イナズマイレブンMONSTERS!!!   作:月兎タンク

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僕がオマエで、あたしがお兄。

G雷紋「大丈夫?重そうだから持つy…ゲフン!ゲフン! …持ってあげる」

 

「なんか最近の銀牙ちゃん、急に優しくなったよねー。前までは天上天下唯我独尊って感じで、ちょっと近寄り辛い雰囲気だったのに」

 

「逆に雷紋くんはなんか感じ悪くなったよねー。最近の授業中ずっと寝てるし。まるで、2人が入れ替わったみたい」

 

 ああ…僕の日常がどんどん銀牙に侵食されていく…。妹の尻拭いをして必死こいて築き上げた僕の好感度がドンドン下がっていく…。

 

 僕が銀牙で、銀牙が僕…。一体全体、本当の自我ってのはどこにあるんだろうね…?

 

「ありがとう銀牙くん!お陰で助かったよ!」

 

G雷紋「う、うん…。クラスメイトとして当然のことをしただけ…」

 

 う〜ん…今の返事はちょっと解釈違いかも…。クールビューティに見えて太々しい不思議ちゃんが銀牙のクソなところなのに、こんなんじゃ雷門の赤袖さんとあんまキャラが変わんないや。

 

 僕と銀牙の肉体が入れ替わってから早1週間…。

 運の良いことにアリス先輩の手を借りることには成功したけど、さしもの鬼道財閥の力を使っても信憑性の高い解決策を手に入れることが出来ないでいた(事情が事情なので大っぴらに財閥の人間を動かせないってのもあるけど)。

 

G雷紋「…よし。今日はココで特訓しようかな」

 

 それでも僕は立ち止まってる時間はない。やることを終えた僕はサッカー部用の特訓グラウンドには行かずに、学園を後にして街中の公園に移動した。

 現在、僕たちはアリス先輩の計らいで対秋葉名戸戦に向けての秘密の特訓中って名目で、個別での練習を許可されてる。

 

 この1週間での特訓のお陰で、なんとかある程度は自由にサッカーが出来る程度にまで身体を慣らすことに成功したけど、銀牙の本気にはまだまだ程遠いね…。

 

 え?銀牙?アイツはいつも通りだよ。いつも通り“ワクワク”が赴くがままに行動してる。ココ最近、放課後はてんで姿を見せないから本当に特訓してるかすら怪しい。

 

G雷紋「さてと…。今日はいよいよかねてから計画してた、()()()()()に挑戦してみようかな…」

 

 確かに人生の天敵である銀牙と肉体が入れ替わったことは、僕にとっては屈辱でしかない。けど、こうなってしまった以上は最悪コイツの身体で一生を終えること覚悟で割り切るしかない。

 

 …なら、少しでも楽しみを作らないとね!例えば…

 

G雷紋「…よし!やるぞ!ずっとずーーっっっと憧れだった!“キングレオーネ”を!!」

 

 “キングレオーネ”。それは稲魂家に代々伝わる必殺技。父さまはモチロン、ライトおじさまやステラお祖父さまも得意していたこの必殺技を使うことは昔からの夢だった。

 

 …けど、その夢が叶うことはなかった。それは昔も、今も、これからもね。

 

 その理由は実にシンプル。“キングレオーネ”を完璧に習得するには特殊な筋肉が必要なんだ。…でも、その筋肉は先天性のモノ…つまりはどんなに特訓しても後からつくことは絶対にない。

 もうお察しだと思うけど、僕はその筋肉を持っていない。多分、母さまのお腹の中に居た頃は持ってたんだろうけどね。けど、神様の気まぐれのせいで1人の赤ちゃんが双子の赤ちゃんに別れた際にその妹に持ってかれたとさ。

 

 そんなこんなで憧れの“キングレオーネ”は文字通り憧れのままで終わっていた。

 

 銀牙と身体が入れ替わるまでは…

 

G雷紋「フー…イメージしろ稲魂雷紋…。もう何百回も父さまの試合を見ているだろ?“キングレオーネ”を撃つ場面も…。記憶領域に刻まれた動作を寸分違わず再現すればいいだけさ…。…いざ!!!」

 

 ステップ1!!初動はトップスピードで走るべし!その姿、獲物に狙いを定めた獅子のように!!

