デュエルアカデミア一年、遊城十代。デュエルアカデミアに入学してまだ日が浅い彼はある夜、彼は謎の不思議な生徒と出会う。

これは彼がその不思議な生徒とデュエルをする一晩の物語。

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第1話

「んん~……もう遅いし、そろそろ寝るかぁ」

 

 デュエルアカデミアのオシリスレッド。その寮の一室に住む少年――十代はルームメイトである翔や隼人と夜まで遊んだ中、伸びをしながらそろそろ寝るかと漏らす。既に夜も更けており、一般的に考えればとっくに寝る時間。翔と隼人も十代の意見に賛同し、寝間着に着替えようかと準備を始めた時だった。

 

「ん? どうしたんだ、ハネクリボー?」

 

 十代がふと目を虚空に向ける。そこに浮かんでいるのは茶色い毛に覆われた丸っこい体に天使のような白い羽を生やしたモンスター、十代の相棒であるハネクリボーの精霊。半透明のその姿を認めた十代が首を傾げて問うと、ハネクリボーは「クリクリー」と鳴きながら部屋の窓の外へと移動。それにつられたように十代も窓の方に移動するとなんとなく外を覗き込んだ。

 

「ん? 誰か外にいるぞ?」

 

「え? こんな時間に?」

 

 十代の呟きに翔が反応し、彼と同じように窓を覗き込む。その後ろから隼人も同じく窓の外を見る。

 そこにはたしかに一人の人影がいた。暗くてよく見えないもののどうやら十代達と同じオシリスレッドの所属らしく、その所属を示す赤い制服に身を包んだ恐らくは少年。彼は静かな足取りでゆっくりと寮を離れ、寮のすぐ横に広がる森の中へと姿を消していった。

 

 [クリー]

 

「あいつが気になるのか、ハネクリボー?」

 

 何か気になる様子でその少年を見るハネクリボーに十代はそう問うた後、何か面白い事を思いついたかのようににやりと笑みを浮かべた。

 

「よし、あいつを追いかけてみっか」

 

「ええ!? もう夜遅いっすよ!?」

 

「いいからいいから」

 

 十代の突然の提案に翔が驚きの声を上げるも十代は聞く耳持たず、面白そうに笑いながら部屋の玄関に向かうと靴を履いて部屋を出ていく。翔と隼人は顔を見合わせての沈黙の後、はぁと溜め息をついて彼らも謎の少年を追う十代の後を追い、部屋を出て行くのだった。

 

 

 それから謎の少年を追って森の中に入っていった十代とその十代を追いかけてきた翔と隼人。三人は十代を先頭に、その次を隼人、そして隼人の背中に隠れるような形で最後尾を翔という形で森の中を歩いていた。

 

「アニキー、帰ろうよー」

 

「あいつどこ行ったんだ……?」

 

 翔が呼びかけるも十代はどこ吹く風、きょろきょろと辺りを見回して先に森に入ったはずの少年を探し歩く。

 

「お」

 

 そして森の中の開けた広場のような出た十代が声を上げる。その広場の中央とも言える場所にその謎の少年がぼーっとした様子で立っていたのだ。

 

「おーいアンタ、こんな時間にこんなとこで何やってんだよ?」

 

「……僕かい?」

 

 十代が駆け寄りながら呼びかけると、少年が振り向いて首を傾げる。右目が隠れる程度に伸びた黒髪がその動きに合わせて垂れ下がる。その動きのどことない不気味さに翔が僅かに悲鳴を上げて隼人の後ろに隠れた。

 

「見ない顔だけど、アンタもオシリスレッドだよな? 俺、遊城十代」

 

「僕は……羽生(はにゅう)志賀(しが)……少し、眠れなくてね」

 

 十代が名乗り、少年――志賀も名前を答え、ここにいる理由を「眠れなくて」と告げる。その言葉を聞いた十代がにししと笑った。

 

「眠れないのか。それじゃ俺とデュエルしないか?」

 

「デュエルか……いいね」

 

 笑ってデュエルを提案する十代に志賀も微笑を浮かべて答え、二人は左腕に装着したデュエルディスクを構える。

 

「「デュエル!!!」」

 

 そして二人の声が重なり、デュエルの幕が上がったのだった。

 

「僕の先攻、ドロー」

 

 先手を取ったのは志賀。デッキからカードを一枚ドローし、手札に加えると六枚になった手札を見てその一枚を取る。

 

「僕は永続魔法[コール・オブ・ザ・リビングデッド」を発動。その発動処理としてデッキからリビングデッドと名のつくカードーー[生ける屍(リビングデッド)-鎧武者ゾンビ]を手札に加え、フィールド魔法[ゴースト王-パンプキング-霊魂プラズマ注入]を発動するよ」

 

「ワンターン目からフィールド魔法……」

 

 その言葉と共に志賀の背後に巨大なカボチャの化け物――ゴースト王-パンプキングが出現。フィールドを覆うようにそのツタが張り巡らされる。

 ワンターン目から相手に有利なフィールドが展開された事に十代が警戒を強める中、志賀はモンスターゾーンに一枚のカードを置く。

 

「僕は[生ける屍-鎧武者ゾンビ]を召喚し、効果を発動。このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、霊魂プラズマカウンターを置けるカードに霊魂プラズマカウンターを一つ置く」

 生ける屍-鎧武者ゾンビ 攻撃力:1500

 

「霊魂プラズマカウンター?」

 

