宇宙戦艦ヤマト世界の元からヒャッハー宇宙で地球がこの先生き残るには……   作:親と兄姉の姿を見て立派に育った未子

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ガトランティスの物量がぶっ飛びすぎてて、書いてて頭がおかしくなりそうでした……


土星沖海戦

 

 

 

 テレザート中枢テレザリウム。

 テレサと対面できる高次元世界との結節点に到着した古代進とクラウス・キーマン……という偽名を名乗っていたデスラー総統の甥ランハルト・デスラーはついにテレサと対面した。

 

 テレサは滅びの方舟を携えたガトランティスと戦わなければならないことを古代に告げる。

 

 そして、ヤマトとの縁を結び、いざという時に最悪の未来に派生させないためにヤマトを器にこの宇宙に顕現する準備を整えた。

 

 そこに、デスラー総統が乱入。

 

 デスラーは滅びに瀕している母星に代わる星をテレサから聞き出すため。あるいはテレサそのものを“取引材料”にして、ズォーダー大帝と交渉するためにこの場所を訪れた。

 

 ガミラス人が生き延びる新たな母星の発見、もしくは創造。それがデスラーの目的だった。

 

 結果、デスラーは愛するスターシャの義弟古代進と、既に死亡した複雑な感情を抱いていた兄の子である甥のランハルト・デスラーと出会うことになる。

 

 すると、ランハルトはデスラーにガミラス本星が滅亡に瀕していることが事実かを確かめた。

 

 デスラーは肯定した。

 このままではガミラスは滅びると。

 

 真実を確かめたランハルトは、ヤマトクルーたちを裏切り、叔父であるデスラーについた。古代たちはランハルトの裏切りでデスラーの乗る宇宙船ノイ・デウスーラに囚われてしまう。

 

 しかし、それはブラフであり、ランハルトの真の目的はデスラーと接触することで、ガミラス本国に潜んでいる反体制派を炙り出すことだった。

 

 しかし、母星の真実を知ってしまったランハルトはこのままデスラーに付き従うか、あるいは本来の役目を果たすべきか……どちらが最善か悩んでしまう。だが、まだ愛するスターシャが人妻になってしまったことを知らないデスラー総統が、甥であるランハルトの相談に乗り、頼れる叔父としてランハルトに道を示した。

 

 結果、ランハルトは炙り出された反乱分子の首領をバレル大使に通報し、古代たちをノイ・デウスーラの檻から解放した。

 

 その際、ガトランティスから派遣された監視役だったが、デスラーの裏切りで囚われていたガトランティス人のミルとも遭遇する。

 

 こうして、テレサが見た未来の通りにヤマトを中心に一通りの縁が結ばれることとなった。

 

 ただ、甥のランハルトはその後ヤマト航空隊の山本玲と良き縁に恵まれたのに対し、叔父のデスラー総統は既に想い人が別の男との良縁に恵まれてしまったことをその後知ることになった。

 

 やがてヤマトはテレザートを旅立ち、地球へ帰還する。

 

 古代アケーリアス文明の遺した超兵器——滅びの方舟。

 それを起動したガトランティスとの、避けられない対決のために。

 

 

 

 

 

 

 

 ☆☆☆☆☆

 

 ズォーダー大帝はテレサが地球にコスモウェーブを送ったことで地球侵攻を決意した。

 

 当初、ズォーダーは地球を滅ぼすつもりでいた。

 しかし詳細な解析を終えた後、ズォーダーは判断を改める。

 

 ——滅ぼすには惜しい。

 

 ズォーダーの目的は二つ。

 一つは、太陽系に存在する二つの時間断層の接収。

 もう一つは、地球連邦を発展させた優秀な科学者たちを科学奴隷として回収することだ。

 

 その力を、この宇宙の全知的生命抹殺に役立てるために。

 

 かくして、ズォーダーの命を受け、ガトランティス第七機動艦隊が太陽系へと進軍を開始した。

 

 土星宙域の空間が歪み、連続するワープアウトによって宙域そのものが飽和していく。

 出現した艦影は一隻や二隻ではない。十隻、百隻と増え、やがて艦影同士が互いを遮り合うほどの密度に達する。

 

