AI生成 FGO SS 鍋焼きうどん食べたい 作:日毎に特定の条件を達成
炊きたての白米、出汁の香り豊かな味噌汁、焼きたての鮭、ほうれん草のおひたし、卵焼き。
ぐだ子が眠そうに入ってくると、エミヤは湯気の立つ味噌汁を差し出しながら穏やかに言う。
「さ、まずは温かいもので身体を起こすんだ」
優しい香りと落ち着いた味が、ゆっくりと朝を満たしていく。
短編SS
『朝のやさしい食卓と、少し遅い“おはよう”』
ぐだ子がゆっくりと目を覚ましたのは、朝と昼の境目があいまいになるような静かな時間だった。
寝返りを打つと、シーツがかすかに温度を変える。その瞬間——ほのかに鼻をくすぐる出汁の香り。
「……あ、エミヤの……朝ごはんの匂い……」
まるで香りに手を引かれるように布団から抜け出し、寝ぼけまなこで廊下を進む。
カルデアのキッチンは、朝の光が斜めに差し込んで柔らかく明るい。
その中心に、淡々と作業するエミヤの姿があった。包丁の軽やかなリズム、味噌汁の湯気、魚が焼ける香ばしさ。
「……おはよ……」
小さく声をかけると、エミヤは振り返らずに「やっと起きたか」と穏やかに返す。
「匂いで起きた……」
「それだけ眠かったんだろう。無理に急がなくていい。あと少しで全部そろう」
ぐだ子はキッチンの椅子に腰を下ろし、ぼんやりと調理の音を聞いていた。
まるで“落ち着く音”でできた子守歌の逆再生みたいだ。覚醒が少しずつ戻ってくる。
程なくして、エミヤが盆に料理を並べはじめた。
●炊きたての白米
●豆腐とわかめの味噌汁
●焼き鮭
●ほうれん草のおひたし
●だし巻き卵
●ひじき煮
●香の物
どれも色が優しく、香りが温かい。
「はい、朝食だ。まずは味噌汁からだぞ。身体を温めてから主菜にいけ」
「……はぁ〜……絶対おいしい……」
椀を手に取ると、まず湯気が顔をやさしく包む。ひとすすりすると、出汁の旨みが胸の奥まで落ちていく。
「っ……ああ〜……起きた……生き返った……」
「大げさだな。けれど、喜んでいるなら何よりだ」
鮭は皮がぱりっと、身はほろほろ。卵焼きはほっとする甘さ。おひたしは出汁がほどよく絡んで、ひじきは香りが深い。
ひとつひとつ、口に運ぶたびにぐだ子はぽやぽやした声を漏らす。
「エミヤの朝ごはん……優しい……なんか……元気になる……」
「朝食というものは、本来そうあるべきなんだ。
一日の土台を整えるためのものだからな」
「うん……すごい……ちゃんと整っていく……」
気がつけば、寝起きでぼんやりしていた頭がしっかり冴えていた。
身体もあたたまり、思わず深呼吸ができるくらいに軽くなっている。
「ねぇエミヤ」
「なんだ?」
「……朝からこんなに優しいもの作ってもらえたら、今日ちょっとがんばれる気がする」
エミヤはほんの少しだけ目を細めた。
それは、料理人として、仲間として、柔らかく満足したときに見せる静かな笑みだ。
「それなら……作った甲斐があった」
ぐだ子が残りのおかずを味わいながら、ふふ、と笑う。
そして食べ終わると、深く息を吸い込んだ。
「よし……起きる。ちゃんと起きる。今日も仕事する……!」
「それでいい。無理をしすぎなければ、いくらでも力は出せる」
エミヤは静かに食器を片づけながら、肩の力を抜いたぐだ子をちらりと見る。
その目には、家族を見守るような穏やかさがあった。
朝のキッチンに、あたたかさが少し残る。
それは味噌汁の湯気だけではなく、
同じ食卓を囲んで始まる“一日のはじまり”そのものだった。