スクロールバーの関係で本話は長く見えますが後書きが長いだけなので悪しからず。
早速であるが、結論だけ話そう。
不良との前哨戦において、我々は大勝した。先生の指揮、そしてメンバーのそもそもの地力の差だろう。
「…さて、もうシャーレの部室は目の前よ!」
『…先生。今、この騒動を引き起こした生徒の正体が判明しました』
そう言ってリンがホログラム越しに報告をする。内容は既に分かっているので、リロードや装備のコンディションを整えておく。あとグレネードの補充。この装備のリロードには非常に時間がかかるのでこういう時間が多く取れるタイミングでもないと補充が効かない。便利だが不便だ。
『ワカモ…百鬼夜行連合学院で停学になった後、矯正局を脱獄した生徒です。似たような前科がいくつもある危険な人物なので、気をつけてください』
「…先生、引き続き指揮をお願いします」
「“分かってる。行くよ、みんな”」
指揮の詳細は変わらず、ユウカが前線を張りつつハスミが後方から狙撃、私は動き回って敵の連携を崩し、チナツは先生の指示通り私達に支援を行う。
うん、即興にしては悪くないんじゃないかな。
「…さて、木端はある程度片付いたかな」
「あなた、なんで銃を打撃武器として使ってるの!?見るたびに心配になるんだけど!?」
「落ち着け落ち着け。私のリボルバー、コンビニとかで売ってるやつとは規格が違っててホームセンターとかで調達する必要があるから若干面倒だし高いんだよ…経費で落とせる物でもないしさ」
「ああ、それは…そうね」
…アビドスと事前に名乗っていたからか、同情的な視線をユウカちゃんから向けられる。いや、うん。確かにその通りすぎて何も言い返せないんだけどさ。経費で落とせないのもその辺の兼ね合いだし。
「待ってください…騒動の中心人物を発見!対処します!」
「ふふ、連邦生徒会の子犬が現れましたか…お可愛らしいこと」
ワカモ、発見。
即座に両脚をバネのように使って接近。道中の一般不良は無視して最速で突っ込む。
リボルバーなぞの弾丸があいつに通じるとは到底思えん。ってか、通じない。
「あらあら、随分と躾のなっていない子犬ですね。せっかくですし、遊んで差し上げましょう!」
「くっそがよ」
振り上げられる銃剣を躱し、お返しに腹部に向けて1発。身を翻しこちらの攻撃も躱された。
そのままワカモが下がり私も一歩下がる。距離が空き、互いの視線が交わる。
静寂は、同時に放たれた銃弾によって呆気なく崩された。
距離が離れた以上、射程や弾速の面でワカモに分がある。
「詰めねば勝てんか…!」
だからこそ取る手は接近。銃剣は怖いが、勝ちの目を捨ててこの場を持たせられるほどワカモは甘くはない。
私が突出してしまったから他のメンバーが一般不良の掃討を行っているために合流は望めそうにはない。反省はしている。後悔はしていない。
「仕方ない。少々ダンスに付き合ってもらうことにしよう」
「あら、野良犬と舞踏会へ行く趣味は無いのですが…お誘いとあらば、断るわけにはいきませんね」
「野良じゃあないんだがなぁ!」
ジグザグに走り、時折フェイントも織り交ぜながら格闘戦を仕掛ける。
撃った拳は掴まれ、蹴りはいなされる。こちらも負けじと弾丸などを避ける。
ある程度煮詰まってきたタイミングでバックステップとともにグレネード散布機を横薙ぎで振るった。
