レゼさんじゅうろくさい   作:大学鯖

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いよいよ決戦に向かっていきます。
書ききれるかとても心配…。


第四十五話

 私はレゼ、デンジ君の彼女。なんか公認でそうなった。

 

 とりあえず、暴力さんとコベニちゃんを確保したので、岸辺隊長と作戦会議になった。

 場所はなぜか早川家になった。

 

 とりあえず今度は全員で戻ったのだが…。

 

 「やあ」

 

 見たことのない男が混ざってきた。

 耳に沢山ピアスを付けたいわゆるイケメンだけど、目が死んでる。

 そして…

 

 (なにコイツ、只者じゃない…)

 

 とんでもない腕前だ。岸辺隊長レベルか、下手するとクァンシとも打ち合えそう。つまり…。

 

 (互角……か?)

 

 遠距離の武器がなければ私が勝つだろうけど、近接はわからない。

 

 「どちら様ですか?」

 

 「オレ吉田、仲良くしようぜ」

 

 「ごめんなさい、彼がいますので」

 

 「…つれないねえ、そういう意味じゃないから」

 

 「それは良かった」

 

 …うん、あんまり仲良くできるタイプじゃない。腹に一物もってそう。

 そして、ここにいるメンバーは一人を除いて全員初対面だったらしい。

 全員誰だコイツみたいな表情を浮かべている。

 

 「ああ、紹介忘れてたな。コイツは吉田。民間のデビルハンターだ」

 

 「なぜ民間人を呼ぶのですか?」

 

 アキ君が尤もな質問をする。

 

 「…戦力だからだ」

 

 「おうおう、ひれ伏せ人間!ワシはパワー、うぬの主になるものじゃ!」

 

 …相変わらずでたらめを言ってる。

 

 「あー、パワーちゃん?よろしく」

 

 と言いながら財布から1万円を取り出して渡す。

 

 「うむ、あっぱれじゃ!ほめて遣わす!」

 

 …チョロい。

 

 「茶番は後だ、本題だ」

 

 岸辺隊長が現状の説明から入る。

 

 「さて、ここに集まってもらったのは他でもない。マキマがいよいよ野望を露わにしてきた」

 

 「え…!?マキマさんが!?」

 

 「まあそうだろうね」

 

 デンジ君が驚いている。いや、デンジ君だけでなくアキ君もコベニちゃんも、いわば人間組は吉田君を除いて驚いている。対して魔人組は平常運転だ。

 

 「やつが悪魔や魔人を集めている話は前からあったが、どうやらそれを私兵として動かそうとしている。一番ヤバいのは、銃の悪魔を日本に呼び込もうとしている」

 

 「銃の悪魔!」

 

 やはりアキ君が反応する。

 が、岸辺隊長は淡々と銃の悪魔の現状を説明する。

 

 「ここからは機密事項になるのでここにいるメンバー以外には絶対に口を滑らせるな。銃の悪魔だが…既に囚われている」

 

 「なっ!!」

 

 そこから岸辺隊長は、銃の悪魔も現状について話を進める。

 

 デンジ君を含む他の人たちも驚いているが、一番ショックを受けているのはアキ君だ。気持ちはとても分かる、私もそうだったから…。

 

 「俺は…今までなんのために…」

 

 「銃の悪魔は意志のない武器にすぎない。そいつを使うやつ次第ってことだ。だからコイツをマキマにだけは渡しちゃいけねえ。さっきも言ったように銃の悪魔は主要国が握っている。さて、この中で銃の悪魔を呼び出すならどこだ?」

 

 この問いに答えられるのは私しかいないだろう。

 

 「…アメリカでしょうね」

 

 「その根拠は?」

 

 「私が単独でこの任務に派遣され、マキマのことが伏せられていたことから、ソ連はマキマと組んでいる可能性が高い。そうすると、これを止めたいのはアメリカでしょうね。通常の軍でソ連を圧倒しているでしょうから、銃の悪魔を使うのにためらいはないはずです」

 

 そう、銃の悪魔の起動だけならば100%の肉体を保有していなくても可能だろう。アメリカならばやりかねない。

 