 バルゼー率いるガトランティス第七機動艦隊。

 総数、およそ250万隻。

 

 すぐさま、付近に展開していた地球側の全艦無人艦で構成された守備艦隊が迎撃を開始。

 しかし、数の差は圧倒的だった。

 頼みの拡散波動砲による集中射は確かに敵艦隊を削りはしたが、撃沈された艦影の背後から、同じ数、あるいはそれ以上の艦が無言で前進してくる。

 

 やがて、ガトランティス艦隊の中心部に、新たな艦影が出現する。

 

 バルゼーが乗る全長1240mの超大型空母アポカリクス級航宙母艦だ。

 

 アポカリクス級の艦橋では、今回の侵攻を祝うように、打楽器だけでなく管楽器、弦楽器までもが持ち込まれ、狂騒的な軍楽が鳴り響いていた。

 

「ふん、カタパルト旋回。イーター出撃」

 

 バルゼーの命令で旋回を始めたアポカリクス級空母の甲板から、まるで剣のような形をした小型戦闘艦が多数発艦していく。

 自滅型攻撃艦イーターだ。

 イーターが次々と守備隊の艦艇に突き刺さり波動防壁を貫通する。

 守備艦隊も必死に波動砲で反撃するが、

 

「撃たせておけ。こちらは250万だ。一万や二万沈められたところで、何が変わる」

 

 破壊されても、減らない。

 それが滅びの方舟の力を得たガトランティスの戦争だ。

 

 圧倒的物量による中央突破。戦略も、戦術も圧倒的物量の前では不要であるとバルゼーは断じていた。

 

 それでも、守備艦隊から既にヤマト航空隊やゴーストバードに次ぐ実力に達した無人戦闘機ブラックバードV9が次々と発艦し、多数の波動コアをバルゼー艦隊のいる宙域内に散布することに成功した。

 

 これこそが地球側の真の狙いだった。

 

 その瞬間、散布された波動コアを起点に一斉に波動共鳴が発生。

 

 時間断層で建造していたヤマト型二番艦《武蔵》、三番艦《銀河》のCRSによって誘発された波動共鳴による干渉波が、250万隻のガトランティス艦隊を一斉に包み込んだ。

 

 その影響は凄まじく、次々と悲鳴のような報告がアポカリクス級の艦橋内で飛び交う事態に。

 

「何が起きている!」

 

「わかりません!? 謎の干渉波を受けて機関がやられてしまい……」

 

「今すぐ科学奴隷どもに原因を解明させろ。そして一刻も早く機関を復旧させるのだ!」

 

 艦橋スクリーンに映るのは、停止した多数のカラクルム級の姿。

 

「……馬鹿な」

 

 250万隻の大艦隊が、同時に行動不能に陥っていた。

 

「戦線膠着は許されない。このままでは……」

 

「バルゼー様! 前方……いえ、上方、下方にも……ぜ、全方位に多数の重力震反応!?」

 

 その瞬間、宙域各所に多数の新たな重力震反応が発生する。

 

 物量を過信したガトランティス艦隊が罠にはまる瞬間を、地球艦隊はずっと待っていたのだ。

 

 

 

「波動共鳴、成功」

 

「武蔵、銀河CRS……安定稼働。敵艦隊の行動不能を確認」

 

 アンドロメダの艦橋で作戦状況を聞いた艦隊司令官の山南は、深く息を吐いた。

 

「よし」

 

 そして、すぐさま次の命令を下す。

 

「これより、敵艦隊の包囲殲滅を実行する! 勝つぞ、アンドロメダ……っ!」

 

 山南の命令に従い、即座に『シュンラン』をはじめとしたアンドロメダ改級に率いられた艦隊。『アンドロメダ』をはじめとする多数のアンドロメダ級のみで構成された艦隊。その他計十万隻を超える地球連邦軍波動砲艦隊、安全保障を締結している各国の連合艦隊がバルゼー艦隊を包囲するように一斉に土星宙域に出現した。

 

「バ、バルゼー様! このままでは!?」

 

