宇宙戦艦ヤマト世界の元からヒャッハー宇宙で地球がこの先生き残るには……   作:親と兄姉の姿を見て立派に育った未子

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ガトランティス戦役開始

 

 

 

 元ヤマトクルーにテレサからコスモウェーブでメッセージが届いたらしい。

 

 ただ、メッセージは全裸の金髪美女からのものだったそうだ。

 

 コスモ痴女かな?

 

 あと、メンタルモデル越しにヤマトに乗っていた僕には、何故かコスモウェーブによるメッセージが届かなかった。

 

 お兄さんがスターシャとデキ婚して、地球初の星間結婚を果たしたカップルの義弟になった古代くんからの連絡では「理由はわからない」とのこと。

 

 ただ、テレサが僕にだけコスモウェーブを送らなかった以上、そこには何らかの意図がある。だから、他のみんなだけでテレザートに行ってもらうことにした。

 

 それにしてもテレサは何を考えているんだろう。

 

 ガトランティスより先に見つけようとしても見つからなかったし。

 

 白色彗星帝国が観測できて、ようやくおおよその位置がわかったが、時既に遅し。

 

 今頃滅びの方舟に、テレサのエネルギーは強奪されているだろう。

 

 滅びの方舟がエネルギー不足の間に破壊する計画はもう無理だ。

 

 こうなったら、ガイゼンガン兵器群一千万と滅びの方舟を十万隻の波動砲艦隊でどうにかして破壊するしかない。

 

 テレザード解放はこのままヤマトに任せて、その間に太陽系に波動砲艦隊を集結させる必要がある。

 

 ただ、できればヤマトにはこっそり新型ステルス次元潜航艦をつけておきたい。

 

 ヤマトは、テレザード解放前に白色彗星帝国——滅びの方舟と接触する。

 

 なら、ヤマトについて行けば、こっそり滅びの方舟の解析データがとれるチャンスができるはずだ。

 

 滅びの方舟に対抗する兵器であるパラドックス級超巨大戦艦完成のために。

 

 パラドックス級超巨大戦艦完成、量産の暁には、滅びの方舟なぞあっという間に叩いて見せるわ!

 

 

 

 

 

 

 その後、特に病気もなく息子さんも元気な沖田艦長に率いられたヤマトクルーたちがヤマトを勝手に占拠したという連絡があった。

 

 総司令部が急なヤマトの出航を認めなかったからだろう。

 

 あとは、テレサからのメッセージが原作のように亡くなった親しい人間のメッセンジャーじゃなくて、全裸の金髪美女のテレサ本人からだったことも影響しているかもしれない。

 

 さすがに謎のコスモ痴女からのメッセージで急にヤマトを動かすのは、総司令部も簡単に承諾できないだろう。

 

 でも滅びの方舟に対して最後の切り札になりえるヤマトには、何としてもテレザートに行ってもらわないと困る。

 

 僕はすぐに総司令部に向かい、芹沢統括副司令にヤマトをテレザートへ行かせるよう進言することにした。

 

「独断専行にも程がある! 軍規違反だぞ! 沖田とクルーたちは、いったい何を考えている!?」

 

 総司令部ではヤマトクルーの勝手な行動に芹沢統括副司令が激怒していた。

 

 ヤマトは地球で初めて大マゼランへの航海を成功させた宇宙船であり、ガミラスとの講和を実現させた権威ある宇宙船だ。

 

 それを乗員たちが勝手に動かしたとなれば、軍全体の秩序に関わる。

 

「地球連邦軍の威信にかけて、断固ヤマトを阻止しろ!」

 

 だがその時、ガミラス大使館から通信が届く。

 

『お待ちください……』

 

 ガミラスのローレン・バレル大使がテレザートとテレサについて説明し、ヤマトを行かせるべきだと総司令部に進言した。おそらく、古代くんや沖田艦長にテレサのことを教えたのもバレル大使だろう。

 

