これはカオス転生ごちゃまぜサマナーの二次創作です。
まだ、ガイア連合の転生者達が黒札と呼ばれるようになる前の話、
色々ダメな覚醒転生者のお留守番の一日

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部署が変わって仕事がきつくなったのでまったりした話を書きたくなって書いた。


まだ、ガイア連合の転生者達が黒札と呼ばれるようになる前の話



転生者のおるすばん

 

 

 

「うぅ〜・・・」

 

目を覚ます。地面が硬い、いつものベットではない?

 

体を起こす。

それなりの大きさの和室、俺たちの誰かが持ってきた安物のプロジェクターが据え付けられ、白い壁に4つに分かれた順位画面が映し出されている。

周りを見ると死屍累々といった有様で、お菓子とペットボトル、空き缶、コップやピッチャーが散乱する中に、コントローラーを持ったまま突っ伏してる奴に、そのまま転がってる奴、毛布にくるまっていびきをかいている奴、老若男女関係なく、どこか抜けた面をして寝ている。

 

 

 

「そういや、式神遠征中の面子で集まって、夜通しマリカー大会やってたんだっけ・・・」

 

ぼやっと思い出す。

女神転生の原作小説やゲームの存在する元の地球から来た転生者の相互扶助団体であるガイア連合では、覚醒すると好みの形に造形された専用の式神が貰える。

 

最初は動物型が多かったが、人間の装備を流用できるということで最近は人間型が主流である。

 

もちろん人間型ということで好きなキャラにする転生者も多く、自分もその一人である。

 

その式神であるが、自律稼働させて、修練用異界と呼ばれる、このガイア連合第一支部にある星霊神社の中の異界内の悪魔退治に送り込むことで、MAGや経験値のMAG、ドロップを自動で稼ぐ事ができる。

 

これで危ない外の世界で悪魔退治しなくてもある程度強くなったり、稼げるというわけだ。

 

今回の集まりは、そうして式神を数日に渡る遠征に出している転生者達が、暇だし集まろうぜということで開かれたもので、徹夜でマリカーをやることになっていた。

 

未成年(体)もいるからKENZENな集まりだ!

とか言っていたので参加したが、どっかの馬鹿がこっそりジュースカクテルの類を持ち込んでいたらしい。

 

微妙に脳に残るアルコールの感覚を感じながら、もう少し寝ようと、再び横になって布団をたぐり寄せる。

と、

 

「うぅ〜・・・かえせ・・・」

 

重たい感触がして、たぐり寄せた布団が引っ張られる。

 

寝てるなら寄越せとしばらく引っ張り合う。

 

が、そのうちどうでもよくなって、左腕にかかる位まで取り戻した所で諦めて再び目を閉じる。

 

だが、尿意と便意がわき上がってきた。

 

「うぅ〜・・・」

 

つらいなぁと思いながら、ゆっくり体を起こして、立ち上がり廊下へ向かう、

 

「ふぎっ!」

 

途中、柔らかい何かを踏んだ気もするが、起きなかったしまあいいだろう。

 

障子戸を開けて縁側に出る。

 

太陽は上がっている。

なんとなく端末を見て、時間を確認する。

 

11:04

 

「早く起きすぎた・・・」

 

いつもは寝ている時間である。

 

「いや、遅いですからね?」

 

声に振り向くと、黒髪の和風メイドがいた。

このメイドは神主の式神で主に星霊神社の社務所や居住区の家事等を行なっており、なんだかんだでお世話になることが多い。

 

「あ、おはようございます。」

 

「おはようございます。

もう中の人たちは起こしても大丈夫ですか?」

 

「まだ寝かせてあげてください。

自分もまた一眠りするので、」

 

繋がっているとはいえ、社務所のここから隣のマンションの自室に歩いて戻るのはめんどい。

 

「・・・承知しました。」

 

「うん、」

 

のそのそとトイレに向かう。

 

個室に入ると、便器にどかっと腰掛ける。

最初はいつの時代のものか分からない和式だったが、工事が入った際にウォシュレット付き洋式になった。

 

用を足していると、ドタドタとした駆け足と共に、隣のトイレのドアが開く音がして、そのままドアを閉めもせず、虹を吐く音がした。

 

マリカー大会にいた面子が起きたのかな?

