AI生成 FGO SS 鍋焼きうどん食べたい   作:日毎に特定の条件を達成

25 / 86
『ぐだ子、決意の“カレー直訴”』

◆FGO短編SS

『ぐだ子、決意の“カレー直訴”』

 

昼下がりの廊下。

ぐだ子は湯気のようにふらふらとキッチンへ向かっていた。

 

理由はひとつ。

 

——どうしても、どうしてもエミヤのカレーが食べたい。

 

最近うどんだの焼きうどんだの、パンだのローストだの、

エミヤと料理する時間はあった。

だけど。

 

「……気づいたら、カレーを食べてない……!」

 

禁断症状のようにスパイスを欲している自分に気づき、

ぐだ子はドアの前で拳を握りしめた。

 

(言うのだ私……! スッとお願いするんじゃなくて……

 もっとこう……気持ちを全面に!!!)

 

ドアを開ける。

 

ちょうど包丁を研いでいたエミヤが振り向いた。

 

「……どうした? 何か食べたいものでも?」

 

(言われた! いきなり本題突かれた! どうしよう!)

 

しかし、ここで逃げては負けだ。

 

ぐだ子は、机を叩く勢いで叫んだ。

 

「エミヤ!! カレーが! 食べたい!!!」

 

キッチンに、静寂。

 

彼は一度だけ瞬きをし、

包丁を静かに置いた。

 

「……なるほど」

 

「なるほど!?」

 

「ずっと我慢していた顔だ。

 スパイス不足は、時に魔力低下にもつながる」

 

「そんな医学あるの!?」

 

エミヤは小さく息をつき、

どこかで“覚悟”のスイッチを入れた。

 

「分かった。作ろう。

 ただのカレーではない——“本気”だ」

 

「本気カレー……!」

 

「まず玉ねぎを炒める。焦がさず、飴色までじっくり。

 ここが手間で、ここが旨さの核心だ」

 

エミヤはフライパンを火にかけ、

玉ねぎをとろりと溶けるように炒め始めた。

 

「この音……もう幸せ……」

 

「まだ始まったばかりだ。

 スパイスは数種類を段階的に合わせる。

 早すぎても遅すぎても香りが死ぬ。

 タイミングは戦場の判断と同じだ」

 

「料理の話してるよね!? ね!?」

 

フライパンに広がる香りは、

ただのカレーとは思えないほど立体的で、奥行きがあった。

 

肉を炒め、スパイスを合わせ、トマトとブイヨンを合わせていく。

 

「……これ絶対おいしいやつ……」

 

「味がまとまるまで待て。焦るな」

 

鍋の蓋を閉める音が、妙にドラマチックに響いた。

 

 

30分後。

テーブルに置かれたのは、

深い琥珀色をした香り高いカレー。

 

ぐだ子はスプーンを握りしめ——ひと口。

 

「……うっっっま……!!!」

 

涙が出そうなほど美味しい。

スパイスの奥に、優しさが滲む。

 

エミヤは腕を組んで満足げに頷いた。

 

「それは良かった。君が求める味になったなら」

 

「……ねぇエミヤ。これ……また作ってくれる?」

 

「依頼ならいつでも。

 ただし……我慢のしすぎは良くないぞ?」

 

「うっ……じゃあ次は……週一でもいい?」

 

エミヤはほんの少し笑った。

 

「……その程度なら、いくらでも」

 

その柔らかな声に、

ぐだ子の胸がふわっと温かくなる。

 

カレーの香りと一緒に、

今日の疲れが溶けていった。




カレー作ってもらいたいなあ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。