ナンバーワン戦隊ゴジュウジャーvs〇〇○○○ 作:国士となるもの公式ss
「まずは第一の試練だ。」
〇〇〇〇〇のおちゃらけていながらも、やや低い声が響く。
「エンゲージ…」
すると次の瞬間、ぞろぞろ5人の赤い戦士がさながら舞台挨拶のために登場する俳優のように出てきた。
全体的にマスクやスーツの質感は似ていても、装甲には微妙な差異が見られる。
共通しているのは、彼等の底知れない威圧感から生じる重みであった。
吠・陸王・禽次郎が思い思いの反応をみせる。
「あいつ…ってか…アカレンジャーじゃ…ねぇ?!」(吠)
「同じ顔ばかりで気持ちが悪いね…」(陸王)
「きっ…君たちは…何者かね?もっ…もしも〜し!?」(禽次郎)
5人の赤い戦士は、その呼びかけにも応えない。ただ、起動されるのを待つロボットか、感情のない人形のように、静かだ。
そこに〇〇〇〇〇のアナウンスが響く。
「驚いてもらえたかな?」
「これは俺ちゃんが開発した新兵器、『ニセオルカブースター』にデカレンジャーの記憶を学習させて作った『デカレッドレンジャー』なんだぜぇぃ!」
「デカレッド…レンジャー?は?何言ってやがる。」
「…(怒)…そんな生意気な口を聞きやがる狼ボーイ、吠くんたちに紹介する必要があるねぇ。耳の穴かっぽじってよく聞けや。」
「デカレッド!」
「デカレッド・スワットモード!」
「デカレッド・バトライザー!」
「デカレッド・ファイヤースクワッド!」
「プレミアデカレッド!」
「…以上。これが『デカレッドレンジャー』よ!みぃーんな選りすぐりの最強戦士さ。覚悟しろよ〜?」
「『プレミア』だけ先に来るのね…興味深いわ…」
「これは一体…わしたちどうなっちゃうんじゃ〜!?」
「がったい!」
「「「「「え?」」」」」(ゴジュウジャー全員がスピーカーに注目)
「プレミアデカスワバトスクワッドレッド、です!」
「…って何やらせる!話がズレんだろがよぅ!」
「「「「「いやお前が始めたんだろ!」」」」
「ちっ…仕切り直しだ。とにかく!こいつらデカレッドレンジャー、やっつけてみやがれ!俺ちゃんはこの放送室のカメラからゆっくりと観察させてもらうよ。おめぇらゴジュウジャーが、いたぶられる姿をな!」
「さぁ、どーする?」
「決まってる。こいつらをぶっ飛ばして、ついでにお前もぶっ飛ばす!」
「ふぅん。相変わらず粗暴な性格はかわらねぇみてぇだな。やってみやがれ!」
そうして〇〇〇〇〇がホイッスルを鳴らすと同時に、デカレッドレンジャーは吠たちに襲いかかる。
そのままでは分が悪いと感じた吠たちはゴジュウジャーにエンゲージし、戦闘準備を万全にした。
しかし、そこでデカレッドレンジャーの猛攻が収まることもなく…
デカレッドはディーマグナム01.02の2丁拳銃で光弾を放つ。
「危ねぇ!こいつ、どんどん撃ってきやがる!」
スワットモードは、ディーリボルバーのビームを高速連射。
「まずいね。押されているよ。」
バトライズモードは、エナジーブレードで斬りつけようとする。
「これは…私にどうしろというのか…!」
ファイヤースクワッドは、ハイブリッドマグナムで帯状の光線を放つ。
「これは…ピンチな感じっこじゃ…」
プレミアデカレッドは、ディーソードベガで斬りつけようとした。
「こいつら…強いわ!やられちゃう…!」
苦戦しながら逃げ回り、際どくデカレッドレンジャーの攻撃をかわすゴジュウジャーたちをカメラで見ながら、〇〇〇〇〇は大笑い。
「あーひゃひゃひゃ!調子に乗ってるからそーなるんだよねぇ…あーははははっ…おかしいーひひひ…」
散々指輪を取られたことの悔しさの溜飲も下がった故だろうか。
そして、マイク越しにゴジュウジャーたちに告げた。
「そのデカレッドレンジャーは、滅多なことがある限り倒せやしねぇ!」
「いつまで逃げ回る体力が残ってるのかなあ?ねぇ?ほんっと、お笑い草だぜ!あははは…」
勝利を確信したかのように煽る〇〇〇〇〇。
しかし…
「ふざけんな…俺たちはまだやられてねぇ!煽るなら…本当に俺たちがやられてからにしやがれ!」
デカレッドの攻撃を避けながら、時に隙をついて確実に攻撃しながらスピーカーに叫ぶゴジュウウルフ。
「…!」
完全に、とまでは行かずとも、わかりやすく〇〇〇〇〇の声は引きつる。返答に困っているのだろうか。
「なぁ、お前らもそうだろ!悔しくないのかよ?」
「仲良しごっこする気はねぇ。だが今ここで折れるつもりもねぇのは、みんな同じだろ!違うのかよ!」
ゴジュウウルフの呼びかけに注目し、ゴジュウジャーの目線がひとつに集まる。
「…っ!」
〇〇〇〇〇は、より強い焦燥感に駆られた。
アリエナイ➡︎アリエナイザー➡︎特装戦隊デカレンジャー