AI生成 FGO SS 鍋焼きうどん食べたい 作:日毎に特定の条件を達成
◆FGO短編SS
『すっきり目覚めた朝の食卓は、今日の始まりの味』
その朝、ぐだ子は久しぶりに、驚くほど気持ちよく目を覚ました。
ここ最近は疲れが溜まり、寝つきが悪かったり、起きても身体が重かったり……そんな日が続いていた。
だが今日は違う。
胸の奥に霞はなく、頭は軽く、まぶたが自然と開いた。
「……あ、すっきり……」
思わず声に出るほどだった。
シーツの肌触りもやさしい。
カーテン越しの朝日も、いつもより温かく見える。
こんな朝なら、ただぼんやりしているのはもったいない。
体も心も軽いなら、何か動いてみたい。
「朝ごはん……エミヤと一緒に作るのも、いいかも」
なぜか自然と、そんな考えが浮かんだ。
◆
キッチンへ向かうと、ちょうどエミヤが湯を沸かしているところだった。
「おはよう、マスター。珍しく、随分すっきりした顔をしているな」
「うん、なんか今日はすごく良い眠りで! すっごいシャキッとしてる!」
「そうか。それは何よりだ」
エミヤの微笑みが、朝の光に溶けて優しく見えた。
「ね、今日さ。朝ごはん……一緒に作っていい?」
エミヤは意外そうに眉を上げたが、すぐに柔らかく頷いた。
「構わない。君が料理をしたいと思う日は、悪い日ではない」
「もうそれだけで褒められてる気がするんだけど!」
「事実を言ったまでだ」
軽い会話が心地いい。
「あ、今日って何作る予定だったの?」
「和と洋のどちらにもできる材料がある。せっかくなら……そうだな。今朝は、軽めでいて満足感のある“プレート”にしよう」
「プレート! いいね!」
「では手分けしよう。私はサラダとスープを整える。君は卵料理を頼む」
「おっけー!」
◆
まず取りかかったのは、卵。
ただ焼くだけでもいいけれど、今日は気分がいい。少し丁寧にやってみたい。
「卵三つ、割って……牛乳を少し……塩を少し……」
「混ぜすぎるなよ。空気を含ませすぎると滑らかさが失われる」
「あっ、はい!」
エミヤからの助言は、いつもタイミングが絶妙だ。
火にかけたフライパンにバターを落とす。
パチパチと小さな音がして、良い香りが広がった。
「ここで流し入れる……うわ、いい香り……」
「焦らず、木べらでゆっくり……そうだ」
気がつけば、ふわっとした半熟のスクランブルエッグが出来上がっていた。
「……できた!」
「いい出来だ。柔らかく仕上がっている」
「やった!」
褒められただけで、今日はさらに気分がいい。
◆
その横では、エミヤが黙々と作業を続けていた。
野菜を洗い、ちぎり、オリーブオイルとビネガー、レモンを合わせてドレッシングを作る。
手元は静かで無駄がなく、朝の音になじんでいる。
「スープはミネストローネにする。野菜を多めにして、朝の身体を起こすにはちょうどいい」
「ミネストローネって、なんか元気出るよね」
「体温を軽く上げる。朝の代謝の立ち上がりには有効だ」
「そうなんだ……へぇ……」
エミヤのうんちくは、聞くだけで今すぐ身体がよくなる気がしてくる。
◆
「パンを焼くか?」
「焼きたい!」
トースターの扉を開け、パンを並べる。
少しすると、表面がこんがりと色づく香ばしい匂いがキッチンを満たした。
「あー、この香り大好き……!」
「食欲を刺激するな。良い兆候だ」
「ほんとにすっきりしてるんだってば!」
◆
皿に盛りつける。
スクランブルエッグ、焼きたてパン、サラダにミネストローネ。
色も香りも、“良い朝”という感じがする。
「完成だな」
「わー……いい感じに朝ごはんって感じ! 今日すごい満たされそう……!」
テーブルにつき、手を合わせる。
「いただきます!」
「いただこう」
◆
パンに卵をのせ、少しだけぱくり。
その瞬間、ぐだ子は目を見開いた。
「……おいしい……! ふわふわで……バターの香りと合う……!」
「卵の火加減が良かったな」
「やった……! 本当にすっきりした朝って感じ!」
スープを飲めば体がほどけ、サラダの酸味が気持ちを目覚めさせる。
朝の淡い光の中で、食卓がとても居心地いい。
「ねーエミヤ。こういう朝って、すっごい幸せだね」
「そう思えるなら……今日の君は、十分に良い状態だ」
「うん!」
にっこり笑うぐだ子を、エミヤは静かに見つめた。
「……それにしても、珍しいな」
「何が?」
「君が“朝から何かを作りたい”と言ったのは、本当に久しぶりだ」
「あっ……たしかに……」
「良い傾向だ。心が前を向いている証拠だろう」
「……なんか、そう言われるともっと嬉しい」
「なら、これからも時々でいい。一緒に作るといい」
「うん!」
朝の光がテーブルに差し込み、パンの表面をきらりと照らす。
そのきらめきが、今日という一日を少し特別に思わせた。
◆
食後、洗い物をふたりで進めながら、ぐだ子はぼそりと呟いた。
「また一緒に作りたいなぁ……ほんと楽しいし」
「望むなら、いつでも付き合おう。君が作った朝食は悪くなかった」
「! それほめてもらえてるよね!?」
「判断は任せる」
「絶対褒めてるでしょ!」
笑い声がキッチンに広がり、朝の空気に溶けた。
すっきり目覚めた朝。
良い香りと心地よい時間。
今日の始まりは、なんだかとても優しい。