『……テレザートのあると思しき場所では、現在ガトランティスの動きが目立っており、もしテレサの力がガトランティスの手に渡ってしまえば……』

 

 バレル大使の発言に、司令部の空気が凍る。

 

 僕もバレル大使に賛成して、全力でそうだそうだと援護射撃しておいた。

 

 さらに、こんなこともあろうかと援軍も呼んである。

 

「失礼するよ、芹沢くん」

 

「だ、大統領閣下!? それに……」

 

 総司令部に入ってきたのは地球連邦大統領と、テレザートについて、おそらく今地球上で最も詳しい存在。

 

 精神文明の極致であるテレザートと同期の、この宇宙で最初期に発生した科学文明の極致に達したイスカンダル人のユリーシャ・イスカンダル第三王女。

 

 どっちともコネがあるから僕が呼んでおいた。

 

「精神文明の極致に達したテレサが動くのは余程のことです。彼女が地球のヤマトという船のクルーたちを選び、テレザートへ導こうとしているのには、この宇宙の命運に関わる重大な意図があるはずです」

 

 ユリーシャがちらっと僕の方を見た。

 たぶん、僕が予言した滅びの方舟のことだと察したのだろう。

 

「もし、ヤマトがテレザートに向かわなければ、テレサが見た宇宙規模の災いに地球が巻き込まれる可能性があります」

 

 ユリーシャの進言を受けて、藤堂司令、芹沢副司令、そして地球連邦軍総司令部はヤマトをテレザートへ向かわせる決断を下した。

 

 まだこの宇宙のことについて未熟な地球連邦にとって、数千年以上の長い歴史を誇る星間文明イスカンダルの王族の言葉は重かった。

 

 それにしても、古代メンタルクリニックに預けてから、ユリーシャは何だか少し儚さが消えて逞しくなったように見える。

 

「ありがとう、ユリーシャ」

 

 総司令部の説得に力を貸してくれたユリーシャに感謝した。あと、古代メンタルクリニックで何があったか聞いてみた。

 

 僕の言葉に、ユリーシャはほんの少しだけ微笑んだ。

 

「ただ一度の本当の命。……私なりに色々考えてみたの。お姉様がどう思うかはわからない。それでも、少なくとも私は……予想のつかない明日を生きるために、地球人やあなたが“生きたい”と願うことを否定したくない。そう、思ったの」

 

 ユリーシャが凛とした表情でそう言った。

 やっぱり、古代メンタルクリニックに預けて大正解だった。

 

「でも、だから……お願い」

 

 ユリーシャが、まっすぐに僕を見る。

 

「私たちイスカンダルのように、力に溺れて愚行を犯すことや、宇宙を滅ぼすことだけはやめてねアケイ。私はこの星の人たちに、私たちと同じ道を辿ってほしくないから……」

 

 やれやれ。

 やっぱり僕は危険人物扱いか。

 

 でも。

 

 少しだけ、ユリーシャが前より歩み寄ってくれた気がした。

 

 滅びを受け入れたイスカンダル。

 滅びに抗い続ける地球。

 

 本来なら絶対に交わらない思想の違い。

 

 それでも彼女は彼女なりに考えて、滅びに抗うためにたとえ忌むべき力であっても使わざるをえない地球の立場を尊重してくれた。

 

「リアスでいいよ。ユリーシャ」

 

 ユリーシャが歩み寄ってくれたから、今度は僕が歩み寄る番だ。

 

 もしも、滅びの方舟を無事乗り越えられたら……一息つけそうだし、ユリーシャの地球での活動を手伝おうかな。

 

 現実的な範囲での、遍く星々……その知的生命の平穏。

 

 たとえ生まれた星が違っても、理解しあえる可能性はある。

 

 まあ、侵略してくる敵には全力で抵抗するけど。圧倒的武力で。

 

 その後、ヤマトは総司令部の正式な許可を受けてテレザートへ向けて出航した。

 

 また、バレル大使の要請でガミラス側からオブザーバーとしてクラウス・キーマン駐在武官がヤマトに乗り込んだ。

 

