元の顔へと戻っていく。やっと解放されたか、と貴方が安堵したその瞬間の事だった。

 

 

「レイア。 」

 

 

一言だけ彼女を呼ぶ声が貴方の鼓膜に響き渡る。そう聞こえるのは貴方の後方からであり、貴方は反射的にその声の方へと振り向く。そこに居たのは貴方と自分の食事を取り終え、貴方の方へと帰って来た二階堂ヒロがそこに居たのだった。

 

思わぬ助け舟。だと思ったが、貴方は安堵した瞬間。ヒロの突き刺さる様な視線に貴方は思わず肩を小さく震わしてしまった。

 

 

「 …いくら君とはいえ、彼に魔法を使って視線を固定するのは辞めてもらおうか。そんな事をするのは正しくない。 」 

 

 

ヒロがきっぱりとそう言うとレイアはまたいつもの調子に戻っていた。意外にもヒロはレイアとも交友関係があり、貴方ほどとまでは行かないがそれでもヒロが自主的にやっている牢屋敷の巡回にいつも付いて来るなど、何かと一緒に行動する事が多い二人組だった。

 

 

「やぁやぁ!!ヒロくんじゃないか!!いやぁ、すまないね!!つい○○くんが可愛らしくて!つい意地悪をしてしまったよ!!! 」

 

 

ヒロの言葉を聞いて、レイアが飄々しくそう振る舞う。そしてレイアは貴方の隣から立ち上がる。貴方はもしかしてこの二人の間で修羅場が起こるのではないかとか考えてはいたが、意外にもヒロも冷静沈着に対応しているし、レイアも先程の様な妖艶な笑みは浮かべていない。本当にさっきの出来事が夢の様に、レイアは平静を演じている。

 

 

「おっと…私もそろそろ朝食を取ってこなければ!!朝はしっかり食べないとパフォーマンスの質が落ちてしまうからね!!ではヒロくん!!○○くん!一旦私はこれで失礼するよ!朝食を取って来たらまた戻って来るよ!! 」

 

レイアはそう言うと颯爽とその場から離れようとする。貴方は漸く終わったか、と心の中で安堵し切っていた。そしてレイアが席を立ち、貴方の席の前へと立った所で•••彼女は急に貴方の前に立ち止まる。

 

 

 

「 …私のさっきの言葉。良く考えておいてくれ。でないと、私は本当に君を私だけの物にしてしまうかもだからね。 」

 

 

と、レイアは一瞬にも満たない時間で貴方の耳によってはそう耳打ちをする。突如やってきた鼓膜の悦楽に貴方は反射でレイアの方へと振り向くと、そこには妖艶な笑みで片手の人差し指を口に当てて、()()()()()()()()と言わんばかりのジェスチャーをしているレイアがそこには居た。

 

 

…… 貴方は大型犬にはなるべく逆らわない様にしようと、そう心に決めたのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─── なお、レイアが朝食を取りに来て帰って来た際の事。

 

 

「 ほら、○○。腕が怪我している今では食器なんて満足に動かせないだろう。だから、口を開けてくれ。 」

 

 

「さぁ!!遠慮はしないでくれたまえ!!○○くん!!!!男女の、しかも親友からのあーんなんて日常茶飯事じゃないか!!ほら、口を開けて!大人しく私の寵愛を一身に受けるんだっ!!! 」

 

 

 

貴方は二人の美少女に左右から挟まれた挙句、両方からのあーんをかまされた挙句。それを最後までやらされ、貴方は朝食を取りに来ただけなのにめちゃくちゃ恥ずかしい思いをしてしまった。普通の男子なら役得だー!!と喜びに耽っていられたのかもしれないが、貴方はこれをしないと自分が死ぬ未来が確定するので、いつ来るか分からない死の恐怖に怯えながら、彼女たちの寵愛を一身に受けるしか逃げ道が無かったのであった。

 

 

──── 正直、今の貴方には生きてここを出られる自信が無かった。

 





キャラクター紹介なり。

•貴方
パーフェクトコミュニュケーションを取ったら、逆にヤンデレ化を加速させてしまった戦犯。ちなみにあそこでヒロが助けに来なかったら、レイア√確定です。怖いね•••。

•蓮見レイア(牽制執着型ヤンデレ)
貴方に魔女化進行の影響で出て来た憎悪と殺意をその身一身で受け止めてもらった結果、なんか懐いてしまった言わずと知れた面白い枠。普段は面白い枠に恥じぬ言動やら行動やらはするが、貴方の前になると途端にバリイケメンのアイドルになる。本人曰く、そうした方が彼に見てもらえるから、だそう。魔法を使ったら最後、誰かの助けが無い限り、貴方を自分の物にするまで止まらないので、そこらのヤンデレより非常に厄介。あとちゃっかり貴方の側にいては大親友アピールも欠かさない。


•二階堂ヒロ
管理型のヤンデレが回り回って助けの矢となった今回のMVP。レイアとは気の置けない仲のため、出来るだけ正しくない事は彼女にはさせたくない。けれど彼が魅力的過ぎる、というのは魔女候補たちの共通認識なので完全に彼女の行動を咎める事は出来ない。けれど貴方が他の誰かの物になるのだけは考えられないので、これからはもっとちゃんと貴方の事を見てあげないと、と決意する。



キャラの口調が途端に分からなくなってスランプになりがちなんすけど、頑張って書いたっス。見てくれるととっても嬉しい。
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