「メインディッシュだよ!食らいな!」
「ッ!」
射出したのは通常のグレネード4発、スタングレネード2発の合計6発。爆発が瓦礫を浮かび上がらせ、粉塵と閃光で視界を潰し、音で一時的に耳を塞がせる。煙の奥から聞こえてきた声を聞くに掠った程度で済ませたようだが、大した問題ではない。
粉塵を切り裂き接近する銃弾を躱し、そして弾きながら援護を待つ。後方の戦闘音からしてそろそろ…
「ようやく追いつきました…援護します!」
そら、頼もしい援軍の到着だ。
「ふむ…ここが引き時でしょうか。私はここまで。後は任せます」
そう言って素早く引いていくワカモ。ここで無理に追う必要は無い。多分先生がなんとかする。
「お怪我はありませんか?」
「問題ナシ。回避に関してはそれなりに出来るから」
「だったら問題無いわね!早く追うわよ!」
「待ってください。今回の目標はあくまでビルの奪還。深追いはするべきではありません」
「うん。私としても正直これ以上やり合いたくはないね」
それぞれがリロードを済ませ、改めて前進を再開する。1人で突っ込んでいったことに少々文句を言われたが、悪癖だから治そうとしてるということにしてなんとか矛を収めてもらった。
しばらくは順調に進んでいると、キュルキュルという非常に特徴的な音が耳に入る。
「あれは…クルセイダー1型…!私の学園の制式戦車と同じ型です!」
「不法に流通された物よ!PMCから不良が買い入れたのかも…」
「とにかく、あれを壊さんと前に進めん。早急に片付けるぞ」
一度遮蔽に隠れて様子を見る。時折殺意MAXの砲弾がこちらを狙ってくるので横っ跳びで隣の遮蔽に隠れるなどしながら距離を詰める。
…なんというか、こう、地味だ。埒が開かないので一つ提案を。
「スズミさん。ありったけ、やってみない?」
「ありったけ…?」
頷いてグレネード散布機を開き、中身を見せる。きっと私は今悪い顔をしているのだろう。中にいくつかのスタングレネードがあることを見つけると、向こうも頷いてくれた。
「“スズミ、スラ、いけるね!?”」
「了解しました!」「了解ッ!」
先生の指揮を合図に同時に突っ込む。左腕を振って残ったグレネードを全て横薙ぎに散布し、爆破と閃光、そして爆音で取り巻きを止める。ついでに音の方は戦車内部にもダメージが入ったようで、一瞬動きが止まった。
ちょうどいい。
「スズミさん、今!」
「了解です!」
さすがトリニティ生。クルセイダーの扱いには手慣れているのかポンポンと上り、ハッチへ閃光手榴弾を放り込んだ。程なくして戦車から眩い閃光が奔る。
…あの動き、多分私もできるな。
動きが止まったクルセイダーは即座に機関部をハスミさんに射抜かれ、その動きを止めた。
「着いた!」
『シャーレ部室の奪還完了。私も、もうすぐ到着予定です。建物の地下で会いましょう』
「“うん。分かった。それじゃあ5人とも、また後で”」
「ええ。それではまた」
「一応私達はここで待機ですかね?」
「恐らくその方がいいかと。サンクトゥムタワーの制御権復旧も済んでいないことですし」
「ま、のんびり待ってようよ。時間はかかるだろうし」
一通り会話を済ませて、もしもに備える。グレネードは…もう弾切れか。後でエンジェル24の方で補充しようかな?
