宇宙戦艦ヤマト世界の元からヒャッハー宇宙で地球がこの先生き残るには…… 作:親と兄姉の姿を見て立派に育った未子
ついに3199も完結……
やはり古代アケーリアスクソ文明説疑惑や地球連邦市民の熱い掌返しなど、モヤモヤする所もあったけど、それでもかなり綺麗に終わった最終回でした!
あとリメイク版空間磁力メッキがアルペジオ風ビックリドッキリメカになってて爆笑しました笑
背後の移民船団を庇うように、ディンギル艦隊と対峙するヤマト。
「敵旗艦との通信確立。……映像、出ます」
外交艦としての役目を果たすべく、ヤマト艦長の沖田はディンギル艦隊との交渉を試みた。
正面スクリーンの砂嵐が収まると、灰色青の肌を持つ男の姿が映し出される。この男こそ、ディンギル帝国を統べる大神官大総統ルガールである。
『地球の船が何用だ?』
「地球連邦所属、外交艦ヤマト艦長の沖田だ。貴艦隊による移民船団への攻撃をただちに中止していただきたい。そのうえで、此度の非道な襲撃に対する正式な謝罪と相応の賠償を要求する」
沖田の要求に対し、
『謝罪だと……? ふっ、笑わせるな。何故弱者に頭を垂れねばならんのだ』
ルガールはそう吐き捨て、一方的に通信を切断した。その直後。
「ハイパー放射ミサイル多数接近!」
ディンギル艦隊から放たれたハイパー放射ミサイルの群れが、ヤマトめがけて雨のように降り注ぐ。残念ながら、交渉は失敗してしまった。
「……交渉は決裂だ」
沖田はこのような危機的状況で一番頼りになる男――真田に視線を向ける。
「真田くん」
「問題ありません。こんなこともあろうかと、対物理兵器ビーム防御膜を展開しておきました」
次の瞬間、ヤマトの周囲に網状の光の膜が浮かび上がった。新装備の対物理兵器ビーム防御膜である。その性能は凄まじく、飛来したミサイルは次々とこのビーム防御網に絡め取られ、爆発することなく完全に消滅した。
「敵艦隊の砲撃、来ます!」
ハイパー放射ミサイルが効かないと悟ったディンギル帝国軍は、大慌てで砲撃による撃沈狙いに切り替える。
だが、ヤマトには、波動防壁がある。砲撃も、これまたあっさりと堅牢なヤマトの波動防壁に阻まれてしまった。
「主砲、撃てぇっ!」
ヤマトも正当防衛を開始する。
外交艦ではあるが、ヤマトはこの物騒なヤマト宇宙で外交をするために必要最低限の武装は備えている。
高出力の波動防壁を展開した状態で突撃し、水雷艇を轢き潰しながら敵戦艦や空母を威力アップした陽電子衝撃砲で粉微塵に爆散させていく。あっという間に、ウルク以外のディンギル帝国艦は撃沈されて宇宙の藻屑になってしまった。
「馬鹿な……」
ルガールの顔から血の気が引いていた。
自慢のハイパー放射ミサイルが効かないたった一隻の自称外交艦によって、あっさりと残存艦隊を壊滅させられてしまったからだ。
「……ニュートリノビーム防禦幕を放射しろ」
「はっ!」
だが、ルガールにはまだ切り札がある。
都市要塞ウルクに搭載されている最強の兵器――触れた者をほぼ何でも溶解させ、焼き尽くすことができるニュートリノビーム防禦幕。この兵器はウルクを膜状に覆うことで防御に、ビームとして発射することで攻撃に利用することができる便利な兵器である。
ルガールは今度こそヤマトを焼き尽くさんと、桃色の輝きを放つニュートリノビームを発射した。
「あれは、ニュートリノビームだな」
しかしその必殺の一撃も、すぐにヤマトのメンタルモデルによって詳細に解析され、真田が対処法も含め完全に看破したことで……
「真田くん」
「はい。空間磁力メッキ、前面展開」
あっさりと、空間磁力メッキで反射されてしまった。
しかも、改良された空間磁力メッキは、ただ反射するだけでなく、反射時にビームの威力を数十倍に増幅させていた。
反射されたより太く、より高威力のニュートリノビームがウルクに直撃する。
「馬鹿な」
「大総統、早く脱出を! もうウルクは保ちません!」
反射されたニュートリノビームをくらって大破炎上しているウルクの惨状を目にしたルガールは、屈辱のあまり憤死しそうになりながら、ウルクの放棄を決断した。
大神官大総統専用脱出艇であり、現ディンギル人たちが滅ぼした古代ディンギル人たちの円盤型宇宙船『プレ・ノア』に乗り、ルガールは命からがら逃げだした。ウルクに乗っていた他のディンギル人たちも、我先にと脱出艇に乗って現宙域からの離脱を試みる。
しかし、
「前方に多数の重力震反応!?」
遅れて到着した銀河連合艦隊の先遣隊が、逃げ惑うディンギル人たちの行く手を遮った。
