慈悲深いドピンクフラミンゴ   作:逆張 メロン

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数話ほど回想が続きますがお付き合い下さい。
予定通りホーミング視点で進めていきます。

それでは本編どうぞ



ドンキホーテ・ホーミング

 

 

 私は、恵まれている、美しい妻と可愛い子供達、そして優しい召使たちに囲まれていて、何不自由ない今の生活に不満はない。

 

 

 だが、少しばかり悩みの種があり、使用人へと相談することがある。

 

 

 それが6歳になる長男の"ドフラミン(『ドフィ』)ゴ"なのだが、たまに理由もなく突然泣き出すことがあるのだ。

 皆に相談しても、あのぐらいの年頃の子供ならそれが普通で心配しすぎとのこと、何か気に入らないことでもあったのだろうと言うが、

 本当にそうだろうか、あの優しいドフィに限ってそんなこと。

 

 

 食事中、配膳を担当していた使用人が転びドフィが水を被った時、濡れた自分のことなど一切気にせず、真っ先に転んだ使用人に怪我はないかと心配していたドフィが。

 

 ドフィのおもちゃをロシナンテがいたく気に入った時、もう飽きたからと嘘をついて譲っていたあのドフィが、父上は知っている、弟の笑顔を見れて嬉しい反面、お気に入りのおもちゃをあげてしまったことを少し悲しんでいることを。

 

 あの時、すぐに同じおもちゃを買いに行こうとしていたところを、妻に『ドフィが立派にお兄ちゃんしているのです。無粋な真似はよしなさい』と諭されたな、私の妻男心わかりすぎてカッコよかった。

 

 いや、すまない話がそれた。

 つまり私が何を言いたいのかと言うとだな、あの優しいドフィが、自分の気に入らないことに腹を立てて泣き出すとは考えられないのだ。

 違う、親バカではないのだ、その生暖かい目、勘弁してはくれまいか。私にも主人としての威厳があるのだ。

 

 

 話を戻そう、屋敷の敷地の中ではそんなことはないのだが、一度塀の外に出ると不安そうな表情を浮かべ始める。そして他の天竜人を目にすると途端に泣き出してしまう。

 

 あまり面識のない大人が怖いのかと思えば、新しく買ってきた奴隷を見ても怖がるそぶりを見せない。

 

 

 妻も何度か理由を尋ねているようだが、口を硬く閉ざし話してくれないらしい。『あなた〜』妻が私を呼んでいるようだ。

 なに、私からもドフィに声をかけてほしい、こういう時は父親はあまりでしゃばらない方が・・・いや、そうだな、こうゆう時こそ父親が頼れる姿を見せるべきだな。近いうちに話の場を設けてみよう。

 

 

 

その日の夕方

 

 

 『と言うわけでな、母上もお前を心配しているのだ、何か訳があるなら父上が相談に乗ろう』

 

 早速父親の頼れる姿を見せるためドフィへと声をかけた。決して今物陰から私とドフィを見つめる、妻からの無言の圧から逃れるためではない。

 

 おや、ドフィがモジモジと何か言いたげにこちらを見てくるではないか。意外と好感触かもしれないな。

 

 『あ、あの、父上今から話すこと、母上とロシナンテには話さないでもらえますか』

 

 勇気を出して相談する息子可愛い、ではなくて。

 

 『もちろんだ、母上とロシナンテには黙っておこう、男と男の約束だ、心配せず話しくれないか』

 

そこから話を聞き要点をまとめるとこうだ。

 

 我が家の外は黒いモヤがかかっていて薄暗く感じるらしい。特に天竜人にはお化けのような大きくドス黒いモヤがへばりついているのだとか。

 

 『こんなこと、カッコ悪くて母上には相談できませんでした』

 

 『そうか、ドフィはお化けが怖くて泣いていたのだな、よしわかった、この父上がなんとかしてみよう』

 

 『ち、違います、私が怖いのは黒いモヤのようなものであって、決してお化けではありません。それに、泣いていたのは5歳まででもう泣いていません』

 

 別れる際、お化けは怖くありませんからと、念押しするドフィはとても可愛かった。すぐにでもこの可愛さを妻にも話したかったが、ドフィとの約束があったため、その日の夜は息子の可愛さを話せず悶々と過ごした。

 

 

 後日、サングラスをドフィにプレゼントしたところ、モヤが見えづらくなって怖さが少なくなったと好評のようで、

 

 『父上ありがとう、大好き』

 

 その日のドフィの笑顔を私は一生忘れないだろう。

 

 

 

 






ちなみに前世については、ドフィがいい奴になるための舞台装置以上の意味はないので、掘り下げはありません。
現代日本人で、ワンピースの原作知識はないこと以外に設定はありません。

2話目にして、すでに死に設定です。(´·ω·`)
1話の上手い始まり思いつけば、なくなるかもしれませんので悪しからず。
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