「あの…」
「…うん?どうしたスズミさん」
「ああ、特にそういった意図は無いのですが…珍しい物を使っているなぁ、と」
「ああ、これ?」
聞かれたのなら答えよう。
「自作なんだよ、これ。配線なんかも自分でなんとかした」
「へえ、すごいじゃない。
「お褒めに預かり恐悦至極」
ガチャガチャと手元を動かしてみると「おぉ〜」という声が周りから漏れる。やっぱりこういうのはロマンだよなぁ…
「…あ、サンクトゥムタワーの制御権復旧を確認…上手くいったみたいね」
「ワカモは他自治区に逃げてしまったようですが、すぐ捕まるでしょう。私達の仕事はここまでです」
「お疲れ様でした、先生。先生の活躍はキヴォトス全域に広がるでしょう。すぐにSNSで話題になってしまうかもしれませんね?」
「“みんなもお疲れ様”」
解散の空気になってきたので、私もそれっぽく〆をする準備をしておこう。
「これでお別れになりますが、近い内にぜひトリニティ総合学園に立ち寄ってください。先生」
「それでは私達はこれで失礼します」
スズミはぺこりとお辞儀をした。トリニティから来た2人はそうして去っていく。
「私も、風紀委員長に今日のことを報告しに戻ります。ゲヘナ学園にいらっしゃった時は、ぜひ訪ねてください」
チナツもそう言って去っていく。
「ミレニアムサイエンススクールに来てくだされば、またお会いできるかも?先生、ではまた!」
ユウカは私の工作に興味を惹かれたのか、こちらにも軽く手を振ってきた。もちろん笑みを浮かべて手を振り返す。
「…あ、残りは私か。それじゃあ、私の通っているアビドスは本当に何も無いから、もし止むに止まれぬ事情が無い限り来るのはオススメしないよ。何も知らなかったら普通に死にかねないからね。それじゃあ」
私もそう言ってシャーレの前を去った。
ああ、嫌だな。本当に嫌になる。
頭の中をよぎる過去。
血をダラダラと流してこちらに手を伸ばす
……本当に、本当に。悪夢だというなら終わってくれ。私が必死に足掻いてきた過去も、手を伸ばしても届かない未来も、全てが私の始まりから続く泡沫の夢だと言うのなら。もういっそのこと、全て終わってしまえばいい。
顔にべちゃりと何かが付く感触がする。鼻の奥を鉄の匂いがくすぐった。そんなはずはない。誰も死んでいない。死んでいないんだ。なあ、そうだろう?
顔を上げる。視線を戻す。目に映るのは見慣れたアスファルトのようだが、紅い部分が見える。
は?うそ、うそだ。そんなはずがない。あってはならない。
視界が狭まる。汗が滲む。息ができない。足が崩れる。
紅い印の先を目で追う。その先には、斃れた、屍体の、山…
なん、で?ああ、まただめなのか?ならやりなおそう。もういっかいをはじめよう。
そのまま腰のホルスターに手を伸ばして…
「……いじょうぶ!?大丈夫!?目を覚まして!?」
揺さぶられる感覚と声でこちらに引き戻される。目を見開けば地面は見慣れた灰色で、空は青い。周りはコンクリートジャングルで、そこを歩く人間には傷一つ見られない。
「大丈夫?落ち着いた?」
「はあ、はあ、あぁ…………大丈夫、です。なんとか、落ち着いて…」
菫色の髪が視界に入る。
「なら良かった…気分はどう?」
「すみません、ありがとうございますユウカさん…」
吐き気はなんとか治った。
震える手で懐から錠剤と水を取り出して喉に流し込む。…市販の品では効果が無くなってきたために仕入れた
「ふぅ…改めてご迷惑をおかけしました」
「いやいや。流石に急に倒れそうになっていたら心配するし声もかけるわよ。立てる?」
背中に添えられる腕を頼りによろよろと立ち上がる。脚は子鹿のように震えているものの、歩くのに支障はなさそうだ。
「それじゃあ、私はこれで…」
「あ、ちょっと待って!心配だから一応送っていくわ。多分途中までは一緒でしょう?ここに来る時に見かけたから…」
「心配には及びません。これぐらいならもう慣れてますし、駅もすぐそこですから」
「ああもう!いいから一緒に行くわよ!」
「うぇ…」
脇を抱えられて駅のホームへと連れていかれる。
短い間であったが、彼女と過ごした電車での一時はそれなりに楽しかった。
ついでに色んな連絡先も交換した。