 

と思い、用を足して、個室から出ると、開けたままの隣の個室に目をやる。

 

・・・ぐったりと便器に突っ伏しているが、服装から昨日の宴に参加したメンバーでは無いようだ。

 

「おーい、大丈夫ですかー」

 

転生者同士の気安さからか、普段は見知らぬ人には掛けないような言葉をかける。

 

「う、ゔ〜・・・らいじょうぶじゃない・・・」

 

「なにか、あったんですか?」

 

「しゅぎょうで・・・」

 

「ああ・・・」

 

それだけで察する。

 

覚醒するための修行は多岐にわたりキツイものではこの程度当たり前である。

 

「がんばってくださいね。

一度覚醒したら、式神任せで楽ですから、」

 

「覚醒者かよ・・・」

 

「地獄修行組です。キツイのが続くならすぐ終わらせようと思ってんですが、後悔しかないのでやめた方がいいですよ。」

 

一瞬蘇りかけた記憶を心の中に封じ込め、そのまま立ち去る。

 

大部屋に戻ると皆、ぽつぽつと皆、起きて駄弁ったり片付けをしていた。

後でメイド式神が片付けるので清掃の必要は無いが、何人かはゴミやコップを纏めたり片付けている。

 

残念ながら、もう寝れる様な雰囲気ではない。

 

なので必要無いとは分かっているが、なんとなく何もしないのも悪い気がして、ゴミをまとめるのを手伝う。

 

この辺が俺たちだよなぁと思いながら、作業を続ける。

 

「そういや、酒持ってきたのって誰なんだ?」

 

ぽつりと、ふと気になった事を呟く。

 

「あっ、そう言えば・・・」

 

「まあまあ、犯人探しなんてしなくてもいいじゃないの、過ぎたことよ。」

 

「なんか、おまえ見かけないジュース瓶持ってきてなかった?」

 

「いや誤解、誤解!あれはカクテル割る様の安いジュースだから!

アルコールは入ってないから!」

 

「怪しさしかねぇ」

 

「酒飲んで帰りたくなくて覚醒した酒カスが参加してる時点でもう・・・」

 

がやがやと、さざなみの様に広間に疑問が広がる。

 

長身でスタイルの良い女性とはいえ、アレっぷりがよく知られている酒カスを擁護する者は誰もいない。

 

ゴミの中に話題になった見慣れぬジュース瓶があったので見てみる。

 

・・・確かにカクテル用とは書かれているが、アルコールは含まれていませんという表記があった。

 

「おーい、一応、アルコールは入ってないみたいだぞー」

 

瓶を掲げて振りながら言う。

 

覚醒者の強化された視力なら多少離れていても読める。

 

「ほんとだ。酒カスは無罪か?」

 

「いや、他に持ち込んだかもしれん。」

 

「みんな〜」

 

情けない声が上がる。

 

「ざっと見たけど、ゴミの中に酒の缶や瓶は無さそう。」

 

ゴミを集めていた一人から声が上がる。

 

「じゃあ、どこから・・・」

 

と、ピッチャーが目に入った。

 

中身は既に空だが、微妙に香りが残っている。

 

手にとって香りを確かめる。

 

「うーん・・・アルコールっぽい・・・?」

 

と、さり気なく障子戸に向かっている一人の老人が目についた。

 

声を上げようとするが、その前に取り押さえられた。

 

「儂は無罪だ!

ただ、ここで採れた果物で作った自作のジュースを皆で味わって欲しくて、持ってきただけじゃ!」

 

「未成年に飲酒させた上、酒造法違反とか救いようがねーな・・・」

 

「ただのジュースじゃ!信じてくれ!」

 

「うーん、嘘分かる異能持ってるけど嘘は言ってなさそう・・・」

 

「なあ・・・じいさん、これ作ったのいつだ・・・?」

 

「えっと・・・確か1週間前かな?」

 

「発酵してるやんけ!?」

 

「冷蔵庫は電力消費多くて各室にないから仕方なかろう!