 ただし、テレザートに向かうヤマトを密かに複数の最新鋭波動砲搭載型ステルス次元潜航艦が追跡することも同時に決定された。

 

 

 

 

 ☆☆☆☆☆

 

 地球連邦植民惑星第十一番惑星軌道上。

 

 空間が歪曲し、巨大な艦影が次々と出現する。

 

 ガトランティス第八機動艦隊直属前衛艦隊。

 ナスカ級打撃型航宙母艦を主軸とした空母を5隻以上、その他周囲を護衛するラスコー級突撃型巡洋艦とククルカン級襲撃型駆逐艦多数という圧倒的な戦力を誇る機動艦隊だ。

 

 前衛艦隊には、第八機動艦隊本隊が到着するまでの間に第十一番惑星を制圧する任務が与えられていた。

 

「科学奴隷以外の人間は、皆殺しにしろ!」

 

「Ураааааааа!!!」

 

 艦隊司令官コズモダートの乗るナスカ級打撃型航宙母艦艦橋では、戦意を鼓舞するために打楽器のようなものを叩きまくる音が鳴り響いている。

 

 艦内もガトランティス人の戦意高揚の咆哮で満ち、甲殻攻撃機デスバテーターの発艦デッキではカブトガニのような戦闘機たちが地上を蹂躙するために飛び立とうとしている。

 

 数だけなら侵攻作戦の標準規模。

 惑星一つ、制圧するだけなら十分すぎる戦力だ。

 

 ところが。

 

 前衛艦隊は一隻どころか一機たりとも第十一番惑星に降下することができなかった。

 

 惑星軌道上に配置された十二基の波動砲搭載型惑星防衛衛星から放たれた拡散波動砲がコズモダート艦隊に襲いかかったからだ。

 

「か、艦隊損耗率80%……90%っ!?」

 

「ば、馬鹿な!?」

 

 コズモダート艦隊は、第十一番惑星に配備されていた明井里愛朱博士考案波動砲搭載型自動惑星防衛システム『アルテミスの首飾り』によって壊滅的な大打撃を受けていた。

 

「こ、このことをメーザー提督に——」

 

 そして、前衛艦隊旗艦のナスカ級空母にも拡散波動砲の雨が降り注ぐ。

 

 コズモダートが最後に抱いたのは、"死にたくない"という人造兵士としてあるまじき感情だった。

 

 こうしてコズモダート艦隊は瞬く間に壊滅した。

 

「アルテミスの首飾り……凄まじい性能だな」

 

 一方、地上の地球連邦軍第十一番惑星防衛基地司令部では、敵艦隊殲滅を確認した土方竜司令官が自動惑星防衛システムの性能に感嘆の息をもらしていた。

 

 土方はヤマト艦長の沖田十三と同期だったが、上層部の波動砲艦隊十万隻構想に異を唱えてこの第十一番惑星に左遷させられていた。

 

「だが、これで終わりとは思えんな」

 

 土方は、次の侵略に備えて地球連邦軍総司令部に救援を要請。同時に避難船による惑星脱出の準備を進める指令を出した。

 

 土方の判断は正しかった。

 第十一番惑星にはメーザー率いるガトランティス第八機動艦隊本隊が迫っていた。その数およそ——250万隻。

 

 

 





古代メンタルクリニック「雪の死没フラグを真田さんと一緒にへし折って頂いたお礼に義妹のユリーシャを無事立ち直らせておきました。お礼はいいので代わりに兄さんと義姉さんのことよろしくお願いします」

天災オリ主「おかのした」

デザリアム「あれ? なんかデザリアム千年の夢が一気に遠のいた気が……」

次回『テレザートへの航海』

基本ダイジェストでお送りしますが、最後にちらっと厄ネタ超巨大戦艦が出てくる予定です……

ガトランティス人は人間じゃないクローンのまま? それともバグって蛮族化?

  • 愛など不要! クローンのまま
  • 愛……愛愛愛愛ぃー ヒャッハー蛮族化
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