ワイ(男)「イズナの幼馴染です」   作:彼氏殿……彼氏殿だとぉっ!?

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そして女の子を拾う

「あっはははー! そうかそうか君は阿慈谷(あじたに)ヒフミというのか」

 

「は、はい。助けて頂いてありがとうございました!」

 

 

 ガッデムそういえば君が居たんだなブラックマーケット常習犯。

 ペロロ狂いなところにしかヤバさの目が行かなくてそっちのことを忘れていた。

 普通の女の子はブラックマーケットには行かない。

 

 

「いや、あそこで君を結果的に助ける形になったからな。私も面倒ごとは避けたかっただけだよ」

 

 

 ちゃんとしたストーリーは知らないが二次創作は割と読んでいた為、阿慈谷さんに限らずこういう際立った特徴についてはそこそこ詳しいのだ。

 もちろん彼女のペロロ癖も知っている、むしろそれとファウストしか知らない。

 大体の面々がブラックマーケットや闇市に出入りしている所為でその辺りの常識が鈍っていたな、失敗失敗。

 

 

「私は土御門ハク。助けた側として一応忠告しておくけれど、こういう場所にはあまり近付かない方が賢明だよ」

 

「あはは……ごめんなさい」

 

 

 無駄だろうって?

 それでも言っておくのが人間ってものさ、もしかしたら億分の一くらいの確率で聞いてくれるかもしれないし。

 

 

「でも、このペロロ様の限定グッズがあったので仕方なく……」

 

「それで君自身が危険な目にあうのかい?」

 

「あう……」

 

「そのペロログッズの為に君が大変な目にあうのであれば、私が友人だったら止めるかな」

 

 

 彼女が取り出したのはやはりというべきかペロログッズ、見るに限定品のポスターの様だ、度胸あるねぇ。

 まあ、ストーリーで出番があるらしいしそこまでで大変な目に遭遇することはないのだろうけどね。

 それはそれとして良識ある友人ならば止めるでしょう。

 

 

「まあ君と私は赤の他人だしこれ以上は言わない、それじゃあね」

 

「……あっ、はい! ありがとうございました!」

 

 

 さっきは巻き込まれたから助けたけれど、今の私はお助けキャラではない。

 変に助け続けて目立ちたくもないし、これっきりにしたいね。

 お助け癖も治さねばなるまい。

 

 

「まあ初日からトラブルがあったのは、流石キヴォトスのブラックマーケットと言うべきか」

 

 

 ブラックマーケットとゲヘナはキヴォトス屈指の無法地帯、はっきりわかるんだね。

 さぁて、必需品を買おうそうしよう。

 

 

「……もしかしなくても今の私、無職か?」

 

 

 やばい、気付きたくない事実に気付いてしまった気がする。

 がしかしまぁ……。

 

 

「うん、先輩方や後輩には迷惑をかけるな、申し訳ない」

 

 

 迷惑をかけて尚、避けたい未来が私にはあるッ!

 イズナくん化はないとわかるまでは失踪させてもらう。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハッくん、何で……?」

 

 

 二度と会わないって……。

 

 ……私のこと、嫌いになったの?

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