AI生成 FGO SS 鍋焼きうどん食べたい 作:日毎に特定の条件を達成
◆FGO短編SS
『エミヤ流台所指南 デミグラスソース編』
夕方のカルデア厨房。
夕食の喧騒前の、静かな空気が満ちている。
エミヤは鍋を並べながら、ぐだ子に振り返った。
「——次はソースだな。
デミグラスは時間がかかるが、その分だけ味に深みが出る」
「時間かかるんだ? でも……挑戦してみたい!」
「その意気だ。では始めるか」
ぐだ子が袖を捲り、エミヤも軽く眉を下げて微笑む。
◆1:玉ねぎと野菜の甘みを引き出す
「まずは玉ねぎ、人参、セロリを細かく刻む。
焦がすなよ。“焦げる”のと“焼きつく”のは違うからな」
「また師匠っぽいこと言ってる!」
「料理人だ。これくらいは普通だ」
ぐだ子が刻む音を聞きながら、エミヤは鍋を温める。
ジュワァ……
野菜がバターでしんなりしていく。
「いい音……」
「料理の音を気にできるようになったな。
半年後には“耳で味を判断できる”かもしれない」
「そんなことできるの!?」
「できる。俺はそうしているからな」
ぐだ子は、少し誇らしげに笑った。
その顔に、エミヤも表情を緩める。
◆2:ルウを作る
エミヤが別鍋に薄力粉をふるい入れる。
バターが溶け、きつね色に変わる。
「この状態を“ブラウンルウ”と言う。
焦げる寸前の香ばしさが、デミグラスの土台だ」
「え、これ焦げてないの?」
「これが限界点だ。慣れれば匂いでわかる。
ほら、嗅いでみろ」
エミヤが鍋を傾け、ぐだ子に近づける。
甘くて香ばしい匂いが立ち昇る。
「あ……美味しそう……」
「そう感じたなら、合格だ」
エミヤと目が合い、ぐだ子は照れくさく視線を逸らした。
◆3:煮込みに入る
炒めた野菜・ブラウンルウ・トマトペースト、
そしてブイヨンを加えて——
コトコト、コトコト……
静かな煮込みの時間が始まった。
厨房に夕陽が差し込み、二人の影がゆるりと伸びる。
「ねえエミヤ、デミグラスってさ……
こんなに時間かけるんだね」
「時間をかけたぶんだけ、人の心に残る味になる」
「じゃあさ——
カルデアの料理って、みんなの心に残ってると思うよ。
だって私、いつも嬉しいから」
エミヤは一瞬だけ言葉を失った。
その後、ふっと目を伏せる。
「……そう言われると、少し照れるな」
「えっ、エミヤが照れた!」
「煮込みが進むと余計な匂いも飛ぶ。
……黙って見ていろ」
「誤魔化した!」
だが、ぐだ子は知っている。
エミヤの横顔は——とても優しい。
◆4:静かな時間が、距離を縮める
鍋の前で並んで立つふたり。
話してもよし、黙ってもよし。
火の音だけが、ゆっくりと時間を刻む。
「エミヤ、普段ひとりでこうやって作ってるの?」
「そうだな。……だが、こうして隣にいるのも悪くない」
「っ……!」
「緊張しているのか?」
「だ、だって……言い方がずるいよ……」
「料理中に手を震わせるなよ。
ほら、鍋をかき混ぜるのは任せた」
ポン、と頭に軽く手を置かれる。
それだけで心臓が跳ねた。
◆5:仕上げと味見
煮詰まったソースは、深い色を帯びて香りも濃厚。
「……よし、仕上がった。味を見てみろ」
ぐだ子がスプーンでひと口。
「……っ! 濃いのに優しい……!
すごい、これがデミグラス……!」
「お前の手も入っている。
“ふたりで作った味”だ」
「そんな言い方しないでよ……!
ますます嬉しくなっちゃう……」
エミヤは困ったように笑って、
ぐだ子の頬に付いたソースを指で拭う。
「頑張った証だ。
さあ、次はこのソースでオムライスを仕上げるぞ」
「はいっ!」
ふたりの声が重なる。
煮込み終わった鍋からは、温かさが余韻のように漂っていた。
作って欲しいなあ。食べたいなあ。