 

G雷紋「けど、まだ銀牙の身体を使いこなせていないからちょっと手を抜きます!!」

 

 ステップ2!!『ココだ!』と思ったタイミングで力強く一歩を踏み出して跳躍するべし!!その姿、獲物に飛び掛かる獅子のように!!

 

G雷紋「ハァッ!!!…あっ!ちょっと地面が抉れちゃった…!管理人さん!ごめんなさいっ!!!」

 

 ステップ3!!目にも止まらぬ速さでボールに二連撃を叩き込むべし!!!その姿、獲物に喰らいつく獅子のように!!

 

G雷紋「1!2!良しッ!コレで成功ッ!あとは“獅子(レオーネ)”が咆哮を上げるだけ!!」

 

 楽しみだな〜!父さまの場合は金色の獅子、銀牙の場合は白金の獅子…だったら、僕の場合はどんな“ 獅子(レオーネ)”が出てくるんだろ…!

 肉体は銀牙のだから白金の獅子かな…?ん〜…どうせなら、獅子に拘らなくてもいいね。ちょっと厨二臭いけど“ディアボロス”とか!完成したら“エンペラーディアボロス”って名前にしよ!!

 

???「ミャー」

 

G雷紋「…え?」

 

 …もしもタイムマシンが開発されたら、数秒前の自分をブン殴ってやりたい。神様にとことん嫌われてる僕の人生がそんな上手くいくワケないじゃん。

 

 案の定と言うべきか、本来屈強な“ 獅子(レオーネ)”が出現している筈の位置に居たのは目つきの悪い白い子猫だった。

 クソ…目つきの悪さといい、世の中をペロペロしてるような太々しい態度といい…まるで銀牙そっくりじゃん…。

 

G雷紋「…もしかしなくても、コレが僕が出せる“ 獅子(レオーネ)”の現状ってこと…?」

 

 帝国の伝統技・“皇帝ペンギン”も使い手の練度によってペンギンの成長度合いが変わると聞いたことがある。熟練の使い手なら大人のペンギン、逆に未熟な使い手なら生まれたての子ペンギン。

 多分、この子猫も似たようなモンなんだろうね。つまりは、僕は“キングレオーネ”を放つには未熟も未熟!ハードボイルドならぬハーフボイルド!半人前ならぬ三分の一人前!…ってとこなんだろうね…。ハァ…自分で言ってて悲しくなってきた…。

 

G雷紋「…けど、ちょっと可愛いかも」

 

白猫「フシャー!!!」

 

G雷紋「ワー!!!痛い痛い痛い!!僕の顔を引っ掻かないでよ〜!!!」

 

 ひとしきり僕(厳密には銀牙のだけど)の顔を引っ掻き終わった子猫は、思い出したかのように既にゴールネットに収まったボールを欠伸しながら追いかけると、光の粒子となって消えた。

 

 痛てて…。銀牙の頑丈な皮膚のお陰で傷はついてないけど、なんか顔がヒリヒリする…。てか、なんだよ自分の必殺技で出した子猫に引っ掻かれるって。そんな自分の召喚物から嫌われる程、僕の練度が低いの?

 

ライガ『お〜お〜。中々に苦戦してんねェ、雷紋クーン?』

 

G雷紋「あっ、ライガ!久しぶりー!…てか、肉体が入れ替わっても出て来るんだね…」

 

ライガ『当っ然!何せ、俺ちゃんは肉体じゃなくて魂に付随する存在だからな〜』

 

 え、何それ…。普通に初耳なんですけど…。…もしかして肉体が入れ替わったのもライガが何かしら関係してたりするのかな…?

 

ライガ『俺は何も関与してねェよ。不幸な偶然と100万分の1のオカルト的なパワーが働いた結果の産物だっての。…それで?試合は明後日だが、そんな調子に満足に試合できんのか?』

 

 大丈夫だったらこんな所で1人寂しく練習なんかしてないよ…。てか、1週間経ってもアリス先輩の作戦の意図が理解できないや…。

 

<1週間前>

G雷紋「僕たちを試合に出すって…本当に言ってるんですか…!?」

 

 僕の合理性に基づいた至極真っ当な意見すらも、一喝したアリス先輩は教育上あまりよろしくない悪い笑みを浮かべていた。

 