「霊魂プラズマはアンデット達の活力。ゴースト王-パンプキング-霊魂プラズマ注入に霊魂プラズマカウンターを一つ置き、ここでゴースト王-パンプキング-霊魂プラズマ注入の効果、フィールド上のアンデット族モンスターの攻撃力はこのカードに置かれた霊魂プラズマカウンターの数×100ポイントアップする」

 ゴースト王-パンプキング-霊魂プラズマ注入:霊魂プラズマカウンター数:0→1

 生ける屍-鎧武者ゾンビ 攻撃力:1500→1600

 

 フィールドに張り巡らされたツタが伸びて志賀の場に現れた鎧武者ゾンビに突き刺さり霊魂プラズマを注入。鎧武者ゾンビの攻撃力が僅かながら上昇する。そして志賀は一枚の伏せカードを魔法・罠ゾーンに出してターンエンドを宣言した。

 

「俺のターン、ドロー!」

 

 ターンが回った十代が勢いよくカードをドローし、手札を見る。

 相手の場のモンスターの攻撃力はフィールド魔法による強化を受けているとはいえ1600。しかしそれを上回るモンスターカードは十代の手札にない。

 

「俺は手札から魔法カード[融合]を発動!」

 

 しかしそれでもいい。十代の得意戦術は単体では弱いモンスターを融合によって多種多様な強力なモンスターに生まれ変わらせる事なのだから。

 

「手札の[E・HERO フェザーマン]と[E・HERO バーストレディ]を融合! 来い、マイフェイバリットヒーロー[E・HERO フレイム・ウィングマン]!!」

 E・HERO フレイム・ウィングマン 攻撃力:2100

 

 一気に彼のエースカード、そして志賀の場のゾンビの攻撃力を上回るモンスターが出現した。

 

「バトルだ! フレイム・ウィングマンで鎧武者ゾンビに攻撃! フレイム・シュート!!」

 

 十代の攻撃指示を受けたフレイム・ウィングマンが右手に装着した竜の頭のような武器を鎧武者ゾンビに向けて火炎放射を放ち、鎧武者ゾンビをあっという間に火葬にする。

 

「く……」LP4000→3500

 

 その火炎の余波が志賀を襲いライフを削る。しかしまだ終わらないとばかりにフレイム・ウィングマンが飛翔した。

 

「フレイム・ウィングマンの効果発動! このカードが戦闘でモンスターを破壊し墓地へ送った場合、そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える!」

 

 

「鎧武者ゾンビの元々の攻撃力は1500!」

「これが決まれば一気に大ダメージなんだな!」

 

 一気にライフアドバンテージを広げる一撃。それが決まるのを見た翔と隼人が歓声を上げる。

 

「その効果発動にチェーンしてカウンタートラップ[フュージョン・ガード]を発動。ダメージを与える効果が発動した時に発動する事ができ、その発動と効果を無効にして自分の融合デッキからランダムに融合モンスター一体を墓地へ送る……僕は[金色の魔象]を墓地に送るよ」

 

 

「惜しい!」

「けどモンスターは破壊した! 十代の有利は変わらないんだな!」

 

 飛翔したフレイム・ウィングマンの放つ火炎放射が志賀の場に突如出現した金色の骨をした象のようなモンスターに遮られ、翔が悲嘆の声を上げるが隼人は元気づけるように声を出す。

 

「そうはいかない」

 

 そこに静かに志賀の声が響く。同時に彼の場のコール・オブ・リビングデッドが光り出した。

 

「コール・オブ・リビングデッドはその名の通り、死者を蘇らせる呼び声。霊魂プラズマを糧とし、戦闘もしくは効果によって破壊され墓地に送られたアンデット一体を攻撃表示で特殊召喚する」

 ゴースト王-パンプキング-霊魂プラズマ注入:霊魂プラズマカウンター数:1→0

 

 その言葉と共にツタで覆われたフィールドから一本の腕が突き出、そう思うと先程火葬されたはずの鎧武者ゾンビが這い出てくる。

 

「そして生ける屍-鎧武者ゾンビの効果発動。特殊召喚された事によりゴースト王-パンプキングー霊魂プラズマ注入に霊魂プラズマカウンターを一つ置く。さらに生ける屍-鎧武者ゾンビは墓地からの特殊召喚に成功した場合、攻撃力が300ポイントアップする」

 ゴースト王-パンプキング-霊魂プラズマ注入:霊魂プラズマカウンター数:0→1

 生ける屍-鎧武者ゾンビ 攻撃力:1500→1800→1900

 

「な、なんだって!?……俺はカードを一枚セットし、ターンエンド!」

 

 しかも蘇った鎧武者ゾンビ自身の効果により消費された霊魂プラズマは補充された上、鎧武者ゾンビ自身の攻撃力もアップ。むしろ状況が悪化し、十代は悲鳴の後カードを一枚伏せるとターンエンドを宣言した。

 

「僕のターン、ドロー。このスタンバイフェイズにゴースト王-パンプキングー霊魂プラズマ注入の効果発動、このカードに霊魂プラズマカウンターを一つ置く。霊魂プラズマカウンターが増えた事でアンデット族の攻撃力もアップ」

 ゴースト王-パンプキングー霊魂プラズマ注入 霊魂プラズマカウンター数:1→2

 生ける屍-鎧武者ゾンビ 攻撃力:1900→2000

 

 鎧武者ゾンビの攻撃力が下級モンスターとしては高い部類に入る。とはいえまだフレイム・ウィングマンを下回っている。

 

「速攻魔法[手札断殺]を発動。互いのプレイヤーは手札を二枚墓地に送り、新たに二枚ドローする」

 