 「この銃の悪魔が来る前にマキマを始末する必要がある。幸い、今マキマの手駒はだいぶ削れている」

 

 ここにいるメンツはデンジ君、アキ君、パワーちゃん、ビーム君、天使君、暴力さん、コベニちゃん、吉田君、岸辺隊長、私。総勢10名

 

 対するマキマの配下は、蜘蛛の魔人のプリンシ、あと他にセラフィム、ドミニオン、ヴァーチェという4人の魔人がいるらしい…がプリンシ以外は動いているのを見たことがないらしい。

 

 その他にいわゆる武器人間が隠し持たれているという噂がある。デンジ君と戦った刀の武器人間はそこにいるらしい。

 

 「従って今がマキマを襲撃するチャンスだ。このメンバーでマキマを襲撃する。ただし、外国の横やりが入ってくる可能性が高い。そうだな、レゼ?」

 

 「ええ、まずソ連は確定。本来の私の任務のタイムリミットはあと3日。これを過ぎると新たな刺客が私の粛清と同時に来る可能性が高い」

 

 「という訳で、俺たちのすべきことは2つ。一つはマキマを止める。もう一つは外国勢力を止める。外国からのデビルハンターとマキマ、その配下はこのメンバーであたる。外国が数で押してくるなら公安の他の部署に応援を頼む。とりあえず、4課と2課は動ける」

 

 「銃の悪魔はどうするんですか?」

 

 アキ君が尋ねる。

 

 「銃の悪魔が狙うとしたらマキマだろう。逆にマキマをこちらが先に倒していたとしたら総力戦だな。これ以上は考えていてもしょうがない。何か意見のあるやつはいるか?」

 

 「あの~…」

 

 コベニちゃんが手をあげる。

 

 「これ聞かなかったことにできないですかぁ…」

 

 「無理だな、どうせ巻き込まれるぞお前」

 

 岸辺隊長が当然のように答える。

 

 「びええええ!」

 

 「まあまあ、このメンバーに囲まれた方が安全かもよ」

 

 暴力さんが宥めに入る。

 

 「多分蜘蛛しか動かない、あとのヤツ動いたの見たことない」

 

 ビーム君の情報だ。地獄の状況を知っているのはありがたい。

 

 「銃の悪魔を止めるなら僕の武器だろうね」

 

 天使君が申し出る。

 

 「ならそれは俺に使わせてくれないか?」

 

 アキ君が申し出る。

 

 「キミに使えるかい?」

 

 「その為にお前の協力が必要だ、頼む!このとおりだ」

 

 アキ君が天使君に頭を下げる。

 

 「…キミに思うところがあるのは知ってる。でも銃の悪魔はそんな簡単な相手じゃない。だったらキミは生き延びるべきじゃないか?キミを待ってる人もいるんだし…」

 

 「…俺はもうそんなに長くはない、ならその分あいつらには生きてて欲しいんだよ」

 

 小声でアキ君が天使君に返す。デンジ君やパワーちゃんには聞こえなかったが、私には聞こえている。

 

 「まあ、僕らだけでやるんでもないし、そうだよねレゼ?」

 

 天使君がこっちに振ってきた。

 

 「当然、ていうか誰一人死なせない。みんなで生きて帰るからね」

 

 「いやあ、若いっていいねえ」

 

 吉田君が達観したように答える。

 やっぱり謎が多い、見た目は高校生なんだろうけど、それにしては中身が落ち着きすぎている…もしかして私と同類か?

 

 「まあ、やるこたぁ単純だ。邪魔するやつぁみんなぶっ倒しゃあいい!」

 

 「おう、そうじゃ!ワシの強さをみせてやるぞ!」

 

 デンジ君とパワーちゃんが威勢よく答える。

 

 「よし、では決行は3日後。丁度祭りがあるな。この警備を装ってマキマをつり出す。餌はお前だ、レゼ。連れたらここに隔離しろ」

 

 「了解」

 

 いよいよ私たちの今後を賭けて最後の戦いが始まろうとしていた。

 

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