昔はこれくらい普通じゃ!」

 

「昔の衛生基準を持ってくるな!」

 

「それに覚醒したから腹は平気なはずじゃ!」

 

「ふざけんな!」

 

ドタドタと切れた若者とジジイが殴り合う。

 

一見、老人虐待にもみえるが、双方覚醒しているだけあって、普通に殴り合いが成立している。

 

それを爆笑しながら見るもの、止めに入ろうとオロオロするもの、我関せずと片付けを再開するもの、てんでバラバラな様子を尻目に部屋を抜け出す。

 

・・・じいさんも持ってきていたけど、自分もじいさんから買って、ペットボトルに入れてしばらく棚に放置してたジュース、持ってきたんだよな・・・

変な匂いとかはしなかったと思うから無罪、うん、そうに違いない。

 

冷蔵庫が無い生活の不便さを感じながら、廊下を歩く。

 

完全に目が覚めてしまった。

 

そろそろ昼食の時間で食堂が開く、

なので朝食をとろうと工場に併設された食堂に向かう。

 

 

 

 

 

「お、今日は早いな。」

 

料理長に声をかけられる。

この料理長は覚醒前から料理人をしていて、覚醒したスキルも料理向きなものという逸材で、

来たばかりの頃は修行の一環として賄いを作っていたが、ここで働く人も増えて、正式にガイア連合の食堂の料理人として採用された。

 

「マリカー大会だったので、

しばらくしたら、ぼちぼち来ると思います。」

 

「そうか、今日はどうする?」

 

「床で寝落ちして疲れたのを回復したいので、ガイアカレーで」

 

「はいよ。」

 

カレーを受け取り席につく。

食べていると、ぽつぽつと人がやって来る。

ほとんどが修行用異界での戦闘班か技術部の製造班である。

 

近くに戦闘班の一団が座って、午前中の冒険について食べながら話している。

男二人、女二人・・・一人は式神か、

 

「だから!どうしてあそこでつっこんだ!」

 

「そうなのだ!危なかったのだ!」

 

「俺は弱くない」

 

「まあまあ、実際、今の私たちの実力なら、十分対応できていたでしょう?」

 

そんな噛み合ってるんだか噛み合ってないんだか分からない会話を尻目にカレーを食べる。

 

この徐々に回復していく感じがいい・・・

 

そういや遠征中の自分の式神は大丈夫だろうか、

怪我したり、他の式神とトラブってないか・・・

まあ大丈夫だろう。

 

そんな事を考えて最後のカレーを掻き込む。

 

「ごちそうさま」

 

食器を回収棚に入れる。

さて、どうしよう。もう部屋に帰るか・・・

 

いや、暇だし、製造部に寄っていこう。

 

 

 

 

 

 

神秘的な山梨支部の風景に見合わぬコンクリート製の工場の端、機材一式が揃っていて、簡単な加工や魔導具作りの訓練ができるフリースペース、

木製の工作卓が並ぶ様は、どこか学校の工作教室を思わせる。

実際たまにショタおじや技術部員が講義を行うこともある。

 

その工作卓の一つで作業を行う。

 

棚から取ってきた安っぽい自家製本の魔導具製作マニュアルを見ながら、目の前にある異界の木の切れ端に17文字の呪文を刻んでいく。

今作っているのは、使用するとしばらく雷耐性が上昇する簡単な護符である。

MAG操作も並行して行わねばならないので結構たいへ・・・

 

「あっ、」

 

彫り違えた。

・・・ちょっとこの辺を削って伸ばして、修正して・・・MAGも弄って・・・

 

「よし、ちゃんと読める。」

 

修正した字が読める事を確認する。

これなら大丈夫だろう。

 

