ここに宿すは奇跡にあらず

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設定はある、展開に対する見通しはある、ただモチベーションと時間と文章力が足りない。
故にこの作品の続きが書かれる可能性は限りなく低い


“ 魔”法少女

 

「対付喪神(ネオ・ポルターガイスト)専門処刑人」、これが私たちの別名らしいですよ。

- 間違ってはないと思います、むしろ「魔法少女」だなんて言う、夢やら希望やら将来の可能性に満ちたものを連想させる呼び方よりはよっぽど的確でしょうね。

味気は無いですけど。

何百年か前に付喪神(ネオ・ポルターガイスト)が初めて現れた時、魔法少女は間違いなくヒーローでした。

作為的なほどに見栄えのいい魔法を振り回し人々を脅かす魔法少女はそれはまぁ人々に夢と希望を振りまいていたのだと思います。

え、今の扱い?

病人ですけど

24時間テレビにも出演したことありますし。

20歳になったらコロッと死ぬなんて難病患者もいいところですよ。

私は元々余命宣告済みだったのでむしろラッキーとすら思ってるくらいなんですけど。

基本どんな方法でも死なないんですよ魔法少女は。

話を戻しましょうか、なんで病人扱いされるのかと言う話ですね。

まず付喪神(ネオ・ポルターガイスト)とは言っても現在の人類技術の粋を尽くせば封じ込めることくらいはできます。

- 魔法生物黎明期には単純に技術が足りず封じ込めることすら出来なかったってことですね

総じて魔法少女の存在意義が薄くなり、デメリットの方が印象的になったわけです。

そういう理由で魔法少女は夢と希望を振り撒くヒーローから悲劇のヒロインにジョブチェンジしたわけです。

30年以上続いた魔法少女を主役としたアニメシリーズも最近不謹慎と言われて終了しましたしね。あれ子供の頃大好きだったのに寂しいです。

えっ見てない?あーそっかぁ放映中止になったの君が一歳くらいの頃ですよね…

さて、もうそろそろ目的地に着きますね。

えっ?着陸できそうなスペースもなさそうなのにどうやって降りるのかって?

決まってるじゃないですか、飛び降りるんですよ

 

                              *********

「ちょっちょっ待って下さいまし!?こんなところから飛び降りたら死んじゃいますのよ?」

 

]「安心してください、そんな程度で死ぬ程魔法少女は柔じゃないですよ。ほら、とっとと変身してください」

 

「わ、分かりましたわ 換装、”卑金の売女(グレムリン)”」

 

彼女の魔法少女衣装はボロボロに錆びついたドレスアーマーです。

その死んだ瞳は金色に染まってこころなしか目にキラキラが浮かび上がったように見えます。

それにしてもこんな幼気な子に売女だなんて相変わらず変身文句は鬼畜です。

私の知る限り二番目に酷いネーミングですよ。

 

「換装、”桃肉の情婦(サキュパス)重身(デュアル)凍血の聖女(ヴァンパイア)

 

瞬間、私の全身から力が抜け、思わず膝をつきそうになります。

世にも珍しい身体能力が下がるタイプの魔法少女。

-それが私です、まぁその分は特殊能力で補えるんですけどね。

お目々は白濁したようなものと瞳孔がギザギザに縁どられた真紅のオッドアイに、

真っ白なウェディングドレスにまるで生きているかのように脈打つ血管が張り巡らされた禍々しいデザインの衣装を身にまとい気合いは十分です

 

「ほ、本当にここから飛び降りるんですの?」

 

「何度も言ってるじゃないですか、ほれっ」

 

「お、押さないでくださいまし!?ミギャアアアアアア!!??」

 

何を大袈裟な、魔法少女が自由落下で程度で傷なんて負うわけありませんのに。

           *********

「本当に何ともありませんわ…」

 

「ずっと言ってるじゃないですか。ほら、標的が来ますよ」

車ですね、付喪神化した物の中ではかなり危険度が高い代物です。

 

「ひ、ひえぇ…顕現、”銀盾”顕現、”銅刃”ですわ。」

彼女が体格に見合わない大盾を呼び出して突進してくる付喪神を受け止めます。

私も負けていられませんね。

「顕現、”赤無垢”」

瞬間、私の全身に纏わり付いた血管が肉肉しい音を立てて伸縮します。…完全に触手ですねこれ。

私の触手を受けると同時に目に見えて付喪神の勢いが衰えていきます。

「て、てやぁ!」

彼女がもう片方の手に持っていた銅製の剣で切りつけます。

へっぴり腰ではありますが威力は魔法少女相応、一撃で付喪神として強化された装甲を砕き行動不能な状態に持ち込みます。

「えっと…動かなくなりましたけれどもこれだけではダメなんですわよね?」

 

「はい、必殺技を浴びせなければ、異常性は一定の時間後に近くの最も人口密度の高い場所に転移して新たな付喪神となります。」

これが未だに魔法少女が必要な一番の理由です、魔法少女が必殺技を使わなければ付喪神(ネオ・ポルターガイスト)は消えることなくひたすらに増え続けるのです。

 

「では私がやりましょう。"血濡れ牙爪(ヴァンパイアエンド)"」

唱えると私の右手に赤いオーラが纏わりつきます。

「えいっ」

ズルリッと私の右手が付喪神にめり込みます。

数十秒ほどしてようやく見つけました。

「うわっ気持ち悪いですわね、それどうするつもりなんですの?」

 

「食べますけど?」

 

「は?」

 

美味しそうじゃないですか。

 

「脈打つ内臓にしか見えませんわよ!?」

 

「ほら、モツとかいうじゃないですか」

 

はむっと

 

「うわぁホントに食べましたわ…」

 

「魔法少女なんて変な方向に趣味嗜好が引っ張られるものですからね。というか貴女も十円玉に執着してたでしょう?」

 

「何も言い返せませんわね…」

 

 

 

 




さて、キリが悪く色々とガバガバですが、冒頭に書いた通り時間とモチベーションが現在足りてないところを無理矢理捻り出したものなのです。実際私自身も出来に全く満足してませんし。もしかすると気が向いたら続きややら設定やらを吐き出すかもしれません

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