宇宙戦艦ヤマト世界の元からヒャッハー宇宙で地球がこの先生き残るには……   作:親と兄姉の姿を見て立派に育った未子

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またオリキャラ?が出ます。すぐ死にます。


地球でクーデター騒ぎが起きましたが、無事に第二次内惑星戦争が終結しました

 

 

 

 ドレッドノートの拡散波動砲による“火星制圧艦隊壊滅”という衝撃的な出来事以降、第二次内惑星戦争の戦況は完全に逆転した。

 

 地球側が投入した火星制圧艦隊は、地球の威信をかけた大艦隊だった。

 

 その艦隊を何の戦果もなく丸ごと喪失してしまったのは、地球側としては完全に大誤算だったのだ。

 

 埋め難い艦艇・兵員・物資の喪失は、地球側にとっても致命傷に近い傷となった。

 

 一方、火星側はドレッドノート級二番艦を空母に改装した『フォボス』、三番艦を補給艦兼強襲揚陸艦に改装した『ダイモス』を相次いで就役させ、たった数ヶ月で“火星宇宙海軍史上最大”の戦力増強に成功していた。

 

 およそ半年前まで劣勢に追い込まれていた火星が、今やいつでも地球を攻撃し滅ぼせる立場に立っていた。

 

 こうして、戦争の主導権は完全に火星へと移った。

 

 だが、この戦況の逆転は火星側にとっても望んだ形ではなかった。

 

 ドレッドノートの波動砲は、火星側の想定を遥かに上回る危険な兵器だったのだ。

 

 火星側は解析の結果、あの一撃がもし地球に直撃すれば、最低でも大陸一つ、最悪の場合地球そのものが壊滅する可能性があると知ってしまった。

 

 そして何より、波動砲の理論の基となった技術は、火星に漂着していた“異星文明の残骸”から得られたものである。

 

 ボラー連邦。

 

 太陽系がある天の川銀河の大半を支配下に置く、巨大な星間文明。

 

 そして、彼らはドレッドノート並みの性能を持つ艦艇を万単位で保有している可能性が高い。

 

 その事実は、火星側に“勝利の興奮”ではなく“恐怖”を与えた。

 

 ——例え、火星の独立を勝ち取ったとしても……ボラー連邦と戦争になれば、火星も地球も瞬く間に攻め滅ばされてしまう。

 

 そう痛感した火星政府は、ある結論に至る。

 

 もはや地球と火星、同じ人類同士で争っている場合ではない。

 

 異星文明に対抗する力を得るために、技術も資源も物量もすべて統合し、人類の総力をもって挑むしか道はない……と。

 

 こうして、火星側からの呼びかけにより、ついに国連月面基地での外交協議が実現した。

 

 当初、地球側の外交団は警戒していた。

 火星側が波動砲を“脅迫”の道具として使うのではないかと恐れたからである。

 

 だが、実際に火星側が提出してきたのは予想外の提案だった。

 

 戦争の早期終結。

 地球・火星の統合政府の設立。

 異星文明に備えるための統合防衛計画。

 

 火星側は、波動砲の危険性と、軍事技術の基盤となった異星文明ボラー連邦の情報を地球側に開示した。

 

 そして、漂着艦の写真やデータまでも公開し、実際に現物を視察することも提案した。

 

 地球側は驚愕し、恐怖し、そして理解した。

 

 もともと地球側では、火星の軍事技術が異常に発達していたのは、火星政府が秘密裏に異星文明の残骸を入手したからではないかと噂になっていた。その説を裏付けるような証拠を火星側から提出され、疑惑が確信に変わってしまったのだ。

 

 この宇宙に異星文明は存在する。

 

 火星側が保有する波動砲は、異星文明由来の技術で作られたものであり、地球そのものを破壊しうる兵器である。

 

 異星文明は地球人類を容易く滅ぼせる戦力を多数保有している。

 

 今のままでは異星文明との戦争で、人類は絶対に生き残れないだろう……と。

 

 こうして、地球側は火星の提案を受け入れざるを得なくなった。

 

 この無限に広がる宇宙で、人類は唯一の知的生命ではない。

 

 より優れた知的生命が築いた強大な文明が……ボラー連邦が明日にも攻めてくるかもしれない。

 