最後まで彫り終わると、採血用の使い捨て針を持ってくる。

 

しばらく針と、刺す予定の指を見る。

・・・これから針を刺すんだと思うと抵抗感が大きい・・・

そんなに痛くないと頭では分かっていても、痛みへの恐れは消えない。

 

勇気を出して、針を突き刺す。

 

「痛っ」

 

思わず針を抜く。

穴を開けた指先に粒の様な血が浮き出る。

 

それをゆっくりと木片に刻んだ呪文に当て、一字一字、流れていく血のMAGを調整しながらなぞっていく。

刻まれた呪文に血が満ちていく。

 

最後まで終わると指を離して舐める。

 

「木気をもって震におかされじ」

 

MAGを乗せた呪文を唱える。

 

そのまま、できた護符を乾燥機に持っていって、血を乾かす。

 

「よし、できた・・・」

 

さっそく出来具合を確認しようと、部屋の隅に置かれている所々傷のついた測定用式神の元に持っていって装備させる。

この式神は装備させることで、耐性値やステータスの変化を説明してくれる。

 

「雷耐性:+7%

まだまだ頑張りましょう。」

 

「・・・」

 

このコメント機能はいらないと思う。

 

 

 

 

 

 

なにかやる気が無くなったので、ぶらぶらと工場を歩く。

 

大きな工作室もあれば、個人が一心入魂で魔術操作をするための小さい作業室もあり、いくつかは自室に帰らず、工場に住んでいる技術部俺たちによって私物化されている。

 

「おお!」

 

歓声が上がる。

なんとなく歓声が上がった部屋を覗く。

十人ほどの技術部員に囲まれて、全裸の少女・・・いや式神か、

式神が作業台に眠っていた。

元ネタは・・・全裸で黒髪長髪だけだと誰か分からない・・・

 

「やったな!これでほぼ人間と変わりない!」

 

「人間に移植可能なパーツだけで組み上げた式神、いやもうこれは人間と言っていいだろう。」

 

「式神ちゃんを人間なんかと一緒にするなよ。」

 

「まあまあ、でもレベル1だと代謝が無いから精密検査受けたらバレるんだけどね・・・」

 

「そこは今後の課題だな。」

 

全裸の少女(最新の式神)を囲って盛り上がっている。

・・・新しい式神欲しいな・・・

でも戦闘してレベル上げないと持て余しそうだし、不満あるわけでもないし、それに彼女が悲しみそうだし、

でも憧れるなぁ・・・

 

うーん、ちょっとやってみるか、

そう思うと、足を工場の外に向けた。

 

 

 

 

 

 

「ヤーッ!」

 

「ハッ!」

 

暑苦しい声が響いている。

ここは、星霊神社に併設された訓練場である。

主に戦闘訓練やスキルの習得を行っている。

 

そのスペースの端っこ、大きな鏡とテレビとビデオデッキが据え付けられた個人練習用のスペースに、受付から持ってきたビデオとかすみ斬りのスキルメモ、木刀を持って移動する。

ビデオを入れると、かすみ斬りの発動映像が流れる。

 

それに沿って体を動かして、MAGの流れを調節する。

 

今どきビデオな感じもあるが、勢い余って壊す事もあり、丁度、富豪勢のホテルで使っていた中古の安いビデオデッキとテレビが大量に入れ替えになったので、その中古が流れてきたというわけだ。

 

まあ、かなり儲かっているし、そのうち全部パソコンになりそうではある。

 

遠征勢同士が集まった際、暇だし必殺技習得しようぜ!

