AI生成 FGO SS 鍋焼きうどん食べたい 作:日毎に特定の条件を達成
◆FGO短編SS
『歯磨きのあとに、少しだけ』
歯磨きを終えて、ベッドに入る直前。
ぐだ子は布団の中で、じっと天井を見つめていた。
(……眠れる気はするんだけど……)
お腹が、ほんのり、しかし確実に空いている。
空腹というほどではない。
けれど、このまま目を閉じたら、きっと意識はそっちに引っ張られる。
「……歯、磨いちゃったんだけどな……」
小さく呟いた、その直後。
「だからといって、我慢大会をする必要はない」
低く落ち着いた声が、部屋の入口から届いた。
「うわっ!?」
驚いて起き上がると、そこにはエミヤがいた。
マグカップを一つ手に、いつものように平然と。
「……なに、そのタイミング」
「君が歯磨きしたあとに、
『でも何か食べたい』という顔をする確率は高い」
「観察されてる……」
エミヤは肩をすくめる。
「眠りに入る前の空腹は、質を下げる。
特に君は、考え事を引きずりやすい」
「う……」
「だから“食べない”より、“選ぶ”だ」
そう言って、マグカップを差し出した。
「温かい豆乳だ。
砂糖は入れていない。
胃を刺激せず、口も汚れにくい」
「……え、それだけ?」
「それで十分だ。
固形物が欲しいほどの空腹じゃないだろう」
図星だった。
ぐだ子は受け取り、少しだけ口をつける。
「……あ、落ち着く」
「温度と脂質だ。
豆乳は消化が穏やかで、
血糖値も急に動かない」
エミヤはベッド脇の椅子に腰掛け、続ける。
「寝る前に避けるべきなのは三つ。
強い糖分、油分、刺激」
「ラーメン、揚げ物、激辛……」
「自覚はあるようだな」
「あるけど……やりがち……」
「だから代替を用意する。
満たすのは“お腹”じゃない。
“安心感”だ」
ぐだ子は両手でマグを包む。
「歯磨きしちゃったからって、
絶対何も口に入れちゃダメってわけじゃないんだ」
「歯は大事だが、睡眠も同じくらい大事だ。
ただし、ここで甘いものを選ぶと、
結局もう一度磨く羽目になる」
「それは面倒……」
「だろう。
だから“戻らなくて済む選択”をする」
豆乳を飲み終えると、胃の奥が静かに温まった。
さっきまであった違和感が、嘘みたいに薄れていく。
「……なんか、もう眠れそう」
「それでいい」
エミヤは立ち上がり、カップを受け取った。
「無理に我慢するな。
だが、無自覚にもなるな」
「はいはい、生活指導ありがとう」
「感謝されるほどのことでもない」
部屋を出る直前、エミヤは振り返る。
「歯磨きは済んでいる。
今度こそ、目を閉じろ」
「はーい……」
布団に潜り込み、目を閉じる。
胃も、頭も、静かだった。
(……エミヤ、こういうとこ過保護だよね……)
そう思いながら、
ぐだ子は今度こそ、自然に眠りへ落ちていった。