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いよいよ決戦に向かっていきます。
書ききれるかとても心配…。
私はレゼ、デンジ君の彼女。なんか公認でそうなった。
とりあえず、暴力さんとコベニちゃんを確保したので、岸辺隊長と作戦会議になった。
場所はなぜか早川家になった。
とりあえず今度は全員で戻ったのだが…。
「やあ」
見たことのない男が混ざってきた。
耳に沢山ピアスを付けたいわゆるイケメンだけど、目が死んでる。
そして…
(なにコイツ、只者じゃない…)
とんでもない腕前だ。岸辺隊長レベルか、下手するとクァンシとも打ち合えそう。つまり…。
(互角……か?)
遠距離の武器がなければ私が勝つだろうけど、近接はわからない。
「どちら様ですか?」
「オレ吉田、仲良くしようぜ」
「ごめんなさい、彼がいますので」
「…つれないねえ、そういう意味じゃないから」
「それは良かった」
…うん、あんまり仲良くできるタイプじゃない。腹に一物もってそう。
そして、ここにいるメンバーは一人を除いて全員初対面だったらしい。
全員誰だコイツみたいな表情を浮かべている。
「ああ、紹介忘れてたな。コイツは吉田。民間のデビルハンターだ」
「なぜ民間人を呼ぶのですか?」
アキ君が尤もな質問をする。
「…戦力だからだ」
「おうおう、ひれ伏せ人間!ワシはパワー、うぬの主になるものじゃ!」
…相変わらずでたらめを言ってる。
「あー、パワーちゃん?よろしく」
と言いながら財布から1万円を取り出して渡す。
「うむ、あっぱれじゃ!ほめて遣わす!」
…チョロい。
「茶番は後だ、本題だ」
岸辺隊長が現状の説明から入る。
「さて、ここに集まってもらったのは他でもない。マキマがいよいよ野望を露わにしてきた」
「え…!?マキマさんが!?」
「まあそうだろうね」
デンジ君が驚いている。いや、デンジ君だけでなくアキ君もコベニちゃんも、いわば人間組は吉田君を除いて驚いている。対して魔人組は平常運転だ。
「やつが悪魔や魔人を集めている話は前からあったが、どうやらそれを私兵として動かそうとしている。一番ヤバいのは、銃の悪魔を日本に呼び込もうとしている」
「銃の悪魔!」
やはりアキ君が反応する。
が、岸辺隊長は淡々と銃の悪魔の現状を説明する。
「ここからは機密事項になるのでここにいるメンバー以外には絶対に口を滑らせるな。銃の悪魔だが…既に囚われている」
「なっ!!」
そこから岸辺隊長は、銃の悪魔も現状について話を進める。
デンジ君を含む他の人たちも驚いているが、一番ショックを受けているのはアキ君だ。気持ちはとても分かる、私もそうだったから…。
「俺は…今までなんのために…」
「銃の悪魔は意志のない武器にすぎない。そいつを使うやつ次第ってことだ。だからコイツをマキマにだけは渡しちゃいけねえ。さっきも言ったように銃の悪魔は主要国が握っている。さて、この中で銃の悪魔を呼び出すならどこだ?」
この問いに答えられるのは私しかいないだろう。
「…アメリカでしょうね」
「その根拠は?」
「私が単独でこの任務に派遣され、マキマのことが伏せられていたことから、ソ連はマキマと組んでいる可能性が高い。そうすると、これを止めたいのはアメリカでしょうね。通常の軍でソ連を圧倒しているでしょうから、銃の悪魔を使うのにためらいはないはずです」
そう、銃の悪魔の起動だけならば100%の肉体を保有していなくても可能だろう。アメリカならばやりかねない。
「この銃の悪魔が来る前にマキマを始末する必要がある。幸い、今マキマの手駒はだいぶ削れている」
ここにいるメンツはデンジ君、アキ君、パワーちゃん、ビーム君、天使君、暴力さん、コベニちゃん、吉田君、岸辺隊長、私。総勢10名
対するマキマの配下は、蜘蛛の魔人のプリンシ、あと他にセラフィム、ドミニオン、ヴァーチェという4人の魔人がいるらしい…がプリンシ以外は動いているのを見たことがないらしい。
その他にいわゆる武器人間が隠し持たれているという噂がある。デンジ君と戦った刀の武器人間はそこにいるらしい。
「従って今がマキマを襲撃するチャンスだ。このメンバーでマキマを襲撃する。ただし、外国の横やりが入ってくる可能性が高い。そうだな、レゼ?」
「ええ、まずソ連は確定。本来の私の任務のタイムリミットはあと3日。これを過ぎると新たな刺客が私の粛清と同時に来る可能性が高い」
「という訳で、俺たちのすべきことは2つ。一つはマキマを止める。もう一つは外国勢力を止める。外国からのデビルハンターとマキマ、その配下はこのメンバーであたる。外国が数で押してくるなら公安の他の部署に応援を頼む。とりあえず、4課と2課は動ける」
「銃の悪魔はどうするんですか?」
アキ君が尋ねる。
「銃の悪魔が狙うとしたらマキマだろう。逆にマキマをこちらが先に倒していたとしたら総力戦だな。これ以上は考えていてもしょうがない。何か意見のあるやつはいるか?」
「あの~…」
コベニちゃんが手をあげる。
「これ聞かなかったことにできないですかぁ…」
「無理だな、どうせ巻き込まれるぞお前」
岸辺隊長が当然のように答える。
「びええええ!」
「まあまあ、このメンバーに囲まれた方が安全かもよ」
暴力さんが宥めに入る。
「多分蜘蛛しか動かない、あとのヤツ動いたの見たことない」
ビーム君の情報だ。地獄の状況を知っているのはありがたい。
「銃の悪魔を止めるなら僕の武器だろうね」
天使君が申し出る。
「ならそれは俺に使わせてくれないか?」
アキ君が申し出る。
「キミに使えるかい?」
「その為にお前の協力が必要だ、頼む!このとおりだ」
アキ君が天使君に頭を下げる。
「…キミに思うところがあるのは知ってる。でも銃の悪魔はそんな簡単な相手じゃない。だったらキミは生き延びるべきじゃないか?キミを待ってる人もいるんだし…」
「…俺はもうそんなに長くはない、ならその分あいつらには生きてて欲しいんだよ」
小声でアキ君が天使君に返す。デンジ君やパワーちゃんには聞こえなかったが、私には聞こえている。
「まあ、僕らだけでやるんでもないし、そうだよねレゼ?」
天使君がこっちに振ってきた。
「当然、ていうか誰一人死なせない。みんなで生きて帰るからね」
「いやあ、若いっていいねえ」
吉田君が達観したように答える。
やっぱり謎が多い、見た目は高校生なんだろうけど、それにしては中身が落ち着きすぎている…もしかして私と同類か?
「まあ、やるこたぁ単純だ。邪魔するやつぁみんなぶっ倒しゃあいい!」
「おう、そうじゃ!ワシの強さをみせてやるぞ!」
デンジ君とパワーちゃんが威勢よく答える。
「よし、では決行は3日後。丁度祭りがあるな。この警備を装ってマキマをつり出す。餌はお前だ、レゼ。連れたらここに隔離しろ」
「了解」
いよいよ私たちの今後を賭けて最後の戦いが始まろうとしていた。