第26話 お昼休み
ある日のお昼休み
カーンカーンカーン
小気味よい音がジブリ第2スタジオに響く
彡(゚)(゚)「フン!」カーン
( ´∀`)「なんの!」カーン
(´・ω・`) .。oO(いつから定着したか忘れたが………)
お昼休みに卓球をするのが定番となっていた
発案者は宮崎駿だったことははっきりしている
卓球台は美術用の長机を二つ合わせ
ボール紙をガムテープで貼り付けネットにした手作り
(´・ω・`) .。oO(宮崎さんはとても卓球が上手で……)
ボクや好春さんはまったく相手にならなかった
まともに相手ができたのは男鹿さんぐらいだった
彡(゚)(゚)「スマッシュ!!」カーン
( ;´∀`)「くっ……」スカ
彡(^)(^)「よっしゃ!ワイの勝ちや」
(´・ω・`) .。oO(ボクはラピュタで鬼のように働く宮崎さんを見てきた)
でも目の前にいるのはキャッキャッとはしゃいで卓球をする宮崎さん
これが同一人物だとは思えなかった
もうわけがわからないよ………
(´・ω・`) .。oO(まあ、楽しく作品を作ってくださいと………)
指示した張本人が楽しんでいる姿は見ていて気持ちがよかった
彡(^)(^)「ほれ、次はヒロカツくんやろうや!」
(´・ω・`)「負けるのがわかってるんで遠慮します」
彡(^)(^)「ほな、ハンデで左手でやってやるさかい」
(`・ω・´)「なにを!!いいでしょ、やりましょう!」
そんなこんなで楽しくトトロ制作は進み
6月下旬にはA、Bパートの絵コンテが仕上がった
ここまでの時間をかけて絵コンテが半分出来上がっているなら
問題なし…………ということはないのだが
まあ、順調といえば順調ということにしておこう
第27話 子ども
7月1日
彡(゚)(゚)「ではこれより、作画打ち合わせに入ります」
(´・ω・`)(´_ゝ`)( ´∀`)『はーい』
( ゚∋゚)´0`)´0`)『はーい』
( ⁎ˆᴗˆ⁎ )( ⁎ˆᴗˆ⁎ )( ⁎ˆᴗˆ⁎ )『はーい』
彡(゚)(゚)「今回の映画の舞台は……」
彡(゚)(゚)「日本というより我々の生活の側にあります」
彡(゚)(゚)「したがって、設定資料は極力増やしません」
彡(゚)(゚)「屋根瓦、道端の草花、生垣など自分で観察して描いて下さい」
彡(゚)(゚)「小さく細かなところに気付いたり再認識しながら……」
彡(゚)(゚)「描くことが大切な映画です」
彡(゚)(゚)「また、サツキやメイの仕草も実際に子供たちを……」
彡(゚)(゚)「注意して見れば大いに参考になるはずです」
彡(゚)(゚)「特にメイくらいの年齢の子供は……」
彡(゚)(゚)「大人が考えるほど計算された行動はとりません」
彡(゚)(゚)「歩いているかと思うといきなり両足を揃えて飛び跳ねたりします」
彡(゚)(゚)「そういった子供の気持ちを気にしながら描いて下さい」
(´・ω・`) .。oO(なるほど、子供の気持ちか……)
たしかに独身で子持ちでないボクなんかは……
小学生以下の子供の伸び伸びした姿を見る機会は少ない
子持ちであっても、アニメーターは昼間から深夜まで働き詰めなので……
我が子が遊んでいる姿を見る機会も少ないだろう
(´・ω・`) .。oO(だからといって子供たちの奇想天外な行動を……)
想像力で補うには限界がある
こういうときは宮崎さんが言っている通り
実際に見て、観察して、調べることが大事だ