「くっ……」

 

 十代の手札は残り二枚。選ぶまでもなくそれを墓地に送られ、新たに二枚のカードをドロー。同じく手札を交換した志賀も僅かに微笑し、手札の一枚をモンスターゾーンに出した。

 

「僕は[生ける屍(リビングデッド)-ドラゴン・ゾンビ]を召喚し、効果を発動。このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、霊魂プラズマカウンターを置けるカードに霊魂プラズマカウンターを一つ置く。ゴースト王-パンプキングー霊魂プラズマ注入に霊魂プラズマカウンターを置く。さらに永続魔法[不死式冥界砲]を発動、自分フィールド上にアンデット族モンスターが特殊召喚された時、相手ライフに800ポイントダメージを与える。ただしこの効果は1ターンに1度しか使用できない」

 ゴースト王-パンプキングー霊魂プラズマ注入 霊魂プラズマカウンター数:2→3

 生ける屍-鎧武者ゾンビ 攻撃力:2000→2100

 生ける屍-ドラゴン・ゾンビ 攻撃力:1600→1900

 

 新たな生ける屍が姿を現し、霊魂プラズマが活性化、ついに鎧武者ゾンビの攻撃力がフレイム・ウィングマンに並ぶ。さらに志賀の発動した永続魔法を見た、デュエルを見守っている翔が「まずいよ……」と怯えた声を漏らす。

 

「バトル。生ける屍-鎧武者ゾンビでフレイム・ウィングマンに攻撃」

 

 志賀の命令を受けると共に鎧武者ゾンビが刀を闇雲に振り回しながらフレイム・ウィングマンに突撃、フレイム・ウィングマンも竜の頭のような武装からの火炎放射で迎撃を狙うも鎧武者ゾンビは炎に包まれながら突進しフレイム・ウィングマンを斬り裂きながら燃え尽きていく。

 

「この瞬間コール・オブ・ザ・リビングデッドの効果発動、ゴースト王-パンプキング-プラズマ注入の霊魂プラズマカウンターを一つ取り除き、戦闘破壊され墓地に送られた生ける屍-鎧武者ゾンビを攻撃表示で特殊召喚。生ける屍-鎧武者ゾンビの効果によりゴースト王-パンプキング-プラズマ注入に霊魂プラズマカウンターを一つ置く。さらに不死式冥界砲の効果発動、相手に800ポイントのダメージを与えるよ」

 ゴースト王-パンプキングー霊魂プラズマ注入 霊魂プラズマカウンター数:3→2→3

 生ける屍-鎧武者ゾンビ 攻撃力:1500→1800→2100

 

「ぐぅっ……こっちもリバースカードオープン[ヒーロー・シグナル]! 自分フィールドのモンスターが戦闘で破壊され墓地へ送られた時に発動でき、手札・デッキからレベル4以下のE・HERO一体を特殊召喚する! 来い、[E・HERO クレイマン]!」LP4000→3200

 E・HERO クレイマン 守備力:2000

 

 しかし鎧武者ゾンビは霊魂プラズマを注入されて復活し、再び立ち上がる。実質的にフレイム・ウィングマンのみが戦闘破壊される結果となった。

 しかもその霊魂プラズマの余波なのだろうか謎のエネルギーが霊魂のような形を取って射出され十代にダメージを与える。しかし対する十代もリバースカードを発動し、そこから照らし出されるシグナルに導かれるように土の英雄が現れて守りを固め、志賀の追撃を牽制。

 

「コール・オブ・ザ・リビングデッドのこの効果によって特殊召喚されたモンスターはこのターン攻撃できない……僕はこれでターンエンド」

 

「俺のターン、ドロー!」

 

 志賀もこれ以上は何も出来ないのかそのままターンエンドを宣言し、ターンの回った十代がカードをドローし、三枚になった手札を確認。

 

「(俺の手札にこの状況を打破できるカードはない……だけど!)俺は手札から魔法カード[馬の骨の対価]を発動! 効果モンスター以外の自分フィールドの表側表示モンスター一体を墓地に送り、デッキから二枚ドローする。クレイマンを墓地に送り、カードを二枚ドロー! 続けて[闇の量産工場]を発動! 自分の墓地の通常モンスター二体、フェザーマンとバーストレディを手札に加える!」

 

 現状守りの要であるクレイマンを墓地に送って手札を増やす事を選んだ十代。そこからさらに繋げて墓地に眠る英雄達を手札に加え、そしてさらに一枚の手札を取った。

 

「魔法カード[融合]を発動!」

 

「来た! 二枚目の融合!」

「でもフレイム・ウィングマンは倒されちゃってるし、一体どうするんだ、十代?」

 

 十代の発動したキーカードに翔が歓声をあげるも、隼人は彼の手札にある融合素材から出てくると推察されるモンスターを考え疑問の声を出す。

 

「俺は手札のフェザーマンと――[E・HERO ワイルドマン]を融合!! 現れろ、[E・HERO ワイルド・ウィングマン]!」

 E・HERO ワイルド・ウィングマン 攻撃力:1900

 

「新しい融合モンスター!」

「だけど攻撃力は低い、どうする気なんだなぁ……」

 

 先程のフレイム・ウィングマンとはまた違う姿のウィングマン。その姿に翔が歓声を上げ、隼人は不安げな声を漏らす。

 

「ワイルド・ウィングマンの効果発動! 手札を一枚捨てる事で、フィールド上の魔法・罠カード一枚を破壊する! 俺が破壊するのは――ゴースト王-パンプキング-霊魂プラズマ注入!」

