宇宙戦艦ヤマト世界の元からヒャッハー宇宙で地球がこの先生き残るには…… 作:親と兄姉の姿を見て立派に育った未子
名前有りオリキャラ?が出ます。なお、すぐに死にます。
西暦2180年。
ついに――地球(国連)と火星自治政府の間で、第二次内惑星戦争が勃発した。
開戦当初から、戦況は一貫して地球側優位で推移した。
かつて、第一次内惑星戦争では火星側の圧倒的技術力に屈し、屈辱的敗北を喫した地球。
しかし今や状況は逆転している。
火星が秘匿していた異星文明由来の技術は、既に地球へ流出し、解析され、改良さえ加えられていた。
村雨型宇宙巡洋艦。
金剛型宇宙戦艦。
かつて地球側を苦しめた技術は、今や“地球製の新造艦”に用いられ、圧倒的な国力と人口を背景に次々と量産されていた。
技術差は消え、物量差は埋めようがない。
結果として——火星宇宙海軍はじりじりと押し潰されていった。
そして、西暦2181年。
熾烈な会戦の末、火星宇宙海軍は主力を喪失。
第一次内惑星戦争で火星の独立を勝ち取った精鋭艦隊は、今やその影も形もない。
事実上、火星の宇宙戦力は壊滅状態に追い込まれていた。
国連宇宙海軍は、その好機を逃さない。
「火星完全制圧作戦」
火星自治政府の解体と、完全占領。
それこそが、地球側が描いた“戦争の最終シナリオ”だった。
一方その頃、火星軌道上。
赤い惑星を背に、わずかな数の火星艦隊が集結している。
補修痕の目立つ戦闘艦。
応急で武装を増設された輸送艦。
これら残存艦艇によって構築された火星防衛の最後の砦であり、火星の独立維持を望む人々にとっての最後の希望こそが火星絶対防衛ラインである。
その艦隊を指揮する旗艦の艦橋で、火星宇宙海軍司令長官は赤茶けた星を見つめながら呟く。
「絶対防衛ライン……か。名前だけは勇ましいが、現実はボロボロだな」
隣で副官が苦く笑った。
「それでも、ここで止めるしかありません。ここを抜かれれば、火星自治政府に未来はありませんから」
敵は、すぐそこまで迫っている。
「……地球側は、間違いなく大艦隊を投入してくる。補給と装備も万全なこちらの6倍以上の艦隊戦力をそろえて、火星絶対防衛ラインを、文字通り“踏み潰す算段のようだ」
長官は静かに目を閉じた。
(どれほど戦術を絞っても、この戦力差は覆らない。どう足掻いても、こちらは確実に押し潰されるのが必然……だがっ!)
長官の口元に、わずかな笑みが浮かんだ。
「……まだ、終わらんさ」
副官が怪訝そうな顔を向ける。
「長官?」
「いや……なんでもない。ただ、地球の連中には教えてやらねばならんのだ」
赤く輝く火星を見つめながら、長官は低く呟く。
「この宇宙は、連中が思っているほど“優しく”はないとな」
火星残存艦艇を率いる火星宇宙海軍長官には、勝算があった。
それは、今長官が乗っている――
戦争の行方を左右する新型戦艦の存在。
火星の技術の基盤となった異星文明の戦艦と同等、あるいはそれ以上の性能を持つと噂される怪物。
新型主力戦艦『ドレッドノート』
全長:250m
全幅:62.3m
全高:99.0m
機関
主機:次元波動エンジン×1基
補機:ケルビンインパルスエンジン×2基
武装
次元波動爆縮放射機(波動砲)×1門(艦首)
30.5㎝三連装陽電子衝撃砲塔(ショックカノン)×3基
六連装大型エネルギー砲×1基(司令塔頭頂部)
四連装対艦グレネード投射機×2基(前甲板両側)
亜空間魚雷発射機×4基(艦首両舷)
小型魚雷発射管×8門(艦首両舷)
ミサイル発射管×8門(艦底)
短魚雷発射管×12門(両舷)
多連装ミサイル発射機×16基(両舷)
司令塔防護ショックフィールド砲×3基(司令塔前部および基部)
近接戦闘用六連装側方光線投射砲×2基(司令塔基部)
対空パルスレーザー砲塔×4基(司令塔および基部)
拡散型対空パルスレーザー砲塔×3基(司令塔基部後方)
対空ミサイルランチャー(前甲板)
明井里愛朱というチート転生者の手によって、原作より二十年以上早く建造された、現時間軸における太陽系最強の超戦艦。
その性能は、地球・火星双方の艦艇を遥かに凌駕していた。
地球側も想定していないであろう、戦略を超技術の力で根本から破壊する最強の切り札。
まさに、火星側にとって独立維持のための最後の希望である。
「特に……艦首主砲のこの兵器だ」
長官は波動砲の管制パネルを見つめる。