「まさか……こちらの動きが人間どもに予測されていたのか!?」

 

 包囲陣形を完成させた波動砲艦隊は、行動不能に陥っているバルゼー艦隊に向けて波動砲の砲口を突き付ける。

 

「拡散波動砲……発射ぁ!!」

 

 そのまま十万隻の波動砲艦隊が、一斉に拡散波動砲を撃ち込んだ。

 

 青白い光の雨が、次々と第七機動艦隊のカラクルム級を貫いていく。

 

 ガトランティスが誇る大艦隊が、波動砲艦隊に包囲殲滅され、抵抗する術もなく削り取られていく。

 

 250万隻という圧倒的物量が、数分のうちに壊滅的打撃を受ける光景は、もはや戦闘というよりも処理に近かった。

 

『何をしている、バルゼー』

 

 これを、白色彗星帝国から見ていたズォーダーはまずバルゼーを叱責。

 

『だが……少しは、楽しめそうだな』

 

 次に地球連邦軍の強さを多少は認めた。

 

 そこで、ズォーダーはバルゼーに援軍として新たに500万隻の艦隊を派遣した。

 

 土星宙域を再びガトランティス艦隊が覆い尽くす。

 

 ワープアウト。

 またワープアウト。

 そして、さらにその奥から、無数の艦影が溢れ出す。

 

 500万隻。

 

 それはもはや艦隊というより、移動する星雲そのものだ。

「……感謝致します、大帝」

 

 バルゼーは、わずかに息を呑む。

 その背後で、艦橋要員たちが安堵の色を浮かべていた。

 

 だが、その安堵は——次の報告によって、瞬時に凍りつく。

 

「バ、バルゼー様! 新たな重力震反応です!!」

 

「何だと?」

 

「し、正面宙域に! 超巨大質量、複数……」

 

 観測士官の声が裏返る。

 

「ワープアウト……来ますっ!!」

 

「今度は何だっ!?」

 

 現れたのは、新たな艦隊ではなかった。

 

 それは十個の巨大なミサイルだった。

 

 地球から発射された、明井里愛朱製コスモエレメントミサイル。

 

 ——一撃で、惑星を消滅させてエレメント化してしまう超兵器。

 

 そのミサイルが十発、500万隻の艦隊の密集宙域ど真ん中にワープアウトした。

 

「……ま、まずい!?」

 

 誰かが呟いた。

 それが誰だったかは、もう重要ではなかった。

 

 次の瞬間。

 

 宇宙が、白く染まった。

 

 星を消滅させる兵器が十発、艦隊密集宙域で起爆した結果は想像するまでもない。

 

「た……大帝から賜った……増援艦隊が……」

 

 500万隻のガトランティス増援艦隊は惑星消滅規模の連鎖爆発に巻き込まれて速攻でほぼ全滅した。

 

 機関が未だ復旧せず、拡散波動砲で処理される時を待つしかないバルゼーの視界に映るのは……青白く輝くエネルギー残滓と、残骸に成り果てた大艦隊、そして僅かに生き残った残存艦艇たち(数千隻)の姿だった。

 

 だが、僅かに残った残存艦艇に対しても容赦ない追撃が行われた。

 

「大使殿から何としても地球に恩を売れとのお達しだ。——遠慮なくいかせてもらおう」

 

 ドメラーズⅣ世の艦橋で、ドメル将軍は静かにそう告げた。

 

 その視線の先には、コスモエレメントミサイルの爆発によって壊滅したガトランティス艦の残骸と、なおも辛うじて形を保っているガトランティス残存艦艇の姿が映し出されている。

 

 もはや統制されていない。陣形は乱れ、進路は錯綜し、艦同士が互いを遮り、重なり衝突すら始めている。

 

 ——狩り頃だ。

 

「各艦、拡散ゲシュダールバム発射準備」

 

 ドメルの号令と同時に、地球との共同開発で完成した新型艦——ガミラス版アンドロメダ改級、アンドロメダ級といえるランダルミーデ改級戦艦『ドメラーズⅣ世』、ランダルミーデ級改装空母『ノイ・バルグレイ』『ノイ・シュデルグ』『ノイ・ランベア』『ノイ・ダロルド』『ノイ・ミランガル』の艦首砲口が、一斉に輝きを帯びる。