 

 

「そうか! 羽生君の場のアンデット族を強化してるフィールド魔法を破壊すれば、アンデット達の攻撃力は元に戻る!」

「これならいけるんだな!」

 

 十代が闇の量産工場で手札に戻したバーストレディをコストとして墓地に送ると共にワイルド・ウィングマンが飛翔、その両翼を羽ばたかせフィールド魔法の核なのだろうゴースト王-パンプキング目掛けて突進する。

 

「ゴースト王-パンプキング-霊魂プラズマ注入の最後の効果発動、自分フィールド上に表側表示で存在するリビングデッド魔法・罠カードが相手の効果によってフィールドを離れる場合、代わりに自分フィールド上のアンデット族モンスター一体を破壊する事が出来る」

 

「なに!? でもそいつはリビングデッドじゃ……」

 

「ゴースト王-パンプキング-霊魂プラズマ注入はルール上、カード名をリビングデッドカードとしても扱う。僕は生ける屍-ドラゴン・ゾンビを身代わりに破壊する」

 

 フィールドに張り巡らされたツタがドラゴン・ゾンビを捕らえて持ち上げ、突進するワイルド・ウィングマンから己を守る盾にして砕かせる。

 

「だけど……」

 

「コール・オブ・ザ・リビングデッドの効果発動。霊魂プラズマカウンターを一つ取り除いて、生ける屍-ドラゴン・ゾンビを攻撃表示で特殊召喚し、生ける屍-ドラゴン・ゾンビの効果で霊魂プラズマカウンターを一つ置くよ。そして墓地から特殊召喚された生ける屍-ドラゴン・ゾンビの攻撃力は300ポイントアップ。さらに不死式冥界砲が発射される」

 ゴースト王-パンプキング-霊魂プラズマ注入 霊魂プラズマカウンター数:3→2→3

 生ける屍-ドラゴン・ゾンビ 攻撃力:1600→1900→2200

 

「く……俺はリバースカードを一枚セットしてターンエンドだ」LP3200→2400

 

 砕かれたドラゴン・ゾンビが霊魂プラズマによって再生し、さらなる霊魂プラズマによって活力を増していく。さらに不死式冥界砲による霊魂砲弾を受けた十代は圧倒されたように唸りながら、最後の手札を伏せてターンエンドを宣言するのだった。

 

「僕のターン、ドロー。このスタンバイフェイズにゴースト王-パンプキング-霊魂プラズマ注入に霊魂プラズマカウンターを一つ置く。メインフェイズに入り、魔法カード[暗黒界の取引]を発動。互いのプレイヤーはデッキからカードを一枚ドローし、その後手札を一枚捨てる」

 ゴースト王-パンプキング-霊魂プラズマ注入 霊魂プラズマカウンター数:3→4

 生ける屍-鎧武者ゾンビ 攻撃力:2100→2200

 生ける屍-ドラゴン・ゾンビ 攻撃力:2200→2300

 

 十代の手札は零枚、一枚引いたところでその一枚を捨てるしかない。

 対する志賀は四枚ある手札から迷わず一枚のカードを墓地に送り、「続けて」と宣言した。

 

「コール・オブ・ザ・リビングデッドの効果を発動。手札または自分フィールド上に存在するリビングデッドの呼び声一枚を墓地に送り、自分の墓地からアンデット族モンスター一体を攻撃表示で特殊召喚する。僕は手札の[リビングデッドの呼び声]を墓地に送り[生ける屍-マーダーサーカス・ゾンビ]を墓地から特殊召喚。生ける屍-マーダーサーカス・ゾンビの特殊召喚に成功した事で効果を発動、ゴースト王-パンプキング-霊魂プラズマ注入に霊魂プラズマカウンターを一つ置き、墓地から特殊召喚された生ける屍-マーダーサーカス・ゾンビの攻撃力は300ポイントアップ。そして不死式冥界砲が発射される」

 ゴースト王-パンプキング-霊魂プラズマ注入 霊魂プラズマカウンター数:4→5

 生ける屍-鎧武者ゾンビ 攻撃力:2200→2300

 生ける屍-ドラゴン・ゾンビ 攻撃力:2300→2400

 生ける屍-マーダーサーカス・ゾンビ 攻撃力:1350→1650→2150

 

「ぐああぁぁぁっ!!」LP2400→1600

 

「さらに魔法カード[霊魂プラズマ活性]を発動。ゴースト王-パンプキング-霊魂プラズマ注入に霊魂プラズマカウンターを一つ置き、その後デッキから[霊魂プラズマ活性]一枚を手札に加える。ただし、このカード名のカードは一ターンに一枚しか発動できない」

 ゴースト王-パンプキング-霊魂プラズマ注入 霊魂プラズマカウンター数:5→6

 生ける屍-鎧武者ゾンビ 攻撃力:2300→2400

 生ける屍-ドラゴン・ゾンビ 攻撃力:2400→2500

 生ける屍-マーダーサーカス・ゾンビ 攻撃力:2150→2250

 

 志賀は生ける屍達の効果をフル活用し、十代に効率よくダメージを与えながら生ける屍をフィールドに並べ、さらに霊魂プラズマカウンターも溜めていく。その結果一気に志賀の場にアンデット族が並び、さらにその攻撃力は一番低いモンスターでさえワイルド・ウィングマンの攻撃力を上回っていた。

 

「バトル。生ける屍-鎧武者ゾンビでワイルド・ウィングマンを攻撃!」

 

「ぐうぅぅっ!」LP1600→1100

 