 その事実を知ってしまった以上……火星と地球の統合は、人類が宇宙で生き残るための“最低条件”となったのだ。

 

 

 西暦2183年。

 地球の国連と火星自治政府は、将来的な新たな統合政府の設立に向けて暫定的な協力体制を築くことで合意し、第二次内惑星戦争の終結を正式に宣言した。

 

 そして、異星文明に関する情報の一部一般公開と戦後の軍事再編を火星の技術基準に合わせることが約束された。

 

 ——だが、これが引き金となって地球側ではさらなる混乱が巻き起こる。

 

 終戦直後、火星との統合に反発する反火星派将校によるクーデターが発生したのだ。

 

 

 

 

 

 

 ☆☆☆☆☆

 

 地球と火星の新統合政府構想が現実味を帯び始めた頃、地球側の軍部には深刻な動揺が広がっていた。

 

 火星自治政府の異星文明由来の最先端技術を全面的に取り込み、太陽系の人類全体の戦力を統合して“異星文明”との衝突に備える。

 

 その理念は一見正しく見える。

 

 しかし、一部の地球軍人にとっては、戦争相手の火星との対等な統合など屈辱以外の何ものでもなかった。

 

 そして、ついに最悪の選択を取る者が現れる。

 

 反乱の首謀者は、アンドリュー・フォーク宙将の戦死後、その後任として急遽昇進したイオク・クジャン宙将だった。

 

 火星側の“力”に屈した国連への不満と、「地球の独立を守る」という名目を掲げ、イオク宙将は賛同した同士たちとともに国連宇宙海軍を離反。

 

 地球軌道上に独自艦隊を集結させ、武装蜂起した。

 

 反乱軍の代表に担ぎ上げられたイオクは宣言する。

 

「火星との統合こそ亡国の道! 我らこそ真の地球の守護者なり!」

 

 その声明は火星との統合でごたついている地球情勢を一気に緊迫させた。

 

 国連はすぐさま火星側へ支援を要請。

 

 国連宇宙海軍と火星宇宙海軍による連合艦隊が急遽編成される。

 

 旗艦は火星艦隊の象徴であり、地球艦隊にとってのトラウマ戦艦『ドレッドノート』。

 

 そして連合艦隊指揮官として任命されたのは——沖田十三宙将。

 

 こうして沖田は、この世界でも初めて次元波動エンジン搭載戦艦を率いた地球人になった。

 

 その後、反乱鎮圧戦は、記録上きわめて短時間で終わった。

 

 まず、空母『フォボス』が瞬間物質移送器を使用し、イオク宙将の乗る敵旗艦直上に航空隊を転送。

 

 一斉爆撃によって旗艦は即爆沈。反乱軍を指揮していたイオク宙将は、崩れ落ちた艦橋の残骸に圧し潰されて戦死してしまった。

 

 その瞬間、反乱艦隊は指揮系統を完全に喪失。

 

 そこへ波動防壁で守られた『ドレッドノート』が単艦突入し、陽電子衝撃砲の連射で中核艦隊を一掃。

 

 壊滅的打撃を受けた反乱艦隊残存艦艇は、『ドレッドノート』に追随していた連合艦隊の後続に瞬く間に掃討されてしまった。

 

 なお、単艦突撃を行った『ドレッドノート』は自前の波動防壁と、補給艦『ダイモス』が展開した波動防壁弾・波動共鳴導波装置の支援によって完全無傷であった。

 

 こうして反乱は短時間で鎮圧され、地球と火星の統合作業は再び軌道に戻ることとなった。

 

 また、この戦闘で沖田は火星側の新型艦——後に地球艦隊の主力となる艦艇の性能を実戦を通して深く学び、この経験が後のガミラスとの戦いで大いに活かされることになる。

 

 二度の内惑星戦争という一連の予行演習は、こうして最高の形で幕を閉じた。

 

 

 




次回『新地球連邦艦隊の象徴になる旗艦を設計しました』

ガトランティス人は人間じゃないクローンのまま? それともバグって蛮族化?

  • 愛など不要! クローンのまま
  • 愛……愛愛愛愛ぃー ヒャッハー蛮族化
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