アリス「なんだ?そんなに試合に出たくないのか?」

 

G雷紋「そういうことを言ってるんじゃありません!!僕が言ってるのは、互いの身体に慣れていない僕たちが試合に出てもチームの足を引っ張るだけだと言ってるんです!!」

 

 自分で言っといて情けないけど、残念なことに事実だ。次の試合まで少し時間があるとはいえ、1週間ちょっとで完璧に身体を慣らせるとは思えない。

 僕なら銀牙の高すぎるフィジカルに振り回されて、銀牙なら体力の配分を一切考えないアホプレーで前半開始10分で潰れてチームに迷惑をかけるのがオチだ。

 

アリス「まぁ、冗談は置いておいて、これを見ろ」

 

G雷紋「コレって…秋葉名戸学園の選手データですよね…?」

 

 アリス先輩が差し出したタブレットに映し出されていたのは、先日の『No date』塗れとは打って変わって、秋葉名戸イレブンの詳細なステータスが記載されたデータだった。

 

アリス「これはそれなりに尊い犠牲を経て手に入れた貴重なデータだ。…だが、俺はこのデータは100%正しい物ではないと睨んでいる」

 

 …は?そりゃないでしょアリス先輩。だって、僕はそのデータを手に入れる為にメイド服を着て無給労働に勤しんだんですよ?しかもおヘソが出てるタイプの。そのせいで、巡りに巡ってこんなことになっちゃったワケだし。やっぱこの騒動の元凶はアリス先輩じゃん。

 

アリス「勘違いするな。1〜2回戦の試合を見る限り、恐らく8割は事実だろう」

 

G雷紋「ならいいじゃないですか。アリス先輩なら2割の想定外程度、なんとでもなるでしょう?」

 

アリス「その残り2割の(ブラフ)が問題だ。俺が思うに… 2割の(ブラフ)に奴らの切り札を隠しているだろう」

 

 “切り札”か…。パッと思いつくのは“化身”とかかな…この間の相模原中との試合は、相手が化身の存在を徹底的に秘匿してたからかなり苦戦したワケだし。

 けど、最近は万が一に備えて対化身用の特訓にも力を入れてるし、そこまで問題じゃないと思うなァ…。

 

アリス「それに加えてもう一つの不安要素は彼だ」

 

G雷紋「彼…?」

 

 選手一覧に続いて、タブレットに表示されたのは20代後半から30代前半くらいの男性だった。この人どっかで見たような記憶が…。

 

アリス「彼の名前は永山透(ながやまとおる)。秋葉名戸サッカー部のコーチにして…2年前までイングランドにてプロの世界で戦っていた男だ」

 

 思い出した…!サッカー強豪国のイングランドのプレミアリーグで数々のタイトルを受賞した普通に凄い人!師匠とか剣城さんとかの活躍に埋もれがちだけど!

 

 ・・・けど、なんでそんなスゴい人が日本…しかもあんまりサッカーが強くない秋葉名戸学園に?この人の実績なら雷門や帝国のコーチにだって余裕でなれるじゃん。

 

アリス「不思議の国の住民の調査によれば、監督である目金欠流と親交があり、怪我で現役を引退した後に彼に頼まれコーチに就任したそうだ」

 

 へー、あんな中学生にメイド服を着せるような人にそんな人脈なんてあったんだー。こちとら妹のやらかしの尻拭いで手一杯でロクに友達がいないってのに。

 

アリス「彼がコーチに就任した前後とではチームの動きがまるで違う。恐らく、今世代の秋葉名戸イレブンは間違いなく3回戦相応の実力を備えていると見て間違いないだろう。…面白い」

 

 出たよアリス先輩の好戦的な一面…。普段は気怠げな癖に今回は珍しくやる気ってことは、よっぽど目金さんに興味を惹かれたんだろうなー…。

 

G雷紋「…それでも、やっぱり腑に落ちません。確かに秋葉名戸イレブンは強くはなっているのでしょうが、それと僕たちを採用することへの繋がりが見えません」

 

アリス「なら結論から言ってやろう。秋葉名戸イレブンの本質…それは帝国(俺達)と全く同じだ。基礎的なフィジカルは言わずもがな、データに基づくサッカーを行い相手の強みを徹底的に潰す。どうだ?俺達とやっている事は同じだろう?」