 闇雲に振り回す刀でさえ霊魂プラズマによって増した活力があれば相手を倒すには充分な力となり、ワイルド・ウィングマンが斬殺される。しかし生ける屍-鎧武者ゾンビの動きはまだ止まる様子を見せなかった。

 

「生ける屍-鎧武者ゾンビは場に他のリビングデッドカードがある時、二回攻撃が可能。続けてダイレクトアタック!」

 

 

「に、二回攻撃!?」

「鎧武者ゾンビの二回目の攻撃にさらにドラゴン・ゾンビとマーダーサーカス・ゾンビの合計三回攻撃! あんなの受けたら十代の負けなんだな!」

 

 志賀の宣言を聞いた翔と隼人が頭を抱える。

 

「リバースカードオープン! 速攻魔法[クリボーを呼ぶ笛]! [ハネクリボー]をデッキから特殊召喚する!」

 [クリクリー!]

 ハネクリボー 守備力:200

 

「だけど攻撃力はこっちが上。鎧武者ゾンビの攻撃を続行する!」

 

 だが十代の場に残る唯一の伏せカードに導かれるかのように、彼が相棒と呼ぶモンスター[ハネクリボー]が出現。鎧武者ゾンビの第二刀を受けて消滅していくも、その光の粒子が十代を包み込んだ。

 

「ハネクリボーが破壊され墓地へ送られたターン、俺が受ける戦闘ダメージは0になる……助かったぜ、相棒」

 

「そんな……なんなの、あのモンスター……!? 僕はこれでターンエンド」

 

 死してなお十代を守るハネクリボーを見た志賀は、まるで未知のモンスターを前にしたかのように狼狽した後、もうやれる事はないのかターンエンドを宣言した。

 

「な、なんとかしのいだけど……まずいよ……」

 

 翔が弱音を零す。それもそうだろう、志賀の場には死してなお蘇る生ける屍のコンボが完全に回っている状態でボードアドバンテージは圧倒的なのに対し、十代の場にモンスターも魔法・罠もなくさらに手札も次にドローする一枚のみ。

 しかも生ける屍の不死コンボを利用した不死式冥界砲を耐えられるのもあと一回が限度というところ。状況は十代が圧倒的に不利と言って間違いなかった。

 

「……ふ、へへへ……」

 

 だがそんな中、十代は笑っていた。

 

「志賀、お前強いんだな」

 

「強い……?」

 

「ああ。なんでお前の事知らなかったんだろうって残念に思うくらい強いぜ……だけど、俺だって負けちゃいねえ! 俺のターンーードロー!!」

 

 笑顔の十代の言葉に志賀がきょとんとした顔で答えると、十代は笑顔の中にも不屈の炎を覗かせながらカードをドロー。その軌跡に光が走ったかのような光景を、そのドローを見た者は見た。

 

「俺は[E・HERO バブルマン]を特殊召喚! バブルマンは手札がこのカード一枚のみの場合、手札から特殊召喚できる! さらにバブルマンが特殊召喚した時に俺のフィールドに他のカードが無い事でデッキからカードを二枚ドロー!」

 E・HERO バブルマン 攻撃力:800

 

 この土壇場でドローソースとなる効果を持つモンスターを引き当て、特殊召喚をしつつ手札を増やす。この状況を逆転する生命線となる二枚のカードを十代はしかと見た。

 

([融合回収(フュージョン・リカバリー)]と[E-エマージェンシーコール]! これがあればまだ融合召喚に繋げられる!)

 

 融合回収は墓地の融合と融合召喚に使用したモンスターを手札に戻せるカード。つまりこれで現在融合に使用したフェザーマンとワイルドマンを融合と共に手札に戻すことが出来る。

 そしてE-エマージェンシーコールはデッキからE・HEROを手札に加えるE・HEROモンスター限定の万能サーチカード。

 

(フェザーマンを手札に加えればバブルマンとの融合でセイラーマンを出せるし、エマージェンシーコールでスパークマンを手札に加えればテンペスターを出す事も出来る……だけど)

 

 十代は今出せる融合E・HEROを考えながら戦略を練る。

 しかしただ攻撃を行うだけでは志賀のライフは削り切れず、最悪の場合その戦闘破壊をトリガーにしたコール・オブ・ザ・リビングデッドによる蘇生からの不死式冥界砲、次のターン自爆特攻から同じ手で不死式冥界砲によるバーンを受けて敗北。このターンで決める以外に道はない。しかし一回の攻撃だけではどうしても手が足りない。

 

(……待てよ。あのカードの効果って、もしかして……)

 

 確証はない。だがしかしそれ以外に勝つ手はない。十代は覚悟を決めて魔法カードをデュエルディスクに差し込んだ。

 

「魔法カード[E-エマージェンシーコール]を発動! デッキからE・HERO一体を手札に加える! 俺が手札に加えるのは――[E・HERO エッジマン]!」

 

 

「エッジマン!?」

「生贄召喚するにしても、バブルマン一体じゃ生贄は賄えないんだな!?」

 

 

「まあ見てなって! さらに魔法カード発動[融合回収]! 墓地から融合と融合に使用したモンスター一体を手札に加える! 俺は融合とワイルドマンを手札に加え、[融合]を発動! 手札のワイルドマンとエッジマンを融合! 現れろ、[E・HERO ワイルドジャギーマン]!!」

 E・HERO ワイルドジャギーマン 攻撃力:2600

 