 

 放たれたのは、拡散ゲシュダールバム。

 

 後にデスラー総統帰還後、拡散デスラー砲と呼ばれることになる拡散波動砲と同質のガミラス製面制圧兵器だ。

 

 放たれた赤い光が扇状に広がり、壊走中のガトランティス艦隊正面を丸ごと薙ぎ払う。

 

「拡散ゲシュダールバム、全弾着弾。敵正面に突破口を形成」

 

 報告と同時に、そこには“穴”が空いた。

 

 艦影が消え、残骸が霧散し、宇宙そのものが抉り取られたかのような空白。

 

「よし」

 

 ドメルは一拍も置かない。

 

「敵を分断する。全艦、ゲシュタムウォール展開! ——楔を打ち込め!!」

 

 次の瞬間。

 

 改装型クリピテラ級、改装型ケルカピア級、改装型デストリア級、改装型メルトリア級、改装型ガイデロール級……ゲシュタムウォールを展開した全ガミラス艦隊が、一斉に加速し、突破口へ突入する。

 

 ガトランティス残存艦艇が慌てて放つ回転砲火が、無数の光弾となって突入艦を捉える。

 

 だが――

 

 すべて、ゲシュタムウォールの表層で弾かれ、歪み、散っていく。

 

 衝撃はある。だが、貫通はしない。

 

「こいつぁいい……」

 

 ノイ・ランベアの艦橋で、バーガーが嗤った。

 

「多少被弾しても問題ない! とにかく敵を平らげろ!」

 

「はしゃぎすぎるなよ、バーガー」

 

 ドメラーズⅣ世の艦橋から苦笑混じりの声が飛ぶ。

 

 だが、その余裕こそが、勝敗を物語っていた。

 

 ゲシュタムウォールを盾にしたガミラス艦隊は、砲門を開き、機動力を活かして間合いを詰め、至近距離から確実に敵艦を粉砕していった。

 

 もはや戦闘ではない。

 

 掃討だ。

 

『お供しますぞ、ドメル将軍』

 

 ドメラーズⅣ世の艦橋に通信が入る。

 通信に映し出されたのは、シュルツ率いるザルツ艦隊。地球から購入したドレッドノート級を主軸とする、機動力と火力を両立した艦隊だ。

 

 かつて二等臣民として、ドメルの配下として戦った経験があるシュルツたちザルツ人であれば、ドメルの得意とする機動戦術についていくことも可能だ。

 

「心強い! 頼んだぞ、シュルツ!!」

 

 ガミラス艦隊が楔となって分断した宙域へ、ザルツ艦隊が滑り込む。

 

 逃走経路を断ち、側面を抉り、背後から狙い澄ました一撃を叩き込む。

 

 ガトランティス増援艦隊の残存艦艇は、もはや進むことも、戻ることも、抗うこともできない。

 

 そしてガミラス・ザルツ連合艦隊に対して火力支援を行う地球連邦艦隊の圧倒的火力。

 

 もはや逃げ場は存在しなかった。

 

 数分後。

 

 宙域に残っていたのは、漂う残骸と、破片の群れだけだった。

 

 狩りは、終わった。

 

 

 

 

 

 

 

「もうよい、バルゼー……サーベラーッ!!」

 

 玉座からこの有様を見て、ズォーダー大帝は不甲斐ないバルゼーに代わり、いよいよ白色彗星帝国本体で敵を殲滅することを決定。

 

「帝星ガトランティス——相転移次元跳躍」

 

 ついに白色彗星帝国本体が相転移次元跳躍を行い、土星沖に出現した。

 

 

 





土星「あ、あの……自分生きてますかねこれ」

次回『滅びの方舟』

ガトランティス人は人間じゃないクローンのまま? それともバグって蛮族化?

  • 愛など不要! クローンのまま
  • 愛……愛愛愛愛ぃー ヒャッハー蛮族化
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