 

 箇条書きにすると中々に酷いな…。文字だけ見たら普通に漫画の悪役チームがすることじゃん。そりゃ帝国サッカー部は相手の傷口を抉るようなサッカーをするだなんて言われるよ。

 

アリス「もう理解しただろう?このまま行けば、次の試合はとんでもない泥試合となる。俺としてはそれだけはなんとしても避けたい」

 

G雷紋「それはアリス先輩の個人的な感情であって、僕たち選手には関k「……」イ、イエ〜…何デモアリマセーン…」

 

アリス「…そこで“変数”となるのが、お前達の存在だ」

 

G雷紋「僕たち…?」

 

アリス「2人の意識が入れ替わるなどというアクシデントをこの世の誰が想像する?答えは“いない”。『小説は現実より奇なり』という諺があるが、今回のアクシデントはその程度の諺では済まされない」

 

 あー…大体何を言いたいか分かってきた気がする…。コレって僕の察しが良くなってる証拠なのか、シンプルに思考がアリス先輩に染まったきたかの二択なんだよね…。素直に喜べないや…。

 

G雷紋「つまり僕らのプレーは、秋葉名戸のデータサッカーを崩せる可能性が高いってことですか…」

 

アリス「そういう事だ」

 

G雷紋「…あなたらしくありませんね。そんなハイリスクハイリターンこの上ない博打を打つなんて」

 

 それなりに付き合いの長い僕だからこそ分かる。アリス先輩は大きな博打は打たない主義だ。もしもこの人が大博打を打つようなことがあるのなら、その結果に余程のハイリターンがある時だけだ。

 

アリス「中々言うようになったじゃないか雷紋。…だがな、1つ教えといてやる。勝負の世界に“絶対”などない。あるとしたらそれは陰謀による“まやかし”でしかない。俺は帝国の栄光を取り戻す者として、必ず本戦に出場しなければならない」

 

G雷紋「…それは僕も同じ想いです」

 

アリス「…その為には万が一の事もあってはならない。特に…()()()()になり得る存在には警戒するに越した事はない」

 

G雷紋「まさか…!秋葉名戸がその“台風の目”になり得るってことですか…?」

 

アリス「それは俺にも分からない。…だが、お前も既に実感しているだろう?明らかに今年の予選は水準(レベル)が高い。特に赤城山なんかは無名ながらも帝国を大苦戦させた…物語が物語なら“イナズマイレブン”ばりのサクセスストーリーを展開してただろうな」

 

 確かに…。この間も言ったけど、赤城山も相模原も普通に本戦クラスの強敵だったしね…。最硬の“盾”が赤城山なら、赤城山は最強の“矛”だね。

 

アリス「断言しよう。恐らく、あと数年以内に必ずかつての雷門中ばりのダークホースが出現するだろう。もしかしたら…それは今年かもしれない」

 

 …そういえば、この間ハル君が電話で助っ人先で面白いチームに会ったって言ってたな…。…いや、まさかね…。

 

アリス「信じるか信じないかはお前次第だ。だが…俺の勘は当たりやすいぞ?」

……

………

…………

……………

 

G雷紋「ってことだけどさァ…。このままじゃ、“変数”になるどころかチームのお荷物になっちゃうよ〜!」

 

 真剣勝負の試合中にさっきみたいな子猫を出してみなよ。そんなことした日にはみんなからの笑い者だよ?…いや、身体は銀牙なんだし日頃の恨みを晴らすにはちょうどいいのかな…?

 

ライガ『…本当にそうか?』

 

G雷紋「…何?なんかやたらと含みのある台詞じゃん」

 

ライガ『いんやァ?ただ銀牙と力を合わせりゃあ、オマエらはハル坊にも負けねェ“怪物”に成れるって思ったですよーだ!』

 

 僕が銀牙と力を合わせる…?あのマイペース極まりない下手すれば犯罪者予備軍の銀牙と…?それって…

 

雷紋「それだけは絶っっっっっ対に嫌だ!」

 

ライガ『わ〜お!何という自分に正直さ!!惚れ惚れするね〜!』

 

 当たり前じゃん。僕が銀牙と共闘する時…。それは…

 

 

 

 

 

 

 

 

僕が“怪物”になることを諦めた時なんだから。

 