 十代がサーチしたモンスターに驚く翔と隼人に対し、十代は軽くそう答えるだけで次の魔法カードーー融合回収を発動。それによって融合と融合素材を手札に入れ、新たな英雄の融合召喚に繋げた。

 

「バトル! ワイルドジャギーマンで生ける屍-鎧武者ゾンビに攻撃!!」

 

 ワイルドジャギーマンが背負っていた大剣を引き抜いて突撃し、鎧武者ゾンビも刀を構えて相対し、鍔迫り合いを行うもやがて力負けして斬り倒される。

 

「くうぅっ……けどコール・オブ・ザ・リビングデッドの効果発動。霊魂プラズマカウンターを一つ取り除いて、生ける屍-鎧武者ゾンビを攻撃表示で特殊召喚し、生ける屍-鎧武者ゾンビの効果で霊魂プラズマカウンターを一つ置く。そして墓地から特殊召喚された生ける屍-鎧武者ゾンビの攻撃力は300ポイントアップ。さらに不死式冥界砲、発射!」LP3500→3000

 ゴースト王-パンプキング-霊魂プラズマ注入 霊魂プラズマカウンター数:6→5→6

 生ける屍-鎧武者ゾンビ 攻撃力:1500→1800→2400

 

「ぐうぅっ!」LP1100→300

 

 剣劇の衝撃波で志賀のライフが削られるも、生ける屍の蘇生コンボによる不死式冥界砲でのバーンで十代のライフもついに風前の灯火となる。

 

「だけど、これで不死式冥界砲は使えない。ワイルドジャギーマンは相手モンスター全てに一回ずつ攻撃できる!! いけー!」

 

 十代が叫び、ワイルドジャギーマンの左腕に装備されていた武装から先程蘇った鎧武者ゾンビ以外二体のゾンビ目掛けて刃が飛んでいき、斬り裂いていく。

 

「うわああぁぁぁっ!――でも、アンデット達はまた蘇る!」LP3000→2900→2550

 生ける屍-ドラゴン・ゾンビ 攻撃力:2500

 生ける屍-マーダーサーカス・ゾンビ 攻撃力:2250

 

 斬り裂かれ倒れ逝くゾンビ達もまた、霊魂プラズマの供給を受けて立ち上がる。

 

(これであのモンスターの攻撃は終わった……次のターン霊魂プラズマカウンターが増えれば生ける屍-ドラゴン・ゾンビの攻撃力はあのモンスターと同等になる。生ける屍-ドラゴン・ゾンビであのモンスターと相討ちになれば不死式冥界砲の効果で、たとえ不死式冥界砲が防がれたとしても残る生ける屍達の攻撃で――)

 

 志賀はこのターンを耐え、次のターンでの逆転を考える。

 しかし十代の場のワイルドジャギーマンはまだ攻撃態勢を解いていなかった。

 

「え……?」

 

「ワイルドジャギーマンは相手モンスター全てに一回ずつ攻撃できる――そしてバトルフェイズ中に特殊召喚されたモンスターに対しても攻撃の権利がある!」

 

「――そ、そうか……」

 

 ワイルドジャギーマンはバトルフェイズ中に特殊召喚されたモンスターに対しても攻撃の権利がある。そしてコール・オブ・ザ・リビングデッドの蘇生効果は()()()()である上に()()()()()()()()になり、その蘇生に使われる霊魂プラズマカウンターはゾンビ達の効果によって強制的に補充されるため結果的に()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 つまりゾンビ達の攻撃力がワイルドジャギーマンの攻撃力を下回っている今、ワイルドジャギーマンがゾンビ達を攻撃し、コール・オブ・ザ・リビングデッドの効果により攻撃表示での強制蘇生。そしてワイルドジャギーマンが攻撃を行うという無限ループが完成した。

 

「いけ、ワイルドジャギーマン!! インフィニティ・エッジ・スライサー!!!」

 

「うわああああぁぁぁぁぁっ!!!」

 

 まるで無限かのように放たれる刃の武装。雨のように降り注ぐ攻撃にゾンビ達、そして志賀はなすすべなく巻き込まれるしかなかったのであった。

 

 

 

「っへへ……ガッチャ! 楽しいデュエルだったぜ!」

 

 志賀のライフが尽き、デュエル終了のブザーが鳴り響く中。十代が志賀に向けて人差し指と中指を立てた右手を相手に向ける独特のガッツポーズを取る。それに対し敗北のショックで尻もちをついて倒れていた志賀も立ち上がった。

 

「ふふ……強いね、君」

 

「サンキュな。だけどアンタも充分強かったよ、またデュエルしようぜ!」

 

「また、か……うん。そうできる事を願ってるよ」

 

 笑顔の十代に対して志賀はどこか寂しげに笑いながら答える。

 

「僕はもう少しここにいるよ。君達はもう帰るといい」

 

「あー、そうか? じゃあ俺達は帰るよ。また明日な」

 

 ここに残るという志賀に対し、十代は困ったように笑いながらも、負けて一人でいたいのかなと考えたか帰ると言い残し、翔と隼人を連れて去っていく。

 

「……会えることを願っているよ」

 

 そんな彼らを見送って、志賀はぽつりとそう呟くのだった。

 

 

 

 

 

「あれー、おっかしいなー?」

 

 翌日、十代はレッド寮内をきょろきょろと見回しながら歩いていた。その後ろを翔と隼人がついて歩きながら、二人も寮内を見回す。

 

「どうしたんですかにゃ?」

 

「ああ、大徳寺先生。おはようございます」

 

「そうだアニキ、大徳寺先生に聞けばいいんだよ」

 