「想定通りの性能を発揮できるなら……間違いなく、戦争が変わる」
しかし同時に、長官はこの異常な性能の戦艦と、それを生み出した恐るべき異星文明の技術に、不気味な恐怖すら抱いていた。
だが、それでも。
「火星の興廃この一戦にあり。ドレッドノート、前進せよ!」
赤い惑星を背に、超戦艦ドレッドノートは静かに主機を点火した。
その瞬間――
第二次内惑星戦争の戦況は、“たった一隻の戦艦”によって大きく揺れ動き始めることとなる。
☆☆☆☆☆
国連宇宙海軍火星制圧艦隊旗艦——金剛型宇宙戦艦『バロン・フレーゲル』。
その艦橋で、まだ年若く、どこか未熟さを隠しきれない将官が、予想されている火星側の残存戦力の情報を眺めながら嘲るような笑みを浮かべていた。
アンドリュー・フォーク宙将。
今回の火星制圧作戦を立案し、そのまま艦隊指揮を任された若き将である。
「諸君、今回の作戦は大胆かつ合理的に行うものである!」
フォークは、まるでパレードの号令でもかけるかのように声を張り上げて演説を始めた。
演説中も艦隊は密集したまま一糸乱れぬ紡錘陣形を組み、堂々と火星へ向けて進宙していく。
「野蛮な
その演説は通信回線を通じて全艦に中継されている。
「殲滅せよ! 地球からの独立などと、愚かにも思い上がった火星人どもに鉄槌を下すのだ!」
自信に満ちた実に単純な作戦内容に、旗艦の艦橋にいた他の将官たちが顔を見合わせる。
「……相変わらずだな、フォーク宙将」
「まあ、この戦力差ならどんな指揮官でも勝てるさ」
だが、彼らは誰一人として作戦に異議を唱えない。
この戦いは、もはや“結果の決まった消化試合”のようなものだと地球の軍人たちは判断していたからだ。
そもそも、今回の作戦に配置された将官は、その殆どがフォークのイエスマンだった。
沖田十三など、優秀な指揮官はフォークが手柄を横取りされたくないからと軍上層部に働きかけて作戦から意図的に外していたのである。
こうして、ある意味盤石の体制のもと、地球艦隊は火星絶対防衛ラインへと迫った。
「レーダーに感あり! 火星宇宙海軍残存艦隊です!」
オペレーターの声に、フォークは鼻で笑った。
「ふん……あれが“絶対防衛ライン”とやらか。ただのみすぼらしい寄せ集め艦隊ではないか」
こちらを待ち構えていた敵艦隊の様子が艦橋モニターに映し出される。
火星艦隊は数も少なく、かろうじて応急処置を施した艦ばかりだった。
――しかし。
「なんだ……あの艦は?」
フォークの笑みが、ほんの一瞬だけ固まった。
原因は、画面に映し出された火星艦隊の最後尾に陣取る未知の艦影。
紡錘形の巨大な艦体。
艦首には箱状の巨大砲塔。
その上には旧世紀の大戦艦を思わせる巨大な三連装砲塔が前方に二基六門、後方に一基三門。
その艦は、あまりにも“異質”だった。
「識別はどうなっている!?」
「……不明です。データにありません!」
オペレーターの言葉に、艦橋の全員が息を呑む。
火星側が投入してきた未知の艦。
おそらく新型の戦闘艦だろう。
大きさからして戦艦級。
「ば、馬鹿な……! 新型艦だと……ッ!」
「情報部からは何も聞いてないぞッ!?」
旗艦の艦橋に……やがて艦隊全体に動揺が広がり始める。
「お、落ち着け! た、たかが一隻じゃないか!」
フォークは自分に言い聞かせるように叫んだが、その声は震えていた。
かつて第一次内惑星戦争で火星が投入した新型戦闘艦に圧倒された経験を持つ地球艦隊の将校たち。
そのかつてのトラウマのような記憶が一斉に甦った。
新型艦の性能は不明。だが、もしも前回と同じように既存の戦闘艦とは隔絶した戦闘能力を新型戦闘艦が持っていたとしたら……
「み、未知の敵艦から異常な高エネルギー反応!!」
その瞬間だった。
オペレーターが叫ぶと同時に……
宇宙が白く染まった。
ちなみに、バロンは英語で男爵という意味です。なので、『バロン・フレーゲル』の意味は『フレーゲル男爵』……
次回は火星側視点の予定です。
ガトランティス人は人間じゃないクローンのまま? それともバグって蛮族化?
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愛など不要! クローンのまま
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愛……愛愛愛愛ぃー ヒャッハー蛮族化