『降伏しろディンギル人共! 我々ボラー連邦永久管理機構は寛大である。降伏すれば、かつての戦争で捕虜にしたお前たちの同胞が収容されている植民惑星で、(一生木を数える仕事をして過ごせる)穏やかな暮らしを保障してやる!』
銀河連合艦隊の一翼を担うボラー連邦艦隊を率いるボローズが、慈悲深くもディンギル人たちに寛大な措置を約束し、降伏を呼びかけた。
しかし、ディンギル人たちはボローズの降伏勧告に従わず、逃げ延びるために脱出艇の小火器で攻撃を仕掛ける。
永久管理機構によって粛清されたボラー人や戦争捕虜たちが送られるという、ボラー連邦の辺境にある極寒植民惑星の過酷な環境(スペースシベリア送り)の恐ろしさをディンギル人たちは知っていたからだ。
だが、ディンギル人たちが行った必死の抵抗は、このヤマト宇宙においてこれ以上ない悪手だった。
「おい、本当にボラー砲は撃てるんだな?」
「もちろんです、ボローズ様。本艦の修理は万全です」
「よし、ボラー砲撃てぇい! (デザリアムに撃てなかった分も)撃って撃って撃ちまくれぇっ!」
降伏しないディンギル人たちに対して、ボローズは容赦しなかった。
なんと脱出艇の群れに対して、ボラー連邦艦隊はボラー砲という過剰火力で反撃したのだ。もはや虐殺である。
ボラー連邦軍の将兵たちも、何の躊躇いもなくボラー砲を撃ちまくった。かつて自国を手酷く裏切ったディンギル人相手の対応としては当然のものだと考えていたからだ。
ガルマン・ガミラス、ガトランティスも躊躇なくその判断に追従し、脱出艇への攻撃を開始。(流石にデスラー砲や火炎直撃砲の使用は控えたが)容赦なく陽電子砲の雨を降らせた。
地球連邦の圧倒的軍事力のせいで近年は大人しくしているが、ガミラスもガトランティスもボラーも過酷なヤマト宇宙で大勢力を築くほどの超物騒な国々であることを忘れてはいけない。
これに慌ててヤマトが止めようとしたが、何とここでディンギル人たちがヤマトを強襲。内部に侵入し、白兵戦でヤマトの占拠を狙うという暴挙に出る。
結局、ヤマト内部に侵入したディンギル人たちを鎮圧し終えた頃には、プレ・ノア以外のディンギル脱出艇はすべて撃沈されていた。
やがてプレ・ノアにも、地球連邦軍の空間騎兵隊が突入し、ルガールをはじめとするディンギル首脳陣は生きたまま捕縛され、ディンギル帝国が起こした移民船団虐殺事件は一応の終息を迎えた。
各国がディンギル帝国への対処に気を取られている裏で、別の勢力も動き出していた。
SUSである。
首脳部を掌握していた重力思考体が、宇宙要塞アクエリアスにビビってこの宇宙から逃走して以降、SUSはボラーとの戦争で連敗続きだった。おまけに重力思考体が天の川銀河最強勢力である地球連邦から目を付けられてしまったせいで、近隣星間国家群との関係も悪化の一途を辿っていた。
そんな最中。
『久しいな。メッツラー』
かつて憑依していたメッツラーに、再び重力思考体が接触した。
「い、今更何をしに来たっ!?」
『落ち着け。今日は貴様等SUSを救う知恵を授けるために来たのだ』
勝手に逃げてSUSをめちゃくちゃにした重力思考体に対して憤りを見せるメッツラー。しかし、重力思考体は気にすることなく話を続けた。
『鍵を握るのはイスカンダルだ。イスカンダルの女王、スターシャ・イスカンダルとその家族を拉致して来い。それを成すために必要な力を授けてやる』
かつて、宇宙にその名を轟かせた超文明イスカンダル。その女王であり、地球連邦やガルマン・ガミラスに対して強い影響力を持つスターシャ・イスカンダル。
彼女の身柄を拉致し、交渉材料とすることで、地球連邦とガルマン・ガミラスを停戦交渉に巻き込み、両国にボラー連邦へと圧力をかけさせる。
その一方で、スターシャから超文明イスカンダルが秘匿している技術を強奪し、次の戦争までに軍事技術を向上させれば亡国を避けられるというのが重力思考体の助言だった。
なんとも酷く杜撰でガバガバな助言である。
だが追い詰められて後がなかったSUSは、この賭けに乗るしかなかった。
重力思考体はこの決断に満足し、SUSにブラックホールを使って密かに回収していたデザリアムの遺産を提供。
これを解析させ、デザリアムの位相エネルギー技術でSUS軍を強化することにも成功した。
もちろん重力思考体は善意でSUSに協力したわけではない。
何故か地球連邦がスターシャの言葉には耳を傾けているから、それほどの要人であるスターシャの身柄を交渉材料にすれば、地球連邦にあの忌々しい宇宙要塞アクエリアスを破棄させることができるかもしれない……という希望的観測に基づいたものだった。