 そんな三人を疑問に思ったのか大徳寺が三人に話しかけ、十代が挨拶を返すと翔が告げ、十代も「そっか」と答えると大徳寺に向き直った。

 

「大徳寺先生、実は羽生を探してるんだ」

 

「羽生?」

 

「レッド寮にいるはずなんスけど見当たらなくって……」

 

「十代が、またデュエルしようって約束したのになぁ……」

 

 十代、翔、隼人が顔を見合わせて困ったように言う中、大徳寺は腕を組んで首を傾げる。

 

「その生徒の名前、もう一度聞いていいですかにゃ?」

 

「だから羽生だって、羽生志賀。大徳寺先生、どの部屋にいるかだけでも知らないか?」

 

「んん~? 羽生志賀、ですかにゃ……?」

 

 十代の言葉を聞き直してもやはり大徳寺は首を傾げるばかり。

 

「そんな生徒レッド寮にはいないはずですけどにゃ?」

 

「「「…………え?」」」

 

 その言葉に三人がピシリ、と固まった。

 

「ん? あーでも……」

 

「大徳寺先生、何か心当たりあるのか!?」

 

「もしかして最近ラーイエローに昇格したとかなんだな?」

 

「あ、なーんだ。それならレッド寮にいないのも当然だよね」

 

「あーいや……」

 

 大徳寺の「でも」という言葉を聞き逃さなかった十代が声を上げ、隼人が推測を述べると翔がじゃあラーイエローを探せばいいんだとでも言うように笑う。

 それに対して大徳寺はやはり口ごもった様子で答えた後、三人について来るように手招きすると寮長室へと向かった。

 

「えーとあれでもないこれでもない……」

 

 がさごそと寮長室を漁り回る大徳寺。三人は用意された座布団にちょこんと座って待たされ、やがて目的のものが見つかったのか「あったあった」と呟いた大徳寺が持ってきて三人の目の前の床に置いた一冊の本を覗き込む。

 

「なにこれ? 名簿?」

 

 一番に呟く翔に大徳寺が首肯。曰くこの寮にいた生徒の名簿らしく、大徳寺は「羽生志賀、羽生志賀」と呟きながら名簿をめくっていく。

 

「あー、ありましたにゃ。なんかどっかで聞き覚えのある名前だなぁと思ったんですにゃ」

 

 そう言って大徳寺は名簿の一ページ、そこに貼られた無数の生徒の顔写真の一枚を指さす。

 

「探してる子はこの子の事ですにゃ?」

 

「あ、そうだよこいつ! こいつを探してるんだ!」

 

 そう尋ねる大徳寺が示す顔写真に写っているのはたしかに昨夜デュエルをした志賀の顔。十代がうんうんと頷いて目を輝かせるが、大徳寺はやはり首を傾げるままだった。

 

「でもおかしいですにゃ……これ、五年前の写真なんですがにゃ」

 

「「「五年前!?」」」

 

 その言葉に十代、翔、隼人の驚きの声が重なる。

 

「羽生志賀君、アンデット族モンスターをメインにしたデッキの使い手だったと記録にあるにゃ」

 

「ああ。俺がデュエルした時もアンデット族を使ってた」

 

 大徳寺の語る記録は十代の記憶とも合致し、隣の二人もうんうんと頷く。大徳寺は名簿の他に見つけたらしい別の本を、こっちは十代達に見えないよう自ら持ちながら口を開いた。

 

「学校に残されている成績表や評価表、当時の寮長の報告書によれば少しくら……消極的な性格ではあったが真面目な子で、実技の実力はまあまあだったけど筆記の成績が振るわず、大切な勝負どころにも弱いところがあってラーイエローへの昇格すら叶わなかった。そしてまるでずっと同じ場所で足踏みをして全然前に進めないような状況にある日ついに心が折れ、デッキを置いて――」

 

「ま、まさか……つまり、あの子って……」

 

 成績表や評価表、報告書等の書類を雑多に纏めているらしい一冊の分厚い本を忙しなくめくりながら、その件の生徒の話をする大徳寺。その語り口を聞いた翔が震えた声を出し、彼と同じ結論に至ったのか十代と隼人も顔を青くする。

 

「「「ぎゃああああぁぁぁぁぁ!?!?」」

 

 そして三人は突然悲鳴を上げてその場を逃げ出すのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「――退学届を提出しデュエルアカデミアを自主退学。置いていかれたデッキも彼の「デュエルの道を諦めるため、踏ん切りをつけるため」という思いを尊重し、学園への寄贈という扱いで受け取り保管していると当時の記録には残されているにゃ……って、あれ?」

 

 羽生志賀のデュエルアカデミアに関する最後の記録を読み上げる大徳寺だが、それを聞き終える前に三人が悲鳴を上げて逃げ出したのを彼は首を傾げて訳も分からず見送るしかできなかったのだった。




《後書き》
 大徳寺先生が言った通り、志賀は別に死んでません今もあの世界のどこかで普通に生きてます。仮に死んでいたとしても今回の一件とはなんら関わりありません。
 今回出てきた彼はなんというか志賀本人は心が折れてデュエルアカデミアやめちゃったけど心のどこかでは諦めずにデュエルを続けたいと思っていたデュエリストの闘争本能やら残留思念やら的なものがデッキに宿っていて、それが何か変なオカルトと結びついて一時的に具現化したとでも思ってください。ぶっちゃけそこまで詳しい事は考えていません。
 なお今回の十代達は隼人もいるから分かると思いますが一年生で、まだ結構序盤でオカルトとかその辺に耐性がそこまで出来ていない頃合いだと考えてください。丁度その頃の「ゲストデュエリストとの一話限定で別に後に繋がらない単発の話」をイメージして書かせていただきました。
 ちなみに「羽生志賀」は「リビングデッド→生ける屍→しかばね→志賀羽」と無理やり変換した後「生ける」の「生」を入れて並べ替えて命名しましたw