♢♢♢

???『ホラ。コッチだよ』

 

 …よし。夢ガチャ成功。お兄と体が入れ替わったせいで最近はあまり夢を見れなくなったから 枕を自分のにして正解だったね。

 

銀牙「ようやく会えたね。今回こそあなたの正体を暴かせてもらう。…“()()()()()”」

 

かいじゅう「いいよ。つかまえてごらん」

 

 “それ”は物心がついた時にはあたしの夢に現れてた。

 

かいじゅう「トロいね。その程度のスピードじゃ、いつまで経ってもアタシを捕まえることはできないよ」

 

 もう10年近くの付き合いにはなるけど。未だにあたしはその姿を見たことがない。 

 だって…“かいじゅう”が現れる時に見る夢の景色はいつも…

 

ゴンッ!!!

 

銀牙「痛った…」

 

 真っ暗な暗闇の中だから。

 

かいじゅう「隙あり」

 

バンッ!!!

 

銀牙「ゲフッ…!ゲホ…!ケホ…!」

 

 最っ悪…。太い鞭のような物体が鳩尾に入った…。夢の中だから死にはしないけど…口の中が鉄の味でいっぱい…。なんなら少しでも気を抜けば吐きそう…。

 

かいじゅう「アレ?まだ諦めないんだ?変にいじっぱりなところはパピー譲りかな?」

 

銀牙「どうかな…。意外とマミー譲りかもよ…?」

 

かいじゅう「どっちでもいいや。あたしはもう飽きたしバイバイ」

 

ビュンッ!!!

 

銀牙「・・・あ」

 

 やっと見えた。まだほんの一部だけどハッキリと。さっきあたしの鳩尾に入ったのは多分尻尾…。それもただの尻尾じゃない 例えるならそう…ティラノサウルスのように太くて立派な尻尾だった。

 とすると“かいじゅう”のデザインはケッコー安直な怪獣っぽいデザインなのかな?

 

 今回の“かいじゅう”との遭遇は色々と得るものがあったけど。ココで終わりみたいだね。

 あたしの身体全体に感じる重さと痛みが目覚めの合図(アラーム)なのだから。

 

ピピピ!!ピピピ!!

 

R銀牙「…今回もダメだったか」

 

 目を覚ますとそこはお兄の部屋だった。本人の気質がよく現れたように真面目で飾り気がなくて堅苦しい部屋。こんな面白味がないならいっそのこと暗闇の方がずっとマシだね。 

 

 ぶっちゃけた話。どうしてあたしがそこまで“かいじゅう”に執着するのかは自分でも分からない。…けど あたしがその目で“かいじゅう”の本当の姿を見た時…

 

 

 

 

 

 

 

あたしの中の“何か”が変わる気がする。

 

♢♢♢

王将『さぁ!!!遂にこの日がやって来ましたッ!!FF関東地区予選第3回戦ッ!!!残るチームは両ブロック合わせて8校ッ!!激戦に次ぐ激戦を制したチームだけが日本一を決める大舞台に参加できる権利を得るのですッ!!!』

 

 厳密には雷門中は特別出場枠を有している為、最悪シード枠として本戦に参加できるが、円堂ハルがチームに居る以上、王者に敗北はないだろう。

 

 つまりは関東地区と代表となるのは必然的にBブロックを制した者となる。関東の覇者となるのは不思議の国の執筆者が率いる帝国か?それとも…?

 

G雷紋「起きろよ銀…ゲフン!ゲフン! 起きなよお兄。そろそろ試合が始まる」

 

R銀牙「眠っむ…。歩くのダルいからおんぶして」

 

 魂が入れ替わった兄妹を抱えた帝国の第三の挑戦が幕を開ける。




なーんか、イナヒロの時から薄々感じてたけど作者はオリキャラの強さの調整がマジで下手くそっすね。
鬼乃子は敵である事を考慮しても強すぎるせいで展開を考えるのが大変だし、銀牙は主人公がしていい強さじゃないから予選中はずっと何らかの事情で本気を出さない展開が続いてるし。
まぁ…そう設定しちゃったもんは仕方ないんで、次回作以降に改善しようと思います。

ちょっとした作者の好奇心なんですけど、読者の皆さんは兄妹のうちどっちが好きですか?

  • 雷紋
  • 銀牙
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