正面から挑んでも、地球連邦には勝てない。
ならば鉄砲玉を使って人質を確保し、交渉によって地球連邦に譲歩を強いることで、宇宙要塞アクエリアスの破壊を目指せばいい。
それこそが、重力思考体の真の狙いだった。
こうして、重力思考体によって強化されたSUS軍は、虎の子の宇宙要塞に集められるだけ戦力を集め、要塞ごと次元潜航して今現在イスカンダルがある太陽系へと侵攻した。
☆☆☆☆☆
馬鹿だなあ、重力思考体くんは……
お前の動向は全部お見通しなんだよなあ。
青く輝くイスカンダル軌道上。
僕が乗る改装を終えたばかりのブルーアースがワープアウトした先では、既に戦闘が始まっていた。
亜空間から攻めてきたSUSの宇宙要塞と敵を待ち構えていたイスカンダルを守る第一ホープ・スターによって、激しいハイパーニュートロンビーム砲の応酬が繰り広げられている。
対空砲感覚でハイパーニュートロンビームを撃ち込めるホープ・スターの方が火力では圧倒しているが、敵要塞は強力なシールドに加え、位相変換装甲まで備えていてかなり守りが硬い。
おいおい。この宇宙で位相エネルギーはレギュレーション違反だよ、重力思考体くん。
というわけで、僕は位相エネルギーに手を出したSUSと、SUSに協力している重力思考体を誅伐しなければならない。そのために今回は改装を終えたブルーアースを含め、誅伐に使う試作兵器たちをいくつか持ってきている。
「遊んでやるよ」
僕がそう呟くと、アースが空気を読んで艦内BGMをラデツキー行進曲に変更してくれた。
そして優雅なクラシック音楽が奏でられた瞬間、ブルーアースの背後に複数の重力震反応が発生。二十機の戦闘機がイスカンダル軌道上へとワープアウトする。
そう、戦闘機がワープアウトしたのだ。
そうです。僕はついにやりました。
次元波動エンジンの小型化。次元跳躍と波動防壁を備えた戦闘機の開発を!
この試作戦闘機には、地球連邦からコスモパルサーという名前が与えられている。復活編に出てきた艦載機と同じ名前だ。
コスモパルサーは凄い。
なんと対空パルスレーザーどころか陽電子砲の直撃を受けても撃墜されることがないのだ。さらに、装備している新型波動カートリッジミサイルはあの自動惑星ゴルバを一撃で破壊可能!
まさに、宇宙空間での戦闘ドクトリンを根本から書き換える新世代の戦闘機だ。
さらに、そのコスモパルサーの後に続くように、一隻の超弩級戦艦がワープアウト。その艦影はどこか見覚えのあるクジラのような姿をしていた。
こいつはデザリアム技術のリバースエンジニアリングのために建造した実験戦艦だ。
ただし、位相エネルギーではなく波動エネルギーで動くよう改良されている。色々欠陥が多い位相エネルギーはこの宇宙にフヨウラ!
この艦を運用しているのは、戦争に敗れて無条件降伏した元デザリアム人たち。本来ならこいつらは、母星消滅と共に泥人形のように崩れ落ちる運命にあった。
でも僕は優しいからね。
メンタルモデル技術やガトランティス人の改良から得られた知見を活かして彼らを延命させてやったのだ。
僕はブルーアースの横に並んだ実験艦の艦長に対して、精神感応波で命令を送る。
『初仕事だ大◯。デザリアム系地球人として市民権を得たければ、この宇宙の禁忌に手を出したSUSの連中を血祭りに上げてこい』
『俺の名前は◯泉じゃねえっ! たく、マザーの端末から転職したら、今度はマッドサイエンティストの使いっ走りかよ……』
実際艦の艦長は生意気なアフロヘアのデザリアム人だ。
でもまあ、彼らデザリアム人の命はこの僕が握っているから、いくら生意気でも僕の命令に従うしかない。
それに、彼は僕の手で節電くんに改造されてしまった知り合いのデザリアム人二人を人間ボディに戻してもらいたいと思っているはず。
『やれ、
『……了解しましたよ。
「この俺が波動エネルギーで動く船で位相エネルギーで動いてる敵と戦うの、何か釈然としねえ……」と、まだ困惑気味な艦長の号令に従い、デザリアム人たちが乗る実験艦――改グロデーズはブルーアースの横を離れ、艦首をSUS艦隊に向けて突撃した。
ガトランティス人は人間じゃないクローンのまま? それともバグって蛮族化?
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愛など不要! クローンのまま
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愛……愛愛愛愛ぃー ヒャッハー蛮族化