 さて急遽書かせていただきました今回のお話。実は別サイトで遊戯王仲間と駄弁ったりしてるんですがその中で10月末頃「もうすぐハロウィンだし、カボチャ繋がりでパンプキングをリメイクしたオリカとパンプキングを使った骨塚繋がりでゾンビ達のリメイクしたオリカでも考えてみるかーw」してたところ。
 その翌日ガチで「海外でパンプキングとかリメイクされてるよ」という記事がX(旧twitter)で出て悲鳴をあげましたwこうなったらもう来日しちゃう前に書くしかないじゃんw

 というわけで今回のカイナ流パンプキング及びゾンビ達リメイクは「リビングデッド」をカテゴリ化。パンプキングのリメイク版で開き直ってフィールド魔法化させた霊魂プラズマ注入でゾンビ達にバフをかけ、戦闘破壊や効果破壊で迎撃された場合はリビングデッドの呼び声リメイク版を目指したコール・オブ・ザ・リビングデッドの効果で蘇生しつつ強化。その際は霊魂プラズマ注入の霊魂プラズマカウンターが必要になるけどリメイクゾンビ達こと生ける屍(リビングデッド)達は召喚・特殊召喚時に霊魂プラズマカウンターを補充できる効果があるから蘇生用のカウンターさえ確保できていれば実質ノーコスト蘇生が可能。何度破壊されようが復活して物量で踏み潰すというコンセプトです。
 ちなみに今回は鎧武者ゾンビ以外は効果を活かせませんでしたが、他の二種類のゾンビも鎧武者ゾンビの二回攻撃のような固有効果持ち。ドラゴン・ゾンビは貫通効果、マーダーサーカス・ゾンビは攻撃したモンスターのダメ計前破壊効果を考えています。ステータスの高いモンスターや戦闘破壊耐性持ちモンスターはサーカスの破壊効果、守備モンスターはドラゴンの貫通効果、複数のモンスターはゾンビの二回攻撃で適材適所に戦うイメージですね。
 まあ別サイトで考えてた時はもうちょい自重してなかったんですが……そしてそれで構成練るとどうやってもアニメ第一期時点イメージ(多少使用カードに色つけさせたが)の十代が勝てなかったのでコンセプトはそのままに効果は多少弱体化させてます。

 ただし弱点もクッソ単純。このデッキ要は「霊魂プラズマ注入に霊魂プラズマカウンターを溜めてバフをかけながら、たとえ破壊されようともコール・オブ・ザ・リビングデッドで蘇生し続けて殴り続ける」という、動き方の根本が二枚のフィールド魔法及び永続魔法に依存してる(なんならコール・オブ・ザ・リビングデッドの蘇生用霊魂プラズマカウンターは霊魂プラズマ注入にしか乗らないのでコール・オブ・ザ・リビングデッドは霊魂プラズマ注入に依存してる)のでこの二つのどっちか、特に霊魂プラズマ注入が潰されただけで強みがほぼ消えます。まあそれに関しては霊魂プラズマ注入の身代わり効果で意地でもリビングデッド魔法・罠を守り抜く感じで効果考えてますが。
 次に生ける屍達の固有効果の中で各種が持つ独自効果は形はどうあれ「自分から戦闘を行う」事で優位に働く効果しかないから例えば攻撃を封じるロック戦術を使われれば全員「蘇生した時ちょっと攻撃力上がった通常モンスター」同然。
 そしてこいつらの最大の特徴でありリビングデッドをオリジナルリメイクするにあたって一番拘った「生ける屍はコール・オブ・ザ・リビングデッド(と霊魂プラズマカウンター供給用の霊魂プラズマ注入)とのコンボにより、ほぼ実質的にノーコストで“1ターンの制限”なく“攻撃表示”で“強制蘇生”できる(させられる)」というのも見方を変えれば弱点であり、作中で十代がワイルドジャギーマンでやったようにステータスを上回る連続攻撃効果持ちモンスターで攻撃されたら「「モンスター攻撃→生ける屍戦闘破壊→戦闘ダメージ受ける→生ける屍攻撃表示で強制蘇生(この際霊魂プラズマカウンターを消費するも生ける屍の効果によって補充されるため数としては実質増減なし)→モンスター攻撃」の無限ループ」が発生、防御出来ない限り詰みます。(笑)
 そして言うまでもなく墓地活用デッキの弱点である除外とか使われればもうどうにもできないし、コール・オブ・ザ・リビングデッドの蘇生効果の発動条件は「破壊され墓地に送られた時」なので破壊を介さない墓地送りにも弱いと案外抜け穴は多い。他にもバーンカードへの対策もないし、ビートダウンやモンスター破壊主体のデッキには「何度破壊されようが蘇る」で消耗戦を仕掛けて優位に立てるだろうけど、ロックやバーンには恐らくクソ弱いですw今回は不死式冥界砲を思い出したのでまあまあバーンを併用しましたけどw

 とまあ、長々となりましたが今回の話はそんな感じのノリで書き上げた短編となっております。なので続きとかその辺はマジで期待しないでください。
 では今回はこの辺で。ご指摘ご意見ご感想はお気軽にどうぞ。それでは。

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