ナンバーワン戦隊ゴジュウジャーvs〇〇○○○ 作:国士となるもの公式ss
ハイクラス&ラグジュアリー名探偵、一河角乃は暇を持て余していた。
「あー…だめね。探偵業務ひとつも入ってこないわ。」
そういいながら、仕事用PCの前で頭を抱える。するとそんな彼女を見かねたとも言うようにメッセージが送られてきた。
「なになに…『パクパク製菓ご案内』…」
角乃はメールを隅々読み込んだ後、早速行動に出た。
お気に入りのサングラス、かわいいマスクをつけて、顔をできる限り隠す。
「あいつらに食いしん坊って思われたら困るしね。さっさと行かなきゃ。」
そうして50分ほど電車に揺られ、工場に着くことができた。
「ここがメールの工場ね。」
そう見上げた後工場に入ると、ひとりのジャケットを着た男がやってきた。
「はじめまして。私はここの責任者の塚本晋太郎と申します。」
「私がこの工場を案内させていただきますね。」
「あっ…どうも。一河角乃です。」
「では、さっそくこちらに。」
そうして案内された工場は、グミやチョコレート、クッキーなどの甘い匂いが漂う。
フルーティな果汁、甘ったるいチョコ、香ばしいクッキーの匂いがふわっと広がり、さながらお菓子の国に迷い込んだような感覚を覚える。
そうしてひとしきりお菓子工場を見学後、気づけば12時を過ぎていた。
「これにて見学は以上になります。では、こちら粗品になりますがお菓子の詰め合わせでも…」
そうして工場責任者は別室に案内する。
そして…
「好きなお菓子をどうぞ好きなだけ。貴方のために、特別ですよ。」
角乃は目の前の大量のお菓子にキラキラさせる。
「わぁー…!こんなにたくさん!いいんですかぁ?」
大量のお菓子を取れるだけ取ると、角乃はお礼を言う。
「ありがとうございました!」
「じゃあ、どうぞ。」
角乃の手と、工場責任者の手が触れ合う。
すると、彼女の指輪が紫に発光した。
角乃はムッ、とした顔で工場責任者をにらみだす。
工場責任者は慌てて目を逸らす。
何かを悟った角乃は、工場責任者をより凝視し、同時に問い詰め始める。
「ねぇ。あなた…女性とこうして手を握るのははじめて?」
「…いいえ?んなことないですけど…」
「ふぅーん。」
角乃はそう言って、わざと指先を絡めた。
一瞬だけ、相手の呼吸が乱れる。その微かな変化を、彼女は見逃さない。
「でも……慣れてる人の手じゃないわね。
力の入れ方が、逃げ道をふさいでる」
「そ、そんなことない…よ……」
工場責任者は笑おうとしたが、口元はマスク越しでも分かるくらい引きつっていた。
甘い菓子の匂いに紛れて、別の乾いた緊張が空気に混じる。
角乃は距離を詰め、囁く。
「この腕は……女の子を守る手じゃないわね。獲物を逃がさない人の手よ。」
その瞬間、相手の指は無意識に締めつける。
訓練された者の反射神経だ。
「……やっぱり」
角乃はゆっくりと手をほどき、視線だけで相手を止めた。
「工場責任者さん。あなた、私が追ってた“あの人”と同じ癖をしてる」
「……何の話だぜ…です?」
「そのとぼけ方、証明には完璧すぎるのよ」
角乃は微笑む。
それは甘い駆け引きの勝者が見せる、余裕の笑みだった。
角乃は、ためらいなく工場長のマスクに手をかけた。
指先で留め具を外し、一気に引き剥がす。
「……やっぱり」
現れたのは、探し続けていた「あの男」だった。
ユニバースアカレンジャーの変身者、〇〇〇〇〇。
間の抜けたような、力の抜けたヘラヘラした笑顔。
緊迫した空気のはずなのに、その表情を見ると、なぜか胸の奥が少しだけ緩む。
「おおっ?!久しぶりだねぇ、角乃ちゃ〜ん。かわいいねぇ。元気ぃ?」
軽い口調、余裕の声色。
「相変わらず、その顔変わらないわね。敵だって分かってるのに……腹が立つのに…あなたはいつも笑ってる。それが一番ムカつく」
「また私たちに何か悪さしようとしてるんでしょ?」
「いいや?俺ちゃんは別にそんなことしねえよ。これまでも、これからもな。」
工場責任者改め〇〇〇〇〇は薄ら笑いを浮かべるも、その言葉端々で信用に欠けると判断した角乃は、指輪をテガソードにはめようとする。
「エンゲーg」
「まぁ、待てや。俺ちゃんは何も、角乃ちゃんと戦いたいわけじゃねえんだ。ゴジュウユニコーンのフォルムは可愛いし動いてる姿は絵になるけどよぉ。」
「え?」
「まぁ見てな。」
つづく
おカシな潜入調査!?→おカシな仮面ライダー!?
仮面ライダーガヴ1話サブタイトル