第15話 主題歌
ある日
彡(゚)(゚)「トトロの主題歌の作詞は童話作家の中川さんに頼もうと思っとるんや」
(´・ω・`) .。oO(宮崎さんは学生時代……)
児童文学研究会に所属していた
だから児童文学にとても詳しく、童話作家の中川李枝子さんを高く評価していた
彡(゚)(゚)「トトロは子供に向けた映画なんや」
彡(゚)(゚)「だからプロローグを無しにして、OPから入ろうと思っとる」
(´・ω・`)「プロローグが無いなんて斬新ですね」
彡(゚)(゚)「トトロは『あっ!始まった!』から映画を見せたいんや」
彡(゚)(゚)「最初から『楽しい映画が始まったんだ!』と思ってもらいたいんや」
彡(゚)(゚)「せやから、タイトルから楽しく元気になる主題歌が必要になる」
彡(゚)(゚)「これがないと始まらないくらい主題歌は大事なんや」
(´・ω・`)「どんな風に依頼するんです?」
彡(゚)(゚)「童話のような親しみやすい歌」
彡(゚)(゚)「すぐに覚えられて歌いたくなるような歌」
彡(゚)(゚)「聴いているだけで楽しく体を動かしたくなる歌」
彡(゚)(゚)「この3つを併せ持った歌は中川さんにしか作れん」
(´・ω・`)「なるほど、でも詩が大事なら曲も大事ですよね」
彡(゚)(゚)「曲を任せるのはもちろんあの人や!」
(´・ω・`)「ラピュタに続いて久石譲さんですね」
彡(^)(^)「せや!」
(´・ω・`)「どんな主題歌になるか楽しみです」
第16話 お面
4月17日
彡(゚)(゚)「ヒロカツくん、ええか?」
(´・ω・`)「なんです?」
彡(゚)(゚)「ちょっとお願いがあるんや」
(;´・ω・` ) .。oO(嫌な予感……宮崎駿のお願いなんて碌なことはない)
彡(゚)(゚)「明日の授賞式についてなんやが……」
(;´・ω・` ) .。oO(ほらね)
宮崎駿という人は大勢の前に出ることを極端に嫌う
むやみに人前で褒められたり称賛されるのが苦手なのだ
だから授賞式といった式典に出るのを毎回嫌がる
(`・ω・´)「宮崎さん、わがまま言わないで授賞式にちゃんと出てくださいね!」
彡(゚)(゚)つ「その明日の授賞式な……ヒロカツくんにこれを着けて出て欲しいんや」
(´・ω・`)「なんですかコレ?」
手渡されたのはマジックで描かれた宮崎駿の似顔絵のお面だ
顔の形に綺麗に切られてあるうえに、ご丁寧に色まで塗ってあって
目には穴も開けてある
しかも憎たらしくニッと笑顔まで見せている
(´・ω・`)……
これを着けて宮崎駿の代役になれだって?
呆れて言葉もでない
彡(゚)(゚)「ヒロカツくんを宮崎駿の代理に任命します」
彡(゚)(゚)「挨拶も何か考えといてや」
(;`・ω・´)「ちょっと待ってください!」
(;`・ω・´)「明日の武道館のお客さんは宮崎さんを待ってるんですよ!?」
(;`・ω・´)「そんな中に、こんなお面を着けて……」
(;`・ω・´)「『宮崎駿でございます』なんてやった日には、ボクは殺されますよ!!」
彡(゚)(゚)「死んだらそれはそれでしゃーない。成仏してや」
彡(^)(^)「でも大丈夫や、これは男鹿さんが塗ってくれたんやからな!」
(;´・ω・` ) .。oO(どこが大丈夫なんだよ……)
宮崎さんはご機嫌な顔をして、自分の席に戻っていった
こうなったら動かないのが宮崎駿という人だ
後を追ったところでひっくり返るとは到底思えない
(;´・ω・` ) .。oO(どうしよう……)