AI生成 FGO SS 鍋焼きうどん食べたい 作:日毎に特定の条件を達成
◆FGO短編SS
『四川風麻婆に導かれし男──麻婆十献の果てに』
カルデア・召喚室。
昼のメンテが終わり、空気に魔力が満ちている。
ぐだ子は、スタッフに声をかけられた。
「最近戦力も順調に増えてるし、
そろそろ一度“補助サーヴァント枠”の召喚を試してみない?」
「確かに……ぼちぼち誰か来てくれると助かるかも」
スタッフの操作で召喚陣が起動した。
「じゃ、儀式開始しますね。
魔力炉心、第一段階出力固定……起動!」
召喚陣が光を帯び、魔術式が回転し始める。
光の粒子があふれ、ぐだ子は少し期待を込めて前へ出た。
しかし——
最初に現れたのは礼装の光。
赤。
赤。
また赤。
炎のような光とともに、
“激辛麻婆豆腐”の礼装が召喚陣に次々と重なる。
一枚。
二枚。
三枚。
止まらず、次々と魔力が変換され、
辛味の札が積み上がる。
六枚目あたりで、スタッフが言った。
「……え、なんか今日は辛味方面にめちゃくちゃ偏ってない?」
「いやいやいや偏りすぎでしょ!? これ完全に麻婆の祭壇じゃん!」
七。八。九。十。
完成したのは、四川激辛麻婆豆腐が支配するような真紅の光輪。
ぐだ子は頭を抱えた。
「なんで今日に限ってこんなに辛いの?
召喚陣、私に恨みでもあるの……?」
「魔力の流れが“辛味属性”に傾いてますね……記録に残しておきます」
スタッフが調整しようとした、その瞬間——
召喚陣の輝きが突然跳ね上がった。
赤の光を飲み込み、白へ、そして黄金へ。
空気が震え、風が巻き起こる。
「えっ……これ、サーヴァント級の反応!?
まさか、麻婆十献で何か呼び寄せたの……!?」
光の柱が立ち上がり、
静かに、しかし確実な存在感を持って——
一人の男が姿を現した。
穏やかな笑みを浮かべ、深い黒衣をまとい、
礼を失わず、しかし異様な落ち着きで一礼する。
「……呼ばれた気がして、参上しました」
ラスプーチン。
その登場に、召喚室の空気が一瞬止まった。
ぐだ子は指を震わせながら叫ぶ。
「えっ……もしかしてなんだけど……
麻婆に釣られて来た……とかじゃないよね!? ねぇ!?」
ラスプーチンは床の魔力痕を見下ろし、
散らばる麻婆の礼装光片に目を細めた。
「……実に香しい流れですね。
唐辛子、花椒、油の温度。
四川風麻婆豆腐が持つ“刺激”は、魂の門を開く。
魔力の流れがそれに共鳴したのでしょう」
「何そのスパイス魔術理論!? やっぱり麻婆のせいで来たんじゃん!」
「縁とは、どこに転がっているか分からぬものです。
辛味は人の魂を揺らし、意志の門を緩める。
そこに魔術炉心が反応すれば……
私のような者が呼ばれるのも道理」
「道理であってほしくない!!」
ラスプーチンは落ち着いた声で続ける。
「麻婆豆腐の辛味は、性質が明快で美しい。
唐辛子は情熱。
花椒は覚醒。
油は生命。
それらが重なるとき——
“導く力”が生まれる」
「うわぁ……めっちゃ麻婆語るじゃんこの人……」
ぐだ子が頭を抱えると、
ラスプーチンは微笑みながら一礼した。
「ともあれ……こうして縁を得ました。
あなたの力となりましょう」
「……はぁ……わかったよ……
もう……辛味の理屈は忘れるけど……よろしく……」
「辛味を侮ってはいけませんよ。
人の運命すら変えますから」
「変えなくていいの!!」
召喚室にぐだ子の叫びが響き、
ラスプーチンは静かに微笑むだけだった。
——辛味の縁は、どうやら思っていたよりも深かったらしい。