『色々と騒がしかったですが、ある程度落ち着いたみたいですね。お疲れ様でした』
「“うん。アロナもお疲れ様”」
『はい!でも先生、大変なのはこれからですよ?』
少々街が騒がしいが、それも一種のやんちゃと考えれば可愛いものだろう。
「“それにしてもあのスラって子、ちょっと色々と…”」
『どうかしましたか先生?さあ、連邦捜査部シャーレとして、最初の公式任務を始めましょう!』
「“そうだね。とりあえず目の前の事を片付けていこう”」
心の中のメモ帳で上廻スラの名前にチェックを付けて、椅子を回転させてデスクに向き直る。大きな窓は開放感と日光を与えてくれる。一つ深呼吸をすれば、意識がパチンと切り替わる感覚がした。
…だが、それはそれとして…
「“ねえアロナ。この山のように積み上がってる書類、全部片付けないといけないの?私、勤務初日だよ?いくらなんでもさすがにこの量は多すぎない?”」
『嘘でも夢でも冗談でもありません。連邦生徒会が大多数を代行しているので、これでもかなりマシなはずです!しばらくしたら混乱も落ち着いてこういった書類も少なくなっていきます!それまで一緒に頑張りましょう!』
「“…はあ、帰っていった子の誰か呼び戻せないかなぁ…”」
…書類仕事は、辛い。
この後アロナの言う通り連邦生徒会関連の書類は減ったが、各学園の生徒達からの嘆願書で結局の量はプラマイプラスであった。
約束の相手に会うために砂を踏み締め道を歩く。とはいえどこか目的地があるわけではない。単純に、この辺りで歩いているから落ち合おうというだけだ。
散歩はいい。1人になれる。心と頭を繕う必要もない。今この瞬間、ここを歩いているのは『上廻スラ』ではなく、『私』だ。
そういうちょっとした事を考えつつ歩いていると、それらしき人影が見えた。なるべく自然な速度で互いに近づき、すれ違いざまに足を止めて口を開く。
「こんにちは。お急ぎですか?」
「ん?あなたは…?いえ、別に急いではいませんよ」
その二言が交わされた瞬間に、互いの歩く向きは同じ方を向いた。
「…それで、このタイミングで呼び出してなんの用?私としては、こんなリスクを取るような真似はあなたらしくないと思うのだけど」
「ねえ、黒服」
私の横を歩いていた男性は、ごくごく一般的な普段着から、かっちりとしたスーツに着替えていた。直前までは観測ができていなかった顔面は、黒い表面から白い光が眩く光っている異形のものに変わっている。
「いえ、あなたとは改めてもう一度討論をしたいと思いまして、ね」
「そうかい」
空気は重く、足取りは軽く。そんな気分で喫茶店のドアを潜った。喫茶店、といっても廃業済みの何もない建物だが。部屋のレイアウトや椅子、机の置き方から喫茶店と察することができるのでそう呼んでいる。
メニュー表はおろかマスター、もちろんコーヒー豆の一粒も残っていないのでコーヒーは出てこない。当然だ。
ソファに座り込む。この落ち着いた雰囲気はいつでも自分を冷静にさせてくれる。そういう面で黒服との交渉事はここで行っている。
「それでは、早速本題に入りましょう。我々ゲマトリアに協力してはいただけませんか?」
「改めて言わせてもらうが、そいつはNOだ」
これに関しては、何度も断っている。前の周でゲマトリアで調べられそうな事は大体調べきった。はっきり言って、あまり旨味が無いのだ。
「ふむ…そうですか。残念です。あなたの神秘と、あなたの『使い慣れ方』。私としては非常に気になるところではあります」
「まあ、私もこれに関しては異常だと思ってるよ」
そう言って頭をコンコンと叩く。そうだ。私はイカれている。この神秘という意味でも、頭という意味でも。
「それで、ここから先はあなたの対面にたまたま座っている大人の口から漏れ出した独り言なのですが…」
「考察とか言うなら堂々と言いなよ」
「では、そうさせていただきます」
一息つき、黒服は続ける。
「あなたは、本当に上廻スラですか?」
「…それは、どういう?」
「一年と少し前、アビドス砂漠付近にて私は神秘の変化…いえ、あえてこう言いましょう。変質を観測しました」
「変質?変化とは違うのか?」