というノリでスキル習得やるのは時々あって、

集まらなくても、遠征勢は覚醒したんだからスキル身につけたいと気が向いたら訓練することもある。

だいたいものにならないが、

 

それにしても中々上手くいかないなこれ・・・

この状態で本格的に体にMAGを通して発動させたら体がねじ切れそうだ。

 

ガイア連合製武器で複数体攻撃すれば一気に殲滅できて、無傷で済みそうなのだけれど、

 

「お、かすみ斬りか、」

 

突然かけられた力強い声に、ビクッと振り返る。

 

鬼がいた。

 

比喩ではなく、本当の鬼、

盛り上がった巨大な筋骨と赤黒い肌、頭に生える2本の角、

ショタおじの式神・・・というより調伏された仲魔、

時々来てはスキルの練習のトレーニングを手助けをしてくれる。

 

「気(MAG)と体の動かし方が合ってないな。もう少しタイミングを合わせて・・・

こう!」

 

バッと、一瞬姿が消える。

そして気がつくといつの間にか刀を抜いて振り終わった体勢の鬼がいた。

 

「分かったか?」

 

「いえ、見えませんでした。」

 

「そうか、まずそこだな。

他にスキルは使えるか?」

 

「・・・覚醒した時に『かばう』を・・・」

 

「あっはっは、まさか式神でなく、お前たちの側がかばうとはな。

それだけなら、いくら初期の簡単なスキルとはいえ、もっと簡単な他のスキルを覚えて気と体を慣らした方がいいぞ。

一対一のヤマオロシとかな。」

 

「そうですか・・・考えておきます。」

 

「このあとやっていくか?」

 

「いえ、ビデオ返してそのまま帰ります。

ありがとうございました。」

 

「おっ、そうか、残念だ。」

 

さして残念でもなさそうに鬼は他に歩いて行く。

 

やっぱり単体相手のスキルから身につけないと駄目かぁ・・・

 

と思いつつ、ビデオを出して片付けてから受付に向かう。

 

 

 

 

 

 

 

さて、どうしようか・・・

 

まだ、遠征が終わって帰ってくるまで時間がある。

 

下の富士吉田市まで走っていって遊ぼうかとも思うが、往復だけで時間になりそうだ。

 

ぶらぶらと星霊神社の周りを散歩する。

自然豊かな星霊神社周りは大地の気の良さも相まって、歩いているだけで心地よくなる。

 

星霊神社はそこまで高い位置にあるわけではないが、巨大な富士山の途中にあるというだけあって、広い樹海が他の山々との間にあるので、広々とした遥かな山々が空気に溶けていくのが見える。

 

と、ガサガサと横の草むらが揺れた。

 

そしてひょこっと、きつね色の犬と金色の狐が顔を出した。

 

どうやら、放し飼いにされているイヌガミとクダギツネらしい。

 

イヌガミとクダギツネが一緒にいるのは珍しい。

 

「おー、よしよし、」

 

しゃがみ込んで、二匹とも撫でる。

イヌガミは嬉しそうに、はっはっと頭に手をこすりつけてくる。

クダギツネはすました顔で撫でられている。

 

狂犬病やエキノコックスの心配なく犬や狐と触れ合えるのはいいよな。と思いながら、しばらく弄って戯れる。

 

やがて飽きたのか、二匹とも背を向けてどこかに去っていく。

 

その背に手を振る。

 

もうちょっと散歩するか・・・

 

 

 

 

 

 

 

「はあっはあっ・・・」

 

走る。

 

のんびりし過ぎた。

息せき切って、修行用異界の出入り口にたどり着く。

 

時間は・・・オーバーしてる・・・

周りを見回す。

 

見知った遠征勢の何人かが、待機している。

これは、まだ帰ってきてないか・・・?

出迎えに来ないのはなんというか・・・彼女に悪い。

突然、後ろから目を塞がれた。

 

「だーれだっ?」

 

耳元で、聞き慣れた甘い声がした。

そのまま縋り付くように背中に抱きついてくる。

彼女が遠征で稼いだMAGと自分の中のMAGが混じり合い交換されていく。

 

陶酔感を感じるその感覚と共に、彼女の手に自分の手を重ね、降ろしながら、そおっと振り返る。

 

「おかえり」

 

「ただいま」

 

 

愛しい自分の式神の笑顔があった。

 




懐かしき楽園の時間



アヒルはポツポツ書いてるから待って、

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