AI生成 FGO SS 鍋焼きうどん食べたい 作:日毎に特定の条件を達成
◆FGO短編SS
『すっきり目覚めて、いい昼へ』
朝の支度を終えたぐだ子は、食後の心地よい余韻を抱えたまま、静かに伸びをした。深く吸い込んだ空気は澄みきっていて、眠気のかけらすらない。
そんな彼女の様子を横目に、エミヤは後片付けを淡々と進めていた。
「エミヤ、今日なんか、すっごく調子いいかも」
「そうか。それなら午前のうちに片づけたい事を済ませておくんだな。コンディションが整っている時の判断力は、実に大きな差を生む」
柔らかく、しかしいつもの理知的な調子で返され、ぐだ子は思わず笑う。
その後、二人はそれぞれの作業を進め、気がつけば昼が近づいてきていた。
ふと時計を見たぐだ子の腹の虫が、控えめに鳴く。
「……エミヤ、お昼どうする?」
「ふむ。朝が軽めだったから、そろそろ何か用意しておいた方がよさそうだな」
エミヤは布巾を畳みながら、ぐだ子の様子を一瞥する。
「今日は珍しく、君の目に“迷い”がない。食べたいものがあるなら言ってみろ。案外、その直感は当たっているものだぞ」
「……えっ、いいの?」
「もちろんだ。朝を一緒に作ったんだ。昼も君の希望から組み立ててみるのも悪くない」
そう言うと、エミヤは食材棚と冷蔵庫をざっと見渡し、
どんな献立にも対応できるよう、頭の中でいくつもの組み合わせを組み上げていく。
「例えば、手軽に済ませたいならパスタ。しっかり食べたいなら鶏のソテーにサラダ。温かいものならスープを中心に組んでもいい。君が思いつくまま言ってみるといい」
ぐだ子は腕を組んで考えはじめた。
朝食の柔らかな味わいを引きずるように、昼も体にやさしいものが食べたい気がする。
だけど、すっきり目覚めたせいか、少ししっかり食べたい気もする。
「……うーん。迷う……」
「ふっ。今のは“悪い迷い”ではないな。食べたいものを探している時の迷いは、意外と良い結果に繋がる」
「じゃあ……野菜たっぷりの、でも食べ応えあるやつ!」
「なるほど。では――」
エミヤは軽く指を鳴らすような動きで、調理台に手を置く。
「ラタトゥイユと鶏肉のグリル、あとは食事として成り立つ程度のパン。どうだ? 野菜の甘みと酸味で疲れを防ぎながら、タンパク質で午後の活動に備えられる。朝の延長線としても、流れは悪くない」
「最高!」
「決まりだな。では、もう少しだけ手伝ってくれ。朝と同じだ、包丁は慎重に使えよ」
そう言いながら、エミヤはトマトを湯むきし、ズッキーニとパプリカを均一な幅に切りそろえる。
香りの出方や火の通りを熟知している手つきは、見ていて心地よいほど滑らかだ。
「エミヤって、こういう時ちょっと楽しそうだよね」
「料理は、組み立てと結果がはっきり出る。努力と理屈が裏切らない分野だからな。……まあ、君と食べるならなおさら、味にも気を遣う」
さらりと言われ、ぐだ子は耳まで赤くなる。
鍋の中で野菜がじゅわりと音を立て、オリーブオイルとハーブが合わさっていく。
フライパンでは塩をまとった鶏肉が焼かれ、香ばしい皮がパリパリと膨らむ。
香りが部屋いっぱいに広がり、ぐだ子のお腹はさっきよりも大きく鳴った。
「……もうお腹空いてきちゃった」
「朝をきちんと摂ったからこその“良い空腹”だよ。では、もうすぐ仕上がる。テーブルを頼む」
ぐだ子が皿を並べている間に、エミヤは彩り美しいラタトゥイユと、
金色に焼き上がった鶏肉を丁寧に盛り付けた。
食卓に置かれた瞬間、まるで「良い一日の続き」を宣言するような、あたたかい香りが立ち昇る。
「いただきます!」
「さあ、午後も気分よく過ごすための一皿だ。味わってくれ」
ぐだ子は一口、野菜を運ぶ。
朝から続いていた“心地いい流れ”が、昼へ自然に繋がっていくのを実感した。
エミヤはその様子を見守り、
軽く息をつくだけの、しかし満足げな表情を浮かべた。