「ええ。変化、というのはあなたの神秘が何かしらに置き換わること。そうではなく、性質の変化…つまり、その神秘によってあなたの中に敷かれていた法が変わったのですよ」
「本来こういった変化はもっと遅れて訪れるはずでした…結局あなたは日が昇るまで変わることなく、ただ過ごしているはずであった」
「あなたの神秘は所詮本来写し得る可能性の一側面に過ぎず、そこまでの力を持っている訳がない。ありえない。だからこそ考えたのです。神秘の変質が起きたあの瞬間、あなたは上廻スラでありながら上廻スラではなくなった。…そうですね…これは本当にただの独り言なのですが、あなたは自らの連続性を証明できないのでは?例えば、輪廻から迷い込んだ魂が、あなたそのものだとしたら?」
「………ふふふふ、ははははは!!!!!」
笑いが漏れる。ああ、やはり、この大人は期待を裏切らない。そのまま笑いが収まるまで笑う。目尻から涙がこんにちはしてきた辺りで、漸く感情は落ち着いた。
「あーはは、はぁ…そうだね、及第点といったところかな」
「なるほど。満点はいただけませんか」
「まだ『荒い』。確かに核心を突いてはいるけど、ハズレ。だけど一ついうと…」
息を吸って緊張感を作る。こういうのは雰囲気が大切なのだ。
「私は黒服の言う通り、自らの連続性を証明できない。彼女は私であって私は彼女であり、私は彼女ではなく、彼女は私ではない…さて、黒服。ここまで来た君に特別の出血大サービスだ」
「なるほど。私の誘いを二の句もなく受けたのはそういうことでしたか」
「私は、この件の足掛かりとなり得る文書を渡す」
「その代わりに黒服、お前は_______」
「私に、『力』を渡せ」
「ククク…ええ、いいでしょう。そう来なくては面白くない」
早瀬ユウカ
いい子かも、知り合えて良かったと思っていたらヤバい場面に遭遇して驚くと同時に心配になった。一応、念には念を入れてモモトーク以外に色々と連絡先を交換した。
上廻スラはいつかの世界線で彼女から基本なものから難しいものまで、書類の捌き方を教わった。いつかの世界線では襲撃に遭い、スラの目の前で死亡した。
死んでほしくなかった。仲のいい友人で、信頼できる同僚だった。あの時あなたはどんな顔をしていただろうか。どんな体をしていただろうか。忘れてしまっても、その呪いは私を蝕み続けている。
羽川ハスミ
なんとなくだが悪い子ではなさそうと思った。もしトリニティにいたら勧誘してもいいかもな、とか考えていた。現状関わりは比較的薄め。
上廻スラはどこかの世界で彼女から後輩との付き合い方と、あとついでにツルギの言語の解読法を教わった。どこかの世界では戦闘の末に、自らの正義に殉じた。
頼れる人だった。何度も話を聞いてもらった。皆の模範で、憧れで、夢だった。だからこそ、正義の一言で貴女を終わらせたくなかった。あなたはどんな気持ちでたった一つの生を終わらせてしまったのだろう。私のような化け物には、何も分からない。
守月スズミ
よくグレネードを使ったりで若干気になっていたが、装備のことを聞いてみたら想像以上に面白そうものが出てきた。そういう使い方も…と思ったが、結局普通に投げた方が楽なのでは?とか思ってしまった。気づいてはいけない。
上廻スラはいづれかの世界で彼女から閃光手榴弾などの投擲武器の効果的な扱い方を学んだ。いづれかの世界では自らの正義の否定によって自殺した。
あなたと話すのは楽しかった。なんとなく趣味が合ったし、音楽の趣味も嫌いじゃない。だけど、あなたの信念が分からない。私はあなたのことが、何も分かっていない。正義って、なんですか?
火宮チナツ
不思議な子、として認識した。前線を張ってくれるのは助かるが危なっかしいのでできればやめてほしい。アビドスが畳まれたら勧誘してもいいかも、と思った。
上廻スラはいずこかの世界で彼女から怪我人の応急処置の方法を学んだ。いずこかの世界では民間人の避難誘導の際に行方不明になった。
物の教え方が丁寧で話し相手として楽しかった。いろんなことを教えてくれた。その道を何も知らない私に、一つ一つ、丁寧に。でも、あなたに何も返せずあなたは逝ってしまった。残されるって、こんなに苦しいことなんですか?
上廻スラの結末は
-
哀れな愚者に永遠の救済を
-
幸せな咎人に寛大な天罰を